世界シェアトップクラスを誇る産業用プリンタのBtoBメーカーとして「水と空気以外に印刷する」という究極目標を掲げ、長野から世界に向けてものづくりを実践・発信しているミマキエンジニアリング。
紙への印刷市場が縮小/レッドオーシャン化する中、同社が展開する産業用プリンタは、広告・看板から布までさまざまな特殊素材に直接印刷できるということで、市場としては継続成長が見込まれています。
今回は、そんなミマキエンジニアリングの人事部採用グループリーダーである山﨑 弘文さんと、同じく人事部採用グループの長井 紗野さんに、同社での働き方や魅力について聞きました。
開発・製造・販売・保守サービスを一貫して行う開発型企業
──産業用プリンタのBtoBメーカーの場合、どんな会社がお客さまになるのでしょうか?
山﨑:印刷会社やメーカー、小売業者など本当にさまざまですね。会社としては大きく分けて3つ、広告や看板に印刷するサイングラフィックス(SG)市場、工業製品やノベルティ、オーダーグッズなどの生産現場で使用するインダストリアルプロダクツ(IP)市場、布や衣類などへ印刷するテキスタイル&アパレル(TA)市場へそれぞれ展開しています。
──例えばSG市場は世界シェア27%強、IP市場は世界シェア63%強ということで、世界トップクラスのシェアだと思うのですが、その源泉は何だとお考えですか?
山﨑:とにかく新製品を出すことに全力であることが大きいと思います。毎年売上高の7〜8%を開発投資に回しており、年間で3〜5つの新商品をリリースしています。
山﨑 弘文(やまざき ひろふみ):人事部採用グループリーダー
入社6年目(中途)、人材系の営業リーダーに従事したのち現職。
──すごい頻度ですよね。どうやってその量のリリースを実現しているのでしょうか?
山﨑:市場自体が広がっていることはもちろん、お客さまの声・要望を参考にしたり、技術側で温めていたものを出したりと、さまざまなアプローチを駆使して新規開発をしています。
特にミマキエンジニアリングは、産業用インクジェットプリンタやカッティングプロッタ、インクなどの開発・製造・販売・保守サービスを一貫して行う開発型企業を自負しており、基本的には全てを自社グループの従業員が対応しているので、お客さまからの要望をリアルタイムで把握できる点に強みがあると感じています。
──ミマキエンジニアリングの技術だからこそ可能な社会貢献としてはいかがでしょう?
山﨑:周囲を見渡すとさまざまなものに印刷がなされていることがお分かりかと思います。そういったさまざまなシーンでの装飾などを支えているということが、1つの社会貢献につながっていると思います。また最近ではSDGsへの取り組みも強化しており、デジタル・オンデマンドプリント技術を使って環境に負荷が少ない生産の実現にも注力しています。例えば、従来の布への印刷方式と比べて水の使用量を約90%削減するシステムは、その一環といえます。
海外展開も積極的に推進
──会社として、さらなる成長のために、具体的にどのようなことにチャレンジしていますか?
山﨑:市場全体が広がっているので、お客さまからの要望もそれだけ広がっていきます。それらに対応できるようにしていくことが、まずは喫緊のチャレンジだと捉えています。
あと、海外市場への展開も重視しています。現在、売上の70%は海外で、日本という1カ国だけで30%を占めているわけです。つまり、日本が重要な市場であることに変わりはありませんが、その分海外への期待値も高く、まだ拠点を出していないアフリカのようなエリアもあるので、海外展開も積極的に進めていく予定です。
──昨年度の新卒採用のデータを見ると、理系出身者が35名で文系出身者は9名ということですが、理系出身者の活躍フィールドはどう広がっているのでしょう?
長井:先ほどもお話があった通り、ミマキエンジニアリングの特徴は開発のスピード感にあると思います。若手のうちからさまざまな商品の開発に携わり、実際に世の中で使われるところまでを経験できるのは、ミマキエンジニアリングならではの魅力の1つだなと感じています。
──若手社員は具体的にどんなことをやるのでしょうか?
長井:本当に自分次第ですね。2〜3年目でリーダーとして1つの製品をけん引・マネジメントしている人もいますし、技術のエキスパートとして活躍している人もいます。当社はご自身でキャリアの方向を選べるようになっています。やっていきたい・チャレンジしたいという意欲があれば、会社がちゃんとチャンスを与えてくれますし、チームでやるという意識でベテランがフォローするというカルチャーもしっかりと根付いていると感じます。
長井 紗野(ながい さや):人事部採用グループ
ITベンチャーにて営業・広報・人事を経験し、現職にて新卒採用担当従事。
──逆に、文系出身者の活躍フィールドはどう広がっていますか?
長井:文系出身者のキャリアとしては、主に営業職とカスタマーエンジニア職です。文系でもエンジニアになれるのかと疑問に思われるかもしれませんが、研修を通じて製品への理解を深めていただくのはもちろん、先輩社員と一緒に多くのお客さまの現場を見ながらキャッチアップを進めていただけるようになっています。また、海外での活躍フィールドも広がっております。
「風通しの良い社風」が良いものを作る
──ミマキエンジニアリングの社風・カルチャーを教えてください。
長井:従業員数は2,000名を超えていますが、ベンチャー気質が強く、年功序列ではないので、若手のうちから重要なポジションへと抜てきされることもあります。20代で管理職になる人もいます。良いものを作るために忖度(そんたく)がない社風ですね。
山﨑:例えば3Dプリンタのプロジェクトなどは、20代のメンバーが集まって始まったものです。風通しが良いところと、立てるところをしっかりと立てる、メリハリのある環境かと思います。
──転勤は多いのでしょうか?
長井:開発職に関しては長野本社勤務なので、転勤は基本的にありません。借上社宅制度があるので本社周辺に住み、そこから通勤する若手社員も多いです。一方で営業職とカスタマーエンジニア職に関しては、およそ3〜5年程度の頻度で全国転勤がありますね。
山﨑:もちろん本人の希望を考慮しますし、海外転勤も含まれます。
──ミマキエンジニアリングに合う人材と、そうでない人材の条件はいかがでしょう?
長井:自分で意志をもって動けている人が、結果として会社で活躍しているし、ミマキエンジニアリングにも合っていると思います。
山﨑:若いマネジメントメンバーを見ていると、何かしらの意見を求められたときに、自分なりの意見をしっかりとアウトプットできている人がリーダーになっていると感じます。
──これまでどんな人が入社していて、今後どんな人と一緒に働きたいですか?
山﨑:これまでに関してお伝えすると、ものづくりをやりたくて入社した人もいれば、自分の実力をどんどん上げていきたいという成長志向で入社した人もいますし、海外を見据えて入る人もいますね。
長井:新しい領域を開拓することに対して抵抗がなく、ワクワクする感覚をもっている人だと、マッチしやすいかなと。ミマキエンジニアリングはものづくりへの向き合い方が本当に全力なので、そういう全力なところが好きな人には最高の環境ですね。
──最後に、学生の皆さまへのメッセージをお願いします。
長井:ミマキエンジニアリングでは2026年卒の方に向けて、5日間の職業体験形式「5daysインターンシップ」を夏に2回行います。本社での実施で、希望職種に合わせて開発業務を体験していただく内容になっています。5日間が難しい場合は短時間でのワークショップも2024年6月〜2025年2月の期間で順次オンライン開催しているので、ぜひご参加ください!
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【ライター:長岡武司/編集:山田雄一朗】