こんにちは、トイアンナです。
まだ内定が取れていない学生には焦りもあるのではないでしょうか。そこで着目しておきたいのが落ちてからのリカバリです。面接で1度も落ちない学生はほぼいませんが、そこからどう立ち上がるかによってその後の内定、ひいては入社後のキャリアまで大きく変わります。
面接に落ち続ける人の3大・無い内定リアクション
では落ちるのが当たり前である面接で、どういうリアクションを取るとその後に行われる選考の内定につながるのでしょうか。3大・無い内定につながるNGリアクションから反面教師的に捉えてみましょう。
1. 内定が無ければ人生終わりだと自分を責め続ける
「内定が出なかった、就活がうまくいかなければもう終わりだ」と自分を追い詰めても無い内定コースへまっしぐらのためオススメできません。自分を責めることは謙虚であるように見せかけて実は怠惰な振る舞いです。なぜなら自分を責めている間は、改善案を出さずに自己憐憫(れんびん)へ浸ることができてしまうからです。
面接は「落ちるほうが当たり前」
就活生全員にまず認識していただきたいのは、面接は落ちるほうが当たり前ということです。トップ学生が集中する大企業、特に業界トップ5社の内定倍率は時に100倍を超え、外資系企業の部門別採用に至っては1,000倍にまで上ります。
1,000分の1しか当たりのないクジを引いて「なんで当たらなかったんだ」と悔やみ続ける人がいたら期待しすぎじゃないか? と思うはずです。まず落ちることが当たり前であり、面接対策とは勝率を上げるための努力であることを心に刻みましょう。
2. 落とした会社を見る目がないと責める
最もやってはいけないのが「私を落とす会社はセンスがない」と企業のせいにすることです。面接で落ちる理由にはすでにコネ入社の学生が決まっていたなど理不尽な事情や、当日の体調など運によるところも多くあるのも事実です。しかし、この考え方をしたが最後、改善策を出すことはできなくなります。
入社後、どのようなビジネスでも外的要因によってプロジェクトが難航することは多々あります。そして自分に責任があろうが無かろうが、難局を乗り切る胆力が求められます。入社後に「上司のせいで仕事が何もかもうまくいかない、自分が評価されないのは上司のせいだ」と言っても出世はできません。長期的なキャリアを踏まえても、面接に落ちたときは他者を責めない心がけが必要です。
「何があなたを落とさせたか」考えよう
無い内定の人が「誰のせいで落ちたか」を考え会社のせいにしたりするのに対し、復活内定する人は「何のせいで落ちたか」を考えます。人のせいにするのではなく、あたかも機械の故障した部分を探すように自分で改善できるパーツを探すのです。
思ったより声が小さくて元気がなさそうに思われたのかもしれないと考えるならビデオ撮影して自分の声をチェックしてもいいですし、論理性が欠けていたと思うのであれば論理的思考法のテキストを買って勉強できます。
就活生、特にトップ学生層であれば人材の能力はある程度同じ。少し努力するだけで魅力的な人材に見せることは十分に可能なのです。
3. 改善策を立てるまえに「次」へ進む
「落ちちゃったものはしょうがないや、次!」と心を切り替えられる人は、就活生でも極めてタフな精神の持ち主といえます。ですが、そこに改善が見られなければ、A社で落ちた理由でB社、C社でも落ち続けることとなります。
100社受けて無い内定……という失敗をしないためにも、自分の中で「10社落ちたら先輩に相談してみよう」といったブレーキを設定し、反省するタイミングを持つようにしましょう。
改善策を「すぐできるアクション」に落とし込む
このように原因と改善策を把握したら、それを身近な行動に落とし込みましょう。
「もっと明るくなる」といった抽象的で性格まで変えるような考え方は現実的ではありません。就活で復活内定を手にする人は、今日から始められるくらいの小さな行動で改善策を立てます。
例えば、こんなものです。
・先輩へ連絡して来週模擬面接をしてもらう約束を取り付ける
・今日中に5件のOB訪問メールを送る
・電車に乗るたびにSPIの過去問を最低3問解く
このように、改善策を立てるときは今すぐ行動できるアクションを設定するとことが肝心です。少しずつでも今から自分を変えられるなら、成長もすぐについてきます。内定式が迫り、焦る時期だからこそ短期成長が復活内定への鍵となるのです。
応募企業を増やそう
選考が残っている企業が減ると、どうしても不安が募ります。そこで応募している企業は常に20社持つようにしましょう。具体的には、1社落ちたら1社応募する……を繰り返すのです。今は志望度がなかった企業でも思わぬ興味を持てたり、本来出会えなかった優良企業に出会ったりできるチャンスです。
長期にわたり採用を行う企業は2種。
1. 大企業で望ましい人材が採りきれず採用を継続している企業
2. 中小企業(大企業の後に続くスケジュールで選考を行う傾向にある)
特に中小企業の中には、まだあなたの知らない働きやすい会社が埋もれている可能性があります。今こそ合同説明会へ足を運び、知らなかった企業を知るチャンスと考えましょう。
おわりに:就活は学生に課せられる最初の仕事
就職活動はあなたの素顔をさらけ出して企業に認めてもらうチャンスでもなければ、嘘(うそ)をついて内定をもらう場所でもありません。
就活は企業があなたへ与える最初の仕事です。あなたのミッションは自分を効果的に売り込み、企業へ「人件費で君の◯年を買った」と思わせられるか。あなたを買わない企業もあるでしょうし、あなた自身も行きたくないからと辞退することもあるでしょう。
しかし、自分を売れなかったからといって落ち込むことはありません。営業方法がだめだっただけかもしれないのです。ここから自分の売り方を改善して、復活内定へつながることを願っています!
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