東京都区部やその周辺地域の「都市高速道路」の維持・管理などを行いながら、日々の物流支援や地域活性化、さらには災害発生時における人命救助や物資輸送のための緊急輸送路としての役割など、旅客・貨物の双方に寄与する一大交通インフラを支えているのが、首都高速道路です。
北は埼玉から南は神奈川まで、327キロにも及ぶ路線延長で首都圏の幅広いエリアを結んでおり、一日約100万台が利用し、一般道と比較して約5倍もの大型車が走る首都高速道路。現在、その安全・安心を確保するために首都高リニューアルプロジェクトを進めており、またその技術力を生かした国内外での事業も積極的に推進しています。
今回は、首都高速道路の総務・人事部 人事課で採用担当を務める小野翔太さんと、更新・建設部 プロジェクト企画課にて採用担当を務める天沼稚香子さんに、同社での働き方や魅力について聞きました。
「あって当たり前」のものに携わることの醍醐味
──まずは、首都圏の大動脈として人々の暮らしを支える仕事のやりがいについて教えてください。
小野:やはり日々のニュースで当社が関わった事業が取り上げられていると、「自分たちがやっている仕事が社会や人の支えになっているんだな」と実感します。また、友人や家族から「高速を使ってこんなに早く着いたよ」「高速ってとても便利だね」と言われることが多く、社会貢献性の高さを常に感じられることが魅力です。
天沼:道路って「あって当たり前」というところがあると思うのですが、当たり前だからこそ、例えば大雪や交通事故で止まってしまうと非常に不便に感じられると思います。そういうときに、一刻も早く開通させるように最前線で対応するときには特にやりがいを感じます。
また、予算規模も大きいです。私の場合、予算管理の部署でお金の管理をしていた時期もあるのですが、1つの事業に数百〜数千億円が割り振られていました。そういった規模の大きさからも「日本の首都の交通を支えているんだ」とやりがいを感じます。
──首都高速道路では事務系総合職・技術系総合職【土木】・技術系総合職【建築・機械・電気】という3つの職種があると伺っています。天沼さんはその中でも「技術系総合職【土木】」に該当すると思うのですが、具体的にどんなことをされているのでしょうか?
天沼:土木系では、路線計画や工事の発注、建設・補修の設計、工事予算・工程・品質の管理、交通安全・渋滞対策、それから技術コンサルティングといった業務に従事します。例えば道路を新設する場合、計画立案→調査・設計→建設工事→開通→保守管理のような流れで進めていきます。一気通貫で作ったものを見届けることができるのが、土木職としての醍醐味(だいごみ)かなと思います。
──これまでで一番印象に残っていることを教えてください。
天沼:入社直後にプロジェクト調査・環境課という、安全対策や渋滞対策を考える部署に配属されました。そこで、あるエリアで渋滞が起きないように新しく標識を作ろうという話になりました。当時の上司から、まだ入社直後だった私に「どういう風にしたらいいか」「どういうデザインにしたらいいか」と、提案を求められました。そこから自分なりにしっかりと考えてデザインコンセプトなどを策定し、企画したものがちゃんと上まで通って高速道路に設置されたときは、「1年目からこんなに任せてもらえるんだ」と思い、やりがいと自信につながりました。
ジョブローテーションでの多様な経験が今の業務に生きている
──現在の採用業務の前に道路管理業務に携わっていた小野さんにも伺いたいのですが、道路管理業務とは、具体的にどんなことをされていたのでしょうか?
小野:例えば、道路を作るときや拡幅するときに必要となる法手続きに関する業務や、首都高速道路の近くで工事をされる業者の方との協議に関する業務。あとは、高架下にたまってしまったゴミなどを回収するなんてこともやっていました。
──幅広いですね! やりがいとしてはいかがでしょうか?
小野:関わる方がとにかくたくさんいらっしゃるので、1つの業務が終わるたびに、各方面から感謝やねぎらいをいただき、その際にやりがいを感じます。あとは天沼さんと同じですが、自ら企画立案したことが、上司の支えもあって実現し形になったときは、とても達成感を味わえますよね。
──首都高速道路ではジョブローテーションを行っているそうですね。それを通じたキャリアの広がりはどう感じられていますか?
天沼:例えば、工事の内容によっては高速道路の通行止めを実施する必要があるのですが、その際の渋滞の影響を考える際は、最初にいた部署での経験がすごく役立っています。また、実際に工事を監督する際にどのような機材を使うかという点では、予算管理をしていたときのお金の感覚がすごく役に立っています。このように、いろいろな部署での経験が今の業務に生きています。どの業務も人とコミュニケーションをとりながら進めていくので、そういう観点でも今までの経験が糧になっていると思います。
培ってきた高い技術を海外へと輸出していく
──カルチャーや残業時間など、「働きやすさ」はいかがでしょうか?
天沼:カルチャーとしては、とにかく、いい人が多いなと思っています。みなさん話しやすいので、困ったことをすぐに相談しやすい雰囲気です。弊社の業務はどれも規模が大きく調整力が必要な仕事なので、人と協働していくカルチャーが培われている印象です。よく社名を聞いて「堅い」と思われるのですが、実はそんなことは全然ありません。
小野:フレンドリーな社員が多いですよね。私自身、入社前は堅いだろうなと思っていましたが、入社したらとても優しい人が多くて意外でした。
──残業時間はいかがでしょうか?
小野:もちろんゼロではないのですが、毎週水曜日や給与・ボーナス支給日などのノー残業デー制度を整え、しっかりと運用されています。それから、年休取得平均日数が17.44日で、育児休業取得者数も21名(男性17名、女性4名)(いずれも2023年度実績)ということで、働きやすい環境をご用意しています。
──業界の将来性や、喫緊での注力領域としてはいかがでしょうか?
小野:私たちが扱っているようなインフラは戦後早い時期に整備されたものが多く、老朽化しているケースも多々あります。そこに対する点検技術や補修の進め方などで工夫を凝らしていく必要が、今後ますます高まっていくと考えています。
天沼:これからも車の移動・物流の重要性は変わらない、一方で、激甚化する災害への対策というのが一層大事になってきます。そういう意味でも私たちとしては、高速道路をより強固な移動手段として守っていくことはもちろん、この狭いところで高速道路を作ってきた首都高ならではの高い技術をどんどんと海外へ輸出していけたらと思っています。
──最後に、学生の皆さまへのメッセージをお願いします。
小野:今後のイベントとして、土木系職種では2週間の実習型インターンシップを、建築・機械・電気系では1dayの業務体験インターンシップを、それぞれ夏に実施する予定です。また事務系に関しても9月に実施予定なので、それぞれご興味のある方はぜひエントリーしてください!
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申し込み締切:7月3日(水)
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【1day/土木コース】【冬開催】首都高の業務体験(対面)~ CARRYING Our HOPES ~
申し込み締切:1月31日(金)
【ライター:長岡武司/編集:吉川翔大】