こんにちは、ワンキャリ編集部です。
昨今、多くの大学生が行う留学。制度が整っている大学も増え、一般的なものになってきました。その中でも、大学がバックアップしてくれる交換留学は、多くの学生が3年生の夏から1年間掛けて行うことが多いようです。
そして、帰国後に慌ただしく就職活動を行います。しかし、留学組の多くは、日本でそれまで就活を行ってきた学生に比べ、情報や経験が不足しうまく行かないこともあり、留学中に不安でいっぱいの人もいると思います。
よって今回は、留学を実際に経験したワンキャリ編集部のメンバーが、留学後の就活をどのように行っていけばいいかを時期ごとにまとめてお伝えしたいと思います。
帰国前:とりあえず「プレエントリー」はしまくれ!
留学中にも、できることはたくさんあります。例えば、自己分析や企業研究、そして実際に本選考へ応募することなどが挙げられます。ただ一番大事なのは「まずは、プレエントリーをしておくこと」です。
そもそも、エントリーには、「プレエントリー」と「本エントリー」の2種類があります。
「プレエントリー」とは、企業ごとのマイページ(※)を作ることを指します。これによって、説明会や座談会などのイベントの案内が来るので、情報を得られるという点でプレエントリーをすることは意味があるといえるでしょう。
「本エントリー」は、実際にESを提出したり、webテストを受験するなど、その企業の選考に参加したい旨を正式に示すことです。プレエントリーをしないと、そもそも「企業からの情報」が届きませんから、幅広い企業でプレエントリーは行っておくべきでしょう。
※マイページ:個人情報を登録して作る、各企業の自分専用ページのこと。企業からの連絡は基本的にマイページを通して行われる。
「帰国時期よりも前に設定されている」ため、エントリーは帰国前に行う!
プレエントリーをしたら、次は「本エントリー」です。
この際注意すべきなのは、1次締切は「帰国時期よりも前に」設定されていることが多いことです。特に2018年卒においては、商社・メーカー・デベロッパーなど、人気業界の企業の多くが本エントリーの1次締切を3月中に設定していました。1次締切で本エントリーを行うと、特別なイベントに招待されたり、その後の選考が有利になったりと、多くのメリットがあるので、できるだけ1次締切で提出しましょう。
また総合商社やメーカーなどは、留学生が帰国後に本エントリーを行えるように、特別に期限を変更している企業も多く見受けられます。
それらを含め、情報を得るためにひとまずプレエントリーをしてみて、様子を見てみましょう。
▼本エントリーをする際のESの書き方に関する記事はこちら
・【ES書き方&例文】企業に読まれるESと読まれないESの違い
・エントリーシートは中身じゃない!普通の学生も必ず通るエントリーシートの作法
▼「自己分析」「企業研究」に関する記事はこちら
・自己分析の方法:就活の基礎!得意×需要×好きから自分の強みを分析
・自己分析って何?学生が陥る3つの落とし穴と進め方
・企業研究は10分で終わらせる!「欲しい人材を見抜く」裏ワザ
4〜6月:帰国直後はOB訪問をしつつ、通常の本選考をガンガン受けよう!
4月はエントリーシート(ES)ラッシュです。上述したように、締切の早い企業は3月中の提出を求められることもありますが、2次締切など、4月以降も応募できる企業がほとんどです。そのため、それらの中で興味のある企業にしっかりと本エントリーを行いましょう。
また、ESラッシュが終わった5月は、つかの間の休息があると思われます。人気企業の内定者は、この時期にOB訪問を重ね、6月に控える面接に向けて最後の調整をしていたそうです。時間が少しできたからといって気を緩めず、入念な準備を行いましょう。
▼OB訪問に関連する記事はこちら
・【現役商社マンが指南】50名にOB訪問をされたから分かる、総合商社OB訪問で好印象を得る質問の特徴
6月に入ると面接が本格化します。1日に何社も選考が入り、精神的にも身体的にも苦しい時期だといえるでしょう。特に商社などの人気企業は、6月1週目でほとんど内定を出し終える企業が多いので、集中力を切らさずに乗り越えましょう。
▼面接に関連する記事はこちら
・面接で求められている「コミュニケーション能力」って何?面接で見られる2つのコミュ力とは
・これは絶対に祈られる!面接でありがちな失敗5選と内定を目指す対策法
6〜8月:「夏選考」という、留学生向けの特別措置を逃すな!
では、留学先の期末テストの日程の関係などで、上記した選考に間に合わなかった場合や、6月中に内定を取れなかった場合はどうすればいいでしょうか?
その場合は、留学生対象の特別選考に挑戦しましょう。大規模なものでは「東京サマーキャリアフォーラム」のようなイベントがあり、多くの企業が出展しています。ただ、あくまで補完的なものなので、各社採用人数は数人のようです。
9月以降:1つ下の代として通常の就職活動を行う
上記の時期までに納得のいく結果が出れば、そのまま4年間で卒業し、就職するのも良いと思います。
しかし、納得できなかった場合、留学経験者は就職活動浪人(以下、就浪)というオプションが有力な選択肢として挙がります。これは文字通り、もう1年就職活動を行うことです。浪人と聞くとネガティブに聞こえますが、長期的なキャリアを考えれば、1年社会に出ることが遅くなっても結果的に良い選択になるということもあるでしょう。
単純に就浪する場合にはポジティブな理由があったほうが良いですが、留学をしていたことを理由にすれば、評価が悪くなることもまずありません。
現に毎年多くの留学経験者が志望する商社は、1年目には落ちても、2年目で受かることもあるようです。
また、就浪をするメリットも多く存在します。例えば、6月の本選考やその後のキャリアフォーラムなどを経験することで話す内容がまとまり場慣れもするので、その後のインターンシップの選考で良い結果が出やすいということが挙げられます。
そしてその結果が自信につながることでパフォーマンスも上がり、インターンシップ経由の早期選考などにも呼ばれて良いサイクルが回っていき、結果的には志望企業から内定をもらえることも多いようです。
▼インターンに関連する記事はこちら
・内定につながる夏インターン一覧:30社以上のサマーインターン情報を完全公開!
・基礎知識からおすすめインターンまで!インターンガイドマップ #インターンのリアル
・徹底対策:外資系投資銀行(IBD)のサマーインターンに行きたいならこう動け!〜外銀志望の戦略と選考対策〜
・サマーインターン募集情報と必要な対策まとめ〜ES/志望動機/筆記テスト/GD/面接など選考対策を一挙解説〜
・まだ間に合う!秋冬インターンに行くべき3つのメリット
おわりに
いかがでしたか。
留学中は就職活動についての情報があまり入ってこないため、不安も大きいかと思います。しかし、しっかりと準備して対策することで志望企業への内定に近づくことができるでしょう。
▼留学生向けの記事はこちら
・これで不安解消!留学と就活「両方勝ち」へのロードマップ【留学予定者向け】
・留学経験を活かし就活で勝利を掴め!帰国前に知っておきたいボスキャリと夏採用
・【留学帰りの就活生に送る!】就活の動き方を徹底解説!