こんにちは、ワンキャリ編集部です。
毎年就活生から絶大な人気を誇る東京海上日動火災保険、通称マリン。
この記事では、東京海上日動火災保険(以下、マリン)の選考内容と本選考対策のポイントをまとめてお伝えします。エントリーシート(ES)から、Webテスト、面接それぞれのポイントを解説するので、選考前にぜひ一読ください。
<目次>
●東京海上日動火災保険(マリン)の社風
●東京海上日動火災保険(マリン)の本選考のポイント
●東京海上日動火災保険(マリン)の本選考のフロー
・1. エントリーシート(ES)
・2. Webテスト
・3. 1次面接
・4. 2次面接
・5. 最終面接
●おわりに
東京海上日動火災保険(マリン)の社風
異業種との連携で新たな挑戦を続ける損保業界の雄
マリンは1879年に創業した日本初の損害保険会社。損保業界のリーディングカンパニーとして社会が直面するあらゆるリスクに挑み、社会の発展を支えてきました(※1)。
同社は、新たなイノベーション創出が求められる現在の損保ビジネスに対応すべく、自社の持つソリューションを顧客企業とかけ合わせることで、以下のような新たなサービスを生み出しています。
・日本マイクロソフトと連携して「テレワーク保険」を開発
・マネーフォワードが提供する「マネーフォワード ME」とAPI(※2)連携させるサービスを2019年に開始
・キヤノンマーケティングジャパンと共同で、広域災害時の保険の対応を効率化する「立会最適マッチングシステム」を2020年に構築
業界のリーディングカンパニーでありながらも異業種との連携によって新たな挑戦を続ける積極的な姿勢が、マリンの魅力の1つといえるのではないでしょうか。
(※1)参考:東京海上日動火災保険 新卒採用サイト「トップメッセージ」
(※2)……アプリケーション・プログラミング・インターフェースの略で、アプリケーション・ソフトウエアを構築および統合するために使われるツールのこと
特徴の異なる複数の部門における柔軟なキャリア
上述のように、伝統的な損害保険商品だけでなく新しいサービスを増加させているマリン。
そんな同社では、グローバルコースで入社した場合の業務内容も多岐にわたっており、配属の可能性がある部門は「営業部門」「損害サービス部門」「コーポレート部門」の3つです(※3)。
【営業部門】
顧客のリスクを分析してニーズを把握し最適な保険商品を提供するとともに、事故を未然に防ぐ提案をするリスクコンサルティングと、顧客との直接的な接点となる代理店ネットワークの拡充による販売網の拡充・強化が主な業務です。【損害サービス部門】
実際に事故が起きた際に、弁護士・医師・公認会計士など社外の専門家と連携を取りつつ、迅速かつ円満な解決を図るのが主な業務です。【コーポレート部門】
会社の運営における中核部門であり、「商品開発部門」や「海外部門」から「IT部門」まで、事業の根幹となる機能を担っています。※参考:東京海上日動火災保険 新卒採用サイト「部門紹介」
こうした配属について、ある社員は「会社側が社員の希望や主体性を尊重してくれるため、異動希望は通りやすいように感じる」と述べています。
初期配属の希望は必ずしも通るとは限らないそうですが、数年が経過した後に「JOBリクエスト制度」を利用して希望する部門に異動する社員も多く、ある内定者も「初期配属によってキャリアが非常に限定されてしまう商社などと比較すると、マリンの人事制度はとても柔軟な印象を受けた」と話しています(選考対策ページより)。
特徴の異なるさまざまな業務に携われる可能性を持つマリンでのキャリアは、商社などの他業界を視野に入れる学生にとっても一考に値するのではないでしょうか。
(※3)参考:東京海上日動火災保険 新卒採用サイト「東京海上日動の人材育成」
充実の福利厚生を中心に好待遇を用意
マリンでは、充実の福利厚生を中心とした以下のような好待遇が用意されています(選考対策ページより)。
働く上での待遇の良さを企業選びの軸の1つとする学生にとって、マリンは理想的な選択肢だといえるでしょう。
・毎週水曜日は、残業が原則禁止
・入社2カ月目で、60万円のボーナスが支給
・家賃補助が高額。独身者には8万6,000円、既婚者には14万円が支給
・年に2度、5日連続の休暇取得が義務付けられており、土日と合わせて9連休を作れる
誠実で優しい雰囲気の社員が集う環境
マリンには一般的に「良い人」とイメージされるような、誠実で優しい雰囲気を持つ社員が多いそうです。
これは「People's business」と呼ばれるように、人柄の良さが契約に影響を与える保険業界の特性があるでしょう。
実際に、ある内定者は「インターン選考・インターン・本選考を通じて30人以上の社員と接したが、皆同じように誠実で優しい人ばかりだった」と述べています(選考対策ページより)。
誠実で優しい雰囲気を持つ社員とともに安心感を持って働きたいと考える学生にとって、マリンは魅力的な環境だといえるでしょう。
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東京海上日動火災保険(マリン)の本選考のポイント
確固たる入社意思を伝えるための明確な志望理由を示そう
内定者いわく、マリンの選考を受ける学生は三菱商事や電通など他業界のトップ企業と併願している場合が多く、毎年一定数の学生が内定後に他社に流れてしまうそうです(選考対策ページより)。
そのため同社は、内定辞退を避けたいという意図で、学生の入社意思を入念に確認していると考えられます。したがって選考では、確固たる入社意思を伝えるための明確な志望理由が求められるでしょう。
志望理由を考える際は「なぜ損保業界なのか」「その中でもなぜマリンなのか」「その中でも興味がある部門は何か」という観点から思考を整理し、明確な志望理由を示しましょう。
相手のニーズを適切にくみ取る力を示そう
マリンでは、営業部門や損害サービス部門において、顧客と日々接することになります。
その際に顧客に満足してもらえる提案をするためには、ニーズを適切にくみ取ることが欠かせません。したがって選考でもその力を示す必要があるでしょう。
事実、同社の面談や面接では、学生時代に力を入れたことについての深掘りの中で「相手のニーズに合わせた行動を取り、信頼関係を築いた経験はあるか」と聞かれることがあるそうです(選考対策ページより)。
大学の部活動をテーマとしたこちらの具体例を参考にして、自らの経験を根拠として相手のニーズをくみ取る力を示しましょう。
【背景】
私の所属する部活では、メンバー間のモチベーションの差が例年の課題とされていた
【原因】
キャプテンとして各メンバーと話す中で、個々の特徴を考慮しない画一的な練習メニューがモチベーション低下の原因であると考えた
【施策】
そこで私は、一人ひとりと丁寧に接して現状の課題や今後の希望をくみ取り、それぞれに個別の練習メニューを組んだ。また、新しい練習メニューについても納得してくれるまで話し合い、修正を重ねた
【結果】
自分に適した練習メニューを得たことで、各メンバーの日々のトレーニングへのモチベーションが回復し、結果的にチーム全体としても好成績を残すことができた
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東京海上日動火災保険(マリン)の本選考のフロー
2021年卒のマリンの本選考フローは以下の通りです。
1. エントリーシート(ES)
2. Webテスト
3. 1次面接 ※インターン参加者のみ
4. 2次面接
5. 最終面接
上記はインターン参加者の本選考のフローです。
内定者の7割程度がインターン経由だったと内定者が話すように、インターン参加者のみを対象に模擬面接会や座談会が開催されたり、リクルーター面談に呼ばれたりするなど、一般選考の学生と比較すると大きな優遇があるようです(選考対策ページより)。
それでは選考ごとに見ていきましょう。
1. エントリーシート(ES):制限字数の少ないES。説明すべき要素はしっかり含めよう
マリンの2021年卒のエントリーシート(ES)の質問内容は以下の通りです。
(1)大学時代に力を入れて取り組んだことを3つ挙げてください(各50字以内)
(2)特に力を入れた活動を(1)の中から選び、その取り組みに関して、活動期間、役割、人数等具体的なイメージができるように内容を教えてください(250字以内)※出典:東京海上日動火災保険|グローバルコース従業員2021年卒本選考のES
それぞれのポイントを見ていきましょう。
設問(1):大学時代に力を入れたことをバランス良く挙げよう
この設問では、「大学時代に力を入れたこと」を3つ書く必要があります。
ある内定者は、面談・面接においても話が広がりやすくなるようエピソードのバランスを考慮して、学業と学業以外の活動、組織での活動と個人での活動などテーマの属性が偏らないように注意したとのことです。
なるべくエピソードの属性が偏らないように心がけましょう。
設問(2):説明すべき要素を確実に含めるようにしよう
この設問では、(1)に記載した3つのエピソードから1つを選び、その内容を説明する必要があります。
制限字数が250字以内と少ない中で、活動期間・役割・人数など含めるべき要素が細かく指摘されています。そのため実際の文章は、含めるべき要素を全て含め、エピソードの概要を説明するのにとどまっても問題はないでしょう。
事実、ある内定者は「詳しく書くには字数が足りないので、エピソードの全体像が分かるような概要だけを簡潔に記載した」とのことです。指定された要素を確実に含め、エピソードの概要を端的に伝えるようにしましょう。
▼東京海上日動火災保険(マリン)のES・志望動機について詳しく知りたい方はこちら!
【ES・体験談】選考通過者の事例と対策法
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2. Webテスト:TG-WEB形式。ボーダー自体は高くないが事前に対策を
マリンのWebテストの形式はTG-WEB(ヒューマネージ社のテストセンター)で、内容は言語、非言語。所要時間は1時間程度でした。
特徴として挙げられるのが、制限時間に対する圧倒的な問題数の多さです。
高学歴の学生でも全ての問題を解き切るのはかなり難しいため、解ける問題から先に解くことで正答率を上げることを心がけましょう。
なお、ある社員は本選考への優遇を得た学生に対して「このテストの結果が悪すぎると優遇できなくなるので、頑張ってほしい」と話していたそうです(選考対策ページより)。
したがって、ボーダー自体は高くないとはいえ、本選考への優遇を得ている学生でも気を引き締めて受験する必要があるといえます。市販の参考書で対策することや、事前に他企業で同テストを受験して問題形式に慣れておきましょう。
・【TG-WEB・ヒューマネージ社のテストセンター編】 これが本当のWebテストだ! (2) 2023年度版
3. 1次面接:明確な志望動機を示そう
2021年卒のマリンの1次面接は、社員1人:学生1人でオンラインで行われました。
所要時間30分程度で、以下のような質問が課されました。
<質問内容>
・志望理由
・最近の就活状況
・インターンの感想
・逆質問
など
※出典:東京海上日動火災保険|グローバルコース従業員2021年卒本選考の1次面接
この面接は、名目上はインターン参加者限定の「人事面接練習会」として開催されます。
しかし内定者いわく、これは実質的には本選考の面接であり、ここで連絡が途絶えてしまう学生もいるようです。
面談の相手となるのはインターンでグループのメンターを務めていた社員であるため打ち解けた雰囲気になりやすいのですが、選考フローの一部だという意識を持って臨むようにしましょう。
明確な志望理由を示そう
志望理由を確認する意味合いで「なぜ損保業界なのか」「その中でもなぜマリンなのか」「その中でも興味がある部門は何か」という質問がされるそうです。
それらの質問に対し、内定者は「扱う商品の幅広さから損保業界に惹(ひ)かれており、マリンは業界トップながらも挑戦を続ける姿勢が魅力だ。入社したら営業部門で働き、多くの人にサービスを届けたい」と答え、面接官からいい反応を得られたとのことです。
以上のことから、志望理由を考える際は「なぜ損保業界なのか」「その中でもなぜマリンなのか」「その中でも興味がある部門は何か」という観点から思考を整理し、明確な志望理由を示しましょう。
マリンが第1志望であることをはっきり伝えよう
この面接では、「最近はどこの業界を見ているか」「業界ごとの志望順位はどのなっているか」などの質問がされることがあります。
内定者いわく、他に受けている業界を隠す必要はないものの、志望順位を聞かれた際には「損保業界およびマリンが第1志望だ」と言い切ることが必要とのことです。マリンが第1志望であることをはっきり答えることを意識しましょう。
逆質問を通じて企業理解度や志望度の高さを示そう
1次面接では5~10分程度の逆質問の場が用意されています。内定者はあらかじめホームページなどでマリンの情報を確認し、その上で自分なりの仮説を持った逆質問をしたところ、企業理解度や志望度の高さについて面接官から好感触を得られたとのことです。
逆に、インターネットで調べれば分かるような質問や漠然とした質問では面接官の印象が悪くなる可能性があります。
ある社員が「学生が本気で当社を志望しているかどうかは、逆質問のレベルではっきり分かる」と述べていたことからも逆質問の重要性がうかがえます。逆質問を通じて企業理解度や志望度の高さを示しましょう。
4. 2次面接:和やかな雰囲気だが、選考の一環であることを忘れずに
2021年卒のマリンの2次面接は、社員1人:学生1人でオンラインで行われました。
所要時間50分程度で、以下のような質問が課されました。
・志望理由
・最近の就活状況
・逆質問
など※出典:東京海上日動火災保険|グローバルコース従業員2021年卒本選考の2次面接
この面接は、1次面接とほぼ同じ内容で行われます。
ある内定者はこの面接の最後に、社員から「今の段階で内定という言葉をあからさまに使うことはできないが、できれば6月1日までに気持ちを固めてきてほしい」という内定をほのめかせるような話をされたそうです。
これらのことから、この面談にも選考要素があり、かつ内定も目前まで迫っていることが推測できます。
そのため、選考フローの一部だという意識を持ち、入念な準備をして臨むようにしましょう。
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5. 最終面接:内定まであと一歩! 内容のブラッシュアップは欠かせない
2021年卒のマリンの最終面接は、社員1人:学生1人で行われました。
所要時間20分程度で、以下のような質問が課されました。
・志望理由
・最近の就活状況
・逆質問
など
※出典:東京海上日動火災保険|グローバルコース従業員2021年卒本選考の最終面接
最終面接を通過した場合は、当日に対面で内定を通知されるそうです。
ある内定者は「ここまで来たらほぼ内定だと思う。もし不安であれば、念のため前回までの面接の内容は振り返っておき、話す内容をブラッシュアップしておくといい」と述べています。
このようにもう内定は目前となっていますが、1次面接と同じ要領で、しっかりと準備しておきましょう。
▼東京海上日動火災保険(マリン)の選考ステップをさらに詳しく知りたい方はこちら!
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おわりに
いかがでしたか? 皆さまの選考対策のお役に立てれば幸いです。
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※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています
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