選考過程の後半に、役員面接を設けている企業は少なくありません。役員面接とは、企業の役員が面接官として対応する面接です。役員面接では、これまでの選考過程とは異なる準備が必要です。
この記事では、役員面接でよく聞かれる質問やおすすめの逆質問、事前に準備しておきたい対策とともに、役員面接を突破するための注意点について解説します。
<目次>
●役員面接の概要
・一次面接・二次面接との違い
・最終面接の場合とそうでない場合がある
●新卒採用の役員面接でよく聞かれること・質問例
・「学生の特徴」を知るための質問例
・「入社意欲」「企業とのマッチ度」を知るための質問例
・「将来のビジョン」を知るための質問例
・「企業や事業に対する理解度」を知るための質問例
・逆質問
●役員面接でおすすめの逆質問
・業務内容や入社後の流れに関する質問例
・社員に期待する働きや考え方への質問例
・企業の事業に関する質問例
・避けるべき質問例
●役員面接の事前準備・対策について
・自己分析を行い志望動機を深掘りする
・企業・業界研究を再度行う
・入社後のキャリアプランを考えておく
・逆質問に答えられるように準備をする
●役員面接はほぼ内定? 落ちる場合の特徴について
・価値観が合わない
・入社意欲が伝わらない
・これまでの面接での話との整合性がない
●役員面接でのポイント
・うその回答や話を盛るのはNG
・積極的に熱意を伝える
・圧迫面接にも冷静に対応する
●まとめ
役員面接の概要
役員面接とは、企業の社長や取締役などの役員が対応する面接のことです。選考過程で自社が求めるスキルや知識を有していると判断された学生に対し、役員の最終的な見極めを目的としています。
選考過程で学生が絞られているため、顔合わせや意思確認の場といわれることもあります。しかし、役員面接までたどり着けば、必ずしも内定がもらえるわけではありません。
企業で決定権を持っているのは役員です。役員が「自社に合っていない」と判断すれば、内定をもらえない可能性もあります。
役員面接で確かめられるのは、社風や業務に対するマッチ度です。学生の考え方や意欲を確かめることにより、「自社へ貢献する可能性」や「社風へのマッチ度」を見極めます。
ここでは、一次面接・二次面接との違いや、最終面接ではないケースについて解説します。
一次面接・二次面接との違い
一次面接・二次面接と役員面接の違いは、面接官の立場の違いから見極める視点が異なることです。
一次面接や二次面接で面接官を務めるのは、一般的には人事担当者です。企業によっては、現場の社員や管理職が同席するケースもあるでしょう。現場に近い社員が面接することにより、主に学生のスキルや適性を見極めます。
一方、役員面接で面接官を務めるのは、取締役などの経営層です。役員面接に進めた時点でスキルや適性については合格をもらえています。そのため、役員面接で見極められるのは社風や業務に対するマッチ度です。面接官の立場の違いにより、見極めるときの視点が異なることが、一次面接と二次面接との違いといえるでしょう。
最終面接の場合とそうでない場合がある
役員面接は、必ずしも最終面接というわけではありません。役員面接の後に最終確認として社長が最終面接をする企業や、役員面接を複数回実施する企業もあります。
ただし、いずれにしても役員面接で見極められるのは自社へのマッチ度であり、内定の意思決定に大きく影響します。たとえ最終面接ではないとしても、役員面接が採用過程における重要な面接であることには変わりません。
新卒採用の役員面接でよく聞かれること・質問例
新卒採用の役員面接で特に聞かれる内容として挙げられるのは、学生時代の経験や志望動機、自社に対する理解度です。これらの質問は、一次面接や二次面接でも質問されるかもしれません。
しかし、前述したように一次面接や二次面接とは面接官が異なり、見極めるときの視点や読み取る深さが異なります。質問の回答後に深掘りされるような質問をされることも考えられます。そのため、深掘りされた場合の回答についても考えておく必要があるでしょう。
ここでは、新卒採用の役員面接でよく聞かれる質問例や逆質問について解説します。
「学生の特徴」を知るための質問例
面接担当者は、学生時代の経験について質問することにより、学生の特徴を把握します。よくある質問として挙げられるのは、以下の4つです。
・学生時代に努力したことや、挑戦したことを教えてください ・これまでに失敗したことと、その対処法を教えてください ・数名のグループを組んだときの、自分の立ち位置や役割を教えてください ・友人からどのような人に思われていると思いますか?
このような質問は、自分の特性をアピールする機会です。役員面接の面接官は、回答から学生の考え方を読み取ります。どのように考えて行動したのかも伝えれば、面接担当者は学生の考え方が分かります。エピソードを交えて話せば、より話をイメージしてもらえるでしょう。
役員面接での実際の質問内容を紹介します。
▼役員面接での質問例 ・大学の部活に関する深掘り ・研究について ・人生最大の達成は何か
※出典:エムスリー|ビジネス2024年卒本選考の役員面接
分かりやすく順序だてて話せるように、過去の経験を整理しておくことが大切です。
▼ガクチカについて詳しく知りたい方はこちら ・【学生時代に力を入れたこと:面接対策編】就活でよく聞かれる質問「ガクチカ」 ・【ガクチカの書き方】絶対に外せないテンプレ/構成とテーマ別の例文 ・ガクチカ例文30選!テーマ別・文字数別の通過ESと高評価の理由
「入社意欲」「企業とのマッチ度」を知るための質問例
面接官は、志望動機や入社後にやりたい仕事を聞くことにより、入社意欲や自社とのマッチ度を見極めます。よくある質問として挙げられるのは、以下の3つです。
・志望動機を教えてください ・入社後にやりたい仕事や役割はありますか? ・当社を選んだ決め手はなんですか?
特に、志望動機は、入社意欲を確かめる際に定番といえる質問であるため、一次面接や二次面接でも質問されるかもしれません。しかし、役員面接の面接官は、回答から入社の本気度や自社とのマッチ度を見極めます。
「サービスを利用していた」「理念に惹(ひ)かれた」といった模範解答では、本気度やマッチ度が見極められず、面接官の興味を引くことは難しいでしょう。
そのため、自分がなぜ応募しようと思ったのかを、事前に整理しておくことが大切です。後述の「役員面接の事前準備・対策について」の章にて志望動機についての考え方を紹介していますので、参考にしてください。
しかし、特別な志望動機がない人もいるかもしれません。その場合は、エピソードを交えながら応募に至った理由を説明すれば、面接官の興味を引けるでしょう。
▼志望動機について詳しく知りたい方はこちら ・【面接対策:志望動機】全業界対応!評価が高まる「志望動機」の作り方・答え方を5つのポイントと例文で解説! ・志望動機【例文17選】書き方の基本と職種・業界別内定者のES実例
「将来のビジョン」を知るための質問例
面接官は、将来のビジョンを知ることにより、学生の仕事に対する考え方を理解します。この質問も、一次面接や二次面接で質問されるかもしれません。しかし、役員面接の面接官は、回答から仕事に対する考え方を読み取り、学生の特性や自社へのマッチ度を見極めます。よくある質問として挙げられるのは、以下の3つです。
・5年後や10年後に、どのようになりたいですか? ・夢はなんですか? ・当社で実現したいことはありますか?
このような質問にスムーズに答えるためには、将来像を明確にしておくことが大切です。将来像を考える方法は以下の3つがあります。
1. 半年後、1年後など近い将来からなりたい将来像を積み上げて考える 2. 10年後、20年後など遠い将来から逆算して考えてみる 3. ロールモデルを作り参考にする
しかし、学生の時点で将来像が明確になっていなくても無理はありません。面接でのうそは見抜かれる可能性がありますので、正直に「具体的には決まっていません」と答えたうえで、将来やりたいことや、理想の働き方などを話すと良いでしょう。
「企業や事業に対する理解度」を知るための質問例
面接官は、自社に対する理解度を質問することにより、入社意欲を見極めます。よくある質問として挙げられるのは、以下の3つです。
・当社の社風に対する印象を教えてください ・当社が新たに事業を始めるとしたら、どのようなものが良いと思いますか? ・当社の業界は、将来どのようなものになると考えていますか?
入社意欲を見極める質問として、社風や業界について質問されるケースがあります。このような質問をすることにより、企業や業界に対する関心度を計ります。関心度が高ければ、入社意欲が高いと判断される可能性が高いでしょう。
この質問も、一次面接や二次面接で質問されるかもしれませんが、より踏み込んだ質問をされる可能性があります。
そのため、応募する企業のサービスだけでなく、社風や業界での立ち位置、業界のニーズを事前に研究し、再質問にも答えられるように準備しておく必要があります。
▼業界研究について詳しく知りたい方はこちら ・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!金融/商社/不動産/メーカー/広告/コンサルなど人気業界/企業を徹底比較
逆質問
役員面接では、質問をされた後に「何か質問はありますか?」と逆質問されることがあります。逆質問は、企業への関心度を計る質問です。
そのため「特にありません」と答えた場合、「自社に対する興味がない」「入社意欲が高くない」と判断される可能性があります。
企業研究や業界研究をしたうえで、面接官の興味を引くような質問を用意しておきましょう。
▼逆質問について詳しく知りたい方はこちら ・【面接の逆質問】厳選32例|質問の終わり方と業界・面接官別の鋭い質問 ・1次面接の逆質問【厳選18例】高評価を得るコツと他面接との違い ・2次面接の逆質問例【40選】高評価を得るにはいくつ必要?NG例も解説 ・最終面接の逆質問【厳選20例】NG例や評価アップのコツも一覧で紹介
役員面接でおすすめの逆質問
役員面接で、面接官の興味を引くような逆質問として挙げられるのは、業務内容や将来の役割、業界についての話です。ただし、逆質問しても評価が下がるような質問もあります。
ここでは、役員面接でおすすめの逆質問例や避けるべき質問例について解説します。
業務内容や入社後の流れに関する質問例
業務内容や入社後の流れに関する質問をすれば、「入社後の働き方に対して興味を持っている人材」と思ってもらえます。質問例として、以下の2つが挙げられます。
・1日の仕事の流れについてご教示ください ・新人研修後、どのように配属先が決まるのでしょうか?
ただし、役員面接の面接官は、現場の状況をすべて把握しているとは限りません。特に大きな企業で複数の事業を展開している企業であれば、その可能性が高いため、業務内容に対する具体的すぎる質問は控えたほうが良いでしょう。
社員に期待する働きや考え方への質問例
社員に期待する働きや考え方への質問をすれば、「キャリアパスに関心がある人材」「自社に貢献する意欲がある人材」と思ってもらえます。質問例として挙げられるのは、以下の3つです。
・御社では、どのような特性を持った人材が活躍されていますか? ・御社が社員に求めていることはなんですか? 優先順位も含めてご教示ください ・配属後に他の部署への異動を希望した場合、異動できる可能性はありますか?
役員面接は、企業の方針を決める権限を持った人たちが面接官を担当します。例に挙げた質問は、役員面接以外の面接では得られない回答をもらえるでしょう。企業の声を聞ける機会として、事前に質問を準備しておくことが大切です。
企業の事業に関する質問例
企業の事業に関する質問も「自社に貢献する意欲がある人材」であることをアピールできます。質問例として挙げられるのは、以下の2つです。
・競合と比較して御社の強みや弱みといえるものはなんでしょうか? ・御社が抱える課題を教えていただくことは可能でしょうか?
これらの問いは、企業の業界における立ち位置を教えてもらえる質問です。社員に期待する働きや考え方への質問と同様に、上記の質問は役員面接以外の面接では得られない回答をもらえます。
事前に強みや弱みを研究したうえで、回答に対してさらに質問できるような準備をしておけば、より高い評価をもらえるでしょう。
避けるべき質問例
漠然とした質問や、調べれば分かるような質問は、勉強不足と捉えられる可能性があります。勉強不足は、意欲不足とも捉えられます。
以下のような質問は、避けるようにしましょう。
・インターネット上に公開されている情報についての質問 ・福利厚生や休暇に関する質問
公式ホームページや公式SNSなどで公開されている情報は、誰でも調べられます。そのような情報を質問した場合、「調べる力がない人材」「調べる気がない人材」と判断されかねません。
また、福利厚生や休暇に関する質問は「自社の事業には興味がない」「休みがほしいのではないか」と捉えられ、ネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。
待遇面について質問するのであれば、内定後または「事業に関する質問ではないのですが」と前置きを入れたうえで質問しましょう。
役員面接の事前準備・対策について
役員面接では、聞かれることを想定したり、逆質問を考えたりといった事前準備が大切です。事前準備をするためには、自己分析や企業研究が必要です。
ここでは、役員面接までに準備しておきたい事項について解説します。
自己分析を行い志望動機を深掘りする
役員面接の事前準備として、自己分析は欠かせません。役員面接では、学生時代の経験や志望動機を質問されることが想定されます。これらの質問に答え、どのような人材なのかをアピールするためにも、自己分析を行い、志望動機を深掘りする必要があります。
自己分析をすれば、自分の強みや価値観が整理され、どのような理念を持つ企業で働きたいのか、どのような業界で働きたいのかが見えてくるでしょう。ただし、役員面接では回答を深掘りするような質問をされることが想定されます。
そのため「なぜそのような行動をしたのか」「きっかけとなる出来事があったのか」を整理しておくと良いでしょう。それにより志望動機を深掘りでき、面接官へのアピールにつながります。
▼自己分析について詳しく知りたい方はこちら ・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説 ・【自分史の書き方】就活の自己分析に使えるテンプレート・例文 ・【モチベーショングラフの書き方】自己分析が捗るテンプレートも紹介 ・マインドマップを使った自己分析!書き方や無料のツール・アプリを紹介 ・エニアグラム全9タイプの適職とそれぞれの職業を解説!自己分析に役立てよう ・ジョハリの窓とは?診断を就活に生かせる自己分析のやり方を解説 ・他己分析のやり方とは?厳選ツールと質問リストで長所と短所を発見
企業・業界研究を再度行う
企業や業界の研究も、事前準備には欠かせません。役員面接では、企業や事業に対する理解度を問う質問をされることが想定されます。
その際に、企業理念や事業内容といった公開されている情報に関する質問にも答えられなければ、勉強不足や意欲不足と判断される可能性があります。
公式ホームページや公式SNS、企業に関わるニュースのほか、競合や業界のニーズもチェックしておきましょう。ただし、役員面接の面接官は経営に直接携わる人であり、会話から理解度を読み取る力に長(た)けています。
そのため、上辺だけの知識を話しても、すぐに見抜かれる可能性があります。企業理念を理解したうえで事業や業界を研究し、自分なりの意見を整理しておくことが大切です。
▼業界研究について詳しく知りたい方はこちら ・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!金融/商社/不動産/メーカー/広告/コンサルなど人気業界/企業を徹底比較
入社後のキャリアプランを考えておく
役員面接の事前準備として、入社後のキャリアプランを考えておくことも必要です。役員面接では、将来のビジョンについて質問されることがあります。自己分析で過去や現在のことを整理するとともに、未来の姿をイメージし、キャリアプランを考えます。
5年後や10年後にどのような仕事に携わっていたいのか、どのような人材になっていたいのかを考え、それに向かってどう取り組むのかを整理しましょう。ただし、役員面接の面接官は、キャリアプランの良しあしだけではなく、キャリアプランが自社にとってどのようなメリットがあるのかを読み取ろうとします。
応募する企業の事業や業界とあまりにもかけ離れたキャリアでは、アピールにはなりません。応募する企業の事業や業界と関連付けたキャリアプランを考えておくことが大切です。
逆質問に答えられるように準備をする
逆質問に関する準備も、怠ってはいけません。逆質問は、自分の思いや考え方をアピールするチャンスです。面接官の興味を引くような逆質問をすれば、他の学生との差別化にもつながります。
避けるべき質問に注意しつつ、社員に求めていることや業界の課題など、役員であるからこそ回答を得られる質問を準備しておきましょう。
役員面接はほぼ内定? 落ちる場合の特徴について
役員面接は、これまでの選考過程で自社が求めるスキルや知識を有していると判断された学生に対し、最終的な見極めをするものです。顔合わせや意思確認の場といわれることもあるものの、内定をもらえないケースも存在します。
ここでは、役員面接で落ちる場合の特徴について解説します。
価値観が合わない
役員面接で落ちるケースとして、価値観が合わないことが挙げられます。役員面接で確かめられるのは、社風や業務に対するマッチ度です。役員は、他の社員以上に企業理念や価値観を大切にしています。
例えば、企業側は「メンバーが衝突しながらでも意見を交わすこと」を求めているのにもかかわらず、これまではチーム内の潤滑油となる存在であったことを話しても、価値観が違うと判断されるでしょう。
どんなにスムーズに質問に答えられたとしても、面接官が「自社の価値観とは合わない」と判断すれば、内定はもらえません。役員面接において、価値観はスキル以上に重要視されるものと理解しておきましょう。
入社意欲が伝わらない
入社意欲が伝わらない場合、内定を出しても辞退されるのではと受け止められてしまう可能性があります。
企業は採用活動に多大な労力とコストを掛けています。内定を出す人数は決まっていることが多く、辞退されてしまうと採用活動に影響がでるため、入社意欲があるかも見ています。
役員から「第一志望かどうか」「入社の意思はあるか」などと質問をされた場合は、はっきりと「第一志望です」「入社の意思はあります」と伝えましょう。その際に、役員は言葉だけではなく、表情や声色なども見ていますので注意してください。
ただし、「第一志望かどうか」は入社意欲には関係ありません。たとえ第2志望であったとしても、入社した後のイメージを持ったうえで応募してきていると伝われば、入社意欲があると判断されます。事前準備をしたうえで、入社後にどうしたいのかを伝えることが大切です。
これまでの面接での話との整合性がない
一次面接や二次面接での話と、役員面接での話で整合性が取れない場合も、役員面接で落ちるケースのひとつです。
これまでの面接内容は、面接官同士で共有されています。役員面接でこれまでの面接とは異なる主張をした場合、面接官からは「誠実ではない」「発言を信用できない」と受け取られる可能性があります。
ただし、整合性が取れれば良いわけではありません。自分の考えに軸を持ったうえで面接に臨めば、整合性が取れない発言をすることはないでしょう。そのため、自己分析を入念に行い、自分の考えを整理しておくことが大切です。
役員面接でのポイント
役員面接では、自分を偽らず、熱意を伝えることが大切です。しかし、面接官は企業のトップ層であるため、萎縮することもあるかもしれません。役員面接でのポイントを理解し、冷静に対応することが内定への近道です。
ここでは、役員面接でのポイントについて解説します。
うその回答や話を盛るのはNG
役員面接に限らず、うその回答や話の内容を誇張することは避けなければなりません。特に、うそをついた場合、深掘りされた質問を深掘りされた際に答えられなかったり、整合性を取るためにさらにうそを重ねて収拾がつかなくなったりするケースがあります。
途中で整合性が取れなくなり「信用できない人」と思われてしまえば、内定はもらえません。役員面接まで進めたのであれば、スキルや適性についてはすでに評価されています。自分に自信を持ち、飾ることなく誠実に答えることが大切です。
積極的に熱意を伝える
役員面接では、積極的に熱意を伝えることも大切です。役員面接は、企業とのマッチ度を見極める場です。
面接官である役員たちは、仕事に対する高い熱意を持っている人たちであり、自分たちと同様に熱意を持った人材を求めていることでしょう。そのため、積極的に熱意を伝えれば「意欲のある人材」と評価され、内定へと近づけます。
ただし、仕事と関係ない話で熱意を伝えても意味がありません。自分を知ってもらいたいという思いとともに、仕事や業界に対する熱い思いを伝えられるように話しましょう。
圧迫面接にも冷静に対応する
役員面接では、数名の役員を前にして質問に答えていきます。そのため、圧迫面接のように感じることもあるでしょう。しかし、萎縮してしまい、自分が伝えたいことを伝えられなくなってしまっては、準備してきた意味がなくなります。
話す内容を整理するとともに、面接の状況をイメージしたり、周囲の協力を得て実践トレーニングを積んだりし、冷静に対応できる準備をしておきましょう。
▼圧迫面接について詳しく知りたい方はこちら ・圧迫面接とは?質問例や対策・なぜか受かった理由を解説
まとめ
役員面接とは、企業の役員が面接官として対応する面接です。学生の考え方や意欲を確かめることにより、「自社へ貢献する可能性」や「社風へのマッチ度」が見極められます。
この記事では、役員面接でよく聞かれる質問やおすすめの逆質問、対策方法や注意点について詳しく解説しました。事前準備を入念に行い、役員面接を突破しましょう。
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