こんにちは、ワンキャリ編集部です。
金融志望なら参加しておきたい「三大メガバンク」こと、三菱UFJ銀行・三井住友銀行(SMBC)・みずほフィナンシャルグループのインターン。特に、三菱UFJ銀行のインターンは「法人営業について学べる」と他業界の志望者からも人気です。
今回は三菱UFJ銀行のインターンについて、2016〜2018年卒の情報をもとに、選考対策とその内容を紹介します。
選考はESとGDの2段階、GDで一気に絞り込まれる
三菱UFJ銀行の選考フローはエントリーシート(ES)とグループディスカッション(GD)の2段階あり、合否のポイントとなるのはGDです。ESは以下のように例年オーソドックスな設問のため、参加者をGDで一気に絞り込んでいると考えられます。
【三菱UFJ銀行 インターンシップ選考のES例題】
(1)インターンシップに応募した理由(200字)
(2)働く上で大切にしたいこととその理由 (100字)
(3)学生生活のなかで力を入れて取り組んでいること(300字)
※出典:三菱UFJ銀行|総合職2018年卒の選考対策ページ
GD選考会は大会場で行われ、1コマにつき約30人が参加していることからも、ES通過者の多さが伺えます。
そんな三菱UFJ銀行のGDは、「選考官1人あたりが担当する学生が多い」「ディスカッションの制限時間が短い」という2点が大きな特徴です。一般的なGDは選考官1人につき学生5〜6人を評価するのに対し、三菱UFJ銀行は1人の選考官が10数名の学生を担当(選考対策ページより)しているようです。また、発表時間を除いてディスカッションに使える時間は20分前後と短時間(選考対策ページより)です。
つまり、三菱UFJ銀行の選考官は、短時間に多くの学生のGD通過可否を判断しなければならないといえます。
この特徴を踏まえ、選考でアピールすべきポイントを紹介します。
GDは効果的なファシリテートと、発表役への立候補が効果的
三菱UFJ銀行のGDでは、資料をもとに企業の課題解決や経営判断に関わる内容を話し合います。過去に出題された問いは以下の通りです。
【三菱UFJ銀行 インターンシップ選考のGD例題】
1. 球団を運営する鉄道会社が球団事業の売り上げを上げるためにはどんな施策をうつべきか提案
2. 某化粧会社が外国進出先をインド・中国・アメリカから選ぶ。また銀行としてできることを考える。
3. キッザニアの利益を増加させるための解決策
※出典:三菱UFJ銀行|総合職2018年卒の体験談(1/2/3)
選考参加者によると、このGDでは会計や経営の専門知識は問われず、むしろディスカッションに対する姿勢が評価されているようです(選考対策ページより)。
高評価につながる振る舞いは以下の2点です。
1. 効果的なファシリテート(※)
2. チームに貢献する姿を印象付けること
それぞれ解説していきます。
(※ファシリテート:円滑な集団活動になるよう支援すること。)
1. クライアントの損得を考えた「効果的なファシリテート」
グループワークの議論を良い方向に進ませようと、チームをファシリテートする姿勢は好評価につながります。三菱UFJ銀行では、多数の取引先と良好なコミュニケーションを築ける人材が求められているためです。
「チーム内の意思確認を取る」「議論をまとめるよう促す」など仕切り方もさまざまですが、オススメは「クライアントの利益や損失を考慮する議論を導く」ファシリテートです。
例えば「ある野球チームを運営している会社への経営支援」を議論する場合に、「野球場の入場客数を増やすためにスター選手を獲得する」という提案に対して、例えば「採算性が予測できないのではないか。選手の報酬に対し、客数増による収益は見合うか」と、クライアントが懸念に感じる点を提供するのはアピールポイントになるでしょう。
夏インターンの段階では、法人営業の提案をするGDに馴染みのある学生が多くありません。臆せず議論をリードしてみましょう。
2. 発表役が近道! チームに貢献する姿を示そう
三菱UFJ銀行のインターン選考は1日に何度も行われ、選考官は何百人もの学生を見ています。その中で選考を突破するには、印象に残る行動が必要です。
有効なのは、最後の発表役に立候補することです。積極的な姿勢をアピールできます。もちろん、ただ発表をすれば良いわけではありません。議論に積極的に参加した上で「意見をまとめ、議論のポイントを抽出する」「案のメリット/デメリットをホワイトボードに整理する」など、チームの議論や発表を後押しする行動が評価につながります。
実際に、発表役にならずに選考を突破した学生は、「相手の意見を尊重して議論を前に進める役割を徹底していたから良かった」(選考対策ページより)と社員にフィードバックを受けていたようです。
三菱UFJ銀行のインターンは選考には直結せず。企業理解の一歩として臨もう
ここまで三菱UFJ銀行のインターン選考に突破する方法を紹介しました。最後に、インターンの内容とその位置付けについて解説します。
5日間のプログラムは座学×課題解決ワーク
三菱UFJ銀行のインターンシップには1回につき約50名の学生が参加し、4〜5名のグループに分かれてワークを行うようです。過去の課題としては「融資先の経営再建を考える」や「中小企業への経営支援策を練る」などがありました。5日間の大まかな流れは以下の通りです。
【インターンシップ日程の概要】
1日目:座学(法人営業知識のインプット)
2日目:法人営業提案ワークの開始
3日目:提案/発表の準備
4日目:インターン責任者、法人営業部門のベテラン社員の前で提案を発表
5日目:インターンを振り返って「法人営業で最も大切なことは何か」について考える
※出典:選考対策ページ(2017年卒/2018年卒)の内容を一部編集
志望度をアピールするならメンター社員と積極的にコミュニケーションをとり、顔を覚えてもらいましょう。ある参加者は、毎日ゴミを片付けていたことから、人事に名前を覚えてもらっていたようです。
インターン参加者限定のイベントがあるが恩恵は小さい
参加者の声によると、インターンシップの成果が本選考の優遇につながることはありません。ただし後日「同窓会」としてインターン参加者限定のイベントが開催されているようです。社員も参加しているため、銀行の業務について直接質問し、志望動機を練ることで選考に有利に働きます。
一方、インターン参加によって本選考が短縮になる三井住友銀行や、リクルーターが付くみずほフィナンシャルグループと比較すると、インターンの恩恵はさほど大きくないため、留意が必要です。
おわりに
いかがでしたか? メガバンク各社の選考対策については、以下の選考対策ページをご覧ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています
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