※こちらは2021年2月に公開された記事の再掲です。
こんにちは、ワンキャリ編集部インターンの小野里です。
3月の就活解禁まで残りわずか。23卒の皆さんはインターンと並行しながら志望業界や企業の情報収集、24卒以下のみなさんは来たる就活に向けて、さまざまな業界や企業の情報に触れている時期でしょうか。
今でも、就活サイトや業界地図、企業Webページは情報収集の頼みの綱ですが、最近ではSNSを使った情報収集も侮れません。Twitterを始めとするSNSには、企業の人事や現場社員がつぶやく、新鮮でリアルな情報があふれています。
そこで今回は就活に役立つという観点で、今見ておくべき企業のTwitterやSNSアカウントを3つピックアップしてみました。いつもは趣味や息抜きでSNSを利用していた人も、就活Tipsをまとめたアカウントは見たことがある人も、ぜひ参考にしてみてください。
<目次>
●企業公式だけでなく個人アカウントも。Twitter発信の王道─サイバーエージェント─
●情報が集めにくい業界も、SNSで情報収集─集英社─
●業務内容だけではなく、社会問題への取り組みも─Adobe Japan(アドビ株式会社)─
●ベンチャー・ITだけじゃない。大企業や官公庁までもがSNS採用アカウントを活用する時代へ
企業公式だけでなく個人アカウントも。Twitter発信の王道─サイバーエージェント─
まずご紹介するのは、株式会社サイバーエージェントのTwitterです。同社は、企業公式アカウントはもちろん、企業名を公表した社員の個人アカウントも多数あります。
サイバーエージェントの新卒採用公式アカウント(ビジネス職)
こちらはサイバーエージェントのビジネス職 新卒採用アカウントです。イベントやインターン、本選考の情報から、企業のインタビュー記事まで幅広く発信しています。
個性あふれる社員の個人アカウント
そしてこちらは、サイバーエージェント人事の個人アカウントです。公式アカウントだけだとイベント情報ばかりでつまらなくなりがちなTwitterも、個人のアカウントとなると個性が一気に出てきます。
就活軸を聞くと「成長できるか」というのが必ず出るのですが、会社が成長させてくれる!は、勘違い。
— さおりん🍀サイバーエージェント新卒採用 (@cyberagent_sao) December 10, 2020
成長できるかは、自分を自分で奮い立たせられるかどうか。
例えば、どういう環境だと、自分を自分で奮い立たせやすいのか、という視点で「どんな会社だったら成長できるか」を深掘りできてると◎
プロフィールに趣味が書かれていたり、#体育会系と入っていたりするので、自分の属性に近い社員を見つけられるのもポイント。社員の趣味や属性が分かると企業の雰囲気をイメージしやすいですよね。
部活、サークル、ゼミ、なんでも良いですが、
— 田内貴大@サイバーエージェント採用人事 (@takazanse0874) November 17, 2020
自分の成長と共に組織の成長も考えて行動している学生さんを見ると、とても素晴らしいなと感じます。
先日、真のリーダーは「次のリーダーを育てられる人である」という学びがあったのですが、ここ繋がりました。
サイバーエージェントは人事だけでなく、さまざまな所属の社員がTwitterを活用して情報発信しています。社員の日常をのぞいてみることで、社員や企業風土と自分の価値観が合っているのかを確かめることができます。
そのほかにも、同社は新卒エンジニア採用専門のアカウントなども展開しているので、理系の方やエンジニア志望の方も要チェックです。
情報が集めにくい業界も、SNSで情報収集─集英社─
続いてご紹介するのは株式会社 集英社のアカウントです。出版業界大手の集英社のSNSには有益、かつ思わず読みたくなってしまう情報があふれています。
集英社のSNSで特筆すべきポイントはnoteです。採用担当者がnoteを定期的に更新しており、それをTwitterにも掲載しています。
新入社員とランチをしました。入社後、半年が過ぎて慣れてきた半面、仕事の具体的な悩みを抱え始めている人もちらほら。人事部員がざっくばらんに話を聞いて、彼らをサポートしています。
— 集英社 採用担当 (@shueisha_saiyo) October 28, 2020
新入社員とランチ!|集英社採用担当 #note https://t.co/c72ZGELdFO
noteでは出版社の就活に関する質問や、社員のデスク周りの写真まで(!)出版社志望の学生でなくてもタメになり、楽しめる情報がたくさん紹介されています。
出版社就活Q&A
こちらは集英社の採用担当者が投稿したnoteのQ&Aの一例です。選考でのアピールポイントに関する質問に採用担当者が回答しています。
Q. 自分らしさをアピールするにあたり、マンガや雑誌とは関係ないジャンルのことを話したら、ズレていると思われますか?
A. そんなことは、まったくありません。本や雑誌のなかだけでとじこもっているのではなく、いろいろなジャンルにアンテナを張っていることこそ、強みになりますよ。引き出しは多いほど、仕事の役に立ちます。どんどんアピールしてください!集英社採用担当note「就活Q&A ~vol.1~」
Q. 面接やESで集英社以外の会社の作品に言及しても大丈夫ですか?
A. もちろん大丈夫ですよ(笑)。そこは安心してください。それぞれの会社には得意分野や個性、特徴があります。他社さんの作品のすばらしさも理解できて、なおかつ集英社を舞台に良い作品を届けたいと思ってくれる方に、応募いただければ嬉しいです。
集英社採用担当note「就活Q&A〜vol.2〜」
出版社社員のデスク周り
こちらのnoteでは、OB・OG訪問をしても分からないであろう集英社社員のデスク周りが紹介されています。社員の仕事内容は説明会やOB・OG訪問の中でイメージできても、社員の働いている環境はなかなかイメージができないもの。
SNSを介して社員の日常を知ることができたら、「あれ、思ったような職場じゃない!」「自席でお菓子を食べにくい職場なんて知らなかった!(?)」なんてミスマッチも少なくなるはず。
集英社採用担当note「デスク回り」
出版社は採用人数が少ない分、就活サイトに載っている情報も多くはありません。採用向けのアカウントに約5,000人ものフォロワーがいるというのは、単なる選考対策情報を超え、リアルで面白い情報が支持され、ファンがいるという何よりの証拠。私自身、就活が終わっても見続けたいと思ってしまいました。
業務内容だけではなく、社会問題への取り組みも─Adobe Japan(アドビ株式会社)─
企業SNSアカウントで紹介されるのは、身近でカジュアルな情報ばかりではありません。CSR活動など、企業の主力事業とは違った側面を知れるのもメリットの1つ。
その一例が最後にご紹介するAdobe Japan(アドビ株式会社)です。 PhotoshopやIllustratorといった画像(動画)作成ソフトやマーケティングツールなどを展開する同社ですが、事業だけでなく社内制度なども積極的に紹介しています。
世界経済フォーラムが発表した「Global Gender Gap Report 2020」で、日本は過去最低の121位を記録しました(※)。日本では依然として男女格差は改善されておらず、社会的マイノリティとされている人々の雇用問題も根深く存在しています。
これらの問題がテレビや新聞で取り上げられることは増えましたが、企業はその問題解決のためにどのような行動を取っているのでしょうか? CSR活動の実績をIR(投資家向け情報提供)資料でアピールしている企業はありますが、就活生の目の届きやすいところに情報を出している企業は多くありません。
(※)参考:男女共同参画局「『共同参画』2020年3・4月号」
社会問題や従業員満足度向上への取り組みをTwitterで発信
そんな社会問題への取り組みを積極的に発信しているのが、Adobe JapanのTwitterです。同社はダイバーシティとインクルージョンを最重要視しており、性別や人種などによって生じる格差を是正する取り組みやその成果などを報告しています。
アドビは賃金平等と機会均等のために、昇進と社内異動のデータをオープンにし、 性別人種等による給与や異動の機会の差別がないことをレポートしました。アドビはこれからもダイバーシティ&インクルージョンを推進します!
— Adobe Japan 採用 (@AdobeCareersJP) October 7, 2020
#AdobeLife#AdobeforAll https://t.co/Iq2Nt7GgWL
社会に存在している以上、企業は社会問題の解決に取り組む責任があります。そもそも日本にはどのような社会問題が存在しているのか、そして企業はどのようにその問題に向き合い、どのように解決しようとしているのか……。
なーんて、気難しくなりがちな問題をAdobe JapanはSNSで発信してくれているので、気軽に社会問題や企業に触れることができそうです。
ベンチャー・ITだけじゃない。大企業や官公庁までもがSNS採用アカウントを活用する時代へ
今回は3社のSNSをご紹介しました。気になった企業や、印象に残った観点はあったでしょうか?
SNSはベンチャー企業やIT企業との親和性が高いように感じますが、警視庁や防衛省などの官公庁や、多くの日系・外資系大企業もSNSを利用した情報発信をしています。気になっていたあの企業も、もしかしたらTwitterを使って情報発信しているかも。空いた時間に調べてみてくださいね。
そして、企業の公式アカウントや個人アカウントをじっくり読んだら、実際にOB・OG訪問をして雰囲気を確かめてみるのもオススメです。
最後に、昨今、Twitterではエントリシート(ES)の書き方や面接での受け答えなどを解説した就活生向けのアカウントが増えてきています。選考対策には役立つ情報もたくさん載っている一方で、信ぴょう性が低い情報を声高につぶやいているアカウントも残念ながら存在していることもお忘れなきように。Twitterだけではなく、今まで通り業界研究や企業Webページ、もちろんワンキャリアの口コミなども活用して、満遍なく情報を集めていきましょう!
(illustration:Natty_Blissful/Shutterstock.com)