こんにちは、ワンキャリ編集部です。
「若手の裁量が大きく、ビジネスパーソンとして早く成長できそう」と聞くと、どんな会社が思い浮かびますか?
コンサルティングファーム、リクルート系列の事業会社、ベンチャー……多くの方は、こうした企業をイメージするのではないでしょうか。
でも、ちょっと待ってください。世の中には、まだ広く知られていないだけで、これらに遜色ない経験を積める会社がたくさんあります。
光通信の社長室採用もそのひとつ。「何をしているか分からない」「ブラックな営業会社」といったイメージを抱かれることも少なくない同社。実際に取材をしてみると、社長から直接フィードバックを受けながら、スケールの大きいビジネスに裁量権を持って取り組める環境だと明らかになりました。
今回は新卒入社1年目の内田丈博さんと阿部瑛さんにお話を伺いました。時価総額8000億円を超える大企業の、ベールに包まれた実態に迫ります。
史上最速・入社1カ月でマネージャーに就任。新人が果敢にチャレンジできる環境
──本日はよろしくお願いします。まず、お二人の業務内容を教えていただけますか?
内田:弊社とクライアント企業のアライアンス提携を進めるため、サービス連携やお互いのバリューを上げていく取り組みをしています。提案内容の企画、先方との商談から契約管理まで幅広い業務を担当し、現在は数十件のプロジェクトに関わっていますね。
内田 丈博(うちだ たけひろ):株式会社光通信 社長室事業提携推進部 ゼネラルマネージャー
早稲田大学大学院 創造理工学研究科修了、2018年入社。戦略コンサルティングファームや事業会社の内定を辞退し、光通信に入社を決めた。入社後1カ月でマネージャーに抜擢(ばってき)された異例の経歴を持つ。
阿部:社を挙げて取り組んでいる新規事業を拡大するため、提携先や出資候補の企業とのパイプラインづくりを担う部署に所属しておます。所属部署ではコールドコール(新規営業先へのアプローチ)から最終的なクロージングまで行います。僕はその1工程1工程の実務を勉強中です。具体的にはいくつかのKPIを持ち、提案資料作成や先方への提案などを担当していますね。
阿部 瑛(あべ あきら):株式会社光通信 社長室事業提携推進部
明治大学法学部卒業後、2018年に入社。内田さん同様、戦略コンサルティングファームや事業会社の内定を辞退し、光通信に入社。学生時代には、メガベンチャーでの長期インターンや起業を経験している。
──内田さんは、史上最速の入社1カ月でゼネラルマネージャーに就任したとお聞きしています。
内田:はい。新規プロジェクトが始まる際に、事業の企画案を社長にプレゼンしたところ、プロジェクト責任者に任命していただいたんです。抜擢人事でマネージャー職になり、採用や予算の決裁ができるようになりました。
阿部:光通信の社長室では、年次を問わずチャレンジする機会をたくさん与えてもらえます。僕も、新規事業でどの企業と組んで何をするのか、社長に直接提案しています。ロジックを詰めれば、若手であっても挑戦できる風土がありますね。
──これまで手がけた仕事の中で、印象に残っているものを教えてください。
内田:入社3カ月目で、当社とクライアントのグループ役員20人ほどを集めた会合の運営を任されたことです。光通信とクライアントのアライアンス締結に向けて、提案資料の作成から社内でのコンセンサスまで、あらゆる準備を担当したことが印象に残っています。「いかにしてお互いの時価総額を上げられるか」を細かくロジックを詰めて検討していくのが大変でした。
阿部:大口のファイナンスのために、新規事業に関わる資料を取りまとめたことが印象に残っています。事業戦略、ビジネスモデル、関係企業、保有する株など……事業に関するあらゆる情報を集約しました。最終的には、書類の高さにして20cmほどの分厚い資料になりましたね。
──高さ20cmの紙束というと、枚数にして数千ページに及びます。驚くべき量の情報をまとめていったのですね。
阿部:僕を含めた4人グループで、1〜2週間という短期間のプロジェクトでした。なおかつ、光通信は残業時間の管理が厳しいので、心身ともに苦労も大きかったです。しかし、「この事業の全体像をここまで理解しているのは、社長と自分たちだけなんだろうな」と思える貴重な経験でした。
成長できるって言うけれど、コンサル・リクルート・ベンチャーと比べてどうなんですか?
──レベルの高い環境でビジネスパーソンとして成長できる企業に行きたい学生さんは、コンサルティングファーム、リクルート、ベンチャー企業を志望している方が多いです。そうした企業との違いについて教えてください。
内田:僕自身が就活生だった時は、まさにそうした企業への就職も考えていました。どこもすてきな会社だと思っているので、言いにくいところではあるのですが……(笑)。
まず、コンサルティングファームとの違いについて。提案書を作成する点では同じですが、光通信では、より事業推進側の視点に立った提案づくりが求められます。クライアントが実行主体になるコンサルとは異なり、僕たちは自分がドライブしていくプロジェクトを提案することになるので、事業推進者の視点が身に付きます。
なんと言っても一番の違いは、扱うのが全て自社のお金であることです。株主からお預かりしたお金を運用させていただいていますので、事業のリターンや損失がダイレクトに戻ってくる点で、現実感が違うと思います。「より当事者に近い」というのが光通信に入社して感じたことです。
阿部:数多くの関連会社や部署と関わりながらプロジェクトを進める点も特徴です。周りをうまく巻き込みながら事業を前に進める力が求められています。
いくら社長室の社員といっても、各部署の先輩方は忙しく、ただ伝えるだけでは耳を傾けてくれません。そのような中で事業を推進していくために、コミュニケーション能力やシンプルに伝える能力などがおのずと身に付き始めています。
──ではキャリア面で、同じ事業会社である、リクルートやベンチャー企業と比べるといかがでしょう?
内田:特定の領域でスキルを身に付け、将来的に独立したいのであれば、リクルートさんやベンチャーも選択肢としてアリだと思います。一方、大きな組織をスピード感を持って動かしていきたい人や、若手から本当に経営陣と近い距離で働きたい人であれば、光通信をおすすめしたいです。事業規模も大きく、社長の直下でマネジメントの素養を得られる点で、魅力を感じていただけると思います。また、意外かもしれませんが、当社から独立・起業している方は非常に多いのです。人材輩出の面でも、光通信は他社さんと比較して遜色ないと思います。
──光通信の出身者としては、YouTuber向けプロダクション・UUUMを創業した鎌田和樹氏などが挙げられますね。では、ベンチャー企業との事業面での比較はいかがでしょうか。新卒から事業経営に当たるなら、真っ先に選択肢に挙がるのはベンチャーですよね。
阿部:ベンチャーとの違いで言えば、光通信は事業のスケールがとにかく大きいです。主力事業にほぼ全てのリソースを投下しているベンチャーとは異なり、既存事業で積み上げてきた収益が十二分にあるので、新規事業に比較にならないような額を投資できます。一つの新規事業に、数十億円から数百億円の投資を行うこともあります。小さなマーケットに上場企業の資金力を投下し、シェアを一気に獲得するランチェスター戦略ですね。これは、まさに大企業だからできる戦い方だと思います。
残業できない仕組みがある。「ブラック」な先入観に振り回されず、ファクトに目を向けよう
──少し意地悪な質問もさせてください。光通信は、就活生に「何をしているかわからない」「ブラックな営業会社」といったイメージを抱かれることも少なくありません。こうしたイメージに対して、事実をもとに反論いただけますか?
内田:「何をしているかわからない」というのは、事業領域が広いからこそのコメントですね。光通信を一言で表すなら、「自社のアセットと、世の中のいろいろな会社が持っているものを掛け合わせることで大きなシナジーを生み出す事業」を手がけている会社です。
阿部:もともと光通信は、いわば商社や代理店に近い会社でした。ブランド力のある企業の携帯電話や固定回線、保険、コピー機などの代理販売を主力事業として成長・拡大してきました。
しかし近年は自社商材の開発に注力しており、その手段として、各分野で商品力や開発力を持つ会社とM&Aや資本提携を通じてタッグを組んでいます。現在の主力である電力事業、水事業、予約事業、SIM事業などは、開発した商材に光通信の強みである販売網や資本力を掛け合わせることで、一気に国内トップシェアまで駆け上がることができました。
内田:その中でも特に力を入れているのが、僕と阿部が手がけている、施設の予約・順番受付サイト「EPARK」です。利用者は人気店で待つ時間をゼロにできますし、店舗側は予約が確定しているので、適切な人員配置や在庫リスクの低減ができます。例えば飲食店であれば、フードロスの削減にもつながるので、環境問題の観点でも大きな意義があります。
阿部:美容室や飲食店、病院など、あらゆる施設で待たされる時間は無駄ですよね。EPARKはそうした社会課題を解決するために、「事前予約が当たり前」の社会をつくることに全力で取り組んでいる事業です。各分野の予約事業においてわれわれは専門的なナレッジを有している会社様と協力しながら、この大きなビジョンを実現しようとしています。
──「ブラックな営業会社」というイメージについてはいかがでしょう?
阿部:何をもって「ブラック」と見なすのかにもよりますが、労働時間の観点では、残業時間の管理は非常に厳しくなっています。自分が残業すると上司が減給・降格になる仕組みになっているので、長時間労働は難しいです。
また、社長室ではフルフレックス制を採用している点も特徴です。仕事を早く終えて17時に帰ることもあるし、極端な話、夕方に出社してもいい。成果を出すために、柔軟な働き方ができるようになっています。結果や成果にこだわりつつ、プロセスに柔軟な風土は、社長室だけでなく光通信全体にいえることかもしれません。
内田:ある意味、実力主義だと思います。限られた労働時間で、最大限まで生産性を高めて成果を出さなければいけないわけですから。
──成長意欲が高い方からは、「若いうちにたくさん働いて成長したいから、残業ができない企業は嫌だ」という声も聞かれますが。
内田:「労働時間が長い=成長できる」とは限りません。むしろ、仕事では決められた時間内に成果を出し、余暇の時間を自分の成長につながる活動に投資する方が健全だと思います。実際、僕は月に15冊ほど本を読んでいますし、外部のセミナーにも積極的に参加しています。幸い、報酬も十分にいただけるので、自分の成長に目一杯投資できるんです。
──光通信の社長室採用は、入社1年目から年収700万円以上を保証しています。破格の報酬体系だからこそ、成長のために投資できると。とはいえ、ネガティブな先入観が流布していると、周囲からの反対を受けて入社をためらう学生さんもいるのではないでしょうか。
内田:光通信の時価総額を見てみてください。よく聞くようなネガティブなイメージが真実であれば、ここまで公に認められることはありえません。イメージではなく、ファクトに目を向けましょう、と言いたいですね。
阿部:ある意味、この先入観を乗り越えられるかどうかで、活躍できる人材かどうかが試されているのかもしれません。周りの意見に流されず、自分で調べて意思決定することが大切です。
社長から本気のフィードバックを受ける日々。幹部候補生として、高いプロ意識が求められる
──幹部候補生として働く魅力には、経営陣との距離の近さもあるかと思います。社長の直下で働くお二人は、どのようなフィードバックを受けているのでしょうか?
内田:特に印象に残っているのは、「相手が『できない』と言ったことをできるようにするのが、おまえたちの仕事だ」という言葉です。提携先のクライアントと当社がお互いハッピーになれるように調整するのが、本当のプロジェクト責任者であり、言われたことに取り組むだけではダメだと痛感させられました。
阿部:僕は、社長からの「プロフェッショナルとして、ユーザーの理解が足りていない」という指摘が忘れられません。提案資料に掲載するためにアプリ画面の遷移図をつくった際に、ユーザーの属性を全く考慮できていなかったんです。「このままだと、プロが見たら一瞬で『できないやつだ』と判断されてしまう。とにかく想像を膨らませて考え尽くせ」と言われ、ハッとさせられました。
──新人かどうかに関係なく、高いレベルでのアウトプットが求められているのですね。そうした厳しい環境で働く中で、同期の社会人と比べて、どんなスキルが身に付いていると感じますか?
内田:会社や事業を俯瞰(ふかん)し、ものごとを「社長の頭」で考えられるようになっていると思います。抱える悩みも、自分の業務や人間関係のことではなく、より視座の高い内容になりました。
阿部:自社のことだけでなく、企業や事業全般への理解力が高まりました。企業のIRを読み、株価の推移を見る習慣が付きましたね。当事者として業務に当たるからこそ、情報収集の精度が変わってきます。
ここまで読んでくれた人は、既に光通信に向いている?
──お二人のキャリア選択についても教えてください。なぜ光通信を入社先に選んだのでしょう?
内田:僕は「社会課題を、持続可能なインフラを整備することで解決したい」というビジョンの下、就活をしていました。最初はコンサルティングファームや金融機関を見ていましたが、自らプロダクトづくりに関わりたかったので、最終的に事業会社に絞りました。事業会社で光通信を選んだ理由は2点で、
(1)業務範囲の幅、難易度、スピード感が際立っていたこと
(2)希少価値が高くユニークな存在になれること
が要因です。とにかくできることを増やして、できるだけ社長の視座に近づいていきたいと意気込んでいましたね。
阿部:僕は、就活の軸として、報酬の高さを重視していました。決して裕福とはいえない家庭で育ったこともあり、幸せな人生を送るためにはある程度の収入を得る必要があると思っています。また、学生のときに手探りで起業してうまくいかなかった経験があり、体系的にビジネスを学び直したい気持ちも強かったです。
ですから、年収保証があり、当事者意識を持ちながら難易度が高い業務に幅広く挑戦できる点で、光通信の社長室採用はとても魅力的でした。確固としたビジネススキルを身に付けたいからこそ、できないことが山積みの環境をあえて選びました。
──そんなお二人から見て、どんな学生さんが光通信の社長室採用に向いていると思いますか?
内田:「何がなんでもやり遂げたい」という情熱を持っている人が向いていると思います。あえて厳しいことを言いますが、難易度の高い仕事が多いので、生半可な気持ちではついていけないと思います。
阿部:ここまで記事を読み進めてくれた人は、既に向いていると思います(笑)。なぜなら、僕らに少しでも関心を抱いてくれたということだから。僕は自分が光通信に向いていると思うので、似たような志向性の方が来てくれたらいいなと思います。
ゲームで強いモンスターを倒して良いアイテムをもらえたら、うれしいじゃないですか。光通信で働くのも、それと同じです。違うのは、取り組む対象がゲームではなく、世の中を変える事業だという点だけ。難しい仕事をして、それに見合う報酬をいただく。そこにやりがいが見いだせる人が向いていると思いますね。
徹底的に悩もう。内定をもらってからが、本当の就活だ
──最後に、読者の学生さんに向けて一言メッセージをお願いします。
内田:徹底的に悩んでください。僕は、悩みに悩んで、今の会社を選びました。悩み抜いたからこそ、意思決定を確固たるものにでき、難しい仕事やストレスが降りかかってきても頑張れているんです。考えるうえで情報が足りないのであれば、光通信に入社するかどうかはさておき、ぜひ話を聞きにきてください。
阿部:内定をいただいてからが、本当の就活です。むしろ、内定までの過程は、就活の3割程度だと思います。企業が開示できる情報や本質を知る機会は、内定後の方が多いんです。内定をもらって就活を終えた気にならず、そのあとに倍以上の労力をかけ、自分に合った企業を見つけてほしいと思います。
──お二人とも、本日はありがとうございました。
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【ライター:小池真幸/カメラマン:塩川雄也/インタビューアー・編集:めいこ】