こんにちは、ワンキャリア編集部です。
生命保険業界1位の保険料収入を誇る第一生命保険（以下、第一生命）。近年では国内だけでなく、海外展開も積極的に行うグローバルな企業ともいえます。
第一生命の募集職種は下記の3種類です。
・【オープンコース】基幹総合職（G型・R型）
・【スペシャリティコース】基幹総合職（G型・R型）
・【オープンコース】基幹業務職（A型）
この記事では、「【オープンコース】基幹総合職（G型・R型）」の選考のポイントをお伝えします。
選考前の最終確認にぜひご一読ください。
＜目次＞
●第一生命の社風
●第一生命の本選考のポイント
●第一生命の本選考のフロー
・1. エントリーシート（ES）
・2. Webテスト
・3. 個別座談会（Career 3rd）
・4. Webテスト（デザイン思考テスト）
・5. Webテスト（テストセンター）
・6. 個別座談会（Career 3rd）
・7. 1次面接
・8. 2次面接
・9. 最終面接
●おわりに
第一生命の社風：お客さま第一主義経営を軸に、業界1位の保険収入を誇る
第一生命は、生命保険業界1位の保険収入を誇ります（※1）。
業界内でこうした確固たるポジションを獲得した背景には「お客さま第一主義」の経営があります（※2）。創業者・矢野恒太氏の「最大たるより最良たれ」という考えに基づいた方針です。
お客さま第一主義が体現された事例として「災害時の迅速な保険金の支払い」があげられます。
広島への原爆投下直後や、東日本大震災時の安否確認に伴う迅速な支払いに対応しました（※3）（※4）。
近年では顧客を取り巻く社会の豊かさを追求し「社会貢献への取り組み」も行っています。
代表的な事例が保健所誘致の推進です。
待機児童問題を解消するため、保健所運営会社と連携し、第一生命が保有する不動産物件へ保健所を誘致しています（※5）。
第一生命は、お客さま第一主義を軸とし、人々の悩みや不安に徹底的に寄り添う企業といえるでしょう。
（※1）参考：業界動向 SEARCH.COM「生命保険業界」
（※2）参考：第一生命「第一生命のアウトライン」
（※3）参考：ダイアモンドオンライン「原爆投下直後の焼け野原で保険金支払いに奔走した、第一生命広島支社長の気概」
（※4）参考：第一生命「東日本大震災により被災された皆さまへ」
（※5）参考：第一生命「企業主導型保育所（当社初）を含む4箇所の保育所を新たに誘致」
海外生命保険事業に強み。グローバルな働き方の魅力を体感できる環境
海外展開を積極的に推進しているのも、第一生命の特徴です。
1980年代にはロンドンおよび香港、1990年代にはニューヨークに現地法人を開設し、競合他社に先駆けて保険事業に関する調査や一部の金融業務を開始しました。
2006年からは、市場拡大が見込まれるアジア・パシフィック地域を中心に、海外への事業展開を本格的に開始しています。
2015年にはプロテクティブ社を完全子会社とし、世界最大の生命保険市場である米国への事業展開も果たしました（※6）。
実際に他社と比べてみても、その差は歴然といえます。第一生命の2020年度の経常収益における海外事業比率は23.2%（※7）だったのに対し、競合である日本生命は3.3%（※8）でした。
また、若手選抜型海外派遣研修、海外トレーニー制度などを通じて海外勤務を経験できる環境が第一生命にあるようです（※9）。
海外勤務経験のある社員は「多様な価値観をもつ現地の経営陣やスタッフを巻き込み、動かしていくことに難しさとやりがいを感じていました」と話しており、グローバルな環境にしかないやりがいを味わえるでしょう（※10）。
海外保険事業の著しい成長のもとで、グローバルな働き方に魅力を感じる学生におすすめの企業です。
（※6）参考：第一生命「海外事業分野」
（※7）参考：第一生命ホールディングス「2021年度3月決算短信」
（※8）参考：日本生命「2020年度 日本生命決算」
（※9）参考：第一生命「人財育成」
（※10）出典：新卒採用広報パンフレット
第一生命の本選考のポイント：「お客さま第一主義」の精神と志望度の高さをアピールしよう
第一生命の選考において最も重視されるのは「志望度の高さ」です。面接では志望度や入社意欲を確認する質問を多々されます。
下記の3点を意識して、説得力のある志望動機を準備しておきましょう。
（1）生命保険業界への志望動機「なぜ生保なのか」
（2）生命保険業界4社と比較しながら「なぜ第一生命なのか」
（3）自身の経験を織り交ぜながら「なぜその分野に関心があるのか」
生命保険業界や第一生命の特徴と、自身の経験を紐（ひも）づけることで、志望理由に説得力が増します。業界適性や業務適性を示せるよう心がけてください。
企業説明会や個別座談会で社員から聞いた話も参考にすると、よりリアルで説得力のある回答にブラッシュアップできるはずです。
人のために動く「第一生命人」としての素質を示そう
第一生命では、社会人としての基本を備え、「お客さま第一主義」の精神で動く「第一生命人」を育てるため、人財育成に力を入れています（※11）。
入社後には、「若手社員育成プログラム」として、新人社員研修と営業コンサルティング研修が行われます。
このため、向上心や自立心を持ち、研修を経て「第一生命人」になれる人材を求めているといえるでしょう。
また、多くの社員が経験する営業の現場では、仲間と協働することが基本となり「チームワーク」は欠かせません。
第一生命にふさわしい人材であると示すために、上記の素養をふまえた具体的なエピソードを用意しておくと良いでしょう。
（※11）第一生命「人財育成」
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第一生命の本選考フロー
第一生命の選考フローは以下のように進みます。
・1. エントリーシート（ES）
・2. Webテスト
・3. 個別座談会（Career 3rd）
・4. Webテスト（デザイン思考テスト）
・5. Webテスト（テストセンター）
・6. 個別座談会（Career 3rd）
・7. 1次面接
・8. 2次面接
・9. 最終面接
ここからは選考突破に必要なポイントをお伝えします。
1. エントリーシート（ES）：これまでの経験と「自分らしさ」をつなげるエピソードを用意しよう
第一生命の最初の選考では、ES提出とWebテストが同時に行われます。どちらも厳しい絞り込みはなく、通過率は高い傾向です（内定者談）。
過去には次のような質問が出題されました。
（1）これまでの取り組みの中で、最も自分らしさを表したと思える取組みについて2つ挙げ、それぞれの概要を記入してください
・1つ目（50文字以内）
・2つ目（50文字以内）
（2）上記の2つの取り組みの中で、最も自分らしさを表したと思える取り組みを1つ選び、具体的な行動について記入してください（400文字以内）
（3）上記の具体的な行動を踏まえ、自分らしさを表すキャッチフレーズを記入してください（20文字以内）
（4）生命保険業界を選んだ理由と、その中で当社を選んだ理由を記入してください（300文字以内）
（5）当社のビジネスフィールドの中で最も興味のある分野を選択してください。上記のビジネスフィールドを選択した理由を記入してください（300文字以内）
└ 選択肢：リテール、ホールセール、アンダーライティング、IT・システム、資産運用、海外事業、企画・管理、窓販・代理店分野
※出典：第一生命｜【オープンコース】基幹総合職（G型・R型）本選考のES
ESに記載した内容をベースに面接で深掘りされる可能性があります。下記の項目を意識しながら作成し、入念に対策しましょう。
設問（1）、（2）、（3）：「お客さま第一主義」を自分らしさと紐づけよう
設問（1）（2）（3）では、第一生命の求める人物像である「第一生命人」「お客様第一主義」を意識して回答しましょう。
特に設問（3）の「キャッチフレーズ」では、「自分らしさ」が「第一生命らしさ」につながるような単語を使いましょう。第一印象で企業に適性があることを示せるワード選定を心がけてください。
ある内定者は、ESや面接中に「人のため」という言葉を積極的に使っていたとのことです。
設問（4）：「誰かの不安を取り除いた」エピソードを用いて、生保への素養を示そう
設問（4）は志望度の高さが試される質問であり、重要視される項目です。
「なぜ生命保険業界なのか」「なぜ第一生命なのか」に対する明確な回答を用意しておきましょう。
生命保険業界への志望動機は「誰かの不安を救った経験を述べる」のがベスト。ある内定者は、家庭教師として生徒とその両親の不安を取り除いたエピソードを記載していました。
また、第一生命への志望動機は、日本の4大生命保険会社と比較することで説得力がうまれます。
ワンキャリアの業界分析記事を参考に、事業内容の違いをしっかりと把握しておくと安心です。OB・OG訪問やリクルーター面談で得たリアルな内容もふまえて、第一生命への圧倒的な志望度を示しましょう。
・【業界研究：生命保険】実は巨大投資家？生命保険会社4社（日本生命・第一生命・明治安田生命・住友生命）の特徴・社風などの違いを徹底比較！
興味を持った背景に紐づけて、筋の通った回答を用意しよう
設問（5）は自分の経験と紐づけたうえで「そのフィールドに興味がある理由」を書きましょう。興味をもった背景を明確に伝えられれば、説得力のある回答になります。
Career 1st（企業説明会など）〜Career 3rd（個別座談会）で社員から聞いた話も含めると良いでしょう。
事前に各事業への理解を深めたうえで「そのフィールドで何をしたいのか」まで語れるように心がけてください。後の選考で深掘りされる可能性があります。
2. Webテスト：ボーダーは高くない。参考書で最低限の対策を
自宅受検のWEBテスト。SPI方式で、「言語」「非言語」「性格」の3科目が出題されます。
内定者によれば「ボーダーは7〜8割程度。ネガティブチェックだと思う」とのこと。
難易度は高くない傾向があるようです。とはいえ、不安な場合は問題集をもとに最低限の対策はしておきましょう。
3. 個別座談会（Career 3rd）1、2回目：面接官である現場社員に「一緒に働きたい」と思ってもらえるか
個別座談会（Career 3rd）は社員1名に対し、学生1名で行われる20分程度の個人面接です。合計3回ほど行われます。
1回目と2回目の面接内容は基本的に同じ。1回目の面接官が若手社員であるのに対し、2回目は年次の高い社員になることが、最も大きな違いになるようです。
過去には次のような質問がされました。
・志望動機
└ なぜ金融か
└ なぜ生命保険か
└ なぜ第一生命か
└ 第1志望か
・入社して何をしたいのか
・逆質問（10分程度）
※出典：第一生命｜【オープンコース】基幹総合職（G型・R型）2022年卒の個別座談会（Career 3rd）
基本的には「志望動機」と「入社してやりたいこと」の確認のみで、残りの時間は逆質問がメイン。しかし、評価の対象であり、選考の要素もあるようです（内定者談）。
現場社員が面接を担当することから「一緒に働きたい」と面接官に思わせることが重要です。きちんとした言葉遣いを心がける、笑顔で受け答えするなど基本的なマナーと立ち振る舞いを意識しましょう。
逆質問では、企業HPやパンフレットで情報収集して積極的に質問し、志望度の高さを示すのがおすすめです。
4. Webテスト（デザイン思考テスト）：他社のテストで形式に慣れておくと安心。リラックスして挑もう
Webテスト（デザイン思考テスト）の内容は「創造セッション」「評価セッション」の2つ。内定者によると、特に選考の要素はないようです。肩の力をぬいて受験しましょう。
対策をしたい場合は、他社の同テストを受験して臨むことをおすすめします。
5. Webテスト（テストセンター）：問題集での対策は必須。他社のテストでも経験を積んでおこう
テストセンターで受験するWebテスト。形式はSPIで「言語」「非言語」の2分野が出題されます。
ある内定者が「6割程度で通過できた」と話すことから、そこまで絞り込みはされない模様。他の企業のテストセンターを受験して、形式に慣れておく程度で良いでしょう。
6. 個別座談会（Career 3rd）3回目：何よりも志望度が大事。熱意を伝えよう
個別座談会（Career 3rd）3回目の内容は、1回目・2回目と変わりません。ただし面接官の年次は2回目より上がる傾向があります。
今までより一層、志望度の高さをアピールしましょう。内定者によると、「Webテストはただの絞り込み。志望度の高さを重視しているので、とにかく熱意を伝えることが一番大事だと思う」とのことです。
これまでの選考と同様、「一緒に働きたい」と思ってもらえるように、基本的なマナーや印象の良い立ち振る舞いにも心がけてください。
7. 1次面接：選考の鬼門！ 志望度の高さと「お客さま第一主義」の素質を示せるか
1次面接は社員1名に対し、学生1名で行われる30分程度の個人面接です。過去には次のような質問がされました。
・学生時代に力を入れたこと
└ 取り組みの理由
└ 工夫したこと
└ 大変だったこと
└ どのように成長したのか
・周りの人からどのような人だと言われるか
・志望動機
・逆質問（2問程度）
※出典：第一生命｜【オープンコース】基幹総合職（G型・R型）2022年卒の本選考1次面接
1次面接は年次の高い人事社員が担当します。通過率も低く、選考の鬼門といっても過言ではありません。
「なぜ生命保険業界か」「なぜ第一生命なのか」を明確にし、説得力のある回答を用意することが重要です。他の生命保険会社と比較したうえで、「第一生命でなければならない理由」を述べましょう。
その際は「興味のある◯◯のフィールドで実現したいこと」まで示すことができれば、企業への理解度と志望度の高さも伝えられます。
また、人のために動けることを示して「お客さま第一主義」にかなう人材であることもアピールすると良いでしょう。
8. 2次面接：OB・OG訪問や座談会で情報を集めて、具体的に回答をしよう
2次面接は社員1名に対し、学生1名で行われる30分程度の個人面接です。過去には次のような質問がされました。
・学生時代に力を入れたこと
└ 大変だったこと
└ どのように困難を乗り越えたか
・志望動機
・キャリアプラン
・逆質問（2問程度）
※出典：第一生命｜【オープンコース】基幹総合職（G型・R型）2022年卒の本選考2次面接
内定者によると、1次面接より通過率は高いようです。ただし、ある程度の絞り込みが行われる可能性があります。
志望度の高さは継続して示しましょう。また学生時代の経験についても、深掘りに耐えられるように入念に対策しておくと安心です。
面接のコツは、より具体的に回答をすることです。例えば、キャリアプランについては「◯◯年目に◯◯部で◯◯をしたい」のように、詳細まで話すといいでしょう。ネットに載っていない情報は、OB・OG訪問や座談会で集めることがおすすめです。
これまでの選考と同様に、下記の内容も意識して臨みましょう。
・「なぜ生命保険業界か」「なぜ第一生命か」を明確にする
・自分の経験と紐づけて「なぜそのフィールドに興味があるのか」を示す
・他人のために動けることを示して適性をアピールする
9. 最終面接：意思確認の場。確実に内定を勝ち取ろう
最終面接は社員1名に対し、学生1名で行われる15分程度の個人面接です。質問は志望動機のみで、意思確認の場といえます。
とはいえ、必ず通過できるとは限りません。油断せず念入りに志望動機を確認し、確実に内定を勝ち取りましょう。
▼第一生命の選考ステップをさらに詳しく知りたい方はこちら！
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おわりに
ここまで、第一生命の本選考を突破するポイントをお届けしました。みなさんの選考対策のお役に立てたら幸いです。
第一生命の選考についてさらに詳しく知りたい方は、選考対策ページをご覧ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ（下記）の情報をもとにしています
【選考ステップ一覧】各選考の詳細と解説
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