総合コンサルティングファームであるRe-grit Partners(リグリットパートナーズ)は、2017年に創業されるとすぐさま急成長を遂げ、コンサルティング業界での存在感を高めています。
そんな同社が目指すのは、コンサルティングファームのOne of them(大勢の中の一人)ではなくCxOファームになること。「個の能力を徹底的に磨け」というスローガンを掲げ、1,000人のCxO(Chief x Officer =X領域の最高責任者)人材をクライアントや自社、関連会社から輩出することを目標としています。
創業から急成長を続け、人材輩出企業を目指す同社について、マネージングダイレクターを務めている袴田智博さんと、新卒採用の責任者を務めている高尾輝さんにお話を聞きました。
多くのコンサルティング企業と一線を画す姿勢
──まずはじめに、コンサルティング業界における御社の特徴や強みを教えてください。
袴田:私たちはデジタルトランスフォーメーションという、DXを切り口にコンサルティング事業を立ち上げています。
創業当時を振り返れば、経済産業省が2018年に「DXレポート ~ITシステム『2025年の崖』~」という日本企業のDXの現状と課題、対策について言及した資料を発表するなど、DXの需要が高くなってきたタイミングでした。時流に乗ったことでクライアントと密に関わるプロジェクトを進められ、さらにそのプロジェクトが評判を呼び、他のクライアントとの関係も生まれるといった、数珠つなぎの出会いもありました。
また、2000年代から2010年代にかけては、特定のソリューションやソフトウエアを提供する、代理店のようなコンサルティングファームが多くあった時期です。一方で、私たちは他のコンサルティングファームとの違いとして、クライアントの選択肢を増やす意味でも特定の商材を提供しないスタイルを貫いています。
袴田 智博(はかまた ともひろ):マネージングダイレクター
私たちは商材がないことで、クライアントと密接な関係を築いてプロジェクトを進め、成果を出すことにこだわってきました。最近は伴走型と呼ばれるサービスとなっていますが、そのトレンドの創出に私たちも一翼を担えたのではないかと考えています。
弊社はこれまでも、このクライアントとの強い関係性から優秀なコンサルタントや事業家を輩出していくという考えのもとで経営してきました。そして、この考えに共感した優秀なコンサルタントが関わり、クライアントとうまくかみ合うことで成長を続けてきました。
──クライアントに向き合う姿勢は創業当時から今も変わりませんか。
袴田:そうですね。私たちは「イシュードリブン」と「スコープレス」、「アンチ-パラサイト」の3つの言葉の頭文字を取った「ISAP」というサービススタンスを取っています。これは創業当初から変わっていません。
具体的には、まず問題解決に向き合い、言われたことで終わるのではなく、さらにその先にある必要な成果を生み出す、そしてクライアントに安易に寄生しないという姿勢です。実際にクライアントからも、「面白い」「合理的だ」と好評をいただいております。
高尾:「ISAP」は現場にもしっかりと浸透していると自信を持って言えますね。私たちの強みは「個の能力の高さ」であり、業界でもトップクラスだと自負しています。
これまでは依頼も「聞いたことのあるコンサルティング会社でいい」という風潮もありましたが、現在は「この人と仕事がしたい」という個人指名であるバイネームでの依頼が多くなりつつあります。実際、弊社の新卒社員にもバイネームでの依頼が舞い込んでいます。
まさにBtoI(Business to Inpidual)時代、スキルを持った個人が企業と対等にやりとりできる時代の到来と考えています。
答えのない仕事だからこそ、やりがいや成長につながる
──コンサルティング業務の大変さや面白さについても聞かせてください。
袴田:端的に言えば、「難しさ」が面白さであり、大変さであると思います。クライアントは事業の利益からコンサルティングフィーをお支払いしているため、私たちには当然ながら責任が伴います。そして、業務もクライアントだけでは実行が難しいからこそ、弊社にご依頼いただけているわけです。
つまり、私たちとしてはクライアントが答えを持っていないテーマに、何としても応えなければいけません。持てる知識をフル活用するのは当然で、それでも足りないのであれば手段を尽くし知識を集め、クライアント以上に考え抜くこともあります。
ありとあらゆることをやらなければなりませんが、それを大変と捉えることも、面白いと捉えることもできます。業務には、大変さと面白さが集約されているとも言えますね。
──案件によって関わる人数や期間も変わるのでしょうか。
袴田:プロジェクトによって、振れ幅は大きいですね。大規模な案件であれば、数百人規模で数年単位をかけることもあります。
一方、新規事業における市場調査やスキームの構築などといったプロジェクトであれば、数人で数カ月間にわたって担当することが多いですね。
──経験を積むにつれて、大変さや面白さは変わってくるものですか。
袴田:変わりますね。入社当初は、どうしてもプロジェクトにおけるメンバーの一人として、限られた仕事をこなすことになります。しかし、そこから経験を積み上げていくことで、クライアント企業の部長や場合によっては社長といった、上位レイヤーの方々と時間をともにすることも増えていきます。
すると企業経営にインパクトを与える働きが求められるため、責任も伴い、話す内容も変わっていくなど、変化が生まれて成長します。
高尾:私自身は新卒で事業会社に入社しましたが、当時は基本的に業務に答えがありました。事業会社であれば、分からないことがあれば上司に聞くなり、本社に問い合わせればその答えが返ってきたものです。
高尾 輝(たかお ひかる):新卒採用 責任者
ところが、コンサルティングは基本的に答えがない業務です。まず自分自身で考え、仮説でも自分なりの答えを上司やクライアントにぶつけ、そこから壁打ちを通して真の答えを見つけ出していく作業です。当然難易度は高く大変ではありますが、ビジネスの面白さも実感しやすいですね。
また、決まったタスクをこなすわけではなく、自分自身で仕事を生み出すため、やりがいや成長の実感も得やすいといえるのではないでしょうか。
失敗する環境をいかに作れるか
──続いて、CxO人材をいかに輩出していくかについても聞かせてください。
高尾:新卒入社した社員は、まだ知識も経験値もない状態です。そこで重要となってくるのが、仕事量です。
具体的には、弊社は成長機会を必ず提供していくため、主体性を持ってコミットしていき、仕事量もこなすというスタンスさえあれば、確実に成長を実感できるはずです。CxO人材への道も一人前のコンサルタントになることが第一歩であり、当面はクライアントから個人名で依頼されることが目標となってきます。
また、弊社では入社後に数カ月の研修を経ると、すぐさまプロジェクトにアサインされます。そしてプロジェクトに参加してクライアントから対価をいただく以上は、一人前でなければいけません。「一人前になるかならないかではなく、なってください」と伝えています。私自身、そのために努力を続けることは間違いなく重要だと感じています。
袴田:社内ではよく、「まず打席に立ってバットを振ろう」と野球に例えていますね。
やはり打席に立ってバットを振った時の緊張感などを体験しない限り、成長にはつながらないものです。会社には失敗する環境をいかに作れるかという役割もあるはずで、弊社もその点は非常に意識しています。
──お二人はどのようなところに惹(ひ)かれて入社されましたか。
高尾:実は私の入社面接の面接官が袴田で、代表の山木(智史)とともに、個の能力の高さが面接でもヒシヒシと伝わってきたことが大きかったですね。また、会社や看板に頼るのではなく、個人の名前をブランド化していこうというカルチャーにも惹かれました。
一度きりの人生です。この20代というかけがえのない時間をこの会社で個の能力を磨きたいという思いで入社しました。
袴田:私は2期目の終盤に入社していますが、前職は大手コンサルティングファームでの管理職です。当時を振り返ると、すでに弊社の創業メンバーとの接点があり、1期目でしっかり純利益も出している経営状況を聞いて驚いたことを覚えています。
一方、私はと言えば、大手企業でプロジェクトにも責任を持っている立場でした。創業メンバーは私と同年代で、彼らと自分を比較したときに「このままだと彼らにどんどん差をつけられてしまう」と感じたものです。チャレンジしたいという気持ちと、先行する創業メンバーたちと一緒に走りたい。そんな思いもあって参画を決めましたね。
私の入社当初は20人ほどのこぢんまりとした会社でしたが、今では社員数が400人に迫るほど人材には恵まれています。これまでであれば、入社してくれなかったような優秀な人材が次々と門をたたいてくれる状況で、非常にうれしく思います。
環境にとらわれずに成長できる資質の持ち主とは
──御社で成長するために求められる資質や覚悟はありますか。
高尾:コンサルティング業界にチャレンジする際には、ロジカルシンキングといったスキルは必要かと思います。ただ、それ以上に「周りが見ていないところでどれだけ努力ができるか」「上しか見ない」という二つの素養は求められるでしょう。
二つ目に関しては、誰もがそうですが、周りを見渡すと、自分より仕事ができない人、自分と同じぐらいできる人が必ずいます。そこを見て仕事をしていけば安心感はありますが、成長の傾斜は高くなりません。ただ、弊社には自分よりできる人しかいないような環境なので、常に上を見続けて、周りが見ていないところで努力し続ければ確実に成長できるはずです。
この二つの素養をもった人が当社でも第一線で活躍しています。
袴田:違う言葉で表現するとすれば、オーナーシップとコミットメントという言葉になるかと思います。まず主体性を持って最後までやり抜くという覚悟を持てるか。そして、それを貫き通せるかどうかです。
雨が降ろうが槍(やり)が降ろうが、覚悟を持って前を向いて歩ける。そんな資質を持っていれば弊社に限らずどのような環境でも成長できると思いますし、私たちとしてもぜひともに働きたいと思います。
──貪欲さや覚悟の必要性を感じました。ワークライフバランスの保ち方についても聞かせてください。
袴田:当社には、ワークライフバランスは与えられるものではなく、自分で作るものであるという考えがあります。
例えば周りから支えられて一輪車に乗っていたら、自力で走っているとは言えないはずです。自分で一輪車をこいでスピードを出すからこそバランスが取れるように、ワークライフバランスも自ら主体的にバランスを取るものであるべきです。
働き方改革もあって長時間労働を避けがちな現代において、いかに自分を高め続けられるかは重要なポイントです。大手企業であればハードワークをしにくい環境となっていますが、弊社ではハードワークを望むならぜひ実現してほしいという思いがあります。成長意欲の高い人材の牙を折らないところも、弊社の魅力として感じていただければありがたいです。
──バランスをとってもらうのではなく、自らバランスを取る姿勢が大事だと。それでは最後に、ファーストキャリアで御社に入社するメリットと魅力について教えてください。
高尾:ファーストキャリアは今後の人生の基盤を築くにあたって、非常に重要になってきます。
ファーストキャリアで緩やかな成長曲線を描いてしまうと、「このままで大丈夫か」と感じても、後から急激な成長を目指すのは簡単ではありません。私自身もそのような悩みを抱えた一人ですので、ぜひ最初のキャリアでは急激な成長が期待できる環境を選んでほしいと思います。
年齢を重ねるにつれて、守るべきものが必ず増えていきます。そのため、増える前にファーストキャリアでどれだけ成長し、将来できる大切なヒトを守る力を身につけられるかが重要だと考えています。
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