こんにちは、ワンキャリ編集部です。
三菱UFJフィナンシャル・グループのシンクタンク・コンサルティングファームとして、コンサルティング、グローバル経営サポート、政策研究・提言、経済調査などを行う三菱UFJリサーチ&コンサルティング(以下、MURC)。コンサルタントや研究員などのプロフェッショナルに囲まれた環境で、若手から多様な案件に数多く関われることが魅力の一つです。
こちらの記事では、数ある職種の中でも「コンサルタント(総合職)」に絞って、インターンを経由した「早期選考ルート」における選考対策をお伝えします。
選考前の最終確認にぜひご一読ください。
<目次>
●三菱UFJリサーチ&コンサルティングの特徴
●三菱UFJリサーチ&コンサルティングの選考のポイント
●三菱UFJリサーチ&コンサルティングの選考フロー
・1. エントリーシート(ES)
・2. グループディスカッション(GD)
・3. インターンシップ
・4. 1次面接
・5. 最終面接
●おわりに
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの特徴:コンサルティング×シンクタンクの事業構造。中堅・中小企業の経営者を相手に直接提案ができる
MURCは「コンサルティング×シンクタンク」という事業構造のもと、既存の枠組みにとらわれず、実行力の高いアプローチを行えるのが特徴です。
コンサルティング事業では、三菱UFJフィナンシャル・グループに属する利点を生かし、年間約2,000件のプロジェクト(※1)を手掛けるなど、案件を安定的に獲得することに成功しています。また、戦略策定だけでなく、DX(デジタルトランスフォーメーション)、組織・人事戦略、グローバルビジネス、サステナビリティなど、企業の幅広い経営課題に合わせた「総合的なソリューション」を提供することが可能です。
シンクタンク事業では、社会的課題の解決に向けて、調査・研究をベースに国や地方自治体へ政策立案支援を行っています。事例には「気候変動問題や脱炭素社会の実現に関する政策研究・コンサルティング」「子どもの権利擁護に関する調査・施策提案・実行支援」などがあり(※1)、MURCの原点ともいえる、研究員の「世の中のお役に立ちたい」という志が表れていることが分かります。
そんなMURCのコンサルタント(総合職)の魅力は、数多くの案件を通じて豊富な経験を積めること、中堅・中小企業の経営者に直接提案できる機会があることの2点です。
実際に、同社の社員も「常に5〜6本のプロジェクトに同時並行で取り組み、10年で約100件のプロジェクトに携わった」「企業の命運を握るプロジェクトを通じ、経営陣と対話をしながら深く関われる」と話しています(※2、3)。
政策・産業に関する深い知見を有する「シンクタンク」の一面もある組織にて、中堅・中小企業の経営陣を相手にし、若手のうちから経営視点を養いたい方には最適の環境でしょう。
(※1)参考:三菱UFJリサーチ&コンサルティング 2023 Recruitment「事業領域」
(※2)参考:三菱UFJリサーチ&コンサルティング 2023 Recruitment「Consulting Project 2」
(※3)参考:三菱UFJリサーチ&コンサルティング 2023 Recruitment「Consulting Project 1」
【合格の秘訣】企業概要・選考での評価ポイント
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三菱UFJリサーチ&コンサルティングの選考のポイント:論理的思考力の高さと新たな示唆を出せる力を示し、コンサルタントの素養をアピールしよう
MURCの選考のポイントは、「論理的思考力を示すこと」と「自分なりの解釈を入れたアウトプットを出すこと」の2点です。
論理的思考力を示す
コンサルタントとして仕事をする上で、論理的思考力は欠かせません。実際に選考でも、面接後のフィードバックの際に「話の論理性を見ていた」と言われた学生もいたようです。
ある内定者は「話が冗長にならないように、あらかじめ構成を練って対策した」と話します。事前に内容を整理し、結論ファーストで構造的に話す準備をすることが効果的です。
自分なりの解釈を入れたアウトプットを出す
一般的に、企業が高いコストを払った上でコンサルに依頼するのは、独自の考えや新たな示唆を得たいためといわれています。同社の選考でも、自分なりの考えを成果に落とし込むという、コンサルタントの基本的な素養は重要だと考えられるでしょう。
また、インターンシップはグループワーク形式であるものの、個人で取り組む時間も多いようです。個人作業では、リサーチ・整理・示唆出しの3工程を繰り返します。評価されるポイントは、以下を参考にしてください。
<リサーチ>
(1)仮説ベースで調査する
闇雲に情報収集をしても、時間が足りないことが多いでしょう。「どのような情報があると、良いアウトプットにつながるか」という「仮説思考」を持つことをおすすめします。
(2)柔軟な視点で調査する
テーマに含まれた文言をそのまま検索するのではなく、関連した用語と一緒に調べるなど、リサーチする際に「キーワードに幅を持たせること」を意識してみてください。
<整理・示唆出し>
得られた情報を構造的に整理したのち、「どのようなことがいえるか」などと、自分なりに解釈を加えた上で、アウトプットにつなげるようにしましょう。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの選考フロー
MURCの選考フローは以下の通りです。
・1. エントリーシート(ES)
・2. グループディスカッション(GD)
・3. インターンシップ
・4. 1次面接
・5. 最終面接
ここからは選考突破に必要なポイントをお伝えします。
1. エントリーシート(ES):突破率は低い。自己分析から企業分析まで、本選考さながらの事前準備が必要
MURCのESでは、過去に以下のような設問が出題されました。
(1)インターンシップへの応募理由とどういった経験をしたいか(400字以内)
(2)コンサルタントの持つべきスキルや能力が、10年後にはどのように変わっていると思うか(800字以内)
※出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティング|コンサルタント(総合職)2023年卒インターンシップ選考のES
ある内定者は「次の選考のGDの枠はあまり多くなかったため、このESの絞り込みは厳しいと思う」と話しています。以下のポイントを参考にしつつ、万全の準備を整えましょう。
(1)「Will」「Can」「Must」を踏まえて、MURCへの適性を示すべし
一般的に、夏・秋のインターン選考では、企業の志望度は重視されないことが多いといわれますが、MURCでは事情が異なります。競合との比較はもちろん、自分の「Will」「Can」「Must」なども踏まえて志望動機を記載できると、納得感の高いESに仕上がるでしょう。
観点(1):志望動機
・なぜコンサルなのか
・なぜMURCなのか
└ 事業比較
└ 社風比較
観点(2):自分の「Will」「Can」「Must」とMURCの合致
・Will:自分のやりたいことはMURCでできるか
・Can:自分の得意なことをMURCで生かせるか
・Must:自分がMURCに行かなければならない理由は何か
(2)「客観的な事実」と「自分なりの考え」の組み合わせ方がカギになる
内定者は「自分で調べた社会の流れ(客観的な事実)を含めた上で、コンサルとして持つべきスキルや能力を定義した。正解がないからこそ、自分なりの考えを主張して、いかに説得力を持たせるべきかが大事だと思う」と話しています。
社会情勢やトレンド、定量的データなどの「客観的な事実」を織り交ぜることが重要です。
2. グループディスカッション(GD):MURCの社風を考慮した立ち回りが求められる!? GDの基本は事前に押さえておこう
MURCのGDは、45分程度で与えられたテーマについてグループで議論する選考です。昨年課されたテーマは「老舗百貨店の売り上げを向上させる施策について」でした。
ディスカッション直前の前提条件や、ディスカッション中の認識を揃(そろ)えると、議論の全体像も把握でき、質の良いアウトプットにつながります。具体的な立ち回りのコツは、下記の記事を参考にしてください。
・グループディスカッション対策完全版!テーマごとの例と議論の進め方・役割の選び方
また、ある内定者が「MURCの社風を考慮すると、積極性やリーダーシップを単純に高く評価することはないと思う。無理して積極的になりすぎた結果、空回りするよりは、いつも通りの自分で勝負すべきだ」と話していることにも、注意しておくと良いかもしれません。
3. インターンシップ:優秀者は早期選考ルートへ。メンバーとの議論と個人での作業を上手に切り替えられるとベスト
MURCのインターンシップは、3日間にわたってオンラインで行われる課題解決型グループワークです。インターン参加者の中で、優秀者は早期選考ルートに案内されるとのこと。
昨年は「食品メーカーが潜在的に抱えている課題の洗い出しと解決策の提示」が課題でした。実在する企業を対象とし、MURCの業務と同様に課題特定から提案まで行うそうです。
また内定者は「1から調べる必要があり、作業量は膨大。全員で議論しながら進めていては、時間が足りない」と話しています。最終的なアウトプットを常に意識しつつ、メンバーの役割を明確にした上で時には個人でリサーチを行うなど、時間配分に気をつけましょう。
4. 1次面接:最大の鬼門。志望動機を徹底的に磨き込み、ライバルと差別化せよ!
MURCの1次面接は、社員2名と学生1名で行われる、1時間程度の個人面接です。過去には以下のような質問がされました。
・コンサルに興味を持った理由
・なぜMURCなのか
・将来やりたい仕事
・学生時代に力を入れたこと
└ 困難だったこと
・長所と短所について
・逆質問(2問程度)
※出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティング|コンサルタント(総合職)2023年卒本選考の1次面接
最終面接が意思確認程度で終わるため、この1次面接が内定までの鬼門といえるでしょう。
コンサル志望者は複数のファームを受けることも多い分、同業他社に流れてしまうことを人事は懸念しています。そのため面接では、特に志望度の高さが重視されると考えられます。
ある内定者は「なぜMURCなのか」という質問に対し、「金融基盤を基に顧客と長期的な関係性を築けるため、多くの企業とのつながりを生かしながら、自由度の高いコンサルティングができること」「育成が手厚く、成長できる環境であること」の2点を挙げたそうです。
インターンのESで対策したことと同様に、以下のポイントを意識して準備をしましょう。
観点(1):志望動機
・なぜコンサルなのか
・なぜMURCなのか
└ 事業比較
└ 社風比較
観点(2):自分の「Will」「Can」「Must」とMURCの合致
・Will:自分のやりたいことはMURCでできるか
・Can:自分の得意なことをMURCで生かせるか
・Must:自分がMURCに行かなければならない理由は何か
5. 最終面接:ネガティブチェックの側面が大きい。表情や姿勢などの態度には注意
MURCの最終面接は、社員2名と学生1名で行われる、50分程度の個人面接です。過去には以下のような質問がされました。
・コンサルに興味を持った理由
・なぜMURCなのか
・将来やりたい仕事
・普段情報をどのように収集しているか
・どのような本を読むのか
・逆質問(2問程度)
など
※出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティング|コンサルタント(総合職)2023年卒本選考の最終面接
内定者によれば、雑談形式で行われる最終面接では、鋭い質問は少なくネガティブチェックの意味合いが強いと考えられるそうです。
とはいえ、油断せずに、表情や姿勢などの態度に気をつけながら、結論ファーストで高い志望度をアピールするように心がけてください。
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おわりに
ここまで、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの選考を突破するポイントをお届けしました。みなさんの選考対策のお役に立てたら幸いです。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの選考についてさらに詳しく知りたい方は、選考対策ページをご覧ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています
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(Photo:SaiArLawKa2/Shutterstock.com)