新卒の面接では、自己紹介の対策をどうするか迷っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では面接に臨む就活生に向けて、自己紹介のポイントについて解説します。自己紹介の重要性や自己PRとの違い、例文などを紹介するため、参考にしてください。
<目次>
●面接官が自己紹介を求める理由
・アイスブレイク
・コミュニケーション能力を確認するため
・人柄や経歴を把握し、後の質問に生かすため
●自己紹介と自己PRの違い
・自己紹介
・自己PR
●面接の自己紹介では何を言う?
・1. 冒頭でのあいさつ
・2. 名前・学校情報
・3. 趣味やガクチカ、特技
・4. 意気込みや熱意
●面接で自己紹介するときのポイント
・1. 面接での自己紹介は1分程度で
・2. 原稿を丸暗記しない
・3. 明るく大きな声で話す
・4. 言葉遣いや表情・視線に気をつける
・5. 企業の求める人物像を意識した内容を取り入れる
●面接で自己紹介するときのNGポイント
・複数のことをアピールする
・基本情報を述べるだけで終わる
・長々と話してしまう
・話し方・表現に問題がある
●面接での自己紹介の例文
・自己紹介良い例・5選
・自己紹介のNG例・3選
●声に出して自己紹介の練習をしてみよう
●まとめ
面接官が自己紹介を求める理由
新卒の面接では、初めに自己紹介を求められることが一般的です。面接官が自己紹介を求めるのには、いくつかの理由があります。詳しく見ていきましょう。
アイスブレイク
面接官が自己紹介を求めるのには、就活生の緊張をほぐすアイスブレイクの目的があります。アイスブレイクとは、緊張感のある雰囲気を氷(アイス)にたとえて、それを壊し、場を和ませるという意味の言葉です。
面接の本番は緊張しやすく、いきなり本題の質問に入ると就活生本来の人柄が伝わらない可能性もあるでしょう。アイスブレイクでコミュニケーションを取りやすい雰囲気を作れば、就活生の緊張をほぐして人柄を確認できます。
リラックスした状態で質疑応答をスムーズに進めるための面接官の配慮といえるでしょう。
コミュニケーション能力を確認するため
面接官は就活生にコミュニケーション能力があるかを確認して、自社に合う人材かを見極めようとしています。
企業で働くようになると社内外で多くの人と関わり、仕事を進めていく上で基本的なコミュニケーション能力が欠かせません。自己紹介で自分について分かりやすく説明できるか、自己紹介の内容への質問に対して適切に受け答えできるかを見て、入社後、スムーズに業務を進められるコミュニケーション能力があるのかを判断します。
人柄や経歴を把握し、後の質問に生かすため
面接官は内容や話し方などの印象から、就活生の人柄を見極めています。
また、面接官は、ガクチカ(学生時代に頑張ったこと)やアルバイトの経歴など自己紹介の内容に沿って質問を考えています。自己紹介に関連する質問をすることで、就活生の反応や自己分析ができているかを判断しています。そのため、自己紹介で伝えることは、その後の質問で掘り下げられると考えておいた方が良いでしょう。
自己紹介と自己PRの違い
自己紹介を求められたとき、やりがちなのが自己PRとの混同です。自己紹介と自己PRでは伝える内容が異なります。それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
自己紹介
自己紹介とは、大学名や氏名、特技などを簡潔に紹介し、自分について正しく知ってもらうために行うものです。
自己紹介をする目的としては、アイスブレイクやコミュニケーションスキルの確認があげられます。
学生時代に取り組んだことや特技なども伝える場合がありますが、あくまでも簡潔に伝えることがポイントです。ここで長くアピールしてしまうと、後から自己PRを求められたとき、同じことを繰り返す可能性があるため注意してください。
自己PR
自己PRとは、自分の強みや価値観、入社意欲を具体的にアピールすることです。自分の長所と根拠となる具体的なエピソードを伝え、それが入社後にどう生かせるかをアピールします。
自己紹介の目的は自分の基本的な情報を伝えることであるのに対し、自己PRの目的は具体的なエピソードで説得力を持たせながら自分自身をアピールすることです。自己紹介と自己PRは、求められていることが異なります。
自己紹介のときに自己PRをしてしまうと、理解力やコミュニケーションスキルに疑問を持たれることもあるため、気をつけましょう。
▼自己PRについて詳しく知りたい方はこちら ・【自己PRのテンプレ】例文付きで簡単!就活で使える強みの書き方 ・履歴書の自己PRの書き方【新卒編】例文29選を強み・職種別に紹介 ・面接での自己PRの答え方【例文15選】長所別・エピソード別に紹介
面接の自己紹介では何を言う?
面接の自己紹介では、自分の基本情報を簡潔に伝えます。限られた時間の中で、ポイントを押さえて分かりやすく伝えることが大切です。
面接の自己紹介で必ず伝えたい4つの要素を解説します。
1. 冒頭でのあいさつ
自己紹介の冒頭ではいきなり名前や大学名を伝えるのではなく、お礼も兼ねたあいさつをしましょう。「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます」など、面接の機会を設けてもらったことへの感謝の言葉を伝えます。
最初にあいさつの言葉を発することで緊張していた気持ちが落ち着き、その後の自己紹介もスムーズに言葉が出てくるでしょう。
2. 名前・学校情報
次に、名前と学校情報を伝えます。「◯◯大学、◯◯学部◯◯学科から参りました◯◯と申します」というように自己紹介し、大学名や学科などは略さずに正式名称を伝えてください。
基本情報は、履歴書に記載した内容が正しいかどうかを確認する場面でもあります。面接官は手元にある履歴書を見ながら面接をすることも少なくありません。名前はフルネームで伝え、はっきり聞き取れるようハキハキとした言い方をしましょう。
3. 趣味やガクチカ、特技
続いて、趣味やガクチカ(学生時代に力を入れたこと)、特技など、自分について知ってもらうための情報を伝えます。自分を表すために最適な内容であれば、伝え方は自由です。
大切なのは自分についてよく理解してもらいたい内容であることです。特にアピールすべき趣味やガクチカがない場合は特技や性格でも構いません。
自己PRにならないよう、ポイントを押さえて簡潔に伝えてください。
▼ガクチカについて詳しく知りたい方はこちら ・【ガクチカの書き方】絶対に外せないテンプレ/構成とテーマ別の例文 ・ガクチカ例文30選!テーマ別・文字数別の通過ESと高評価の理由
4. 意気込みや熱意
最後に締めの言葉として、意気込みや熱意、応募した動機を1〜2文程度で伝えます。締めの言葉がないと自己紹介がいつ終わったのか分からず、面接官も戸惑うためです。話の終わりが分かるように締めることで、相手に好印象を与えられます。
例えば、「顧客を大切にする姿勢を常に発信し続ける御社の姿勢に魅力を感じ、この会社で活躍したいと強く感じて志望しました。本日はよろしくお願いいたします」というように、まとめましょう。
面接で自己紹介するときのポイント
面接で自己紹介する際は、長くなりすぎない・要点を押さえるなど注意したいポイントがあります。
5つのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
1. 面接での自己紹介は1分程度で
面接の自己紹介は、時間が長くなりすぎないよう、1分程度で短くまとめましょう。あくまで自分について知ってもらうための導入部分であるためです。
短く簡潔にまとめた自己紹介は、要約や構成の能力が高いと評価されることもあります。
1分程度で分かりやすく自己紹介するためには、要点を押さえて簡潔にまとめることが大切です。1分の話は、文字数にするとおよそ200〜300文字です。実際に原稿を作り、時間を計ってみてください。
短い方がいいからといって、早口で話すのは避けましょう。相手に内容がしっかり伝わるよう、ゆっくりと話すことを心がけてください。
企業によっては「30秒で」「2分で」など、時間を指定されるケースもあります。イレギュラーな状況にも対応できるよう、時間ごとのバージョンを考えておくことをおすすめします。
なお、自己紹介は内容を指定されることもあります。「お名前と大学名をお願いします」と言われた場合は、名前と大学名だけを答えてください。特技や意気込みなど、伝える必要はありません。あくまで、面接官の質問に沿って答えることが大切です。
2. 原稿を丸暗記しない
自己紹介をする際に原稿をそのまま丸暗記するのは避けましょう。丸暗記して原稿の文言を間違えないよう意識すると、棒読みになって自分らしさを出せません。表情もこわばり、暗記して話していることが面接官にも伝わってしまいます。
時間をかけず、簡潔に自己紹介するために原稿を作るなど事前準備は必要ですが、自分の言葉で話せるようにしてください。
また、丸暗記しても、緊張する場面では忘れてしまうことが考えられます。ただ暗記しただけの内容を忘れてしまうと、途中で何も話せなくなる可能性もあります。話すことの要点や流れだけを覚えておき、自分の言葉で話せるようにしましょう。
3. 明るく大きな声で話す
話すときは、面接官によく聞き取れるよう、明るく大きくハキハキと発声することを心がけてください。口を大きく開けて、ゆっくり話すことがポイントです。
顔が下を向いてしまうと声がこもって聞き取りにくくなるため、正面を向き、面接官の目を見て話すようにしましょう。
早口はNGであることを前にお伝えしましたが、内容が聞き取りにくいだけでなく、落ち着きがなく感じられるため、良い印象を与えられません。緊張しているときは早口になりやすいので、注意してください。
事前に録音したり、家族や友人の前で練習したりするなどして、話すスピードを確認しておくと良いでしょう。
4. 言葉遣いや表情・視線に気をつける
面接担当者は、話す内容を聞くとともに、就活生の話し方や表情にも注意を払っています。言葉遣いには注意し、正しい敬語を使いましょう。
話の合間に、「えー」「あのー」といったつなぎ言葉を多用するのは避けてください。話を考えるときに使いがちですが、できるだけ発しないよう練習をしてください。
また、暗い表情は印象が良くありません。緊張すると表情がこわばり、視線も下を向きがちになるため、前を向いて口角を上げ、明るい表情を心がけましょう。
5. 企業の求める人物像を意識した内容を取り入れる
企業の求める人物像を意識した自己紹介は面接官の興味をひき、その後の質問につながる可能性もあります。
自己紹介では、名前や学校情報以外で話す内容は基本的に自由です。自分について語るときは、企業の求める人物像を意識した内容を伝えると良いでしょう。
ただし自己PRにはなりすぎないよう、ポイントを押さえて自分の強みを求める人物像にリンクさせると効果的です。
企業の求める人物像を意識した内容を取り入れる例として、選考での体験談をもとにした合格の秘訣(ひけつ)を紹介します。
例1:ライオンの合格の秘訣(※1) ▼「チームライオン」にふさわしい、チームで物事を成し遂げる素養を示せるか 企業の魅力でも述べた通り、ライオンはチーム主義の風土があり、それが求める人材像の1つである「チーム・ライオン」にも反映されています(※2)。 そのため、選考ではチームで物事を成し遂げる素養を示せるかが重要です。 実際、学生時代の経験として「100人規模の組織の課題を、メンバーの意見を聞くことで解決した」と答えて高評価を得た学生もいることから、チームで物事を成し遂げられる学生を求めていることがうかがえます。 特に、働き方として多様な職種の人や、小売店の人などさまざまな立場の人と一緒に仕事をすることが求められるため、異なる立場の人と協業して取り組んだ経験だとベターです。 ▼エピソードの整理例 ・エピソードの概要 ・どのようなことに取り組んだか ・どのように周りを巻き込んだか ・巻きこむ際に苦労したことと、それへの解決策 ・結果や学んだこと ▼内定者の回答例 さまざまな国からきた留学生と一緒にチームとなり、ディスカッション大会に出場した。自分はリーダーとして取りまとめたが、一番苦労したことは、バックグラウンドも違うメンバーの意見をまとめることだった。まずは互いの立場やバックグラウンドについて知り、それを踏まえた上で全員が話し合いに参加できるような施策を考案した。最終的には優勝することができた。
(※1)出典:ライオン|営業・スタッフ職2021年卒本選考の合格の秘訣 (※2)出典:ライオン「ライオン新卒採用2025 採用チームからのメッセージ」
例2:三井物産の合格の秘訣 ▼三井物産特有:個を重視する社風になじむ、自分ならではの個性を持っているか 上述の通り、「人の三井」といわれる三井グループの特徴は三井物産にも受け継がれています。 そのため選考でも「個」を重視する三井物産の理念に合った、自分らしさの伴った人間的な魅力を示す必要があります。 事実、21卒向けのエントリーシート(ES)では2,500字に及ぶ「自分史」の記述が設問として課されており(内定者談)、学生の人間性の深掘りが行われました。 こういった出題に対しては、綿密な自己分析をもとに、行動の一貫性を示す、自分らしさが現れたエピソードを語るなどの工夫ができるでしょう。 ある内定者は最終面接で趣味についての話で非常に話が盛り上がったそうなので、エピソード自体が壮大なものである必要はありません。 リスクを取ることを恐れて他の志願者と似通った人物像を演じるのではなく、あくまで自分らしさをアピールする場として選考を捉えるようにしましょう。
※出典:三井物産|総合職(担当職)2021年卒本選考の合格の秘訣
面接で自己紹介するときのNGポイント
面接で自己紹介する際、これだけは避けたいNGポイントがあります。あれこれと複数のことをアピールしたり、基本的な情報を伝えるだけで終わったりするといった点です。長々と話してしまうのも、印象が良くありません。
NGポイントについて、さらに詳しく解説します。
複数のことをアピールする
自己紹介は簡潔にまとめることが大切で、複数のことをアピールするのはNGです。いくつもの情報を盛り込むと、焦点がぼやけて本当に伝えたい内容がうまく伝わらなくなります。
複数のアピールは自己PRになってしまう可能性もあり、面接官から「自己紹介の趣旨を分かっていない」と思われる可能性があります。
ここで、自己紹介での失敗談を紹介します。
自己紹介に言いたいことを詰め込んでしまったことを反省した。その後に具体的に聞いてくださるので、自己紹介は要素だけで良かったと思った。考えていることは良いから、それを緊張せずに話すことが大事とアドバイスをいただきありがたかった。
※出典:良品計画(無印良品)|総合職2024年卒本選考の二次面接
あれもこれも伝えようとせず、重要と思われる内容を絞り、簡潔に話すことを意識しましょう。
基本情報を述べるだけで終わる
名前や学校情報といった、基本情報だけで終わるのは避けましょう。基本情報だけでは、自分について何も伝わりません。人柄やコミュニケーションスキルなど、面接官が知りたい内容が分からず、その後の質問にもつながらないでしょう。
「名前や大学名だけを簡単に」と指定されない限り、趣味やガクチカ、意気込みなど自分自身をアピールできる内容を盛り込んでください。
自己紹介の内容で興味を持たれ、「もっといろいろと聞いてみたい」と思われれば、面接官の印象もだいぶ変わります。自己紹介後のコミュニケーションにつなげ、良い流れを作れるでしょう。
長々と話してしまう
長々と話してしまうことにも注意が必要です。自分のことをよく知ってもらおうとして、あれもこれも盛り込もうとすると、話がまとまらず長くなりやすいでしょう。
長い話は要点がつかめなくなり、何を伝えたいのか分からなくなります。面接官に、話を上手にまとめる能力がないと思われてしまうかもしれません。話すことを絞り込み、事前にポイントをまとめておくことが必要です。
話し方・表現に問題がある
話す内容だけでなく、話し方にも注意が必要です。明るく、元気に話すようにしましょう。声が小さいと自信がなさそうに見え、コミュニケーションが苦手なのではないかとマイナスの印象を持たれる可能性もあります。
曖昧な表現や、ネガティブな言葉にも注意しましょう。「多分」「だと思います」といった表現は、頼りない印象を与えます。
自分の弱みを伝えるときも、できるだけネガティブな表現は避けることをおすすめします。例えば、「決断力がない」という弱みは、「物事を熟考してから行動する」と言い換えられるでしょう。
面接での自己紹介の例文
これまでお伝えした内容を踏まえ、面接における自己紹介の例文をいくつかご紹介します。良い例とNG例を掲載するため、参考にしてみてください。
自己紹介良い例・5選
ここでは、自己紹介の良い例を5つご紹介します。
(例文1) 本日は、貴重なお時間をいただきありがとうございます。◯◯大学◯◯学部◯◯学科の◯◯と申します。 大学ではバスケットボール部に所属し、3年生のときはキャプテンを務めていました。入部当初は部員が20名程度で大会でもなかなか勝てなかったチームですが、練習の方法を考え、メンバーとの信頼関係を築いてきた結果、県大会では3位に入賞することができました。 キャプテンとしてチームメンバーをまとめる役割で培ったリーダーシップや行動力は、御社の業務でも生かせると考えています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
(例文2) 本日はお忙しい中お時間をいただき、ありがとうございます。◯◯大学◯◯学部◯◯学科の◯◯と申します。 大学時代は飲食店で接客のアルバイトをして、いろいろなお客様と接する中でコミュニケーション能力を磨いてきました。 コミュニケーションをとりながら、求められていることを素早く察知できるようになり、きめ細かいサービスを提供できるようになったと感じています。 この経験を生かし、御社の営業職でも活躍したいと考え、志望いたしました。本日はよろしくお願いいたします。
(例文3) ◯◯大学◯◯学部◯◯学科から参りました、◯◯です。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。 私は外国旅行が趣味で、現地の人たちとコミュニケーションをとりたいと考え、英会話の習得に力を注いできました。 大学時代は英会話のサークルにも入り、TOEICの700点以上を目指して勉強を続けたところ、3年生の春には750点を取ることができました。夏休みにはヨーロッパを周遊し、買い物や飲食店での注文も不自由なくできたのは、良い思い出です。 習得した英語力や、努力して結果を出す継続力で、御社の業務にも貢献したいと考えています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
(例文4) 本日はお時間をいただきありがとうございます。◯◯大学◯◯学部◯◯学科の◯◯と申します。 学業とは異なるのですが、私の趣味はプログラミングです。これまでに友人のリクエストに答えてウェブサイトやスマホアプリを作り、喜ばれました。まだ趣味の領域ですが、これからもっと勉強して、デザイン性の高いサイト作りに挑戦したいと思っています。 これまで培ったプログラミングの知識や、ひとつのことにコツコツ集中する性格は、御社の業務にも大いに生かせると自負しています。どうぞ、よろしくお願いいたします。
(例文5) 本日は、このような貴重な時間をいただきありがとうございます。◯◯大学◯◯学部◯◯学科の◯◯と申します。 大学ではマーケティングのゼミに所属しており、地元企業とのコラボで学生向けの文具を制作するという活動を行いました。 学生の要望を調査し、企業担当の方と相談しながら商品化しました。学園祭で販売したところ大好評を得て、制作した個数が完売しました。 ゼミで企画から調査、制作までを実施できた経験は、御社の業務にも生かせると考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
自己紹介のNG例・3選
ここからは、NG例を3つご紹介します。
(NG例文1) ◯◯と申します。私の強みはコミュニケーションスキルとリーダーシップです。学生時代は居酒屋のアルバイトをしており、多くの人と触れ合ってコミュニケーション力を養いました。 また、仕事ぶりを評価されてアルバイトのリーダーを任され、他のアルバイトの人たちをまとめるという経験もしてきました。 ここで培った経験を生かし、御社の業務で活躍したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
基本情報が抜け、あいさつもしていないNG例文です。強みにフォーカスして、自己PRと混同している傾向があります。アピールする強みも複数あるため、まとまりがありません。
(NG例文2) ◯◯大学◯◯学部◯◯学科の◯◯と申します。本日は、貴重な機会をいただきありがとうございます。 学生時代はバドミントン部のマネージャーをしていました。趣味は料理で、休日はオリジナル料理の研究をしています。3年生の春までは広告代理店のアルバイトをしていて、企画の仕事に携わりました。本日はよろしくお願いいたします。
まとまりのないNG例文です。ただ、思いついたことをそのまま並べているような印象を与えています。本人の性格や特に力を入れていたことなども伝わりません。入社への意気込みや熱意もなく、面接官はなぜ自社を志望したのかも判断できないでしょう。
(NG例文3) 本日は、お時間をいただきありがとうございます。◯◯大学◯◯学部◯◯学科の◯◯と申します。 大学では経営を専攻し、会社経営や事業の立ち上げ方を学びました。経営状況を把握するために簿記検定2級を取得したので、仕事にも生かせると考えています。今後も多くのことを学び、キャリアを伸ばしていきたいと考えています。
具体的にその企業に入社する意気込みがなく、一般的な将来の希望にとどまっています。本当に入社意欲があるのか、まったく伝わらないNG例文です。
声に出して自己紹介の練習をしてみよう
面接の前に声を出して自己紹介の練習をすると良いでしょう。事前準備はしっかりしていても、いざ本番になったらうまく話せないこともよくあります。文章で用意するのと、実際に話してみるのとでは事情が異なるためです。
練習は、家族や友人の協力を得て模擬面接のような形式にすると良いでしょう。 実際に誰かに向かって話すことで、話し方や表情、声の大きさ・トーンについて、第三者の意見・アドバイスをもらうことができます。
失敗を防ぐためにも、声に出して練習をしておきましょう。
まとめ
就活の面接では、初めに自己紹介が求められます。自己紹介で話した内容が、後の質問に影響することもあり、面接においては重要な要素です。
本記事では、自己紹介のポイントについて、例文とともに詳しく解説しました。自己紹介の重要性や自己PRとの違いを理解し、適切な自己紹介ができるように練習して、面接を乗り越えましょう。
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