アビームコンサルティングは日本発、アジア発のNo.1グローバルコンサルティングファームを目指し、専門知識と豊富な経験を持つ約8,300名のプロフェッショナルと世界各地のアライアンスパートナーの「総合力」でクライアントの変革実現への挑戦を支援しています。
同社は総合コンサルティングファームとして、コンサルタントが持つケイパビリティを結集し、戦略立案・構想策定から、業務改革・設計、システム開発・導入までを一気通貫で手掛けています。今回はその中でもテクノロジーを軸としたコンサルティングに強みを持つ、テクノロジーコンサルタントとして活躍する成清紗矢香氏と橋本亮氏にインタビューを実施。テクノロジーコンサルタントの仕事の魅力について語ってもらいました。
<目次>
●企業経営の意思決定を支える「テクノロジーコンサルタント」の役割
●短期間で一人前のコンサルタントになれる成長環境とアビームの文化
●「テクノロジーコンサルタント」の難しさと得られる醍醐味
企業経営の意思決定を支える「テクノロジーコンサルタント」の役割
──まずテクノロジーコンサルタントの仕事について教えてください。
成清:テクノロジーコンサルタントは、テクノロジーを活用して企業の経営課題を解決する仕事です。テクノロジーに関する深い知見はもちろん、経営課題を解決するための優れたビジネス感覚も欠かせません。データの利活用やクラウド・セキュリティ、超高速開発など、さまざまなテクノロジーを組み合わせながら活用することによる、クライアントの事業成長への貢献を考えます。
ちなみに、アビームにはテクノロジーコンサルタントだけではなくビジネスコンサルタント職もありますが、違いは専門領域にあります。私たちがテクノロジーに関する高い専門性を持っているように、彼らは業界・業務に関する専門的な知識やノウハウを持ち合わせています。実際のプロジェクトでは、ビジネスコンサルタントと協力しながらクライアントの課題を解決することが少なくありません。
成清 紗矢香(なりきよ さやか)
新卒でSIer(System Integrator)に入社後、2016年にアビームコンサルティングにキャリア入社。複数業界におけるBPR×RPA導入推進や、総合商社および事業投資先への先端テクノロジーを活用したDX推進プロジェクトなどに従事し、数多くのクライアントを支援。
──テクノロジーコンサルタントは具体的に、どのような業務を担当するのでしょうか。
橋本:業務内容はプロジェクトによって全く異なります。例えば、私が最初に携わったERP導入プロジェクトは、関係者が300名ほどの大規模プロジェクトでした。私はシステム設計から導入までの業務を一貫して担当し、最後は運用保守をするパートナー企業への引き継ぎまでを行いました。コーディングを担当することもあり、実際に手を動かしながらテクノロジーの知識・スキルを身に付けられました。
一方、現在携わっているプロジェクトはメンバーが3名と小規模で、主にIT戦略策定など上流フェーズの業務を担当しています。入社以来培ってきたコンサルティングスキルとテクノロジースキルを掛け合わせ、クライアントのIT戦略策定に深く関与できることに大きなやりがいを感じています。このように、上流フェーズから下流フェーズまで幅広い業務を経験できるのは、テクノロジーコンサルタントの仕事ならではの面白さです。
橋本 亮(はしもと りょう)
「企業支援×IT」を軸に就職活動を行い、2020年にアビームコンサルティングに新卒入社。大手機械メーカーのERP(基幹システム)と工場システム導入や、クライアントのIT戦略策定支援など、上流から下流まで幅広いプロジェクトを経験。
──戦略策定だけでなく、実際に開発をする機会もあるのですね。
成清:クライアントの意向によっては、私たちが開発まですることもあります。これは開発対象物の種類や規模感、クライアントが求めるスピード感や予算感などによって決まります。
一方で、パートナーであるSIerに開発を引き継ぐケースも多いです。開発に関しては彼らの方が長けていることもあり、その場合私たちはPMO(※)の一員として関わらせてもらいます。
(※)……Project Management Office。複数のプロジェクトを横断的にマネジメントする役割のこと
──SIerの仕事にも似ている部分があると思いますが、具体的にどのような違いがあるのか教えてください。
成清:大きな違いの1つに、クライアントの意思決定に関わる機会の多さが挙げられます。例えば、クライアントの要望が「業務のシステム化」だったとしても、私たちの仕事は「何を実現したいのか」「何を実現すべきなのか」「得られるインパクトは投資に見合うのか」などをクライアントと共に整理することからスタートします。その後、目的・ゴールの実現のために最適な手段を共に検討します。時には「導入効果を最大化するために業務プロセスの見直しを優先する提案」や、「投資対効果を考慮し、システム化とは別の最適なソリューション提案」など、クライアント要望をそのまま実行に移すのではなく、別の選択肢も検討しながら目的達成に向けて伴走します。そして、実行後も効果検証・評価を行い次のアクションにつなげるなど、中長期的な目線で企業経営の意思決定を支えています。
短期間で一人前のコンサルタントになれる成長環境とアビームの文化
──新卒入社の橋本さんから見て、アビームの成長環境はどうですか。
橋本:成長をサポートする環境はとても充実していると思います。私は文系学部出身で、テクノロジーの素養がほとんどない状態で入社しました。テクノロジーの基礎知識は、内々定後の自主学習や、新人研修を通して身に付けられたものもありますが、実際のプロジェクトではより高いレベルのテクノロジースキルが求められました。
アサインされた当初は、上司のレビューにおいて成果物の大半に指摘・修正が入ることや、クライアントに対してテクノロジーコンサルタントとしての期待値を超える回答ができないことも多くありました。基礎知識だけでは戦えず、テクノロジーに関する高度な専門性・応用力の不足を痛感したことを今でも覚えています。
そのため、分からないことがある度にインプットとアウトプットを繰り返し、上司や先輩との関わりの中で多くの知識・スキルをキャッチアップすることに尽力しました。入社2年目の頃にはクライアント上位者と対等に意見を交わし、パートナー企業の成果物に対して的確な指摘ができるほどに、担当領域における専門性を発揮できるようになりました。それだけ成長できたのは、間違いなく社内の成長環境のおかげです。本人に学ぶ意欲さえあれば、入社時にテクノロジーの素養がなくても短期間でスキルやノウハウを身に付けられる環境が整っています。
──具体的に、どのような成長環境があるのでしょうか。
橋本:入社・配属以降も継続的に学び続けられる研修プログラムが充実していることに加え、分からないことがあった時に社内の有識者へ相談できる仕組みがあるため、プロジェクト業務を行う中で、自身だけでは解決が難しい内容も気軽に質問できます。社内の掲示板のようなものに「こういうことをやっていて、こういう情報が欲しいです」と投稿すると、各領域の深い専門性を持った先輩コンサルタントからアドバイスがもらえるので、困ったことがある度に相談させてもらっています。
例えば、クラウド環境構築において課題が発生した際、留意すべきことを相談したり、過去の類似プロジェクトでのノウハウを共有してもらったりしたこともあります。案件の詳細やどこで困っているかを具体的に質問でき、その道のスペシャリストから回答を得られるため、実践的な専門知見を吸収するたびにより成長につながっていることを実感しています。これも総合コンサルティングファームとして社内に幅広い領域の専門家がいることの強みであると感じます。
また、先輩の皆さんが積極的に時間をとって教えてくれるのもありがたいです。それも、年次の近い先輩だけでなく、シニアマネージャーなど上のクラスの人も時間をとって直接教えてくれます。そのような時に、アビームには人を育てる文化が浸透していると強く感じます。もちろん、待っていれば誰かが教えてくれるといった受け身ではなく、自らどんどん動いて学びに行く姿勢が大前提であることは言うまでもありません。
成清:橋本さんの言う通りです。教育に限らず、チームで切磋琢磨する文化が強いのはアビームの特徴だと思います。コンサルティング業界では、個の力を武器として仕事を進める傾向が強い会社もあると聞きますが、アビームではクライアントに最適なサービスを提供するために、強い個の力をベースとしてさらにそれらを集結させ、いかにチームとして強い総合力を発揮できるかを大切にしています。どんなに勉強熱心な人でも、あらゆる分野・業界に精通することは容易ではありません。だからこそ、それぞれの専門技術や知識を結集させて、チームでクライアントの課題を解決します。
経験と知識に長けた先輩や仲間が同じチームにいることは、クライアントに提案・サービス提供を行う際にもとても心強いです。
──他のコンサルティングファームとの違いを感じることはありますか?
橋本:同業で働く複数人の友人の話を聞いていると、クライアントのあるべき姿の実現に向けて最後まで伴走支援する意思の強さがアビームらしさだと思います。
そうした、姿勢・風土から新しい案件獲得につながることもあります。そして、クライアントと向き合いながら成長を重ねていける環境でもあると強く感じています。
「テクノロジーコンサルタント」の難しさと得られる醍醐味
──テクノロジーを主軸としたプロジェクトの難しさについて聞かせてください。
成清:「目的・ゴール設定を見失わないようにしながら、テクノロジーの活用スコープ、導入要件を緻密に整理し関係者と合意形成すること」、「スピードや機動力の期待値をコントロールしながら、決まった期間で高い効果が得られるようにプロジェクトを推進すること」の難しさは、常日頃から感じています。
例えば、海外の業界標準的なテクノロジーを日本の企業へ導入するという案件をいくつか対応したことがありますが、「海外での運用実績があるため、短期で導入でき、すぐにでも投資に見合う効果が出るだろう」という期待を持たれていることがあります。しかし、実態はそう容易ではありません。日本の個別業務に合わせたカスタマイズが必要な場合が多く、求められる品質・スピード感にギャップが出てしまいプロジェクト運営に苦労した経験があります。これは大きな学びになりました。
これは海外システム導入に限らずですが、前提として企業ごとに業務そのものや、プロジェクト体制における推進方法・品質の考え方、求められるスピード感に違いがあることを意識しながらプロジェクトを推進するようにしています。さらに、前述のような海外システムを扱うプロジェクトにおいては、加えて文化や商習慣の違いもあるため、より一層このような推進意識が重要になってきます。
このように、常に目的・ゴールを見据えながらテクノロジー活用の要件・スコープをクライアントとすり合わせていくことが、プロジェクトをスムーズに進めて効果を最大化するために、非常に重要だと実感しています。
──効果を最大化させるためのポイントはどこにあるのでしょうか。
成清:テクノロジー活用の効果を最大限に発揮するには、クライアントの業務への深い理解も欠かせません。そのため、ビジネスコンサルタントと協力してプロジェクトを進めることも多いです。
例えば「属人化している業務をそのままシステム化するのではなく、先に標準化した方がより効率が上がるのではないか」という業務目線と、「全てシステムでカバーすると難易度も高くコストがかかるため、まずは効果の大きい部分に適用してみよう」というテクノロジー目線を掛け合わせてクライアントに提案したことで、期待値以上の効果が得られたというようなケースもありました。それができるのも業界・業務の高い専門性を持つ社内のビジネスコンサルタントと協業体制を取れるからであり、総合コンサルティングファームならではの優位性を強く感じています。
──先端技術を扱うプロジェクトは多いのでしょうか。
成清:増えてきているとは感じます。例えば、私は「スマートグラス(AR技術)を活用した遠隔作業指示情報投影による査定業務やピッキング業務の効率化」など、さまざまな先端技術を活用した業務プロセス改善や事業拡大などの検討支援を行ってきました。先端のテクノロジーというのは、魔法のように何でもできるという過大評価が先行しがちなため、実際に対応できる範囲を評価し、クライアントの期待値とのギャップが生まれないよう認識合わせを行うことが必要です。
一方で、全てのプロジェクトで先端技術を扱っているわけではありません。なぜならば、われわれテクノロジーコンサルタントは先端技術を扱うことが目的ではなく、クライアントの経営課題を解決するために必要なテクノロジーは何か、それは合理的か、ビジネスに対する最適解か、という判断をいかにクライアントに対して提言できるかが重要だからです。そういったクライアントの投資判断をサポートすることが、テクノロジーコンサルタントの難しさであり、醍醐味だと思っています。
──テクノロジーコンサルタントはどのような方に向いているのでしょうか。また、自分の望むプロジェクトに配属されるものなのでしょうか。
成清:幅広いテクノロジーに触れながら専門性を深められるのは、テクノロジーコンサルタントの魅力です。その分、テクノロジーコンサルタントは最新テクノロジーについても勉強し続けなければなりません。そのため、好奇心を持って常に学び続けられる方にとっては、とてもおすすめの環境だと思います。
橋本:プロジェクト配属についてですが、アビームでは本人のキャリア志向や特性に応じたプロジェクトに配属できるような配慮が行われます。例えば、社員1人に対して必ずカウンセラーが1人つくというカウンセリング制度があり、本人の希望に沿ったプロジェクトに携われるようカウンセラーが配属担当者と可能な限り調整をしてくれます。実際に私が現在携わっているプロジェクトも、事前に伝えた希望に沿ったものでした。もちろん、必ず全ての希望がかなうわけではありませんが、本人の希望に配慮したアサインになるように最大限配慮してくれていると感じます。
成清:本人のキャリア志向や特性に応じた配慮という意味では、アビームにはキャリアチェンジ制度もあります。本人の希望を踏まえ、テクノロジーコンサルタントからビジネスコンサルタント、もしくはその逆にキャリアチェンジすることも可能です。実際に、以前プロジェクトで一緒だったビジネスコンサルタントが、キャリアチェンジの希望をかなえてテクノロジーコンサルタントとなり、活躍の場を広げてより一層成長しています。アビームでは、自分自身がキャリアオーナーシップを持つことができ、会社側も本人のキャリアプランの実現に向けてしっかり向き合ってくれていると、強く実感しています。受け身ではなく、主体的にキャリア形成を行っていきたい方にとっては非常によい環境です。
──最後に、学生に向けてメッセージをお願いできますか。
橋本:強い成長意欲を持っており、他者と協業しながらチームで大きな成果を成し遂げたい方には、ぜひアビームへの入社をおすすめしたいです。コンサルティング業界は早い成長環境があるという印象の一方で、個人で成果を上げることが重視され、ドライな印象があるかもしれません。
しかし、アビームはチームの結束力が強く、みんなで切磋琢磨しながら難しい課題解決にチャレンジし、その中で個として大きく成長できる環境があります。社内の他部署のメンバーはもちろんのこと、クライアントも加わってワンチームで仕事を進めることも多く、実際に私はクライアントの開発子会社の方々ともチームを組み、プロジェクトを推進した経験もあります。チームで高い成果をあげることが得意な人には、アビームで働くことをぜひおすすめしたいです。
成清:学生の皆さんには、成長できる環境をお約束できると思います。橋本さんが言うように、アビームは1人で太刀打ちできないようなプロジェクトに、チームメンバー全体でスキルアップしながらチャレンジします。
さまざまな視点でのインプットもアウトプットも絶えず行っていくので、他の仕事にはないスピード感で成長を実感できるはずです。特にアビームのテクノロジーコンサルタントは、関与できるテクノロジーの領域の垣根がなく、希望すればさまざまな仕事にチャレンジできるので、どんどん成長していけると思います。
就職活動では複数の企業を比較検討するため、なかなか自分に合った会社を決められないという方もいると思います。そのような方はぜひ私たちの話を聞きに来てください。実際に働く社員と話すことで、自分の中で重視している軸や優先順位など思考が整理され、判断のために必要な情報やステップが明確になるなど、モヤモヤとしていたことがクリアになっていく感覚を実感していただけるのではないかと思います。まずは気軽に私たちと話をしに来てもらえるとうれしいです。
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