コロナ禍をきっかけに始まったテレワークは、アフターコロナの時代でも続くといわれています。そのテレワークをITの力で下支えしているのが、Sky株式会社(以下、Sky)。藤原竜也さんのCMでおなじみの同社ですが、事業内容や働くイメージを持てていない人もいるのではないでしょうか。
ワンキャリ編集部では今回、入社5年目の加藤貴弘さんにインタビュー。東京大学大学院で宇宙物理学を研究していた加藤さんは学生時代、1人で研究をすることが多かったそうですが、入社後に実感したのは「実力主義で若手にもチャンスを与えてくれて、それを加速させる組織や風土がある。この若手も会社も成長する基盤となるのが『ALL Sky』の文化だ」といいます。
若手が成長するチームには何が必要なのでしょうか。加藤さんの実体験からひもときます。
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・IT業界トップクラスの急成長。2本柱で飛躍を遂げるSkyの魅力に迫る(特別動画付き)
入社2年目からチームリーダー。実力主義で若手にもチャンスがある風土。
──加藤さんは入社して5年ほどたちますが、Skyに入社してから印象深かった仕事を教えてください。
加藤:私は新卒でエンジニアとして入社しました。印象に残っているのは、入社2年目に手掛けたあるプロジェクトです。当時はシステムを完成させるための細かい下流工程の作業を進めながら、仕事にだんだん慣れてきた頃でした。システム全体を設計するような上流工程に積極的に挑戦したいと上長に伝えたところ、上流の仕事を任されました。Skyの製品であるリモートデスクトップツールの「SKYDIV Desktop Client」に新たな機能が必要となり、仕様の設計を任されたのです。機能の中の一部ですが、上流工程から担うことになりました。
システムの仕様を検討し、チームリーダーとしてチームを編成して実装にも携わりました。全て私に丸投げではなく、上長もフォローしてくれたのはありがたかったですね。入社2年目の早いうちから製品づくりを深く理解できたのは、自分のキャリアの中でも印象深かったことの1つです。
加藤 貴弘(かとう たかひろ):ICTソリューション事業部開発部開発課
東京大学大学院 理学研究科を修了後、2017年4月にSkyに入社。2017年7月SKYMENU開発チーム配属、2018年4月SKYDIV開発チーム配属、現在に至る。主に自社商品である、SKYDIV Desktop Clientの開発業務に従事。製品機能の仕様策定、基本設計、詳細設計、実装と、上流から下流までの全般工程の作業を実施。バージョンによっては搭載機能のチームリーダーも兼務。
──新卒入社2年目の若手に成長の機会があったのですね。Skyには新人を育てる仕組みや制度があるのでしょうか。
加藤:はい。Skyには新人を育成するチューター制度があります。部署に所属後、1年間程度は中堅社員がチューターとなり、新人1人に対してつきっきりで1から10まで仕事を教えます。チューターのほかにサブチューターもいます。年次の若い入社2〜3年目の社員がサブチューターの役割を担い、新入社員1人に対して1人つきます。このように、新人教育や若手の育成に力を入れています。
また、会社の方針と大きなずれがなければ年次に関係なく「それいいね。採用してみよう」と受け入れてくれます。私が入社2年目のときの上長も、経験が浅く、知見も少ない私の意見も、しっかりと聞いてくれました。堅苦しい上下関係よりも、製品を良いものにする風土は、社員皆が肌感覚として理解していると思います。そういう意味では、Skyは実力があれば、大きな仕事を任せてもらえるカルチャーがありますね。
──実力主義で若手にもチャンスを与えるのは、どうしてでしょうか。
加藤:これは私たちが大切にしている「ALL Sky」という言葉がベースにありますが、役職や年齢に関係なく、意見を出し合い、社員皆で協力体制を作ることで、より良い商品やサービスを作り上げられると考えているからです。
自分1人の技術だけでは、どうしても作れるものは限られてしまいます。だからこそSkyではチームプレーを重視しています。また、「より良いものを作ろう」という雰囲気が社内にあり、年齢や役職の上下関係にとらわれないような働き方を皆ができています。そうした部分にSkyならではのチームプレーが見られます。
──Sky流のチームプレーはどんなときに感じましたか。
加藤:入社3年目、自社商品の「SKYDIV Desktop Client」の開発で、大きな機能改革のチームメンバーになったときのことです。
難しい機能で想定では多くの工数がかかりそうだと考えていましたが、チームが一丸となることで予想よりも早い3カ月で対応できました。難題でもチームでやれば短期間でこんなに面白く、素晴らしい仕事ができることを実感しました。社内の人たちにも評価され、お客さまからも「システムが便利になったよ。ありがとう」というお声をいただき、やりがいにつながりました。
また、入社して驚いたことの1つが、オフィスがにぎやかなことでした。エンジニアに対してもの静かな雰囲気の印象を持っている人もいるかもしれませんが、Skyは真逆(笑)。社員同士でたくさん話し合って仕事をしています。私自身も入社してみるとチームプレーの大切さを実感することが多いです。
新製品も社内ブログでアイデア募集。トップダウンにならないシステム
──Skyのチーム力は入社後に実感したということですが、学生時代にSkyに関心を持ったきっかけは何でしょうか。
加藤:大学と大学院では宇宙物理学を専攻していました。1人で黙々と研究をすることが多かったので、チームプレーが多い今とは全く違いますね(笑)。ただ、研究では天空の写真を画像解析するプログラムを活用していたんです。そこでプログラミングを経験し、IT業界に興味を抱いていたことが入社動機の1つです。
また、学生の頃から教育に興味があり「ITで日本の教育事業を底上げしたい」という思いもありました。教員免許も取得していましたが、SKYMENUシリーズのような教育業界でシェアが大きな学習ソフトウェアを開発していることもあり、Skyを意識し始めましたね。
Skyが提供する教育業界向けの商品。学校のICT活用環境を支援している
※参考:Sky「学習活動端末支援Webシステム SKYMENU Cloud」
──他にもSkyに魅力を感じた点があれば教えてください。
加藤:Skyは、親会社を持たない独立系のソフトウェア会社なので、経営方針の迅速な方向転換ができます。今のようなテレワーク主体の社会になり、お客さまの困りごとも変化しています。お客さまの悩みを改善し、それをソフトウェアで解決しようと考えたとき、独立系なら基本的に自社だけの判断で予算を確保して、すぐに開発を進められる。おそらく他のメーカー付随のIT企業に比べたら、新しいことに挑戦しやすい環境だと思っています。
例えば社長が新しい製品を開発したいとして、社内ブログに「新製品のアイデア何かありますか?」と投稿します。そのお題について社員全員で考えます。さらに、良いアイデアは採用されます。社長が全社員の意見を吸い上げることで、トップダウンにならないシステムができているのです。
──システムも「ALL Sky」の考えで設計されているんですね。
加藤:そうですね。他にも、普段の業務内容に関する質問は「Skyなう(社内SNS)」という社内専用のプラットフォームで投稿できます。仕事で困っていることや、現在考えていることを全社員に向けて投稿できる、SNSのようなツールです。Skyには、気軽に質問や技術の情報提供ができる社内インフラが整っています。
「ALL Sky+商売視点」で若手の成長が加速する組織に
──「ALL Sky」の考えは、全社で浸透しているのでしょうか。
加藤:そうですね。チーム自体は製品ごとに分かれていますが、自社商品を開発しているICTソリューション事業部の開発チームほぼ全員が同じフロアで仕事をしています。そのため、基本的に部門間の隔たりがありません。例えば、「この機能を開発したいけど、開発するにあたり困っている箇所がある」という悩みを、隣のチームにすぐに聞けたり、開発知識が豊富な人を探して詳しく教えてもらったりといったことが簡単にできます。
──まさにチームプレーですね。体制が充実しているように感じたのですが、若手が成長する上でSkyに課題はないのでしょうか。
加藤:たとえ開発者であっても「商売」の視点を持つ必要があると感じています。「商売や契約に何が必要だろうか」「お客さまとのやりとりはどうなっているのだろうか」など、お金に関わる商売の部分をジョブローテーションで業務全体の大きな流れとして学べるといいと思います。
商品開発だと、どうしてもこの機能を1つ作ればいいという感覚に陥りやすい。しかし、お客さまが何をどう必要としているかを考えることができれば、お客さまとSky両方にメリットがある提案ができるかもしれませんよね。「商売」を意識した開発や提案ができれば、もっと活躍できて、自分もさらに楽しく仕事ができるのではないかと思います。
逆境でも工夫し、探求する気持ちを大切にしてほしい
──Skyに新卒で入社した後は、どのようにキャリアを歩んでいくのでしょうか。研修や新人の教育環境について詳しく教えてください。
加藤:4月に入社し、2週間から1カ月は新人全体に会社の制度などの研修を行います。それが終わると、各専門職(事務職・営業・開発など)の研修を行います。
開発職はそこからさらに6月下旬ぐらいまで、プログラミングの基礎的な研修を行います。このときキャリアアップサポートという部署があって、その部署の方がコードを見てくれたり悩みや相談があれば聞いてくれたりします。ここまでで業務に関する知識は身に付くので、7月上旬からは配属先からプログラミング制作の課題が渡されます。
配属先は、5月に決まります。必ずしも希望通りになるとは限りませんが、本人の適性や希望なども考慮し、配属先の部署と連携を取りながら決定します。
──新型コロナウイルスの感染拡大で、加藤さんが新人だったころから働き方も変わったかと思いますが、配属後はどのように働くのでしょうか。
加藤:お客さま先で常駐している社員はお客さまに合わせますが、自社の場合、緊急事態宣言が出ていたときは、週1日出社、週4日テレワーク、平時は基本的に3日出社、2日テレワークになっています。チューターはオンライン上でも新人とつながることができるようにしています。新人が業務で質問したいときや、仕事で困ることがあればいつでもチューターに聞ける仕組みを作るためです。
中にはビデオ会議システムをつないだままにして、随時相談できるスタイルにしている人もいます。また、週に1回必ずチームの出社日を決めるなど、対面で話す機会も用意しています。
──最後に、コロナ禍で就職活動に挑む学生にメッセージをいただけますか。
加藤: 個人的な考えですが、コロナ禍のように困難なときでもポジティブに考えられる部分を探して、そこを楽しめるぐらいの気持ちがあると良いと思います。テレワークが多ければ、出社時には行けないような家の近くのおいしそうなカフェを探して行ってみるといったような、逆境の中でも自分なりの観点で探求する気持ちを大切にした方が良いと思います。
Skyに向いている人も、そういった前向きな人ですね。どんなことでも謙虚に自分ごととして捉え、自ら成長意欲を持って自走できる人です。
──大変な状況も前向きに受け止めてどう工夫するか。それがSkyのマインドなんですね。
加藤:そうですね。ビデオ通話でやり取りする毎日が多いですが、週に1回、チームメンバーがリアルで会う日を設定しています。また、チームで毎日オンラインミーティングをやっており、進捗(しんちょく)を共有しています。リアルとオンラインの日々が続いていますが、コミュニケーションの量は多い方です。
学生の皆さんは、今のうちにしかできないこと、好きなことを大事にしてほしいと思います。就職後に備えてプログラミングを勉強するのも良いですが、プログラムは入社後にいくらでも学べますので、今しかできない活動に注力して、その経験をSkyで生かしてくれたらとてもありがたいです。
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