こちらは、AIスタートアップである株式会社エクサウィザーズの寄稿記事です。
「AIを用いた社会課題解決を通じて幸せな世界を実現する」というミッションを掲げ、急成長中のスタートアップ企業、エクサウィザーズ。
創業5年で社員200人以上の企業に成長し、各種メディアでも注目される同社ですが、この度ビジネス職の新卒採用を始めることになりました。エクサウィザーズはなぜ急成長しているのか、そして、なぜ今新卒採用を始めるのか。どんな人材を求めているのか。
同社のヘルスケア領域の事業部長であり、新卒で入社したA.T. カーニーを経て20代から事業責任者を務める執行役員/新卒採用責任者の羽間さんに語っていただきます。
羽間 康至(はざま こうじ)
京都大学 工学部物理工学科卒、情報学研究科修了。教授・助教との研究室の立ち上げから参加。第一三共・日本製鉄・ソニーグループなどの企業との共同研究を通じて、多変量解析・機械学習手法を用いた製造プロセスにおける品質予測・異常検知モデルの研究開発に従事。2015年にA.T.カーニー株式会社へ新卒入社し、製薬・医療機器・自動車・重工業・電子電機・消費財・総合商社などの業種にて、国内外の事業戦略立案と事業開発の協業、オペレーション改革、企業再生などに従事。その後、エクサウィザーズに入社し、医療ヘルスケア領域の事業責任者を担う。
AIプロダクト事業とAIプラットフォーム事業の両輪で、日本の社会課題を解決していく
エクサウィザーズは「AI(人工知能)」というこれからの世界では当たり前になっていく技術を中心に据えながら、大きなビジネスを作り、社会課題を解決していくという気概を持つメンバーが集まっている企業です。エンジニアを中心としたメンバーの国籍も多様で、今や15カ国に上ります。
社会課題の解決に向けたAIプロダクト事業では、介護事業者向けの音声認識と自然言語処理を組み合わせたプロダクトである「CareWiz 話すと記録」や、動画解析エンジンを搭載する10cm四方のAIエッジカメラ「ミルキューブ」などのプロダクトを世に送り出しています。
最近では、高齢者の歩行動画をAIで解析することで、歩行能力や転倒リスクを自動判定するスマホアプリを用いた事業を行うジョイントベンチャーを設立し、在宅介護における科学的介護の実践にも挑戦しています。
また、企業における人材不足や生産性向上、サステイナブルな社会とビジネスの仕組みを作るために多くの企業が取り組む「デジタルトランスフォーメーション」の活動を支援する、AIプラットフォーム事業も展開しています。このように、プロダクト事業とプラットフォーム事業という形で「両利きの経営」を志向しています。
外コン、メガベンチャー出身者がズラリ。事業と組織作りのプロが集まる
社員には、私のような元外資の戦略コンサルティングファームにいたメンバーも多く、ほぼ全てのファームを網羅しています。
そのようなビジネスメンバー以外にも、メルカリや株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)、LINEやDMMグループなどで皆さんが知っているようなプロダクト事業の立ち上げをしていた、リーダークラスのプロダクトマネージャー・UX/UIデザイナーの方々や、グーグル(Google)やIndeed Japan、研究機関などからジョインしたグローバルなAIエンジニアやソフトウエアエンジニア陣、そして、メガベンチャーや大企業での経験が豊富なコーポレート関連のメンバーもいます。
私を含めて、3年前に外資系コンサルティングファーム出身者が4人入社しました。当時はまだ全員20代でしたが、それぞれ全体統括、医療・金融・HR分野の新規事業責任者を担うことになりました。昨年の売り上げは、私が入る前の年の約10倍に成長し、今年もどんどん成長していくつもりです。
組織も今では250人程度になりましたが、スタートアップの集合体のような経営スタイルを採っているため、小さいチームが各々の売り上げや利益に責任を持って事業を推進しています。
たった数年で大きく躍進できた理由の1つとして、当社には元DeNA会長の春田真や元日本たばこ産業(JT)副社長の新貝康司、ベイン・アンド・カンパニーのアドバイザリー・パートナーの火浦俊彦など、さまざまなステージの企業の経営や、事業と組織作りを経験してきたプロがいることが挙げられます。
彼らと毎週の経営会議で戦略的な対話ができるので、自然とメンバーが鍛えられるのです。圧倒的に高い視座を持った「百戦錬磨」のベテランとの対話が刺激になって、必死に考えて行動していく中で、結果として成長につながると考えています。
最近は、LinkedIn「Top Companies」のスタートアップ版ランキングの2連覇(2019-2020)や、CB Insightsの2021年世界で最も有望なAIスタートアップ100社への選出、社長・石山のForbes 「日本の起業家ランキング」2020・2021年度での第2位など、さまざまな表彰もいただけるようになりました。技術面でも、データサイエンスアワードや知的財産のグランプリも受賞しています。
エクサウィザーズは、事業の「広さ」と「深さ」が両立できている環境
そんなエクサウィザーズに私がなぜ入社したか。雑に言ってしまうと「他にはない機会があり、めちゃくちゃ面白そうだったから」です。
まず、「AI」という技術は今後間違いなく世界的に普及していくので、その技術に関連するビジネスにも大きなチャンスがあると考えたからです。エクサウィザーズは、自分の意志を持って取り組みたい産業領域や社会課題を設定できるため、好奇心の強い人にとってはとても良い環境だと思います。
また、先ほど話したように、「若くして経営者目線を鍛えられるユニークな環境」も魅力的でした。コンサルだと一部のパートナー以外、経営は「想像する」ものになりがちですし、メガベンチャーは既存事業の仕組みや基盤が整っている場合が多い。スタートアップも一般的には「自らの経験に基づき、自ら学ぶ」ことを求められます。そんな中、エクサウィザーズで得られる機会と経験は、自分でやるよりも貴重ともいえるかもしれないと思いました。
最後の決め手は、エクサウィザーズが「広く深い」企業だと感じたことです。「広い」とは、事業を展開している産業や領域、働くメンバーのバックグラウンドや専門性、育ってきた国や年齢です。それでいて「深い」。
例えばヘルスケア領域では、製薬企業の創薬研究からマーケティング、新規サービス開発まで、各領域のバックグラウンドがあるメンバーとの事業開発や、医師・看護師・理学療法士・作業療法士の資格を持つメンバーとのサービス開発、官僚や研究機関出身者との国家プロジェクトや地域密着型事業の推進など、産業や仕組みを深く理解したメンバーと現場に入り込んで活動ができるため、「広く、深い」という要素が両立しています。当初から他のベンチャーに比べるとそれらのベクトルは大きかったのですが、今では比べ物にならないくらいの水準になってきました。
日本が抱える社会課題を解決するには、「BizDev」の力が必要だ
このようにエクサウィザーズが活躍しているということは、つまり日本にまだまだ社会課題がたくさん残っているということでもあります。それに対応できる技術はすでに存在していたり、日々進化していたりするのですが、課題解決を実現するプロダクトや包括的に支援するプラットフォームは少ないのが実態です。
その大きな理由の1つとして、社会や顧客の抱える課題と技術をつなげる「BizDev(Business Development=事業開発)」ができる人材の不足が挙げられます。例えばiPhoneには日本発の部品が数多く採用された一方で、日系メーカーがiPhoneを生み出せなかったのは、BizDevの力が弱かったからだとされています。
私たちはAIをはじめとした新技術を活用して課題を解決するには、次のような要素が必要だと考えています。
(1)社会に価値をもたらすアイデアを見つける好奇心
(2)難しい課題と向き合い、乗り越えようとするマインドセット
(3)ビジネスをリードし、テクノロジーやデザインなどの異なる専門性を持つメンバーを巻き込み、機会と成果を創造する力
(4)スタートアップ企業としての「創業メンタリティ」とグローバルプロフェッショナル企業水準の高いスキルセットを兼ね備える
(5)オーナーシップを持ち、最後までやり切る力
このようなスキルや考え方を兼ね備えた人材を、エクサウィザーズでは「フルスタックBizDev」と称しており、これから増やそうとしているのです。
そこで今回、エクサウィザーズでは初めてビジネス側の新卒採用を始めることにしました。最短ルートで「事業の責任者」への道を駆け上がりたい新卒学生の皆さんにとっても、エクサウィザーズはとても良いチャレンジと成長の場になると確信しています。
エクサウィザーズで描ける2つのキャリアパス──「プロ経営者」と「プロダクトマネージャー」
今回、新卒学生を募集するということで、エクサウィザーズでどのようなキャリアパスを描けるかもご紹介できればと思います。キャリアパスという観点では、大きく2つの方向性に分かれます。
まずは事業オーナーとしてのBizDevの道を突き進むことで、大企業とのジョイントベンチャーやグループ会社のCXO・役員となる経験を通じ、プロの経営者になるという方向です。これは実際にすでにいくつか事例が出てきています。
その後は、起業やCXOのキャリアも考えられますし、こちらも実際にいくつか例があります。コンサルから転職するというルートもあると思いますが、パートナークラスにならないと機会としてはなかなかないでしょうし、技術が分からない中でテクノロジー企業の経営ができるとは思えません。当社なら、20代後半から30代前半でもそのような経験ができる機会があります。
もう1つは「プロダクトマネージャー・プロダクトオーナー」の道です。日本ではまだ明確に定義されておらず、一般に普及している職種とはいえませんが、いわゆるGAFAをはじめとした海外のトップテクノロジー企業でも、プロダクトマネージャーを育成するプログラムを実施している例があり、必要性が注目されています。
エクサウィザーズは多産業を相手にプロジェクトを展開しており、さまざまな課題と触れ合う機会があります。その中で、汎用的に解決が可能な課題を設定し、今後も積極的にプロダクトを生み出していきたいと考えています。
また、当社には優秀なAIエンジニアやソフトウエアエンジニア、UX/UIデザイナーがたくさんいるので、プロダクトマネージャー(プロダクトオーナー)になる機会が豊富にあります。これはワンプロダクトや事業領域を特定の分野に限定していないエクサウィザーズだからこその魅力でしょう。
新卒に求める人材要件は2つ。マインドセットと高い学習能力
エクサウィザーズで新卒BizDevを目指す場合、「テクノロジーに詳しい」などのスキルは必要ありませんが、2つ要件があると考えています。
1つ目は「社会に対して、大きなインパクトを与えたい」というマインドセットを持っていること。
世の中の課題を解決したいという強い思いと気概、それをテクノロジーの力で解決したいという好奇心を武器に、ビジネスとしてやるからには数字をしっかりと作りながら、頼もしい仲間たちとともに全力で前に進んでいけるような、エネルギッシュな人材を求めています。
もう1つは「学習能力の高さ」です。当社は短期間で急成長しており、日々刻々と状況が変化していく中で、極めて速いスピードで物事を吸収して行動に反映させていく力が求められます。
また、マッキンゼー・アンド・カンパニーやボストン コンサルティング グループ、ベイン・アンド・カンパニー、アクセンチュア、デロイト トーマツ コンサルティングなどの外資系コンサルティングファームや、ゴールドマン・サックスなどの投資銀行の若手からシニアまでの人材が続々と入社しており、そのような高いスキルを持った人たちとともに働く機会が豊富にあります。
1つのファームに行くとその会社のスタイルしか見えないと思いますが、当社だとほぼ全ての外資系ファームの人材がいるので、より多様な学びの機会があるでしょう。また、デザイナーやエンジニアも、メガITベンチャーを中心にエッジの利いた人材が集まっており、全く違った視点の学びもあります。いわゆるBTC(BTC=Business Technology Creative)人材になる機会ですね。このように、溢(あふ)れるようなインプットを存分に吸収して、アウトプットにつなげていくことができる方を強く求めています。
自分が学生時代に外資系戦略コンサルティングファーム、投資銀行のIBDやマーケットサイド、大企業、ベンチャーと幅広くインターンに参加した経験を思い出しながら、エクサウィザーズのインターンをエッジの利いた、自分なりのCraft(特技)を持つ猛者が集まる場にしていきたいと思っています。今年から始めるので時間はかかるかもしれませんが……。
入社後は、近い将来の幹部候補として、リーダー陣と日々直接やりとりしながら、短期間で成長してもらえるような環境と機会を提供していくつもりです。
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(Photo:Viktoria Samoilenko/Shutterstock.com)