こんにちは、ワンキャリ編集部です。
新卒採用で志望している会社の内定を得るには、志望動機で上手にアピールすることが大切です。その企業を選んだ理由や、その企業でどのように貢献したいかを、説得力を持って伝えなければなりません。
本記事では、志望動機が見つからない場合の理由や対処法、書き方、書く際のポイント、注意点について解説します。実際に職種別の志望動機の例文もご紹介しますので、ぜひご参考ください。
<目次> ●履歴書を書く際に志望動機が思いつかない理由 ・自分がやりたいことと、将来のキャリアプランが明確でない ・企業の文化・仕事内容を把握できていない ・自己分析や企業分析は対策したが、自分と企業の接点が見いだせていない ●志望動機がない時の見つけ方 ・自己分析 ・企業分析 ・ONE CAREER体験談を活用して他人の志望動機の内容を参考にする ●志望動機がない時に企業側の意図から考えよう ・なぜうちの会社? ・自社に入ったら何ができる? ●志望動機を作り上げるフォーマット ・会社が「お金儲けしている分野」を知る ・自分が「お金を稼げる分野」を知る ・企業が仕事で求めるスキルと、自分が持つエピソードを合体させる ●志望動機を書く際のポイント ・結論から伝える ・エピソードを添える ・企業で生かせるポイントを伝える ●【職種別】志望動機の例文 ・コンサルタント ・研究・開発職 ・エンジニア ・事務・総合職 ・営業職 ●志望動機の注意点 ・具体性がないエピソードを使わない ・誇張しすぎるエピソードを書かない ・社風・仕事内容に合うエピソードを選ぶ ・入社後にどのように活躍したいかを伝える ・給与・待遇に関する内容を書かない ・話し言葉を使わない ・大きな余白はないように ・誤字・脱字に注意する ●まとめ
履歴書を書く際に志望動機が思いつかない理由
履歴書を書く際に志望動機が思いつかない理由は、以下の3つに分類できます。
自分がやりたいことと、将来のキャリアプランが明確でない
自分が将来やりたいことや目指しているキャリアプランが明確ではない場合、志望動機を考えるのは難しいです。
具体的な目標やビジョンがないと、どの企業が自分に合っているのか、どの仕事が自分にとって魅力的なのかが判断しづらくなるためです。
このような場合は、自己分析を深めて、自分が何を大切にしているのか、どのような仕事にやりがいを感じるのかを明確にすることが必要です。
企業の文化・仕事内容を把握できていない
応募先の企業について十分なリサーチができていないと、その企業がどのような文化を持ち、どのような仕事内容を提供しているのかが分かりません。このため、企業に対する具体的な志望動機を作成するのが難しくなります。
企業のホームページや求人情報、企業説明会などを活用して、企業のビジョンや価値観、求める人材像を理解することが重要です。
自己分析や企業分析は対策したが、自分と企業の接点が見いだせていない
自己分析や企業分析をしっかりと行ったにもかかわらず、自分と企業との接点が見いだせない場合もあります。
この場合、自分の強みや経験が企業のニーズにどう適合するのかを具体的に考えることが必要です。例えば、自分のスキルや経験が企業のどのプロジェクトや業務に生かせるのか、企業のビジョンに対して自分がどのように貢献できるのかを明確にすることで、志望動機をより具体的に示せます。
志望動機がない時の見つけ方
どれだけ必死に考えたとしても、志望動機が見つからない場合は、今までの経験を深掘りしたり、企業の情報をより詳しく調べたりすることを検討しましょう。それぞれの内容を解説します。
自己分析
自己分析とは、「過去の経験・エピソードから、自分がどういう人間で、何ができるか」を言葉にするプロセスのことです。
就活において基礎となるプロセスで、志望動機を作る際にも役に立ちますが「自己分析のやり方が分からない」のが学生に共通する悩み。
▼自己分析のやり方について詳しく知りたい方はこちら ・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説
自己分析は、志望動機を書く際に必要です。また、志望企業が自分に合っているかどうかを判断する材料にもなります。志望動機を書くにあたって、必ず自己分析を行っておきましょう。
自分の強みや価値観を洗い出す
自分の強みや価値観を洗い出すことは、自己理解を深め、自己成長やキャリア形成に役立ちます。
おすすめの1つの方法としては、自分史を作成することです。
自分史とは、自分の人生を振り返り、現在までの体験を年表のように書き表したものです。客観的な視点でこれまでの経験を振り返り、成功や失敗を含めた経験から、自身の強みや価値観を見つけることができます。
他にも、自分史のテンプレートや書き方のコツ、就活への生かし方について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
▼自分史の書き方について詳しく知りたい方はこちら ・【自分史の書き方】就活の自己分析に使えるテンプレート・例文
自分のやりたいことを明確にする
志望動機を見つけるためには、自分のやりたいことを明確にすることが重要です。
まず、自分が興味を持っている業界や職種について、徹底的にリサーチしましょう。業界の動向、企業のビジョン、具体的な仕事内容を調べることで、自分の興味が具体的にどのような形で実現できるかを考えます。
そして、自分がどのようなキャリアを築きたいかを具体的に考えます。短期的な目標と長期的な目標を設定し、それに向かってどのようなスキルや経験が必要かを明確にしましょう。以下のような質問を自問すると良いです。
・5年後、10年後にどのようなポジションに就いていたいか? ・その目標を達成するために、今何をすべきか? ・どのような業界や職種が、自分の目標に最適か?
企業分析
企業分析も、志望動機を書く前に行わなければいけないプロセスの1つです。
企業分析は、企業の基本情報を掲載したコーポレートサイトやIR(投資家向け情報)、就職情報サイトなどから得られます。
志望動機を書く事前準備として、自己分析とあわせて企業分析を行い、その企業が求める人材像を明確にしておく必要があります。
▼企業分析のやり方について詳しく知りたい方はこちら ・企業研究のやり方を解説!企業研究ノートの作成方法や項目を紹介
企業のサイトを見る
企業のサイトはネット環境さえあれば、スマホでもパソコンでも気軽にチェックできます。検索エンジンで「企業名」を入力すれば、目当ての企業サイトが出てきます。
トップページは顧客向けの製品やサービスの紹介がメインのため、企業研究をする際に確認すべきページと、読み取れる情報を以下にまとめました。
・会社案内ページ:企業名、設立年度、資本金、従業員数、事業内容など ・採用ページ:募集職種、求める人物像、勤務地、福利厚生、年収、採用予定人数、選考フロー ・プレスリリース:報道機関向けに新規サービスの発表や事業提携などの情報を掲載
また、従業員のインタビュー記事は、気になる働く環境を確認できる貴重な情報源です。サイト内をくまなくチェックして、見落としがないよう気をつけてください。
OB・OG訪問
▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら ・OB・OG訪問とは?就活でOB・OG訪問が必要な人、しなくていい人
会社説明会やセミナーへ参加
採用選考活動が解禁された後、企業の説明会やセミナーに参加することは一般的です。大きなメリットは、実際に働いている人の話を聞き、活躍する従業員の特徴や人となりを把握できる点にあります。
説明会やセミナーは複数の企業が協力して行う合同説明会と、単独開催の2種類にわかれます。基本的に登録すれば誰でも参加でき、選考があるインターンシップと比べると、敷居の低さが魅力です。
説明会で確認したい情報は、事業の方向性や採用コンセプト、キャリアパス、人事制度・福利厚生などです。サイトでは確認できない将来的な展望や、求める人物像の具体例、入社後の働き方に関する詳細な話が聞けます。
会社説明会やセミナー時は、質問をするよう心がけてください。疑問点をその場で解消できるほか、会社の採用への姿勢を感じ取れるため、志望度を決める際に役立ちます。説明会で従業員と話をしたエピソードを面接で伝えれば、話題のネタにもなるでしょう。
▼会社説明会やセミナー情報を確認する ・説明会・セミナー一覧|就活イベントを探すなら
手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ!
業界研究を行うことで、志望企業と競合他社の違いが明確になり、志望動機の説得力が増します。
志望動機が特に重視されるのは、「日系メーカー」や「インフラ」関連の企業です。これらの業界では、入社後の目標や強い志望動機を明確にすることが重要です。一方で、「金融」、「商社」、「広告」などでは業界研究が不可欠です。これらの業界では、入社後にやりたいことや志望動機を語るのは難しい場合があります。また、業界3位以下の企業では、なぜその企業を選ぶのかを明確に説明する必要があります。とはいえ、時間がかかる業界研究は、正直ちょっと面倒ですよね。
そこで、ワンキャリア編集部が就活生の代わりに業界研究を行いました!
就職活動が本格化して忙しい時期こそ、ワンキャリアの業界研究記事をぜひフル活用して、効率良く情報を集めましょう!
▼業界分析について詳しく知りたい方はこちら ・【業界研究:34業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!金融/商社/不動産/メーカー/広告/コンサルなど人気業界/企業を徹底比較
ONE CAREER体験談を活用して他人の志望動機の内容を参考にする
ONE CAREERのサイトに掲載されている志望会社の体験談を活用して、過去に聞かれたエントリーシート(ES)の内容を確認して、先輩たちの志望動機の内容を参考にして、自分なりの志望動機を書き出しましょう。志望動機がない時に企業側の意図から考えよう
企業が志望動機で注目しているポイントは、「会社で活躍できる人材であるかどうか」という点です。そして具体的には以下の3つのポイントを重要視しています。
- 入社意欲がどれほど強いか
- 自社のカルチャーや目指す方向性と合っているか
- 入社後に活躍してくれそうか
これら3つのポイントを全て満たす志望動機を作成できれば、入社意欲も伝わり書類選考は突破できるといえるでしょう。
なぜうちの会社?
志望動機のエピソードから、自社を志望した理由を読み取ろうとしていることも多いといえるでしょう。志望動機を通してわかる価値観やモチベーションから、志望度の高さや自社が求めている人材であるかどうかを判断しようとしています。
自社に入ったら何ができる?
自社に入社したら何ができるかという点も、企業が知りたいポイントの1つです。そのため、志望動機から「経験から学べるか」「努力ができるか」「分析力や課題解決力があるか」といった点を把握し、入社後の期待値を測ろうとしています。
志望動機を作り上げるフォーマット
「敵と味方を熟知していれば、百回戦っても負けることはない。味方のことだけを知っているのでは、一勝一敗。敵のことも味方のことも知らなければ必ず負ける」
これは孫子の言葉ですが、就活の志望動機を作成する際も同じです。まずは志望企業を知り、次に自分を知ることで百戦錬磨の志望動機ができます。しかし、企業と自分についてどこまで知れば、百戦錬磨の志望動機が出来上がるでしょうか?
実は、志望動機に限定していえば、「企業がお金儲(もう)けしている分野」と「自分がお金を稼げる分野」を知るだけで十分なのです。まずは下の図をご覧ください。
ESや面接での志望動機は、企業がお金を稼いでいる分野と、自分ができることを組み合わせて「私が入社すればもっと貴社は儲かりますよ」と伝えられる内容が作成できれば良いのです。この2点を組み合わせるだけで、応募した各企業に対応した志望動機が作れてしまうのです。
会社が「お金儲けしている分野」を知る
まずは、企業がどの分野・仕事で稼いでいるかを調べます。簡単なのは企業の投資家向け情報提供(IR)を読むことです。一般の個人投資家に向けた簡単な情報が掲載されていることが多く、「稼いでいる分野」をすぐに探せます。
例えば、住友商事の株主向け資料では、輸送機とメディア・生活関連品の仕事で収益を上げているのが分かります。ただし、資源や海外法人が苦戦しており、2014年度は全体的に資源でマイナスが大きく、赤字を計上しています。
※出典:住友商事「定時株主総会招集ご通知 第147期 P.8」
ここから「貴社の強みである輸送機やメディア分野で、住友商事を復活させる礎になりたい」といった内容の志望理由が思い浮かびます。
自分が「お金を稼げる分野」を知る
次に、「自分がお金を稼げる分野」を知るためには、以下の2つの要素が必要です。
自分がお金を稼げる分野であれば、何でもアピールや強みになるわけではありません。応募企業に、将来「お金を稼げる人」だと思わせるためには、(1)「企業がお金儲けしている分野で必要とされるスキル」を知り、(2)その中で「自分の持つスキル」を探すことが必要です。
企業の資料から求められるスキルを見つける
企業がお金儲けをしている分野において必要とされるスキルを、住友商事の強みである輸送機とメディアの作成資料から見つけてみましょう。
・インドネシアの高速鉄道を受注、「南北線」の列車を96両導入した
・ミャンマーでKDDIと協働し、ネットと携帯電話の普及に努めた
次に、こういった仕事で必要とされそうなスキルをメモしていきます。
画像のように書き出してみることで、「輸送機」「メディア」といった言葉から、志望動機へつながり得る具体的なスキルセットが見えてきました。
当てはまりそうな自分のスキルを探す
応募企業が「お金儲けしている部分」をリストアップできたら、次に企業が求めるスキルの中から、自分が当てはまりそうなスキル内容をエピソード付きで考えます。
エピソード自体は大きな成果や、グローバルさが分かるような内容でなくても構いません。志望動機では、そういったものより「企業が実際の業務で求めるスキルと合っているか」が求められます。
繰り返しになりますが、企業は就職した将来「お金を稼げる」人を求めているからです。どんなささいなことでも、上記の企業の特徴と合致しそうなエピソードがないか、趣味や留学経験など、過去の経験を思い出し自己分析してみましょう。
企業が仕事で求めるスキルと、自分が持つエピソードを合体させる
最後に、「企業が求めるスキル」と「それに合わせた自分のエピソード」を合体させます。これによって、「企業がお金儲けしている分野」で「自分がお金を稼げますよ」というニュアンスが含まれた志望動機が出来上がります。
今までの例を使って、ESと面接での例を2つ作ってみました。以下の文章構成を理解して参考にしてください。
・インドネシアの高速鉄道を導入するのに必要なスキル「応用力」+居酒屋バイトのエピソード
自分が持つ応用力という強みを生かし、貴社へ貢献したいと思います。アルバイト先の居酒屋で、4リットル焼酎のペットボトルが毎日10本以上廃棄となっていました。お客様から衣類に煙のニオイが付くので収納ケースが欲しいと要望があったこともあり、その空ボトルを再利用して衣類収納ボックスを作ったところ好評となり、他チェーンでも採用されました。このように、ある場所では蔑ろにされているものを他の場所や仕事で生かす応用力は、貴社が南北線の車両をインドネシアへ導入するような企画でお役に立てるものと思います。そのため、日本が持つ高い技術を海外へ応用する仕事を通じ貴社へ貢献したく応募しました。
・ミャンマーでKDDIと協働してネットと携帯電話を普及させるのに必要なスキル「協働力」+サークルで協働したイベント経験
私が住友商事を志望する理由は、協働を通じて大きな成果を出したいからです。大学時代のダンスサークルで私の団体はメンバー不足に苦しみ、ステージを借りるための予算的に必要な最低人数を満たすことができませんでした。そこで私は他大学も含め15サークルへ営業活動を行い、そのうち5団体と合同でステージイベントを開催できました。上記のように第三者と連携することで目的を達成する協働力は、貴社がKDDIと協働し、ミャンマーへ携帯・インターネットを導入した事例に通ずるものがあると感じます。貴社の強みであるメディア事業をますます発展させるためにも、今までに培った協働力で力を尽くしたいと思います。
志望動機を書く際のポイント
自己PRの書き方のポイント3つを紹介します。
結論から伝える
志望動機では、結論から伝えることを意識しましょう。伝えたい志望理由などを最初に書くことで、読む人に内容が伝わりやすくなります。
例えば、営業職を志望する場合、「自分のコミュニケーション能力力を最大限に発揮したいので、貴社の営業職を志望します」と書くと採用担当者が理解しやすいでしょう。志望動機の内容を自分でも理解しやすくなり、面接のときに掘り下げた質問をされても受け答えに困らないといえます。
エピソードを添える
志望動機には、結論の根拠にあたるエピソードを盛り込みましょう。具体的なエピソードを書くことで、採用担当者にあなたのやりたいことや志望度が伝わりやすくなります。このとき、数に置き換えられるものは数字で記載すると、さらに説得力が増して効果的です。
例えば、学生時代のサークル活動やアルバイトの出来事を記載する場合には、経験年数・チームの人数などの具体的な情報はもちろん、経験したエピソードなどを盛り込むことで信ぴょう性が増します。
企業で生かせるポイントを伝える
志望動機を書く際に、単に「やりたいこと」や「興味があること」を述べるだけではなく、企業でどのようにそのスキルや経験を生かせるのかを具体的に伝えることが大切です。
例えば、営業職を志望する場合、自分のコミュニケーション能力が高いとアピールし、これまでのアルバイト経験で培ったお客様との信頼関係を築くスキルを生かし、貴社でもお客様と強固な信頼関係を築いていきたいと伝えましょう。こうすることで、採用担当者は、あなたが自社の求める人材とマッチするかどうかが判断しやすくなります。
【職種別】志望動機の例文
ここでは職種別の志望動機の例文をご紹介します。
コンサルタント
私が貴社を志望する理由は、「多様な業界において、社会に大きな影響を与える仕事ができる」と考えるためです。貴社は監査法人の規模が小さいため、幅広い企業に対してコンサルティングサービスを提供できると考えます。そのため、各分野に対するソリューションの展開も幅広く、ビジネス環境の変化に合わせてタイムリーで本質的な課題解決を行えると考えました。また、私がビジネスコンサルタント職で成し遂げたいことは、お客様の本質的な課題解決を成果としてだすことで「自身の市場価値を高める」ことです。この職は、持続的な実現を目指す企業の戦略から実行までを総合的に手掛けるため、お客様の課題解決の本質を見定める高い水準での思考力と変化が激しいビジネス環境の深い洞察力が求められると考えます。この環境下で、本質的な経営課題解決を行うこと
※出典:PwCコンサルティング合同会社|2024年卒ビジネスコンサルタントインターンシップ選考のES
研究・開発職
私は貴社の研究開発職にて、世界中の人々の日常を彩るものづくりを行いたいからです。私は◯◯の授業やアルバイトで◯◯一人一人に寄り添った経験から、人々の日常に寄り添い、人々のヘルスケアに貢献する楽しさとやりがいを感じました。この経験から、人々の心身ともに健康な毎日に貢献したいと思うようになりました。特に、貴社は世界中の人々のウェルビーイングの実現を目指しており、健康的な食生活の支援や衛生面だけでなくメンタル面にも焦点を当てている姿勢に共感しました。これまでのバイオロジーのバックグラウンドで培ってきた粘り強さと、目的に基づき仮説を検証するサイクルを回す能力を生かし、5年目までには、人々のニーズを正確に把握しそれを具体化する能力を身につけたいです。5年後には、一人一人を心身ともに健康な毎日に導く、時代のニーズに合ったサステナブルな商品の開発を、自ら周りを巻き込んで行いたいです。
※出典:ユニリーバ・ジャパン|2024年卒R&D(研究開発)本選考のES
エンジニア
IT業界を志望する理由は、私はプログラミングの奥深さに面白さを感じ、プログラミングを使うことのある業界で働きたいと考えたからです。またキヤノンITソリューションズ様を志望した理由は、自身の現在の研究内容の結果を社会に還元することを考えたときに大きな壁となるであろうセキュリティの問題に強く、医療業界へのソリューション導入実績のある貴社の力が必要不可欠であると感じ、貴社こそがこれからの医療領域の研究結果の社会への還元という観点で引っ張っていく存在になると確信したためです。さらにインターンシップを通してセキュリティの重要性を感じたため、セキュリティに関係する職種に携わりたいと考え、似ている仕事をするのならば学生時代の友人たちの力になりたいので医療・製薬業界に携わりたいです。
※出典:キヤノンITソリューションズ|2023年卒システムエンジニア本選考のES
事務・総合職
私が貴社に志望する理由は2つあります。1つ目は「多くの人の暮らしを豊かにできる企業」であるためです。私は、学生時代◯◯へ留学した際にストリートチルドレンを目の当たりにし、より多くの人に豊かな暮らしを提供したいと考えるようになりました。貴社は、教育機関や医療機関など幅広いお客様の課題を解決し、支えるために何事にも挑戦しようとする意志の強さに魅力を感じました。2つ目は貴社の「ALL Sky」を大切にする社風です。独自のツールを用いて社内の連携を取り業務を進めていく働き方に魅力を感じました。広い視野を持つことができ高い目標をチーム一丸となって仕事を全うできる貴社で働きたいと感じ、志望しました。
※出典:Sky|2022年卒事務職本選考のES
営業職
長期的に人を支えられる仕事がしたいと考え、貴社を志望しました。私は高齢者施設でのアルバイトの中で、ご利用者様に「家に帰りたい」と話されることが多くあります。その思いを受け止める中で、その方の人生にとって大切なエピソードのほとんどが家に関わるものであると気づきました。そのため、人間にとって家は何よりも大切なものであると考え、住まいの提案を通して人を長期的に支えたいと思うようになりました。貴社は、人間愛に基づく奉仕の精神と確かな品質・技術から、業界でも数少ない永年保証を実現しており、お客様の長きに渡る幸せの実現を可能にしています。このような、お客様を支え続ける事業展開を行う貴社であれば、住まいを通じて人を長く支えたいという私の思いが実現できると確信しています。入社後は、お客様の住まいへの願いの実現のため、常にお客様第一主義で行動し、お客様の住まいを長く支えるに足る存在になりたいと考えています。
※出典:積水ハウス|2024年卒営業職(総合職)本選考のES
志望動機の注意点
具体性がないエピソードを使わない
志望動機を語る際には、具体性のあるエピソードや経験を使うことが重要です。
抽象的な理由や一般論ではなく、自分の経験や考えを具体的に示すことで、志望度の高さや真剣さが伝わります。例えば、「チームワークを大切しています」というような表現ではなく、具体的なプロジェクトや活動を挙げて、その中での自分の役割や成果を示すことが重要です。
誇張しすぎるエピソードを書かない
誇張しすぎたエピソードを用いないことも、志望動機の書き方における基本です。面接官は数多くの学生のエピソードを見ているため、内容や話し方からそれが誇張であることを見抜ける可能性が高いです。
自分を大きく見せて入社すると、採用のミスマッチが生まれやすくなります。企業にとっても自分にとっても不利益が生じることから、誇張しすぎるエピソードは書かないように注意しましょう。
社風・仕事内容に合うエピソードを選ぶ
志望動機には、その企業の社風や仕事内容に合うエピソードを選びましょう。エピソードから伝わる強みや価値観が企業の求める人物像に合致しない場合は、採用につながらないためです。
企業の社風や仕事内容を正しく理解するためには、企業分析は欠かせません。企業分析を重ね、社風や仕事内容に応じたエピソードを選ぶように意識しましょう。
入社後にどのように活躍したいかを伝える
新卒採用担当は、学生が入社後どのように活躍できるかを見極めようとしています。それは、企業は社員にも活躍することで利益を創出し続けてもらいたいと考えるからです。
そのために、学生が志望動機で示すべきポイントは、「強みを発揮して会社で活躍する」ということです。この会社の志望度が高いということを新卒採用担当に納得させるために、入社後活躍する方を新卒採用担当にアピールしましょう。
給与・待遇に関する内容を書かない
志望動機の中に給与や待遇に関する内容を盛り込むことは避けましょう。
志望動機は、企業に対する興味や価値観、自身の成長や貢献意欲などを伝える場であり、給与や待遇にフォーカスすることはその趣旨にそぐわないです。採用担当者は、志望動機を通じて応募者の企業への理解や意欲を評価します。そのため、給与や待遇についての言及は控えましょう。
話し言葉を使わない
ESはビジネスの場で使用されるような正式な文章が求められるので、話し言葉は避けるべきです。
特に最新のスラングや流行語はビジネス文書では不適切な場合がありますので、古典的かつ一般的な言葉を選ぶよう心がけましょう。
ESを下書きする際には、普段の話し言葉が混じっていないかを確認することが重要です。
ここでは、話し言葉と書き言葉の例をご紹介します。
話し言葉 | 書き言葉 |
ちゃんと | きちんと |
やっと |
ようやく |
だから |
そのため/したがって |
どんな |
どのような |
こんなに/そんなに/あんなに |
これほど/それほど/あれほど |
大きな余白はないように
志望動機を書く際、できるだけ余白はないようにしましょう。
余白があまりにも多いと、意欲不足や情報不足と受け取られる可能性があります。その結果、選考を通過する確率が低くなってしまうことがあります。
内容を充実させるために、抽象的な表現や一般論だけでなく、具体的な事例や経験を挙げて説明を補完します。ただし、冗長な表現や不要な繰り返しにならないよう注意し、要点を的確に伝えることを心がけましょう。
また、文字のサイズや配置についてもバランスを考え、適切な大きさや配置で文章を記載します。ただし、文字を大きくして全体のバランスを崩すことは避けましょう。誤字・脱字に注意する
志望動機を書く際、誤字・脱字がないように注意しましょう。誤字・脱字があると、「仕事でもケアレスミスをしそう」「志望度が低いのではないか」などと捉えられ、マイナスの評価につながる可能性があります。
誤字・脱字に気づいた際に、修正液を使用することはおすすめしません。手間はかかるものの、書き直しをすることが望ましいでしょう。
誤字・脱字がないように慎重にガクチカを作成し、書いた後のチェックも欠かさないことがポイントです。
まとめ
今回は、履歴書を書く際に志望動機が思いつかない場合の考え方から書き方、押さえておくべきポイント、職種別の例文、そして注意点までを詳しくご紹介しました。具体的には、以下の要点が挙げられます。
志望動機が思いつかない理由: ・自分がやりたいことと、将来のキャリアプランが明確でない ・企業の文化・仕事内容を把握できていない ・自己分析や企業分析は対策したが、自分と企業の接点が見いだせていない 志望動機の見つけ方: ・自己分析 – 自分の強みや価値観を洗い出す、やりたいことを明確にする ・企業分析 – 企業のサイトを見る、OB・OG訪問、説明会へ参加、ワンキャリア記事を読む ・ワンキャリア体験談を参考にする 志望動機のポイント: ・結論は最初に伝える ・具体的なエピソードを使う ・企業で生かせるポイントを伝える
志望動機での高評価を目指すためには、本文で紹介したポイントや注意点をしっかり意識して準備すると良いでしょう。しっかりと事前対策して、内定を勝ち取りましょう。
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