こんにちは、ワンキャリ編集部です。
今回は2017年度の選考をもとに、NTTデータ(SE)の選考対策を8点にまとめてお届けします。選考前の最終確認にご一読ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています
NTTデータ
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NTTデータ(SE)の魅力
日本最大規模のシステム開発会社
NTTデータは売上高1兆6千億円、国内最大規模のシステム開発会社です。日本全体に関わる大規模なシステムが扱えるのが特徴として挙げられます。例えばどこの銀行でもお金を下ろせる統合ATMスイッチングサービスやクレジットカード統合ネットワークシステム「CAFIS」など、私たちの暮らしを支えるシステムを構築しています。
事業分野として公共・金融・法人の3分野あるうち、とくに前者2分野では日本をITの面から動かす大規模プロジェクトに携われる機会があるでしょう。
※出典:2015年度有価証券報告書(2015年4月1日―2016年3月31日)より
海外進出の基盤を獲得し、まさに今から海外案件が増えていく会社
NTTデータは、近年海外案件の獲得が増えています。例えばバチカン市国図書館文献を電子化するプロジェクトや、飛行経路設計システム「PANADES®」などが挙げられます。
ある人事社員は「2017年現在約18%の案件が海外と関わりがあり、これからも増えていくだろう」(選考対策ページより)と話していました。
日本で磨いた知見を生かし、世界に進出するフェーズの会社であるといえるでしょう。
多様な人間を受け入れる大規模な組織
連結社員数8万人と、非常に大きな会社であることから、社内の風土は部署によって異なるそうです。一例ですがある社員は「公共分野は官僚と働くことも多く硬い、法人分野はイケイケ、金融分野は中間」と話していました。
説明会や座談会で部署ごとの雰囲気を実際に感じてみてください。
NTTデータ(SE)の選考フロー
2017年のNTTデータ(SE)の選考は以下のフローで行われました。
・エントリーシート
・Webテスト
・1次面接(グループディスカッション+集団面接)
・2次面接(個人)
・最終面接(個人)
それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
NTTデータ(SE)本選考の全体のポイント
1. 「3年後・5年後・10年後のキャリアは?」生涯働き続ける意思を示そう
終身雇用を前提とする日系企業らしく、NTTデータでは志望度を重視します。
実際2017年卒の選考ではすべてのフローで「NTTデータで携わりたい仕事」を詳しく尋ねられたそうです。
説明会や座談会を通じて先輩社員の話を参考に自分自身がどのようなキャリアを歩みたいか、例えば「文系なので3年後にはSEとして独り立ち・5年後に小規模案件のPM・10年後は総務省プロジェクトのPM」というように数年単位で話せるようにしましょう。
2. システム開発はチーム戦! 学生時代の経験もチームに関するものを話そう
システム開発は大規模なものになると100人を超える体制で行われます。SEは実際にコードを書くだけではなく、チーム全体をまとめるPM(プロジェクトマネージャー)の役割も果たすようになります。そのためSEに求められる力はチームで働き、チームをまとめる力であると考えられます。
この力を示すために、「学生時代頑張ったこと」では、サークルやゼミなどチームで成し遂げた経験を話すとよいでしょう。その際、自分がどのような立場で何に気をつけて成功に導いたのか伝わるように話しましょう。
NTTデータ(SE)本選考の各ポイント
3. ESではSEの業務から「長期的で困難を乗り越えたチームワーク」を示そう
内定者によると2017年卒のNTTデータ(SE)のESでは4問、以下のようにそれぞれ200字~300字の記入を求められたそうです。
2017年卒NTTデータ(SE)のエントリーシート課題
設問(1)NTTデータを志望した理由を記入してください。(全角200文字以内)
設問(2)NTTデータで国内外を問わずチャレンジしたいことを具体的に記入してください。(全角300文字以内)
設問(3)あなたがチームの一員として最も高い成果を上げた経験を、そのときのあなたの役割とチームへ及ぼした影響も含めて具体的に記入してください。(全角300文字以内)
設問(4)今までの人生の中で一番苦労したことに対してどのように乗り越え、そこから何を学んだか記入してください。(全角300文字以内) ※出典:NTTデータ|SE2017年卒本選考のエントリーシートより
後半の質問では「長期的に物事に取り組み、チームで困難を乗り越えた経験」について記述しましょう。SEでは上司や協力会社の社員、部下といった多くの人を巻き込みながら業務を進める力が重要になります。また実際の業務では2~3年といった長期スパンで開発に取り組むため、苦労を重ねながら粘り強く改善し続ける必要があるからです。このように実際の業務から逆算してESの内容を推敲するとよいでしょう。
▼過去のES記入例はこちら
志望理由の作り方についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
・たった2つの観点でOK!面接で深みを与える「就活の軸」の作り方
4. Webテストは特殊な形式「TAL」がある。必ず事前に対策してから受けよう
内定者によると2017年卒のWebテストは2種類課されたそうです。自宅で受験するテストセンター形式のWebテスティングサービスで科目は「言語」「非言語」「性格診断」、もう一つはTALと呼ばれる性格テストだったそうです。
Webテスティングサービスはオーソドックスな内容ですが、苦手分野がある学生は問題集を複数回解くなど対策を重ねて臨むべきでしょう。
TALは、1問をおよそ25秒で回答する必要があり、時間的な余裕はあまりないテストです。不安な方は、まずは問題集でしっかり練習しましょう。その上で、数は少ないですがTALを採用している企業がありますので、その選考(※)で対策した上で本番に臨みましょう。
(※)……2017年卒の選考でTALが採用されていた企業:三菱東京UFJ銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、野村證券(ONE CAREER調べ)
問題集はこちらがオススメです。
・必勝・就職試験!【WEBテスティング(SPI3)・CUBIC・TAP・TAL対策用】8割が落とされる「Webテスト」完全突破法[3]【2021年度版】
5. 1次面接の前半はGD。チームに埋もれることなく多角的な視野を持とう
内定者によると、2017年卒のNTTデータの1次面接の前半は学生6人に対し社員2人のグループグループディスカッションで、10分間で配られた資料を読み取り30分で議論、1分間で発表だったそうです。
お題は「システム開発の納期目前だが、顧客のニーズを完璧に見たせる新しい機能が見つかった。プロジェクトに配属されているマネージャーとしてこの機能を追加するか資料をもとに判断せよ」というものだったようです。資料には「顧客情報」「顧客ニーズ」「開発状況」「新機能の有用性」といった項目が書かれていたそうです。(選考対策ページより)
ある2017年卒の学生は「社員の方が原稿を読み上げながら選考が進んだため面接官として不慣れな印象を受けた」と話していました(選考対策ページより)。
そのような面接官にアピールするために、まず積極的に発言しグループに埋もれないように振る舞いましょう。その上で、グループのメンバーが考えていないような視点を提供するとよいでしょう。ある2017年卒の学生は「グループの意見を取り入れつつ多角的な視点から検討することで実現可能性を上げられるような提案をするように心掛けた」と話していました。
このように、複数の視点から考えた意見を示すことで思考の深さを面接官に示せるでしょう。
グループディスカッションについてさらに対策したい方はこちらもご覧ください。
・グループディスカッションで泣く前に知っておきたい3つの基礎知識
6.1次面接の後半は集団面接。持ち時間が短いので端的に答えよう
内定者によると2017年卒の1次面接の後半は集団面接では、所要時間45分で6人の学生の面接が行われ、「志望理由」や「NTTデータでやりたいこと」などを聞かれたそうです。
「GDのメンバーと同じメンバーで面接を行ったため、穏やかな雰囲気だった」とある学生は話していました。
所用時間45分間で6人1組だと、一人当たりの持ち時間が約7分と非常に短いので、結論ファーストで端的に話すことに力を入れましょう。
また志望度のアピールのために「公共分野で新興国の貿易関連のシステムに携わりたい」など、具体的なやりたい仕事を理由とともに具体的に述べられるように準備するとよいでしょう。
集団面接についてさらに対策したい方はこちらもご覧ください。
・集団面接は自己PRしちゃダメ?集団面接を悪目立ちせずに乗り切る方法
7. 2次面接は複数回の深掘りに耐えられるよう「なぜ」を繰り返して準備をしよう
2017年卒の2次面接は所要時間45分、学生1人に対し人事・営業・SE一人ずつ計3人の個人面接で、以下のことなどを質問され、各質問につき3~4回の深掘りをされたそうです。
・他社の選考状況
・学生時代頑張ったことは何か
・NTTデータの志望理由
・入社してからやりたいこと
・他人からどういう人と見られるか
・上司と対立したらどういう風に対処するか
・チームでどのような役割を担うことが多いか ※出典:NTTデータ|SE2017年卒本選考の2次面接より
ある2017年卒の学生は「社員と学生の間は3mほど空いていたが、面接は穏やか雰囲気で進んだ」と話していました。
「志望理由・入社してからやりたいこと」は企業理解を示しつつ3年後・5年後・10年後NTTデータで何を成し遂げたいのかキャリアプランを話せるとよいでしょう。例えば2017年卒の学生は「ITの知識がないので1・2年目はOJTで知識を付けつつ、3年目からはサブシステムのマネージメントをしたい。ゆくゆくは外務省向けの大規模プロジェクトのマネージャーになりたい」と話したそうです。(選考対策ページより)
他の質問でも複数回深掘りされます。ESの項目で述べたようなSEの「長期間で困難を乗り越えるチームワーク」といった業務特性を理解した上で、その適性を示せるような解答をあらかじめ用意しておきましょう。
志望動機の作り方についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
・【キャリアを考えるWEEK】「裁量権」「仕事の幅広さ」「人」多くの就活生が口にする志望動機で差をつけるには?
8. 最終面接もガッツリ選考。突飛な質問も時間が与えられるので落ち着いて答えよう
内定者によると、2017年卒の最終面接は所要時間30分、学生1人に対し人事1人の個人面接だったそうです。内容は、「学生時代頑張ったこと」「志望理由」といった繰り返し問われてきた質問から「座右の銘は何か」「もう一人の自分がいたらなんと声を掛けるか」といった突飛な質問も多くされたそうです。最終確認というより選考の一環と考えたほうがよいかもしれません。
後者のような突飛な質問では学生の思考力を見ていると考えられるので、急いて答えを出す必要はないでしょう。ある2017年卒の学生は「少し考える時間をください、と頼めば答えを出すのを待ってくれた。意見に対しても別の角度からヒントを与えてくれてじっくり考える時間があった」と話していました。(選考対策ページより)
論理性に気をつけながら自分の意見を面接官にぶつけましょう。
また、2017年卒の選考では面接の最後に「第一志望であり、他の企業の選考を辞退する旨」を伝えると、その場で内々定が通知されたそうです。一方で後日電話連絡が来た学生もいたようなので、気落ちしないようにしましょう。
最終面接についてさらに対策したい方はこちらもご覧ください。
・最終面接でばかり落ちる人にはある特徴が!次回こそは「100%内定」へ繋げる極意
おわりに
いかがでしたか。内定者によるとNTTデータは例年採用人数の3割は文系で、理系の学生でも半分以上は情報系専攻ではなかったそうです(選考対策ページより)。入社段階ではプログラミング・ITの素養は必須ではないと推測できます。チャンスがないと諦めるのではなく、文系の学生も積極的に受けてみてください。編集部一同応援しています。
2017年卒のNTTデータ(SE)の選考についてさらに知りたい方はこちらから
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