こんにちは、ワンキャリ編集部です。
就活において業界問わずあらゆる企業のエントリーシート(ES)や面接で質問される「学生時代に頑張ったこと」。
皆さんの中には「学生時代に頑張ったことなんて何もない……」と感じる方も少なからずいるのではないでしょうか。
今回はそんな皆さんのために、ES・面接で話せる学生時代頑張ったエピソードの「作り方」と実際に選考を通過した例文を多数ご紹介します。
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<目次> ●「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」とは ・ガクチカとは ・ガクチカが問われる理由 ・企業の評価ポイント ●ガクチカは4通り:「チームor個人」×「能動的or受動的」 ・チームプレイ×能動的ならリーダーシップ ・チームプレイ×受動的ならチームワーク力 ・個人プレイ×能動的なら問題解決能力 ・個人プレイ×受動的なら自己管理能力 ●ガクチカが本当にないと感じてしまう理由 ・実績や結果が必要だと思っているから ・頑張って取り組んだ経験でなければならないと思っているから ・ガクチカにどんな経験を書いたら良いか分からないから ・大学生のときの経験でなければいけないと思っているから ●ガクチカが本当にないときのガクチカの見つけ方 ・今までの経験を深掘りする ・第三者に聞いてみる ●ガクチカは今からでも作れる? ●ガクチカが本当にないときのガクチカの作り方 ・ゼミ活動 ・インターンやアルバイト ・資格を取得する ●トップ企業内定者の「学生時代に力を入れたこと」例文 ・チームでの経験(部活/バイト/サークル):「人を巻き込む力」を評価する商社・広告業界など ・個人での経験(学業/勉強/留学):「コツコツと取り組む力」を評価する成果重視の外資企業など ●まとめ
「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」とは
ガクチカとは
ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略語です。ESや面接で聞かれる定番の質問となっており、学生時代に熱心に取り組んだ経験や多くの時間を費やした経験などについて問われることが多いです。
自己PRの違いとしては、ガクチカはエピソードに重点をおいているのに対し、自己PRは自分の強みや能力に重点をおいています。つまり、ガクチカでは自分の強みが発揮されたエピソードや能力を得た過程など「経験・過程」を伝えることが大きな目的です。
そのため、ガクチカの経験に成果や結果が必要ではないということに注意しましょう。ガクチカはあくまで「経験・過程」について問われていることが多いので、結果にとらわれずに自分が一番頑張ったこと、時間を費やしたこと、感謝されたことなどについて自信を持って回答しましょう。
ガクチカが問われる理由
続いて、企業がガクチカを問う目的を確認しておきましょう。
企業は、ES・面接の中で、学生の過去の経験・実例をもとに自社での活躍の可能性を判断しています。その可能性は以下の2点から判断されます。
・自社が求める人材とマッチしているか ・経験から学ぶ力があるか
企業はガクチカを聞いて、就活生の人柄や価値観、モチベーションとなる物事を知り、就活生が自社が求める人材とマッチしているか、自社に合う人材であるかどうかを判断します。また、ガクチカのエピソードを聞いて経験から学ぶ力があるかどうかを知り、今後活躍してくれそうな人材であるかどうかを判断します。
つまり、企業はガクチカを通して就活生が「入社後活躍する人材であるか」を判断します。
企業の評価ポイント
それでは、どのような観点で、企業は就活生が「自社での活躍の可能性」があるかを見極めているのでしょうか。
そのポイントは以下の4つです。
・「再現性」(同じような状況で同じ結果が得られるか) ・「反復性」(成果を継続的に出せるか) ・「成功につながる行動特性」 ・「定量的な評価」
どのようなガクチカを伝える際も、この4つのポイントを意識することで企業からの評価をより高めることができるでしょう。
それでは、さらにESと面接の観点でどのように評価されているかを見ていきましょう。
ES
ESでの評価ポイントは以下の4つです。
・思考についても記述されているか ・成果よりもプロセスを重点的に記述されているか ・具体的なエピソードであるか ・文章が論理的に、分かりやすく記述されているか
ガクチカはエピソード中心ですが、ただあったことのみを記載するだけでは不十分です。企業はガクチカ聞いて、人柄や価値観などを判断するため、そこに「なぜそう思ったのか」「なぜその行動をしようと思ったのか/したのか」などの思考も併せて記述しましょう。
先ほどの評価軸に「再現性」「反復性」を挙げましたが、これらを裏付けるためにプロセスの記載は非常に重要です。結果のみを記述しても、再び同じような状況になっても同様な結果を出せるかどうかの「再現性」や、今後も結果を出し続けられるかどうかの「反復性」の確証を企業側は得られません。そのため、結果ではなくプロセスを重点的に記述しましょう。
また、ガクチカを聞いて企業側はさまざまなことを知り、判断するため「具体性」があることは大きなカギとなります。具体性があることで、企業側はイメージをしやすくなり、就活生の価値観や人柄を知りやすくなること以外に、入社後のビジョンも描きやすくなります。そのため、なるべく具体的で誰が読んでも分かるように記述することを意識しましょう。
面接
面接では、ガクチカを問われるだけでなく、ガクチカの深掘りが行われることが多いです。その際に意識したいポイントは以下の3つです。
・分かりやすく伝えられているか ・行動に思考が伴っているか ・ミスマッチがないか
やり直しがきかない面接の場において、企業が改めてガクチカを問う理由はいかに「分かりやすく」「端的に」伝えられるかどうかを見極めるためです。そのため、あらかじめ準備をしておきましょう。余裕がある場合は、事前に1分以内で発表する練習をしておくと良いでしょう。
また、ガクチカを深掘りされるときは「行動に思考が伴っているか」「ミスマッチがないか」を評価されている場合もあります。ただその経験をしただけでなく、どのような思考のもとその行動を行ったのか、その経験からどのような考えになったのかを深掘りされたり、何を大事にしているかを見極め、自社が求める人材であるかどうかを判断されたりします。そのため、面接でガクチカを聞かれるときは深掘りをされると思って臨みましょう。
ガクチカは4通り:「チームor個人」×「能動的or受動的」
前提として、学生時代に頑張ったことの経験は大きく分けて4タイプあることを把握しましょう。判断軸は「チームで頑張った」か「個人で頑張った」か、取り組み方が「能動的」か「受動的」かです。ESや履歴書、面接時に自己PRできる具体的な要素は以下の通りです。
チームプレイ×能動的ならリーダーシップ
チーム単位で動くことの多い会社では、チームをけん引しゴールへと導くリーダーシップが重宝されます。ただ単にリーダーのポジションにいただけではリーダーシップの証明にならないため、ESの書き方としては、自分がどのようにチームを成功へと導くため行動したか、結果とともに成功への過程を具体的に文章におとせるかがカギです。
チームプレイ×受動的ならチームワーク力
チームにはまとめ役や調整役が必要です。チーム内のゆがみや不協和音にいち早く気付き、効果的な手を打てる人はどの企業でも必要とされます。調整役に徹した経験だけではなく、メンバー間の意見を調整しながら議論を前に進める貢献をしたことをアピールするとなお良いでしょう。
個人プレイ×能動的なら問題解決能力
社会には「そもそも何が問題なのか」不明瞭なケースが多く存在します。問題を解きほぐし、解決可能なレベルまで分解する能力はこうした環境の中で大いに活躍します。ESの書き方としては、どのように問題意識を解決可能なレベルまで落とし込み、その問題に対して自分がどのような立場で行動し、工夫して対処したかを重点的に書くと、人事の印象に残るアピールになります。
個人プレイ×受動的なら自己管理能力
与えられた仕事を着実にこなすスキルは、社会人なら当たり前にできそうですが、案外難しいことです。「こいつに任せれば必ず期限内に仕事を終えてくれる」と信頼できる社員がいると上司としては心強いものです。「やるべきことをやるのは当然だろう」と、このような「自己管理能力」を自己PRの強みとしてイメージしていない学生も多いですが、どんな困難でも粘り強く取り組めるなど、書き方次第では強力なアピールになります。
ガクチカが本当にないと感じてしまう理由
それでは、なぜ「ガクチカが本当にない……」と感じてしまうのかについて解説します。
実績や結果が必要だと思っているから
1つ目は「実績や結果が必要だと思っているから」です。
先輩の話や、他の就活生の話を聞いていると輝かしい成績を残していたり、自分にはない経験をしていたりと立派な経験である必要があると思い込んでしまうパターンが多く見られます。しかし、企業はガクチカを通して功績や結果を知りたいのではなく、就活生の人柄や価値観を知り、自社に合う人材であるかどうか、今後活躍してくれる人材であるかどうかを判断します。そのため、結果ではなく何を考えたのか、困難をどう乗り越えたのか、などの過程が重要になります。
ガクチカは実績や結果ではなく「自分が苦労した経験」「困難を乗り越え、成長できた経験」など過程の部分でアピールをする項目です。実績や結果にとらわれず、自分が悩んだ経験、成長できたと思う経験、時間を多く費やした経験など過程に注目して見つけていきましょう。
頑張って取り組んだ経験でなければならないと思っているから
2つ目は「頑張った経験でなければならないと思っているから」です。
ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」であり、その分頑張った経験でなければならないと感じてしまう方も多いと思います。しかし、頑張ったという基準は人によって異なるため自分が頑張っていないと感じていても他の人から見たら頑張っていた経験であることも考えられるため、「頑張った経験」である必要はありません。頑張ったという基準ではなく「時間を多く費やした」「困難を乗り越えた」「思い入れを持って取り組んだ」といった基準から見つけていきましょう。
ガクチカにどんな経験を書いたら良いか分からないから
3つ目は「どんな経験を書いたら良いか分からないから」です。
こんな経験でもガクチカに書いて良いのか、そもそもガクチカは何を書いたら良いのかと悩んでしまう人も多いと思います。しかし、企業はガクチカを通して就活生の人柄や価値観を知りたいと考えています。経験に優劣はないので、自分にとって必要であった経験や、自分が一番して良かった経験など自分を紹介できるような経験を見つけていきましょう。
もちろん、ガクチカを通して自社に合う人材であるかどうか、自社で活躍してくれそうな人材であるかどうかを判断するため、その点に注意しながら見つけていきましょう。また、イメージがつかみにくい方は内定者例文を後述していますので参考にしてみてください。
大学生のときの経験でなければいけないと思っているから
4つ目が「大学生のときの経験でなければいけないと思っているから」です。
ガクチカは大学生のときの経験である必要はありません。大学生のときの経験が見つからない場合は、高校生のときの経験から見つけていきましょう。しかし、高校生のときのみを伝えてしまうと、大学生のときに何もしてこなかったという印象を与えてしまう場合もあるため、高校生のときの経験をメインで伝える場合は、それに絡めて大学生のときの経験も伝えられたら良いでしょう。
ガクチカが本当にないときのガクチカの見つけ方
ガクチカが本当にないと感じてしまう理由を踏まえ、ここからがガクチカの見つけ方について見ていきましょう。
今までの経験を深掘りする
まずは、改めて今までの経験を深掘りしていきましょう。
今までの経験を自分史やモチベーショングラフ、マインドマップなどを用いて洗い出していきましょう。おすすめの手法としては、まず自分史を作成し、自分史と照らし合わせながらモチベーショングラフを作成します。その後、自分史とモチベーショングラフを比較しながらモチベーションが大きく変化した経験やモチベーションが高かった経験などを探していきましょう。経験をある程度抽出できたら、マインドマップを用いて「なぜ」を深掘りしていきましょう。そうすることで今まで見えなかった部分や、新たな強みやそのときの思考を整理していけます。
経験を深掘りしていくときに、どの経験を深掘りしていけば良いか分からない、どの経験をガクチカとして扱えば良いか分からないといった場合は、以下の経験がないか探してみてください。
・一番時間を使った経験 ・思い入れを強く持って取り組んだ経験 ・困難を乗り越えた経験 ・自分の強みを発揮できた経験 ・他人に褒められた経験 ・他の人には珍しい経験
これらの経験は自分の強みが発揮されていたり、新しい学びを得たりしたものです。このような経験をさらに深掘りして、ガクチカを見つけていきましょう。詳しく知りたい方は後述の記事を参考にしてみてください。
第三者に聞いてみる
また、自分以外の第三者に聞いてみるのも1つの方法です。
自分の強みを聞き、なぜそれが自分の強みだと思ったのかという具体的なエピソードと併せて聞くことでガクチカを見つけるだけでなく、自己PRにつながる強みも見つけていけます。また第三者の意見を聞くことで、ガクチカのエピソードをより客観的、具体的に伝えられるようになります。
しかし、注意してほしいことはただ聞いた経験をそのままガクチカとして伝えるのではなく、必ず自分でも深掘りをしていきましょう。企業はガクチカを通して就活生の人柄や価値観を知りたいので、その経験で自分がどのように考えていたのか、どのように成長したのかなど思考のプロセスまでしっかり落とし込めるようにしていきましょう。
ガクチカは今からでも作れる?
しかし、「どれだけ探しても自分が納得できるガクチカが本当にない」「ガクチカが本当にない」という方もいると思います。そんな方でもガクチカは今からでも作れます。
集中的に取り組めば、3カ月で「学生時代に頑張ったこと」のエピソードを作るのも不可能ではないのが事実です。実際に計算してみましょう。
比較対象として、サークル活動を1年間続けた場合を考えます。週に5時間ペースと仮定すると、5時間×50週=250時間使っていることになります。もし同じ活動に毎日3時間使うとすると、250時間÷3時間=83日(約3カ月)あれば同量の経験ができるということです。
目標を定め、目的意識を持ってサークルやアルバイトなどの活動に注力すれば、今からスタートしても3月の就活解禁には十分間に合います。端的にいうと「学生時代に頑張ったこと」は今から経験し、一発逆転を狙うことが可能です。
ガクチカが本当にないときのガクチカの作り方
それでは実際にガクチカの作り方について見ていきましょう。
まずは先ほどの4タイプ
- チームプレイ×能動的
- チームプレイ×受動的
- 個人プレイ×能動的
- 個人プレイ×受動的
の中から、どれを目指すかを決めましょう。
目標を決めたら「今から挑戦しやすい」「企業の採用担当者へのアピールにつながりやすい」という2つのポイントから、以下の3つの活動に挑戦することを特におすすめします。
ゼミ活動
個人の成果、組織の成果、どちらのアピールにも有効なのがゼミ活動です。
個人の成果が研究結果とダイレクトに結びつくため、研究結果を導き出すまでの苦労や努力を言語化すれば、そのまま学生時代に頑張ったこととして通用します。加えて、必修の場合も多いゼミ活動は、取り組む動機が生まれやすいことも1つのメリットといえます。
また、ゼミ長やゼミ合宿の取りまとめなどの役職を担当すれば、組織の成果という側面からもゼミ活動をアピールできます。グループワークの調整や、教授と学生の仲介をいかに頑張ったかを説明すれば、対人関係能力やリーダーシップのアピールにもつながります。特に、教授や外部の団体と率先してコミュニケーションを取った経験は、異なる立場の相手と関わる能力として評価されやすいでしょう。
インターンやアルバイト
組織での活動として企業にアピールしやすいのが長期インターンやアルバイトです。年齢や大学といった背景が異なる人と協働する経験を通し、対人能力をアピールできます。また、「売上◯◯%アップに貢献した」「最優秀インターン生になった」など、努力の成果が定量的に表現できるのもインターンやアルバイトの魅力です。
以下の記事では、短期アルバイトでエピソード作りをするメリットをこのようにご紹介しています。
トイ:まず短期バイトへ応募しよう。人を巻き込む仕事の方が就活では好まれるから、接客業がベストだね。3年生の5月ならちょうどブライダル需要が高いから、ホテルスタッフもいいかな。
ここで大切なのは、短期バイトの期間中に「自分なりに業務内容を改善して、売上をアップさせる」と心へ決めて挑むこと。大事なのはバイト経験ではなく、自ら課題を解決する思考ですからね。
A君:い、意識が高い……。
トイ:そう。短期バイトって、普通はお小遣い稼ぎが目的だから意識の高い学生も少ないはず。そんな中でA君が必死に頑張ったら、成果も出やすいよね。ただし「一生懸命笑顔で接客したら」なんて個人のやる気の問題の努力じゃなく、きちんと誰にでも応用できるような業務改善をしてきてね。「ウェディングケーキの切り分けを効率化する」とか。バイト中に「これ、もっと◯◯したらうまく行くのにな」って思ったことを全部やること。その上で、売上をいくら伸ばしたか数字で見える成果を残すこと。オッケー? ※出典:ONE CAREER「『なるほどこれは大変だ』『就活エピソードは今から作れ!』トイアンナが普通の就活生を外資コンサルへ内定させてみた(前編:準備編)」
資格を取得する
上記2つの活動の場を用意することが難しい場合は、資格の取得をおすすめします。資格取得の過程から課題解決力、計画性、実行力などの強みにつながるほか、就活が少し有利になる資格もあるので、資格取得に挑戦してみてください。
「どんな資格を取ったら良いか分からない」「おすすめの資格を知りたい」という方は後述の記事にて詳細がありますので、参考にしてみてください。
▼資格について詳しく知りたい方はこちら ・就活で有利な資格10選!業界別・文理別のおすすめとESの書き方
トップ企業内定者の「学生時代に力を入れたこと」例文
学生時代に頑張ったこと次第で企業にアピールできるポイントが異なります。人気企業の選考を通過した以下のESを参考にし、興味のある企業ではどのタイプが評価されやすいかを見極めて、活動先や取り組む内容を選びましょう。
チームでの経験(部活/バイト/サークル):「人を巻き込む力」を評価する商社・広告業界など
チームでの経験は「大規模なイベント運営」「サークルで新入生の定着率を上げた」のように組織で成果を上げた事例です。総合商社や広告など、関係者を巻き込む能力を求められる業界で非常に評価される能力といえます。
チーム×能動的:リーダーとして組織を率い、課題を解決した経験
【設問】 自ら難易度の高い目標を定め、その達成のために粘り強く取り組んだ経験について、教えてください。結果の成否によらず、あなた自身が考え工夫・努力したことや、取り組みの動機・プロセスなどが具体的に分かるように記してください。 【回答例】 代表として設立した◯◯の会社にて、コンテンツの企画から企業に対する営業・学生集客まで行い、◯社とのオリジナルのイベント開催を実現したことだ。私は主に営業担当として、渉外先企業に対し企画の売り込みを行った。当初は20社に対し訪問営業を行ったものの、信頼が得られず、契約件数は0件だった。そこで、私は成約率を上げるべく、◯◯の抜本的な見直しを行った。まずは、社会人の方に営業の同行を依頼し、自身の問題点を把握し改善することで、営業スキルを磨いた。また、資料作成のノウハウを勉強し、単純明快な資料作成に努めた。具体的には、説得力を高めるため、より多くの属性の学生に対し実施した◯◯に関するアンケート結果を含めた。結果、◯◯社と独自の価値を提供する企画を実施することができ、社会人はもちろん、学生からも高い評価をいただいた。 ※出典:三菱商事|総合職2025年卒本選考のES
チーム×受動的:チームの温度感を察知し、盛り上げ役を務めた経験
【設問】 これまで集団で取り組んだ経験において、最も困難な壁にぶつかった内容を、あなたの役割やどのように乗り越えようとしたのかを含めて具体的に教えてください 【回答例】 私は◯◯を目的とした学生団体において、イベントの運営チームのリーダーとしてチームマネジメントに尽力し、運営メンバーの満足度向上を達成した。当初、市の固定案件を請け負い、イベントの運営を行っていたが、運営メンバーの活動意欲が下がっており、離脱しかねない状況だった。意欲を高水準で維持できる活動基盤の再整備が課題だった。運営メンバーの活動意欲低下の主因は、市の固定案件にあるのではないかと考えた。自由度の低い固定業務からは新たな経験や試行錯誤が生まれにくく、◯◯という活動目的にそぐわないためだ。活動基盤の再整備には行政、経営陣、メンバーを巻き込む必要がある困難な状況下で、2つの施策を行った。まず、案件を白紙にし、0からの創出機会を先方に求め、収益性を懸念する上部の経営陣を、ベンチャー企業の採用活動におけるニーズや他団体に対する優位性を踏まえた企画案をもって説得した。その結果、0からのイベントの創出機会を得た。次に、メンバーとの1on1を基に彼らを興味関心に応じて適材適所に配置し、興味関心を反映させ活動意欲高くイベントを創る環境を作った。おのおのがデザインや営業などの領域で強みを伸ばせた。 ※出典:ADKホールディングス|総合職2025年卒本選考のES
個人での経験(学業/勉強/留学):「コツコツと取り組む力」を評価する成果重視の外資企業など
個人で頑張った経験は「資格試験に合格した」といった学業に励んだ経験や、「部活で練習を重ねレギュラーになった」などの事例です。外資系企業で求められる「ビジョンと意志の強さ」や、歴史ある日系企業で求められる「コツコツと取り組む」という魅力的な人物像をアピールできます。
個人×能動的:自ら定めた目標達成のため、必要な手段を分析する問題解決能力
【設問】 あなたがプロジェクトの方向を変え、その結果、時間やコストが削減された例 【回答例】 ◯◯実行委員として、展示の配置と流れの最適化を行い、訪問者の満足度を向上させたとともに、過去最高の収益を記録しました。 開催の数週間前、私は多数の展示ブースや出店が狭い敷地内に無秩序に配置されている計画に気付きました。これでは、訪問者が各ブースを効率的に回れず、混雑や待ち時間が発生するリスクが高いと判断しました。 そこで、以下の2つの改善点を挙げました。 1.各展示ブースの内容やターゲット層を分析し、効率的な配置計画を立てること。 2.イベントや展示の流れを自然に誘導する案内表示を適切に配置すること。 具体的には、アート系の展示や手作りアクセサリーの出店など、ターゲットが若い女性のブースを連続して配置し、ステージイベントや飲食ブースは広い空間に設けることで、人々の動線をスムーズにしました。また、各エリアの目玉となる展示を考慮し、来場者が全てのブースを巡ることが可能な流れを作りました。さらに、案内板やスタッフの配置も見直し、混雑が予想されるポイントにはスタッフを配置し、訪問者の誘導を行いました。 結果、当日は動線における渋滞が減少し、1人あたりの訪問店数が増えたことで過去最高の収益を記録しました。さらに、アンケートによる訪問者の満足度も高く、特に「展示を見やすかった」という評価が多く寄せられました。細かな配慮や計画の見直しにより、大きな成果を生むことができました。 ※出典:P&G Japan|IT(情報戦略本部)2025年卒本選考のES
個人×受動的:コツコツと真面目に物事に取り組む姿勢
【設問】 今までの人生で成し遂げたことで、人に話したいことは何ですか? 【回答例】 留学先の大学で政治学を学び、成績優秀者に選ばれた事だ。さまざまな国から来る学生とのグループワークでは、文化的背景や、政治に関する解釈の違いが、合意を困難にした。そこで、異なる立場からの主張を中立の立場から精査した。その結果、さまざまな角度から物事を俯瞰(俯瞰)し、自分ならではの視点を英語で周りの学生に共有できた。このような地道な努力が、成績優秀者に選ばれることにつながった。 ※出典:ボストン コンサルティング グループ|経営コンサルタント(アソシエイト/コンサルタント)2025年卒本選考のES
まとめ
いかがでしたか。ガクチカはないと思っていても見つけ方を少し変えてみたり、他の就活生の例文を見たりすることで意外と見つかります。また、本当にないと思っていても作れるのでまだ時間の余裕があるうちに、万全な状態で就活に臨めるよう、準備していきましょう。
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