「二次面接では、どのような質問をされるの?」「面接対策はどうすればいいの?」と疑問や不安を感じる人も多いでしょう。
そこでこちらの記事では二次面接の特徴や、二次面接でありがちな質問と回答例をご紹介します。二次面接で落ちてしまう人の特徴や対策方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
<目次>
●二次面接の特徴/一次面接との違い
・【目的】「自社にとって欲しい人材かどうかを見極める」
・【面接時間】30〜60分
・【形式】個人面接もしくは集団面接
・【面接官】現場の管理者や管理職
●二次面接で面接官に評価されるポイント
・企業への志望度が高いか
・学生の強みと企業の相性がいいか
●二次面接の通過率
●二次面接で落ちてしまう人の特徴
・志望動機が曖昧
・回答にESや一次面接との一貫性がない
・強みを十分にアピールできていない
・企業の求める人材とマッチしていない
●これだけはやっておきたい! 二次面接の対策【内定者体験談つき】
・企業研究を深める
・一次面接を振り返る
・業界知識を得ておく
●二次面接では何を聞かれる? 質問の回答例
・志望動機を教えてください
・学生時代に力を入れたことは何ですか
・長所と短所を教えてください
・入社したらやりたいことを教えてください
・将来なりたい自分像を聞かせてください
●二次面接での逆質問【11選】
・仕事の内容についての逆質問
・意欲をアピールする逆質問
・社風や社員の特徴を知るための逆質問
・企業をより深く理解するための逆質問
●二次面接で避けたい逆質問
●この記事のまとめ
二次面接の特徴/一次面接との違い
書類選考、一次面接を通過したものの、次に行われる二次面接が、他の面接と何が違うのかよく分からない人もいるでしょう。選考の通過を目指すには、二次面接の目的や特徴など、基本的な情報を把握しておくことが大切です。
また、二次面接は、一次面接とは目的・形式・面接官などの部分で違いがあります。それぞれの違いを把握して、適切な対策を行っていきましょう。一次面接と二次面接の違いは、下の表をご覧ください。
【目的】「自社にとって欲しい人材かどうかを見極める」
企業によって面接回数や選考過程は異なり、その目的にも違いがあります。
一般的に二次面接では「自社にとって欲しい人材かどうかを見極める」という目的で行われます。現場の管理者や管理職が面接官を担当し、「一緒に働きたいかどうか」といった視点で判断する傾向にあります。そのため、自分の性格や能力を把握し、志望企業の求める人材であることをアピールすることが大切です。
【面接時間】30〜60分
面接時間は30分〜60分に設定されていることが多く、一次面接よりも長い傾向にあります。
なぜなら、一次面接は最も応募者が多く、効率的に学生を選ぶために集団面接などが行われますが、二次面接では学生一人一人を深く知り、より企業とのマッチ度を評価する必要があり、個人面接の形式で行われることが多いからです。
一次面接より面接時間が長くなる分、深掘りされる質問が多かったり、逆質問の時間も多く取られたりする可能性があるため、入念な事前準備を行いましょう。
【形式】個人面接もしくは集団面接
二次面接の形式は個人面談であることが多く、大手企業など応募人数の多い企業では、一次面接と同じく集団面接の形式で行われることも少なくありません。
一次面接では応募人数が多いため効率を重視し集団面接を採用している企業が多いですが、一次面接よりも学生を深く見極める必要がある二次面接では、一次面接よりも面接時間が長く取られる傾向にあります。
【面接官】現場の管理者や管理職
一次面接の面接官は、若手の社員や人事担当者だったのに対し、二次面接の面接官は現場の管理者や管理職になることが多いです。
つまり、実際の業務内容に詳しい面接官によって、能力があり将来活躍して働ける学生かどうかを判断されているといえます。また、実際に現場で生きるコミュニケーション能力や思考力、即戦力となるスキルなどを持っているか評価されます。
したがって二次面接では、面接官に「一緒に働きたいと思ってもらえるかどうか」が肝になります。面接官に好印象を与えられる回答や逆質問を考えましょう。
二次面接で面接官に評価されるポイント
二次面接における評価基準は、「企業への志望度」「学生の強みと企業の相性」です。それぞれ詳しく解説します。
企業への志望度が高いか
マナーやコミュニケーション能力など、基本的な項目を確認する意味合いが強い一次面接と異なり、二次面接では、「企業にとって必要な社員かどうか」を判断しています。 そのため、企業への理解を深めた上で、自分の強みが企業にとって価値があるものであることをアピールする必要があります。
企業への志望度においては、「業界研究」「企業研究」を行った上で、「他社ではなく、この企業でなければならない理由」に答えられるように準備しておきましょう。
学生の強みと企業の相性がいいか
一次面接では、一般的なビジネスマナーは守れているか、履歴書との相違はないかという部分がチェックされ、人物に関して深掘りするような質問はあまりされません。一方、二次面接は、志望動機や人柄などパーソナルな部分に着目している傾向があります。
企業の特徴を捉えた上で、志望動機や自己PRが企業に合っているかを確認し、面接内で「自分の強みと企業の相性」をアピールすることをおすすめします。
二次面接の通過率
二次面接は、一次面接よりも通過率の低い企業が多く見られます。二次面接の目的は、上述の通り、自社にとって欲しい人材かどうかを見極めることであり、より厳しい判断を下すためです。
二次面接は現場の管理者が学生の中から職場で活躍できる人材を選ぶため、最終面接へ進む学生は、おのずと厳選されていきます。
二次面接で落ちてしまう人の特徴
書類選考や一次面接は突破しても、二次面接で落ちてしまう人には、どのような共通点があるのでしょうか。ここでは、二次面接で落てしまう人の特徴と注意点を項目ごとに解説していきます。
・志望動機が曖昧
・回答にESや一次面接との一貫性がない
・強みを十分にアピールできていない
・企業の求める人材とマッチしていない
志望動機が曖昧
志望動機が曖昧で、内容が薄い場合、二次面接に落ちる可能性があります。志望した企業で働きたい理由が、深掘りできていないためです。また、十分な企業分析と他社比較ができていないと「どうしてこの企業で働きたいのか」という理由を明確に伝えられません。
例えば、「企業理念に感銘を受けた」「企業の利益に貢献したい」とだけ伝えても、「他の会社でもできるのでは?」と受け止められてしまいます。「この企業でなければいけない理由」を明確に伝え、企業への熱い思いをアピールしましょう。
なお、商品やサービスに対する愛着や熱意を伝えたところで、採用されないというケースは往々にしてあります。「自分はこの企業が好き」という気持ちを伝えても、採用担当者が採用したくなる理由を見いだせなければ選考突破とはなりません。あくまでも商品やサービスが好きというのは前提で「商品・サービスの提供がしたい」という提供者目線での志望動機を伝えることが大切です。客観性を持った志望動機を示すことができるよう、十分な準備をしましょう。
回答にESや一次面接との一貫性がない
二次面接の回答が、エントリーシート(ES)や一次面接の回答と一貫性がない場合、落ちてしまう可能性があります。基本的には、二次面接の面接官は、ESや一次面接の情報にも目を通しています。二次面接での志望動機や長所・短所が、これまでの選考の情報と異なると、面接官は質問するポイントや方向性に迷ってしまうでしょう。
例えば、一次面接では「コミュニケーション力を生かしたい」と答えていたのに、二次面接では「1人で集中して1つのことをやり遂げることが得意」と、矛盾した回答をしてしまうと、面接官はあなたの人物像が捉えられなくなってしまいます。全く同じ内容を話す必要はありませんが、異なる段階の面接であっても一貫性のない回答は避けましょう。
強みを十分にアピールできていない
面接官に対し、自分の強みを十分にアピールできていないと、二次面接に落ちる可能性があります。二次面接は一次面接よりも学生の数が減った分、求められるレベルは上がっていると考えましょう。面接官は現場の社員であるため、「その強みは、仕事をする上で実際に生かせるのか?」という観点で合否を判断します。
具体的なエピソードを添え、入社後に仕事で力を発揮できることをしっかりと伝えられないと、あなたの強みは面接官に伝わりません。根拠を示し、あなたが企業で活躍する姿を面接官がイメージできるように伝えることが重要です。
企業の求める人材とマッチしていない
二次面接に落ちる理由として、企業の求める人材とマッチしなかったというケースがあります。面接官は、志望動機や強みに加え、「現場になじめるのか」や「研修後、自社に貢献する人材となるか」などの実践的な部分にも着目しています。
例えば、チームで進める業務の場合、コミュニケーション力が乏しい人材は職場になじめず、円滑に業務を遂行できない可能性も考えられます。
ただし、マッチ度に関しては企業側と学生の相性であるため、やむを得ないともいえます。一方で、本当は相性がよいにもかかわらず、うまく伝わらずに「相性がよくない」と判断されるのは、非常に残念なことです。そのためにも、人柄や性格を分かりやすく的確に伝え、企業研究や業界研究をしておくことをおすすめします。企業の求める人材と、自分のアピールポイントがマッチすることを、しっかりと伝えることが大切です。
これだけはやっておきたい! 二次面接の対策【内定者体験談つき】
二次面接に臨む前に、しっかりと対策しておくことで、次の選考に進める可能性が高まります。面接当日を迎える前に、以下のような対策に取り組むことをおすすめします。
・企業研究を深める
・一次面接を振り返る
・業界知識を得ておく
それぞれについて、詳しくご紹介していきます。
企業研究を深める
二次面接の対策として、企業研究を深め、具体的な回答ができるように準備しましょう。企業研究をする場合は、面接を受ける企業のホームページを確認したり、説明会に参加したりするという方法があります。また、OB・OG訪問を行い、企業の特徴や職種などを把握し、企業理解を深めましょう。
企業研究をするときは、他社との比較を行うことで、企業ならではの強みを見つけることができます。研究した結果を生かし、二次面接で自分の思いを十分にアピールしましょう。
企業研究を深める重要性を内定者は以下のように話しています
アクセンチュア(ビジネスコンサルタント職)
質問内容 ・アイスブレイク ・自己紹介 ・前回の面接の感想 ・学生時代に力を入れたこと ・その深掘り ・コンサルティングに興味を持ったきっかけ ・大学時代の専攻 ・アクセンチュアの魅力 ・キャリアプラン ・その深掘り、特にどの業界に興味があるのか ・逆質問
雰囲気 リンクに入室した時から笑顔で話してくださったため、終始穏やかな雰囲気だった。
注意した点・感想 話す時は結論ファーストを意識した。 また、印象を良くするためにも笑顔でなるべく大きなリアクションをすることを意識した。 逆質問では、過去の事例などを取り上げ企業理解が深く志望度が高いことが伝わるようにした。
※出典:アクセンチュア|24年卒 ビジネスコンサルタント職の二次面接の選考体験談
▼企業研究について詳しく知りたい方はこちら ・企業研究のやり方を解説!企業研究ノートの作成方法や項目を紹介
一次面接を振り返る
二次面接を受ける前に、一次面接の内容を振り返り、自分が発言した内容を把握しておくことも大切です。これまでの選考でアピール不足だと感じた部分があれば、改善することも可能です。
また、並行して多くの企業に応募をしていると、志望動機や自己PRを、別の企業で伝えた内容と間違えてしまうことも考えられます。一次面接での自分の発言を確認し、同じ質問をされたときに全く違うことを答えないように、注意しましょう。
一次面接を振り返る重要性を内定者は以下のように話しています
パーソルキャリア(ビジネス職)
質問内容 学生時代に頑張ったこと(概要+深掘り) 人材業界を志望している理由 就活の軸、大切にしている価値観 パーソルキャリアを志望している理由+原体験 基本的には、一次面接とほとんど変わらない内容でしたが、志望動機を深く聞かれました。
雰囲気 穏やか
注意した点・感想 一次面接でお話ししたことと矛盾がないようにする 志望動機は納得感があるように事業内容と人の良さ両面から伝えるようにした 逆質問では、現場のリアルな声をたくさん聞けるチャンスだと考え、たくさん質問しました
出典:パーソルキャリア|24年卒 ビジネス職の二次面接の選考体験談
業界知識を得ておく
二次面接前に業界知識を得ておくと、面接官にアピールできます。積極的に業界のことを把握する姿勢は、入社意欲を測る指標の1つです。
例えば、業界に関するさまざま知識を把握していると、面接のときにアピールできます。さらに、面接官との会話が弾みやすくなるでしょう。学生は、最新情報をリサーチした上で、面接に臨むことをおすすめします。
一次面接を振り返る重要性を内定者は以下のように話しています
KPMGコンサルティング(コンサルタント)
質問内容 ・自己紹介 ・ESの内容(私の場合はサークルのこと) ・強みと弱み ・普段悩みを相談できる友達はいるか ・コンサルタントとして必要なスキルや能力を3つ ・コンサルティング業界志望動機 ・KPMGコンサルティング志望動機
雰囲気 非常に穏やか
注意した点・感想 職位の高い面接官でありましたが、非常に穏やかな方で話しやすかったです。「コンサルタントとして必要なスキルや能力を3つ」は、あらかじめ面接官がこの3つが必要だと考えています。あなたにはこの3つの力がありますか? といった問われ方でした。
出典:KPMGコンサルティング|24年卒 コンサルタントの二次面接の選考体験談
二次面接では何を聞かれる? 質問の回答例
二次面接では、学生の人柄を知るために、より深い質問をされることがあります。二次面接で予想される質問例には、以下のようなものが考えられます。
・志望動機を教えてください
・学生時代に力を入れたことは何ですか
・長所と短所を教えてください
・入社したらやりたいことを教えてください
・将来なりたい自分像を聞かせてください
ここでは、よくある質問への答え方を紹介していきます。
志望動機を教えてください
面接官が志望動機を聞く理由は、入社への熱意を確かめるためです。二次面接では、学生の志望度や熱意がどのくらいあるのかが見極められます。そのため、企業へ興味を持った理由や、入社後に取り組みたい業務などを伝えるときには、具体的に回答することを意識しましょう。
【例文】
私は、御社の「日本食の豊かさを守り、楽しさを開拓する」という理念に興味を持ち、応募いたしました。御社は、食品メーカーの中でも品質管理において厳しい社内基準を設けており、食の安全性を重視している点に感銘を受けました。また、企業説明会では、社員の方が御社の業務について熱く魅力を語っている姿を見て、仕事に誇りを持っている御社の社員の方々とともに働きたいという気持ちが強くなりました。
御社に入社させていただけましたら、多くの方とコミュニケーションを取りながら、社会に貢献できる大きなプロジェクトに携わりたいと考えています。学生時代に経験したボランティア活動を生かし、消費者の視点に立ちながら、新しい食の楽しみを提供できるようになりたいと考えています。
▼志望動機について詳しく知りたい方はこちら ・志望動機【例文17選】書き方の基本と職種・業界別内定者のES実例
学生時代に力を入れたことは何ですか
学生時代に力を入れたことを質問される理由は、「人柄」と「価値観」を知ると同時に、職場で活躍できる人材なのかを見極めるためです。
【例文】
学生時代、私はガソリンスタンドでのアルバイトに力を入れました。大学に入学後、すぐにアルバイトを始め、学業と並行しながら仕事に従事してまいりました。仕事内容は主に接客をして、他のアルバイトとともに円滑に業務を進められるように努めました。また、どんなときも笑顔を忘れず、お客さまに喜んでいただけるサービスを提供しました。
売り上げに関しては毎月上位の成績を残し、月間MVPを獲得したことがあります。現場のスタッフと協力しながら、目標を達成できるように努めました。アルバイトで培った経験を生かし、御社に貢献したいと考えています。
▼ガクチカについて詳しく知りたい方はこちら ・【学生時代に力を入れたこと:面接対策編】就活でよく聞かれる質問「ガクチカ」 ・【ガクチカの書き方】絶対に外せないテンプレ/構成とテーマ別の例文 ・ガクチカ例文30選!テーマ別・文字数別の通過ESと高評価の理由
長所と短所を教えてください
長所と短所を質問された場合は、「汎用性」「自己理解」「改善する姿勢」などを見られています
【例文】
私の長所は、コミュニケーション力に長けていることです。常に相手の意見に耳を傾ける姿勢を忘れないように心がけています。チームリーダーとしての経験があるため、相手の立場や気持ちを思いやらなければ、全体を1つにまとめられないことを理解しています。
一方、短所は1つのことに集中し過ぎる面があることです。物事に夢中になるあまり、周囲がよく見えていないということが何度かありました。深く考えることで自分なりの意見を持てるようにはなりましたが、仕事では並行していくつかの業務をしなければならないことも多いと考えています。御社でも、周囲の状況や時間を念頭に置きつつ、慎重に仕事に取り組んでいきたいと思います。
▼長所と短所の例文について詳しく知りたい方はこちら ・【長所と短所】面接/ESの例文と言い換え一覧<100選>書き方も解説
入社したらやりたいことを教えてください
面接官から入社したらやりたいことを聞かれた場合は、5年後や10年後の働き方を伝えてください。二次面接では一次面接より、一歩踏み込んだ質問をされることを想定したうえで臨みましょう。
【例文】
御社に入社後は、一人一人と向き合える営業担当になりたいと思っています。御社のサービスは中小企業のシェア率◯%と高い数値で、地域密着を重視していることに魅力を感じています。それに加え、唯一、自社工場を持ち、受注から提供まで、ワンストップでスピード感を持ってサービスを提供しているのは、御社だけだと思います。地域の信頼と迅速な対応という2点の強みを最大限に生かし、中小企業の経営や商品提供のサポートをしていきたいと考えています。大学時代はサッカー部の主将を務めており、お互いの意見を尊重しながらチームをまとめていた経験があります。部員の士気が下がらないよう、コミュニケーションをこまめに取り続けたことは、人と人をつなぐ営業の仕事に生かせると思います。
将来なりたい自分像を聞かせてください
面接で将来なりたい自分像を聞かれたときは、具体的なキャリアプランや将来のビジョンを答えましょう。面接官は質問から、企業と学生の方向性にずれがないかを確認します。そのため、回答する場合は現実的に可能な道筋を立てましょう。
【例文】
私は入社後、企画に携わり、大ヒット商品を生み出したいと考えています。まずは、現場ノウハウを学ぶため、営業職で商品の知識を深めていきたいと思っています。実際にお客さまが商品や市場に何を求めているのかを知り、売るためには何が必要なのか営業を通して学びます。
その後、企画部では営業で経験したことを生かして、現場の意見を反映し、求められている製品を正しく判断しながらアイデアを出したいと思っています。大学ではマーケティング論を学んできましたので、顧客ニーズに関する知識をより深め、仕事を通して身に付ける実践的なスキルと組み合わせていきたいと思っています。
二次面接での逆質問【11選】
二次面接では一次面接より掘り下げた質問をされるため、十分な対策が必要です。学生は自己分析を進める中で明確な回答を見つけながら、企業への逆質問も考えなければなりません。
・仕事の内容についての逆質問
・意欲をアピールする逆質問
・社風や社員の特徴を知るための逆質問
・企業をより深く理解するための逆質問
逆質問について、項目ごとに見ていきましょう。
仕事の内容についての逆質問
仕事の内容について逆質問する場合は、自分がその企業で働いていることをイメージして質問しましょう。しかし、面接官を担当している社員が自分が希望する部署に所属していないと、予想通りの回答が得られないこともあります。逆質問をするときは、相手の立場に合わせて質問を変えるなど、臨機応変さも持ち合わせておきましょう。
【例文】
・入社5年目の営業職の方は、具体的にどのような業務に携わっていらっしゃいますか。
・事務職として働いていらっしゃる中で、どのようなことにやりがいを感じていらっしゃいますか。
・現在、担当されている業務で大変だと感じることはございますか。
気になる点があれば、失礼にならない範囲で聞きましょう。
意欲をアピールする逆質問
面接官に意欲をアピールする逆質問をする場合は、働く意欲を伝えた上で、的はずれな内容にならないように注意しましょう。
【例文】
・第一線で活躍する人材になりたいと考えています。活躍されている方の特徴をお聞かせください。
・入社前に身につけておくべき知識や資格はございますか。
面接官にしっかりと入社への熱意を伝えて、アピールしましょう。
社風や社員の特徴を知るための逆質問
逆質問で社風や社員の特徴を知るためには、二次面接で面接官となるケースが多い現場の方に聞くことが望ましいでしょう。
【例文】
・御社の社風をどのように感じていらっしゃいますか。
・どのような方が御社に向いていると思われますか。
・部署ごとに職場の雰囲気は異なりますか。
OG・OB訪問以外で社風や社員の特徴を知りたい人は、二次面接での逆質問の機会に、聞いてみましょう。
企業をより深く理解するための逆質問
学生が企業をより深く理解するために逆質問するときは、ある程度、自分の考えを持った上で質問するのがコツです。
【例文】
・他社と比べて、御社の強みは◯◯だと思うのですが、その他にもあればお教えいただけないでしょうか。
・御社の事業に魅力を感じているのですが、今後どのような展望を見据えていらっしゃいますか。
・新たに事業を立ち上げられましたが、どのような方向性で進めてくご予定でしょうか。
企業に関する質問は、質問の仕方によって志望度の高さをアピールすることもでき、よい評価につながる可能性もあります。うまく逆質問を活用しましょう。
二次面接で避けたい逆質問
二次面接では逆質問をすることで、面接官にアピールしたり、企業への理解を深めたりすることが可能です。ただし、質問の内容によっては逆効果になり得ます。
逆質問では、事前に調べれば分かることは聞かないようにしましょう。公式ホームページや企業案内を確認すれば把握できる情報を逆質問でしてしまうと、企業研究をしていない準備不足の学生だと、悪い印象につながってしまう可能性があります。
また、給与や待遇面に関することを聞くのはNGではありませんが、条件面に関することばかり質問するのは避けたほうが無難です。仕事への熱意が低いと感じてしまう面接官もいます。逆質問では、相手にマイナスな印象を与えないよう、注意しましょう。
この記事のまとめ
二次面接は、一次面接や書類選考を通過した候補者が、さらなる深掘りと企業への適合度を確認するための面接です。一次面接では基本的なビジネスマナーや履歴書との相違などがチェックされますが、二次面接ではより個人の性格や能力、志望企業への適合度が見極められます。具体的には、以下の要点が挙げられます。二次面接の目的:自社にとって欲しい人材かどうかを見極めることが主な目的。現場の管理者や管理職が面接官を務め、個人の性格や能力を評価する。
一次面接との違い:一次面接ではビジネスマナーや基本的な資質がチェックされるが、二次面接では志望動機や人柄、能力などに焦点が当てられる。面接官も一次面接と異なり、現場の管理者や管理職が多い。 通過率の低さ:一次面接よりも通過率が低く、より厳しい選考が行われる。企業は自社に最も適した人材を選別しようとしている。
二次面接で落ちる理由:志望動機が曖昧、回答に一貫性がない、強みをアピールできていない、企業の求める人材とマッチしていないなど。
これらのポイントをしっかり押さえて準備をすることが重要です。また、二次面接に臨む前には企業研究を深め、一次面接の内容を振り返り、業界知識を深めると良いでしょう。
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