就活の履歴書には、自己PRを書く欄があります。しかし、自己PR欄に記載することが見つからず「自己PR欄に何を書けば良いのか分からない」「自己PRってなぜ必要なの?」「エントリーシート(ES)との違いは?」と、悩む方もいるでしょう。
そこで、本記事では履歴書の自己PR欄の効果的な書き方を、強み別・職種別に例文付きで解説します。ぜひ参考にしてください。
<目次> ●履歴書の自己PRとは? ESとの違いは? ・そもそも自己PRとは?企業が聞く目的 ・ESの自己PRとの違い ・履歴書の「長所」との違い ●自己PRで企業が評価するポイント ・学生の強みと企業の要望が合致しているかどうか ・学生と企業の相性が合うかどうか ・その強みに具体性・説得力があるか ・入社後の再現性があるかどうか ・自分の強みを的確に説明できる論理性があるかどうか ●履歴書の自己PRに書く内容2選 ・ESの要約文にする ・ESとは別の強みをアピールする ●履歴書の自己PRの書き方:基本構成 ・まず結論を書く ・根拠となるエピソードを書く ・強みを入社後どう生かすか書く ●履歴書の自己PRを書く時の注意点 ・履歴書の自己PRの文字数:100~200文字 ・ESや面接と矛盾した内容を伝えない ・エピソードが中途半端にならないようにする ・文字サイズやバランスなど読みやすさを意識する ・誤字脱字に注意する ●【強み別】履歴書の自己PRの書き方例文22選 ・履歴書の自己PR例文(1)粘り強さ ・履歴書の自己PR例文(2)分析力 ・履歴書の自己PR例文(3)責任感 ・履歴書の自己PR例文(4)行動力 ・履歴書の自己PR例文(5)協調性 ・履歴書の自己PR例文(6)リーダーシップ ・履歴書の自己PR例文(7)継続力 ・履歴書の自己PR例文(8)忍耐力 ・履歴書の自己PR例文(9)気配り ・履歴書の自己PR例文(10)マネジメント力 ・履歴書の自己PR例文(11)チャレンジ精神 ・履歴書の自己PR例文(12)計画力 ・履歴書の自己PR例文(13)負けず嫌い ・履歴書の自己PR例文(14)向上心 ・履歴書の自己PR例文(15)コミュニケーション力 ・履歴書の自己PR例文(16)明るさ ・履歴書の自己PR例文(17)真面目 ・履歴書の自己PR例文(18)集中力 ・履歴書の自己PR例文(19)素直 ・履歴書の自己PR例文(20)傾聴力 ・履歴書の自己PR例文(21)好奇心 ・履歴書の自己PR例文(22)チームワーク ●【職種別】履歴書の自己PRの書き方例文7選 ・履歴書の自己PR例文(1)営業 ・履歴書の自己PR例文(2)事務・管理 ・履歴書の自己PR例文(3)企画・マーケティング ・履歴書の自己PR例文(4)サービス・販売 ・履歴書の自己PR例文(5)クリエイティブ ・履歴書の自己PR例文(6)コンサルタント ・履歴書の自己PR例文(7)エンジニア ●履歴書での自己PR欄以外でもアピールする方法 ・趣味 ・特技 ・資格・免許 ●この記事のまとめ
履歴書の自己PRとは? ESとの違いは?
履歴書の自己PR欄は、あなたの強みや経験をアピールするための重要なポイントです。ここでは履歴書において自己PRが果たす役割と、ESとの違いなどについて掘り下げて説明します。
そもそも自己PRとは? 企業が聞く目的
自己PRとは履歴書・ES・面接などの場で自分の強みやスキル、過去の経験が具体的にどのように仕事で生かせるかをアピールすることです。企業が自己PRを聞く目的は、自己PRの情報を通じて就活生が持っている能力や将来性を評価し、組織のニーズにどれだけマッチしているかを判断するためです。企業が自己PRを聞く目的も理解することで、より効果的な自己PRを形成できるといえるでしょう。
ESの自己PRとの違い
ESの自己PRと履歴書の自己PRは記載する内容と方法に違いがあります。ESの自己PRでは詳細に自己分析を行い、企業の求める資質や能力に対して自分の経験や強みがどう関連しているかを深く掘り下げて記載します。
一方、履歴書の自己PRでは記載するスペースに限りがあるため、より簡潔に自分のな強みを提示する必要があります。ESはよりカスタマイズされた内容が求められ、履歴書は強みなどを簡潔にまとめて伝えることが求められる点に留意しましょう。
履歴書の「長所」との違い
自己PRと長所はしばしば混同されますが、明確な違いがあります。自己PRは「仕事での強み」に焦点を当て、自己の能力や過去の実績を企業のニーズと結びつけて提示します。一方、長所は「人柄や性格のよさ」のことを指し、必ずしも直接的な仕事のスキルとは関連しないことがあります。例えば、「協調性が高い」「ストレス耐性がある」といった性格の特徴が長所として挙げられることが多いでしょう。
なお、「強み」は自分の能力やスキルそのものを指します。強みは自己PRで提示する要素の一部であることを理解しておきましょう。
▼ESの書き方について詳しく知りたい方はこちら ・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策
自己PRで企業が評価するポイント
それでは、新卒採用担当は、「学生が会社で活躍する学生かどうか」をどのようにして判断しているのでしょうか? 新卒採用担当が自己PRを通じて見ている評価ポイントをご紹介します。
自己PRにおける評価ポイントは大きく分けて以下の5つです。
それでは、これらの目的を達成するために企業はどのような観点で自己PRを見ているのでしょうか?
学生の強みと企業の要望が合致しているかどうか
新卒採用担当は、「企業に対して利益を生み出してくれる学生」を求めており、自己PRで学生がアピールする強みが企業の求めるものと合致するかを見ています。そのため、企業が今後も利益を出していくために必要な強みやスキルの有無を評価項目として設定し、自己PRでも確認していると考えられます。
つまり、企業研究を通じて企業が求める強みやスキルを分析し、それらを自身が兼ね備えていることを自己PRを通じてアピールすることが大切です。
学生の強みと企業の要望が合致しているかどうか
新卒採用担当は、求める強みやスキルだけでなく、社風にあった人柄を持つ人材を採用したいと考えています。自社の社風や職種・業界にマッチしない人材を採用してしまうと、短期離職につながりやすいためです。
特に、新卒採用では中途採用とは異なり、就活の時点で持っている実績やスキルよりも、「就職したら社員たちとうまくやっていけそうか」という相性の面が重視される傾向にあります。そのため、新卒採用担当は自己PRから学生の人柄を知ることで企業との相性を確認しています。
その強みに具体性・説得力があるか
新卒採用担当は、自己PRで「本当に学生がその強みを持っているのか?」を確認しています。つまり、その強みに対して、明確な「根拠」があるかどうかを評価ポイントと設定していることが考えられます。
そのため、自分の強みが生かされた具体的な経験や、強みが形成された過程のエピソードを簡潔に、かつ分かりやすく伝えることが重要です。
入社後の再現性があるかどうか
新卒採用担当は、学生がアピールした強みが入社後も発揮されるかどうかを見極めようとしています。それは、企業は社員に何度でも活躍することで利益を創出し続けてもらいたいと考えるからです。
そのために、学生が自己PRで示すべきポイントは「再現性」です。 言い換えると、「どのような環境でも実力を発揮できることを示す」ということです。 新卒採用担当は、選考を通じて「本当にこの学生の強みゆえの結果なのだろうか」「たまたま周囲の環境や運に恵まれただけではないのか」という考えを持って学生を見ています。そのため、社会に出てからも活躍できる人間であることを新卒採用担当に納得させるために、自分の強みに再現性があることを新卒採用担当にアピールしましょう。
再現性を印象付けられるか否かは、自分の強みやエピソードそのものよりも伝え方によるところが大きいです。
自分の強みを的確に説明できる論理性があるかどうか
いくらアピールポイントを持っていたとしても、それを新卒採用担当に示せなければ元も子もありません。ここでは、「自分の強み・強みに対する根拠を理解すること」「明確に強みを伝える論理的な思考」の2つが重要です。
そのため、自己分析を綿密に行い、自己PRの書き方のコツを押さえることで自分の人物像を明確に伝えられるようにしましょう。
履歴書の自己PRに書く内容2選
履歴書の自己PR欄を書く際は効果的な2つのアプローチ方法があります。1つ目はESに記載した内容を要約し、よりダイレクトにアピールする方法です。2つ目はESに記載した自己PRとは別の強みやスキルを記載する方法です。ここでは、それぞれの方法の具体的な記載内容を解説します。
ESの要約文にする
履歴書の自己PRをESの要約文にすることで時間・労力の節約になるだけでなく、一貫性が保ちやすくなります。履歴書を読むだけで採用担当者が応募者の人物像や将来性をつかめることもメリットです。要約する際はESで述べた内容をもとにしつつ、最も影響力・説得力のあるポイントに焦点を当てることが重要です。特に具体的な数字や成果を用いて、自分の貢献を強調すると良いでしょう。
なお、要約が苦手な人は「非常に」「とても」などの強調する語句を省いたり、企業の情報を省いたりすると簡潔な文章にまとめやすくなります。
ESとは別の強みをアピールする
ESの自己PR欄に300文字程度しか文章を記載できない場合、履歴書の自己PRでESとは異なる強みをアピールする方法もあります。ESと別の強みをアピールすることで、自身の魅力を違った角度から伝えられます。ただし、ここで重要なのはESの内容と履歴書の内容が矛盾しないようにすることです。
例えば、ESではリーダーシップに関する能力・経験を中心に記載した場合、履歴書の自己PRでは問題解決能力や創造性などの別の能力に焦点を当て、これらの能力がどのように連動しているかを記載しましょう。具体例としては「チームを率いる中で遭遇した予期せぬ問題に対して解決策を迅速に導き出し、プロジェクトを成功に導いた」といった形で記載すると良いでしょう。
履歴書の自己PRの書き方:基本構成
履歴書の自己PRを書くときは、結論から始めて、それを裏付ける具体的なエピソードを交え、最終的に強みが生かせる展望を示すことで、あなたの価値を明確に伝えられます。
ここでは自己PRの書き方を構成ごとに解説します。効果的な自己PRの書き方を身につけて、採用担当者からの好印象につなげましょう。
まず結論を書く
履歴書の自己PRでは、最初に結論から書くことが重要です。読み手の注意を引きつけ、どのような強みやスキルを持っているのかを明確にする必要があるためです。
例えば、「私はチームでのプロジェクトを成功に導くリーダーシップを発揮してきました」とすることで、その後の具体的なエピソードと強みが結びつきやすく、採用担当者に対して自身の価値を効果的に伝えられます。
根拠となるエピソードを書く
結論を述べたあとは、その主張を裏付ける具体的なエピソードを書きます。自己の強みやスキルが実際にどのような結果をもたらしたのか詳細に記述します。エピソードは具体的な数値や成果、課題の内容とその解決方法を具体的に説明することで自己の能力をより説得力のあるものにできます。
例えば「大学のプロジェクトでリーダーとしてメンバー間の意思疎通を改善するための新しいアプローチを導入し、プロジェクトの完遂率を前年比20%向上させました」といったように、具体性のあるエピソードを記載しましょう。
強みを入社後どう生かすか書く
最後に自身のスキルや経験が入社後どのように組織に貢献できるのか、意気込みや具体的な展望を記述します。
例えば、「入社後は私のプロジェクトリーダーとしての経験を生かして、チームの生産性を向上させることができると確信しています」などと伝えることで、採用担当者はあなたが具体的なビジョンを持っていることを理解し、その能力が組織にどう影響するかを想像しやすくなります。この段階で示す計画や意気込みが具体的であるほど、採用担当者はあなたの将来の貢献をイメージしやすくなります。
▼自己PRの書き方について詳しく知りたい方はこちら ・自己PRの書き方【例文30選】就活で差をつけるコツとテンプレート
履歴書の自己PRを書く時の注意点
効果的な自己PRを書くためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。以下では、特に注意すべきポイントを詳しく解説します。
履歴書の自己PRの文字数:100~200文字
履歴書の自己PR欄は、100〜200文字程度の文字数にするのが一般的です。この短い文字数で自分の強みやこれまでの経験を端的に伝える必要があります。文字数制限がある中で効果的に自己PRを行うためには、具体的な成功体験やスキルを簡潔に述べ、どのようにその経験が応募する職種に生かせるかを明確にすることが重要です。
ESや面接と矛盾した内容を伝えない
履歴書の自己PRは、ESや面接で話す内容と一貫性を持たせる必要があります。
例えばESで「チームワーク」を強みとして説明した場合、履歴書の自己PRで「1人でプロジェクトを進めるのが得意」と記述してしまうと、これは矛盾する内容と見なされます。このような矛盾が発生すると、採用担当者に対してあなたの性格・能力の一貫性や納得感が損なわれる可能性があります。自己PRを書く際は事前にESや面接で話すポイントを整理しておくと良いでしょう。
エピソードが中途半端にならないようにする
自己PRで使用するエピソードは、結果までしっかりと説明することが大切です。
例えばチームのプロジェクト成功を挙げる場合、単に「プロジェクトを進行した」というだけでなく、具体的な成果やその過程でどのような行動を取ったかといった結論までしっかりと記述しましょう。
文字サイズやバランスなど読みやすさを意識する
自己PRを記載する際は、文字サイズや行間を統一するなど、読みやすさを意識しましょう。重要なポイントは下線を引いたり少し太字にしたりするなど、一目で内容が分かるような工夫をするのも1つの方法です。
誤字脱字に注意する
誤字脱字は非常に印象を悪くするため、提出前に何度かチェックを行い、可能であれば第三者にも読んでもらうことをおすすめします。誤字脱字の他にも尊敬語・謙譲語の使い方や貴社・御社の使い分けなど、正しい日本語で記載されていることを入念に確認しましょう。
▼履歴書の書き方について詳しく知りたい方はこちら ・【就活用:履歴書】学歴・志望動機の書き方と封筒・写真などの準備方法
【強み別】履歴書の自己PRの書き方例文22選
就活生が履歴書の自己PR欄で自分の強みを効果的にアピールするためには、その強みを具体的な行動や結果と結びつけて表現することが重要です。ここでは、強み別に自己PRの書き方の例文をご紹介します。
1. 粘り強さ 2. 分析力 3. 責任感 4. 行動力 5. 協調性 6. リーダーシップ 7. 継続力 8. 忍耐力 9. 気配り 10. マネジメント力 11. チャレンジ精神 12. 計画力 13. 負けず嫌い 14. 向上心 15. コミュニケーション力 16. 明るさ 17. 真面目 18. 集中力 19. 素直 20. 傾聴力 21. 好奇心 22. チームワーク
履歴書の自己PR例文(1)粘り強さ
粘り強さを強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「大学時代に、1年間かけて準備した学園祭の実行委員長として、多くの困難に直面しながらも最後まで諦めずに取り組み、過去最高の来場者数を更新しました。この経験から培った粘り強さを生かし、貴社の目標達成にも貢献できると確信しています」 「部活動での厳しいトレーニングに耐え、全国大会での優勝を経験しました。目標に向かって努力を続けるこの粘り強さは、職場でも同様に発揮できるものであり、チームの目標達成に貢献できると考えています」 「バイト先のカフェで売上不振を打開するために、新しいプロモーションの提案と実行を行い、結果として売上を前年比20%増加させました。どんな困難も乗り越えるこの粘り強さを、貴社のさまざまな課題解決にも生かしていきたいと思います」
粘り強さを強みにする場合は、どのくらい粘り強いのかを定量的な表現を使って伝えると良いでしょう。そして、その上でどのような成果を得られたのかまで書く必要があります。このような場合、エピソードを選ぶ際は良い成果を得られたものを選ぶのが最適です。
履歴書の自己PR例文(2)分析力
分析力を強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「分析力を駆使し、ゼミの市場調査で消費者行動に関する深い洞察を得ました。このプロジェクトで具体的なデータ収集と分析を行い、有効な情報を抽出できました。貴社に入社後、この能力をマーケティング戦略立案に生かし、精度の高い消費者ニーズの把握と戦略的な意思決定を行います」 「留学中に異文化間で起きたコミュニケーションの障壁を分析し、解決策をクラスで共有しました。この経験で得た分析力を用いて、貴社のグローバルチームでコミュニケーションの質を向上させる方法を提案し、チーム間の効果的な情報共有と問題解決を促進します」 「インターンで競合分析を任され、主要競合の戦略を詳細に調査・分析しました。この分析から導き出された新たな営業戦略を提案によって成果につなげられました。貴社でもこの分析力を生かし、競合に対する有効な戦略を提案し、業績向上に貢献します」
分析力を強みにする場合は、市場調査やデータ分析をもとに課題解決を行った経験をアピールできると良いでしょう。そして、その経験を通して得たスキルを、「志望企業のどこでどのように生かしたいか」を明確に伝えられると高評価につながります。
履歴書の自己PR例文(3)責任感
責任感を強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「学生団体の会長として、イベントを全面的にリードし成功に導いた経験があります。具体的には、企画から運営までの一連のプロセスを管理し、無事にイベントを成功させました。この責任感を貴社のプロジェクト管理に生かし、確実に目標を達成します」 「サークルで新入生歓迎イベントの責任者として、計画から実施までを一貫して担当しました。その結果、イベントは参加者から高評価を得る大成功を収めました。この経験を生かして貴社のチームプロジェクトにも同様の成功をもたらします」 「地域の子どもたち向けの教育プログラムをボランティアで企画・運営し、定期イベントへと発展させました。計画的かつ責任をもってプロジェクトを推進した結果、継続的な成功を収めています。この責任感を貴社の任務にも応用し、高い成果を創出します」
責任感を強みにする場合は、責任者としての経験をアピールできるエピソードを用意することが最適です。責任者を担当した際に属していた団体の規模感は、そのまま責任感の大きさを表す指標として認識されるため、より規模が大きい団体での経験を選ぶと良いでしょう。
履歴書の自己PR例文(4)行動力
行動力を強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「大学の研究で新たな問題を特定し、積極的に解決策を提案・実行しました。この取り組みにより、研究室の成果を大幅に向上させられました。貴社で遭遇する課題に対しても同じように迅速かつ効果的に対応し、チームの成果向上に貢献します」 「サークル活動の低迷を打開するため、新しいイベントを企画・実施し、サークルのメンバーを倍増させ、活性化に成功しました。この行動力を用いて、貴社のチームのモチベーション向上と活性化に寄与したいと考えています」 「インターン中、非効率な作業プロセスを発見し、積極的に改善策を提案・実施して作業時間を30%削減しました。この経験から得た行動力と問題解決能力を貴社で生かし、業務効率の向上に直接的に貢献します。さらに、プロセスの継続的な改善を通じて、部門全体の生産性向上にも寄与します」
行動力を強みにする場合は、行動を起こした目的と行動した内容、そしてその行動によってどのような変化があったか明確に記載しましょう。さらに、入社後その行動力を何のために生かすかまで伝えられると高評価につながります。
履歴書の自己PR例文(5)協調性
協調性を強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「アルバイトリーダーとして、メンバーとの相談や業務内容のすり合わせを行ったことで、サービスの質を向上させました。この協調性を生かし、貴社のチームの運営を支援し、業務効率とチームワークの向上に貢献します」 「留学中に多国籍のチームでプロジェクトを進行し、文化的な違いを乗り越えて成功を収めました。この経験から得た協調性を用いて、貴社のグローバルなプロジェクトにおいても効果的なコミュニケーションと協力を実現します」 「大学でのプロジェクトチームにおいて、異なる専門分野からのメンバーと密接に協力し、新しい研究テーマの開発を共同で行いました。この協力を通じて、チームは目標を達成し、研究の成果が向上しました。この協調性を貴社のプロジェクトチームにも持ち込み、多様な専門知識を活用して成果を出します」
協調性を強みにする場合は、どのような関係性のチームの中で、協調性を生かしてどのような行動と結果を得られたかを、明確に記載しましょう。協調性をアピールするエピソードとしては、最終的に成功に導いた経験を選ぶことが望ましいです。人間関係をプラスに持っていくことだけでなく、それを成果や利益につなげられることをアピールする必要があるため注意しましょう。
履歴書の自己PR例文(6)リーダーシップ
リーダーシップを強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「学生団体の代表として、30人のメンバーを率いて年間イベントを計画・運営しました。リーダーシップを発揮して団体をけん引し、参加者数を前年比で倍増させる結果を達成しました。このリーダーシップと組織運営の能力を貴社のプロジェクト管理に応用し、目標達成に向けてチームを効果的にけん引します」 「サークルのキャプテンとして、新入生のトレーニングプログラムを整備し、チームの結束力を高めることに成功しました。このリーダーシップ経験を生かして、貴社のチームワークとパフォーマンスの向上に寄与したいと考えています」 「ボランティアグループのプロジェクトリーダーとして、地域イベントの企画から実施までを主導しました。このリーダーシップを活用して、貴社のチーム運営においても効果的な方向性と動機づけを提供し、全員が一致団結して目標に向かえるよう導きます」
リーダーシップを強みにする場合は、「どのような団体の中で、どのような目標を達成するために動いたのか」を共有することが必要です。さらに、リーダシップを発揮する上で自分自身が強みとしている部分を具体的に分析し、そのスキルを入社後生かしたいという内容で文章を締めくくるとより具体的に強みをアピールできるでしょう。
履歴書の自己PR例文(7)継続力
継続力を強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「大学入学から卒業までの4年間、毎週末に地域の環境美化活動に参加し続け、最も貢献したボランティアに選ばれました。この長期にわたる継続力を貴社の長期プロジェクトに生かし、持続可能な成果を生み出すための一翼を担います」 「学業とアルバイトを両立させながらも専攻の研究で学部賞を受賞するなど、長期間の努力が認められました。この経験を生かし、貴社で新たな挑戦に取り組む際も、同様の継続力を発揮してプロジェクトを成功に導きます」 「3年間にわたり学生新聞の編集長を務め、新聞の質と発行周期の改善を積極的に行いました。この一貫した努力で得た継続力を貴社のマーケティング部門で生かし、効果的な広告キャンペーンの設計と実施を通じて、ブランド価値の向上に寄与します」
継続力を強みにする場合は、継続した期間を定量的に伝えることが重要です。また、「何を継続したのか」「何のために継続したのか」さらに、「継続中にどのような努力をしたのか」まで詳しく記載できると十分な自己アピールになるでしょう。
履歴書の自己PR例文(8)忍耐力
忍耐力を強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「大学での厳しい研究環境にも屈せず、国際学会での発表を成功させました。この過程で培った忍耐力は、プレッシャーが高い状況でも持続的に成果を出す力につながっています。貴社のでのプロジェクトにおいても、この力を生かし困難を乗り越え成功に導きます」 「アルバイト先での顧客クレーム対応において、難しい問題を冷静に解決し続け、顧客満足度の向上と店舗表彰を達成しました。この忍耐力を生かして、貴社の顧客サービスの質を向上させ、顧客ロイヤルティーの確保に貢献します」 「趣味のマラソンでフルマラソンを完走し、長期的なトレーニングの成果を実証しました。この長期にわたる目標達成のための忍耐力を、貴社でのチャレンジングなプロジェクトにも生かし、持続的な成功へと導きます」
忍耐力を強みにする場合は、どのような苦しい環境でどのように努力を続けたかを明確に伝えることで、より忍耐力の強さをアピールできます。さらに、忍耐力が成果に実を結んだ経験であるとなお良いでしょう。
履歴書の自己PR例文(9)気配り
気配りを強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「サービス業でのアルバイトを通じて、顧客の細かなニーズを敏感に察知し、それに応えることで顧客満足度を大幅に向上させました。この気配りの能力を貴社のサービス部門に生かし、顧客からの高い評価を獲得してブランドの信頼性を強化します」 「学内の国際交流イベントで運営ボランティアを務め、多様な文化背景を持つ参加者への対応を行いました。この経験から得た気配りを用いて、貴社の国際的な業務においても効果的なコミュニケーションと顧客関係を構築します」 「ゼミの代表として、メンバーの意見を適切に反映させるための調整役を担い、ゼミ活動の活性化に貢献しました。このような細やかな気配りで、貴社のチームワークを向上させ、プロジェクトの成功に貢献します」
気配りを強みにする場合は、相手にどのように気を配ったのかという部分をより明確に記載し、チームや成果全体にどのような影響を与えたかまで記載することを心がけましょう。この際、気を配った相手との関係性が入社後の環境と近いものを選ぶと、より入社後の活躍をイメージさせやすく、採用担当者の印象に残る自己PRになります。
履歴書の自己PR例文(10)マネジメント力
マネジメント力を強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「アルバイトのシフトマネジャーとして、20名のスタッフのスケジューリングとトレーニングを効率的に管理しました。このマネジメント経験を生かし、貴社のチーム管理と業務効率化に貢献し、プロセスの最適化を実現します」 「学生プロジェクトのリーダーとして、目標設定から進行管理まですべてを指揮し、プロジェクトを成功に導きました。この実績を通じてマネジメント力を磨きました。貴社のプロジェクトにおいても、これらのスキルを生かして効率的な運営と成果の最大化を目指します」 「インターンでプロジェクトのアシスタントマネジャーを務め、複数タスクを効率的に管理し、プロジェクトを期限内に成功させました。このマネジメント力を貴社のプロジェクトにも生かし、効率的かつ効果的な成果を実現します」
マネジメント力を強みにする場合は、どのような規模のマネジメントをしたのか、定量的に伝える、または想像しやすいように詳しく書くことが重要です。また、アルバイト経験などのエピソードを持ってくることで、マネージャーを任せられる程の信頼や実績が伴っていることも同時にアピールできます。
履歴書の自己PR例文(11)チャレンジ精神
チャレンジ精神を強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「留学で新しい言語と文化に挑戦し、流ちょうな会話能力を習得しました。この経験から得た適応力とチャレンジ精神を貴社の国際プロジェクトでも生かし、多様な文化背景を持つチームの架け橋として機能することを約束します」 「新設された大学の研究プロジェクトに自ら志願し、未探索のテーマに挑んで顕著な成果を出しました。この経験により、リスクを恐れずにイノベーションを推進する力を身につけました。このチャレンジ精神を貴社の新規事業開発に生かし、未開の市場や新技術への進出を積極的にリードします」 「学生時代に起業し、新たな市場を切り開いた経験があります。このときに得た未知の領域に挑戦し結果を残す能力を生かして、貴社のチームやプロジェクトが直面する課題に対して効果的な解決策を提案・実行し、業績向上に貢献します」
チャレンジ精神を強みにする場合は、他の学生がチャレンジしないようなことにチャレンジした珍しいエピソードを選ぶと、採用担当者により強い印象を残せるでしょう。そして、チャレンジした結果得た経験やスキルを詳しく記載し、それを入社後どこでどのように生かしたいかまで明確に記載することが重要です。
履歴書の自己PR例文(12)計画力
計画力を強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「ゼミのプロジェクトで全体のタイムライン・ロールを効率的に管理し、計画通りに研究を完了させました。この計画力を生かして、貴社のプロジェクト管理においても時間とリソースを最適化し、効率的な目標達成を支援します」 「学生団体のイベントオーガナイザーとして、100人規模のイベントをゼロから企画・実行しました。細かなスケジュール管理と効率的なタスク割り当てでイベントを成功に導き、参加者からの高い評価を得ました。この経験を貴社の大規模プロジェクトやイベントにも応用し、同様の成功を目指します」 「バイトリーダーとして、シフト管理と業務の効率化を積極的に行い、スムーズな業務フローを構築しました。この計画力を生かして、貴社の運営効率を向上させるための戦略を設計し、問題解決能力をもって日々の業務プロセスを最適化させ、コスト削減と生産性向上に寄与します」
計画力を強みにする場合は、何を達成するためにどのような計画を立て、どのようにその計画を遂行したかを詳しく記載することが重要です。その上で、入社後どのようなことに対して、どのように計画を立てて取り組んでいきたいかまで明確に伝えられると高評価を得られるでしょう。
履歴書の自己PR例文(13)負けず嫌い
負けず嫌いを強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「大学のディベートコンテストで4年間連続で優勝し、常に最高の成果を追求しました。この経験から磨かれた競争心と目標達成への執着を貴社の営業チームにも持ち込み、営業目標の達成に向けてチームをけん引していきます」 「部活動でレギュラーに選ばれるために日々の厳しいトレーニングを乗り越え、全国制覇を成し遂げました。この負けず嫌いな性格と困難を乗り越えた経験を生かして、貴社のプロジェクトに同じ勝利への執念と努力をもって臨み、チームを目標達成へ導きます」 「成績優秀者のための奨学金を獲得するために大学生活では研究と学業に専念し、他の候補者を出し抜きました。この熱意と努力を貴社の業務にも持ち込み、目標を達成するために必要なエネルギーと創造性を発揮します」
負けず嫌いを強みにする場合は、何のためにどのような努力を重ね、どのような成果を得られたか詳しく記載することで、負けず嫌いな性格だけではなく、物事に取り組む姿勢や情熱もアピールできるでしょう。エピソードは最終的に成功・目標達成したものを選ばなければ、逆にマイナスの印象を与えてしまうため注意しましょう。
履歴書の自己PR例文(14)向上心
向上心を強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「技術的なスキルを向上させるため、自主的にオンラインコースを受講し、複数のプログラミング言語を習得しました。この継続的な学習と向上心を貴社の技術開発に生かし、新しいソリューションの開発と業務効率の向上に寄与します」 「専攻外の分野にも積極的に関心を持ち、経済学の追加課程を受講しました。このように知識の幅を広げることで、多角的な視点から問題解析を行えるようになりました。この能力を貴社の戦略立案やプロジェクト管理に生かし、より広い視野で意思決定を行います」 「アルバイトでのカスタマーサービス経験を通じて、顧客の期待を超えるサービスを提供するために、定期的に接客スキルの研修を受けています。この向上心をもって、常に貴社のサービス品質を高めるための新しい方法を模索し続けます」
向上心を強みにする場合は、他の就活生に比べてより高く向上心があることをアピールするために、難易度の高いことにチャレンジしていることが分かるエピソードを選ぶことを心がけましょう。
履歴書の自己PR例文(15)コミュニケーション力
コミュニケーション力を強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「留学経験を通じて、異文化の中でも積極的に交流を行い、国際的な学生ネットワークを構築しました。このコミュニケーション力を貴社のグローバルチームで生かし、異文化間の協力を促進し、プロジェクトの成功に貢献します」 「アルバイト先で顧客対応を担当し、問題を迅速に解決することで顧客からの信頼を得て、接客評価で常に高評価を受けました。この経験を生かして、貴社の顧客サービスの質を向上させ、顧客満足度のさらなる向上を図ります」 「新入生のオリエンテーションリーダーとして、100人以上の新入生を迎え、情報提供と相談対応を行いました。この経験から培った円滑なコミュニケーション能力を貴社のチーム内で生かし、チームメンバー間の橋渡し役として効果的なコミュニケーションを推進します」
コミュニケーション能力を強みにする場合は、コミュニケーションを取る相手の年齢の幅が大きいエピソードを選ぶことで、よりコミュニケーション力の強さをアピールできるでしょう。その際、相手との関係性が入社後の環境と近いものを選ぶと、より入社後の活躍をイメージさせやすく、採用担当者の印象に残る自己PRになります。
履歴書の自己PR例文(16)明るさ
明るさを強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「常にポジティブな姿勢を保ち、チームメンバーを励ますことで困難な状況を乗り越える力を持っています。以前、課題の締め切りに追われる厳しい時期にも、この明るさでゼミ全体の士気を高め、結果として期限内に質の高い成果物を提出できました。貴社に入社した際には、この強みを生かしてチームワークを促進することで、組織全体の生産性向上に貢献したいと考えています」
「サービス業での経験を通じて、笑顔とポジティブな対応で顧客のリピート率を大幅に向上させられました。具体的には、接客時の明るいあいさつや親しみやすい態度が顧客から高く評価され、店舗のリピート率が20%向上しました。貴社においても、この経験を生かし、顧客満足度の向上に努め、ブランドイメージの強化に貢献します」
「学内イベントのMCとして、観客を引きつけるエネルギッシュなプレゼンテーションを行い、イベントの成功に貢献しました。この経験から、人前で堂々と話す能力と聴衆の関心を惹(ひ)きつける力を身につけました。貴社においても、この力を生かし、顧客へのプレゼンテーションを通じてプロジェクトやチームの目標達成に貢献します」
明るさを強みにする場合は、自身の明るさが物事を成功に導いたエピソードをもとに、どのような結果やスキルを得られたのかという部分を詳しく記載するようにしましょう。その上で、入社後どこでどのように明るさを生かして働いていきたいかという意志を明確に伝えることで、志望動機にもつなげられます。
履歴書の自己PR例文(17)真面目
真面目なことを強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「大学で研究アシスタントとして、細部にわたる注意力と責任感を発揮し、研究成果の質を高めることに貢献しました。この強みを生かして、貴社の研究成果の向上に貢献し、チームの一員として価値を生み出したいと考えています」 「図書館でのボランティア活動を通じて、書籍の整理と資料の管理を担当し、常に正確な情報提供を心がけることで、訪れる人々の学びと探求を支援しました。私はこれらの能力を活用して、貴社の情報管理をより効率的かつ正確に行い、業務の流れをスムーズにすることに貢献します」 「アルバイトでのカスタマーサポート業務を通じて、細かな顧客の要望に応え続けることで、顧客満足度の向上に貢献しました。この経験から学んだ真面目な取り組みと顧客への配慮は、貴社のサービス品質をさらに高めるために生かせると確信しています」
真面目なことを強みにする場合は、どのようなことに重点を置いて物事に取り組んだか、そしてどのようなことを、その成果と経験から得られたかについてを詳しく記載しましょう。さらに、より定量的な結果を伝えることで、結果にコミットし真面目に努力できる部分をアピールできます。
履歴書の自己PR例文(18)集中力
集中力を強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「大学での長期的な研究プロジェクトにおいて集中してデータ分析を行い、研究論文を作成しました。この集中力を生かし、貴社のデータ分析業務においても、精度の高い分析を提供し、意思決定の質を向上させられます」 「試験期間中には効率的な学習計画を立て、集中して目標を達成することで、優れた成績を維持しました。この集中力を貴社のプロジェクトにも応用し、期限内に高品質な成果を出すことで、チームの目標達成に貢献します」 「趣味の絵画で長時間の制作活動に没頭し、地域展覧会で賞を受賞するなど、持続的な集中力を発揮してきました。この力を貴社の創造的なタスクにも生かし、革新的なアイデアを形にすることで、企業価値の向上に貢献したいと考えています」
集中力を強みにする場合は、物事に没頭し集中できることや、短時間で集中して物事を進められることなど捉え方は多様ですが、その集中力によって結果がどう変わったのか、通常と比べてどう良くなったのかという部分が伝わるように文章を構成することを意識しましょう。
履歴書の自己PR例文(19)素直
素直さを強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「研究室で教授からフィードバックされたことを真摯(しんし)に受け入れ、研究の質を一層高められました。この素直さは、貴社の成長環境においても新しい知識や技術を迅速に習得し、チームの一員として貢献するために生かせると考えています」
「アルバイト先の上司からの助言を受け入れ、接客スキルを大きく向上させた経験があります。この素直な姿勢を貴社に持ち込み、提供される指導やフィードバックを活用して、業務の質をさらに向上させることができます」
「インターンでさまざまな部署の業務を経験し、それぞれの業務に必要なスキルや知識を柔軟に吸収したことで、幅広い視野を持てました。この素直で学習意欲の高い姿勢を貴社においても発揮し、新しい課題に対して柔軟な対応を行い、チームの一員として貴社の発展に貢献します」
素直さを強みにする場合は、素直に物事を受け入れたことによってどう好転したのか、それによってどのようなスキルを習得できたのかという部分を詳しく記載しましょう。また、「素直さ」を求める人物像に置いている企業が多いため、強みが思い浮かばないという人は、素直さが求められた場面や発揮できたエピソードなどを振り返ってみても良いかもしれません。
履歴書の自己PR例文(20)傾聴力
傾聴力を強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「カウンセリングのボランティア経験を通じて、相談者の話を丁寧にヒアリングし、適切なアドバイスを提供する傾聴力を身につけました。この経験から、貴社のチーム内での円滑なコミュニケーションを促進し、職場の調和と生産性の向上に貢献します」 「マーケティングのインターンとして顧客インタビューを担当し、顧客のニーズを深く理解することで効果的なキャンペーンを提案できました。この傾聴力を生かして、貴社の顧客理解を一層深め、市場に合った戦略を展開します」 「教育支援団体での活動を通じて、子どもたちの意見をしっかりと聞き取り、彼らのニーズに応じた教育プログラムを企画しました。この能力を生かし、貴社の内部コミュニケーションの質を高め、より良い組織作りに貢献します」
傾聴力を強みにする場合は、どのような相手からどのような意図をくみ取り成果につなげたのか詳しく記載するようにしましょう。その上で、入社後どこでどのように傾聴力を生かして働きたいか明確に伝えることで好印象を残せます。
履歴書の自己PR例文(21)好奇心
好奇心を強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「新しい技術・トレンドに常に目を向け、自主的に関連セミナーに参加することで、最先端の知識を習得しています。この好奇心を生かし、貴社の技術革新に対する取り組みに積極的に貢献し、業界をリードする製品開発を支援します」 「留学中に5カ国を旅行し、異文化に対する深い興味から各地の文化や歴史を学んだ経験があります。この広い視野を生かして、貴社の国際事業に新たなアイデアを提供し、グローバルな市場での競争力を高めることに寄与します」 「常に新しいことに挑戦する好奇心が強い人間です。専攻とは異なる分野のプログラミングのオンラインコースに自主的に登録し、半年間で基本的なウェブ開発スキルを身につけました。この未知の領域にも果敢にチャレンジし、短期間で成果を出した経験を生かして、貴社の問題解決に貢献したいと考えています」
好奇心を強みにする場合は、好奇心にしたがって新たなことや難易度の高いことにチャレンジした経験を中心に、どのようなスキルを身につけられたのか詳しく記載しましょう。その上で、志望企業のどのような事業・業務に好奇心を持って取り組むのか、どのような成果を出したいのかという部分を明確に伝えられると高評価を得られるといえます。
履歴書の自己PR例文(22)チームワーク
チームワークを強みにする場合の自己PRの例文は以下のとおりです。
「部活動でキャプテンを務め、チーム全員が一丸となって目標を達成できるよう意見を集約し戦略を立案しました。この経験を通じて、チームで一丸となって目標に向かう力が身につきました。貴社においても、この経験を生かし、チームメンバーと協力しながら共通の目標達成に向けて貢献したいと考えています」 「プロジェクトグループの一員として、メンバーそれぞれの強みを見極め、最適な役割分担を提案しました。この協調性と戦略的思考により、プロジェクトを成功に導きました。貴社のプロジェクトにおいても、この経験を生かしてチームワークを促進し、プロジェクトの成功に寄与します」 「サービス業でチームリーダーとして、効率的な業務分配とスタッフのモチベーション管理を行い、顧客満足度の向上に貢献しました。この経験から、チームワークを最大限に生かす方法を学びました。貴社においても、この力を生かし、業務効率の向上とチームの士気高揚に努めたいと思います」
チームワークを強みにする場合は、チームをまとめるためにどのようなことをしたかという部分を詳しく記載し、得られた成果やスキルまで伝えられると良いでしょう。また、チームワークを高めることで入社後どのような利益をもたらせるか詳細に伝えられると高評価につながるでしょう。
【職種別】履歴書の自己PRの書き方例文7選
履歴書の自己PRでは、応募する職種の特性に合わせてスキルや経験を提示することが重要です。ここでは、特定の職種を目指す就活生のために、職種ごとの自己PRの書き方例文をご紹介します。
1. 営業 2. 事務・管理 3. 企画・マーケティング 4. サービス・販売 5. クリエイティブ 6. コンサルタント 7. エンジニア
履歴書の自己PR例文(1)営業
目指す職種が営業の場合、以下の例文を参考にしてみてください。
「大学時代にクラス委員として活動した経験は、私の交渉力と説得力を磨く貴重な機会でした。学内イベントのスポンサー獲得に成功し、多くの企業との関係構築に貢献しました。この経験を生かし、貴社の営業チームにおいても、新たな顧客獲得と既存顧客との関係強化に努め、チームの目標達成に貢献できると確信しています」 「接客業務のアルバイトを通じて、顧客のニーズを的確に把握し、それに応えることで売上げ向上に貢献しました。この経験から学んだ顧客理解とサービス提供のスキルを、貴社の営業戦略に生かし、顧客満足度の向上と売上げ増加を実現したいと考えています」 「マーケティングコンテストで最優秀賞を受賞したことは、私の市場分析力とプランニング能力、さらにはプレゼンテーションスキルの獲得につながりました。これらのスキルを貴社の営業部門で生かし、効果的な営業戦略の立案と実行により、企業の成長に貢献できると信じています」
実際に顧客を獲得した経験や、目標や売上に貢献した経験、またそこからどのようなスキルを身につけたかについて深掘りできると良いでしょう。
履歴書の自己PR例文(2)事務・管理
目指す職種が事務・管理の場合、以下の例文を参考にしてみてください。
「大学で図書委員として蔵書データベースの管理と整理を担当し、情報の正確性とアクセスの容易さを向上させました。この経験から培った情報整理・情報管理のスキルを生かし、貴社の事務業務の効率化に貢献し、業務プロセスの最適化を図りたいと考えています」 「学生団体での財務管理では、会計ソフトウエアを駆使して予算計画と報告を行い、財務の透明性と効率性を高めました。この経験をもとに貴社の管理部門での業務においても正確な財務管理と効果的な予算配分を実現し、組織の財務の健全性維持に寄与したいです」 「インターンシップで受付とデータ入力業務を担当し、高い精度とスピードで業務を遂行しました。この経験は、丁寧で正確な仕事をする能力の獲得につながりました。貴社の事務職においても、同様の姿勢で業務の質と効率を高めることができると自負しています」
事務・管理職はデータの入力・管理経験や、特有のソフトウエアを使用した経験が自己PRには効果的です。データをどのように管理し、どのようなスキルを身につけているか詳細に伝えることで実務経験をアピールできます。
履歴書の自己PR例文(3)企画・マーケティング
目指す職種が企画・マーケティングの場合、以下の例文を参考にしてみてください。
「学生時代は主体的にイベントを企画し、200人を超える参加者を集めることに成功しました。市場調査からプロモーション戦略の立案まで、一連のマーケティング活動を経験しました。この実践的なスキルを生かし、貴社のマーケティング活動においても、革新的なアイデアと戦略で市場をリードし、ブランドの認知度と売上の向上に貢献できると考えています」 「ゼミでの研究を通じて、消費者行動に関する深い理解を得ました。この知識は、貴社の製品戦略をより精密に練るための基盤になると考えています。市場のニーズを先読みし、ターゲットに合わせた効果的な提案を行うことで、製品の成功に大きく寄与したいです」 「アルバイト先の店舗で、販促キャンペーンのアイデアを出し、実施した結果、月間売上が30%向上しました。この経験から、創造的なマーケティングスキルと実行力を身につけました。貴社のブランド価値向上に寄与し、持続可能な成長を支えるマーケティング戦略を展開したいです」
企画・マーケティング職はイベントなどの企画や集客経験が自己PRには効果的です。経験と得たスキルを伝えるだけでなく、企業の強みや市場を理解した上でどのように自分のスキルをつなげていくか言及できると良いでしょう。
履歴書の自己PR例文(4)サービス・販売
目指す職種がサービス・販売職の場合、以下の例文を参考にしてみてください。
「飲食店でのアルバイトを通じて、顧客満足度を最優先に考えた接客スキルを磨き上げました。状況に応じた迅速な対応力と、顧客からのフィードバックをもとにしたサービス改善提案を行うことで、店舗のリピート率を向上させました。貴社においても、これらの経験を生かして顧客満足度の高いサービスを提供し、ブランドの価値向上に貢献したいと思います」 「アパレル店での販売員として、お客様一人一人のニーズに合わせた商品提案で販売実績トップを記録しました。この経験から、顧客の期待を超える提案ができる能力を身につけました。貴社の販売業務においても、この能力を生かし、顧客満足度の向上と売上げの増加を目指します」 「ホテルのフロントスタッフとして、国際的な客層に対応し、多様なニーズに応えるための柔軟な思考と言語スキルを磨きました。この経験を貴社のサービス業に生かし、国内外のお客様に対して質の高いサービスを提供し、顧客満足度の向上に努めたいと考えています」
サービス・販売職は、「顧客のニーズに応えるためにどのような努力・改善を行ったのか」というエピソードを中心に、そこから得たスキルや経験を伝える自己PRが効果的です。
履歴書の自己PR例文(5)クリエイティブ
目指す職種がクリエイティブ職の場合、以下の例文を参考にしてみてください。
「大学のグラフィックデザインの授業では、多様なデザインツールと表現技術を学び、学生イベントの広報資料を制作しました。このクリエイティブな能力を生かし、貴社の広報・デザイン業務においても、目を引くビジュアルコンテンツの制作を通じて、ブランドイメージの向上に貢献したいと考えています」 「自主映画で監督を務め、限られた予算内で賞を受賞する作品を制作しました。このプロジェクト管理能力とクリエイティブな発想は、貴社のコンテンツ制作においても、革新的なアイデアと効率的な実行力をもたらし、魅力的なコンテンツの創出に貢献します」 「写真部での活動を通じて、視覚的表現の技術を磨き、さまざまなシーンや感情を捉える能力を高めました。この技術を使って、貴社の製品を魅力的にプレゼンするビジュアルコンテンツの制作に貢献し、ターゲットオーディエンスに強い印象を残せると自負しています」
クリエイティブ職は、実際に自身がクリエイティブに携わった経験から得たスキルを中心にエピソードを構成することで、実践的で即戦力となるスキルを持っていることをアピールできます。クリエイティブ職の採用ではスキルを判断する傾向にあるため、自己PRの場でも自らが身につけたスキルをアピールしましょう。
履歴書の自己PR例文(6)コンサルタント
目指す職種がコンサルタントの場合、以下の例文を参考にしてみてください。
「大学では経済学と統計学を学び、インターンシップで市場調査とデータ分析のプロジェクトを成功に導きました。この経験から得た分析力と戦略的思考は、貴社のコンサルティング業務においても、クライアントのビジネス成長を促進するための洞察に満ちた提案を行う基盤になると考えています」 「学生団体でプロジェクトリーダーを務め、組織の課題を特定し、実行可能な改善策を提案・実施しました。この問題解決能力を貴社のクライアントに向けて展開し、彼らのビジネス課題を解決するための具体的な戦略と行動計画を提供したいと考えています」 「ビジネスコンテストで優勝した経験は、限られた情報から最適な解決策を導き出す能力の獲得につながりました。この能力を貴社のコンサルティングサービスに生かし、クライアントのニーズに応じた高品質なソリューションを提供し、貴社のサービスの質をさらに高めたいと思います」
コンサルタントは、課題発見から改善まで自ら行った経験をアピールすることが最適といえます。そのため、どのようにして課題を発見したのか、解決策をどのように考えたのかという部分を深掘りして書けると高評価につながるでしょう。
履歴書の自己PR例文(7)エンジニア
目指す職種がエンジニアの場合、以下の例文を参考にしてみてください。
「情報科学部での学びを通じて、プログラミングスキルとソフトウエア開発の知識を深め、JavaとPythonを習熟しました。これらの言語を用いて、複雑なアルゴリズムの実装やデータ処理システムの構築を行い、技術的な問題解決能力を高めました。貴社の開発プロジェクトにおいても、これらの技術を生かし、革新的なソフトウエアソリューションの開発に貢献します」 「ハッカソンに参加し、チームで開発したアプリが第一位に輝きました。この経験から得たチームワークと迅速な問題解決スキルは、貴社のエンジニアリングチームにおいても、高い生産性と創造性をもたらすと確信しています」 「大学の研究でIoTデバイスの開発に携わり、効率的なデータ収集と処理方法を開発しました。この技術的知識と研究経験は、貴社のIoT技術を活用したスマートデバイスの開発において貢献できると考えています」
エンジニアは、実践的に使えるスキルをアピールすることが高評価につながります。どのようなプログラミング言語を使用して、どのような開発を行ったか詳しく記載することを意識しましょう。
▼職種について詳しく知りたい方はこちら ・【代表的な職種一覧】業種との違いや種類ごとの適性・志望動機をご紹介
履歴書での自己PR欄以外でもアピールする方法
「趣味」「特技」「資格・免許」といった履歴書の自己PR欄以外の項目でも、自分の魅力や能力を示す方法は存在します。以下では、これらの項目を活用して履歴書全体で自己アピールする方法を解説します。
趣味
趣味は、あなたの個性や生活スタイルを表現する重要な要素です。趣味を通じて創造性・継続性・チームワーク・リーダーシップなど、仕事に有用な長所やスキルを採用担当者に伝えることが可能です。
例えば、山登りやマラソンなどのアウトドアは計画性と持久力を、バンド活動や写真撮影は創造性と技術的スキルをアピールできます。これらの趣味を履歴書に記載することで、面接時に話のネタになる上、人柄をより深く伝える機会にもなるでしょう。
特技
特技は個人の能力を際立たせる要素として履歴書に記載する価値があります。特に、その特技が応募する職種や業界と関連がある場合、その人物の技能を強調できます。
例えば、速読ができる場合、情報収集能力が高いことを示せて、研究職や編集職に応募する際に有利に働く可能性があるでしょう。また、多言語を操れるという特技はグローバルなビジネスを行う企業にとって非常に魅力的な特技といえます。
資格・免許
資格や免許は、専門的な知識や技能が正式に認められている証拠となり、履歴書において非常に強力なアピールポイントです。特に、応募する職種に直接関連する資格を持っている場合、その職務を遂行するための具体的な能力があることを示せます。
例えば、公認会計士の資格は会計職、TOEICの高得点は国際業務が求められる職種で大きなアドバンテージとなります。資格や免許を取得することは、その分野に対する深いコミットメントと専門性を提示できるため、履歴書でしっかりとアピールしましょう。
▼就活の資格について詳しく知りたい方はこちら ・就活で有利な資格10選!業界別・文理別のおすすめとESの書き方
この記事のまとめ
本記事では履歴書の自己PR欄の効果的な書き方を、強み別・職種別に例文付きで解説しました。
ご紹介したポイントや例文を参考にして、自己PR欄で強みを効果的にアピールし選考突破しましょう。
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