テレビ放送やお店で耳にする音楽。その一つ一つの音楽の著作権管理を行っているのが「日本音楽著作権協会(JASRAC)」です。
「著作権管理」と聞くと少し堅いイメージを持つかもしれませんが、さまざまな業界団体との契約交渉の他、楽曲データを活用した技術の普及に取り組むなど、時代の変化に対応している団体でもあるのです。
「JASRACは、常に新しい課題に取り組んでいます。管理業務だけでなく、実は、交渉スキルという大きな武器を手に入れることができるのです」
そう話すのは、「送信部 放送メディア課」で課長を務める田端敏紀さん。変わりゆく音楽業界で奮闘するJASRACの在り方について聞きました。
<目次>
●日本の音楽著作権管理を担い、クリエイターとユーザーをつなぐJASRAC
●音楽利用の変化に伴い、放送関連団体と協議しながらライセンスを随時見直す
●地上波からTVerまで……音楽の権利処理の新しいルール作りに携わる
●根っこは同じ。「交渉スキル」という大きな武器を手に入れられるJASRAC
●フィンガープリントで楽曲にまつわるデータをひもづけ、より正確にクリエイターへ分配を行う
●契約のルール作りと放送事業者との交渉を同時に進め、クリエイターに大きな価値をもたらす
田端 敏紀(たばた としのり):一般社団法人日本音楽著作権協会 送信部 放送メディア課 課長
1999年JASRAC入社。放送で利用される音楽の著作権管理に従事。地上波放送、衛星放送、ケーブルテレビやコミュニティ放送など放送事業者の窓口として、契約ルールの策定、著作物使用料額の決定、楽曲報告データの収集を行っている。
日本の音楽著作権管理を担い、クリエイターとユーザーをつなぐJASRAC
──はじめに、JASRACの事業内容について教えてください。JASRACは「一般社団法人」という法人格ですよね。
田端:JASRACは音楽著作権を管理する一般社団法人です。管理委託いただいているクリエイター(作詞者、作曲者、音楽出版者)や、相互管理契約がある海外の著作権管理団体の音楽著作権を管理しています。ユーザーからは楽曲利用に関するライセンスの対価(使用料)をいただいて、それをクリエイターに分配しています。
JASRACの組織は大きく3つの部門に分かれます。まず、「組織本部」という経理や法務、社内システムなどを担当する組織の土台となる部門。次に「資料分配本部」という、楽曲の権利情報データベースの整備や、使用料の分配を担当するJASRACの心臓とも言える部門。
そして「業務本部」という、ユーザーとのライセンス契約業務を担当する部門があります。ここは組織的にはフロント部門にあたり、利用された楽曲報告データの収集も行っています。例えば、放送事業者がテレビ番組で利用した楽曲をJASRACへ報告するものです。各部門には、それぞれ業務所掌に応じた部・課が設けられています。
──JASRACは一般社団法人ですが、一般企業とはどのような点が異なるのでしょうか? 株式会社とは何が違うのかも知りたいです。
田端:たしかに「一般社団法人」という言葉は聞き慣れないかもしれません。株式会社とは異なり、営利活動を行わないというところが最も大きな違いでしょうか。
JASRACは、非営利の一般社団法人として運営されています。非営利とは、株式会社などとは異なり、利益を出資者などに配当しないことを指します。JASRACでは、年度ごとの運営費に余剰金が発生すると、内部留保をせず、翌年度の著作物使用料として著作権者に分配します。
また、JASRACの場合、基本的に著作権者のみが議決権を持つ法律上の社員となり、法人の運営にあたります。
このような違いはありますが、事業目的の達成を通じて社会貢献していくという点において、根幹的には同じだと思っています。社会に貢献し、組織の価値を高めていく。どの法人もそう考えていらっしゃるはずです。
──JASRACの事業目的を教えていただけますか?
田端:JASRACの事業目的は、「音楽の著作物の著作権を保護し、あわせて音楽の著作物の利用の円滑を図り、もって音楽文化の普及発展に寄与すること」です。「保護」と「利用の円滑」という2つの軸がありますので、バランス感覚が重要だと感じています。クリエイターとユーザー両方に視点を置くことが大事です。
──田端さんはいつJASRACに入社したのでしょうか? その後、どのようなキャリアを歩まれてきたのか教えてください。
田端:1999年に入社しました。JASRACでは、ある程度の期間でいくつかの部門を経験していくのが一般的なキャリアステップですが、私の場合は、入社後ずっと業務本部に所属しています。
最初は支部勤務でした。全国の主要都市にある支部はコンサート、テーマパーク、ライブハウス、ホテルや飲食店、カラオケボックスなどのライセンス業務に対応しています。私は入社後、いくつかの支部で担当地域のライセンス業務に携わりました。
その後、2010年にJASRAC本部の「演奏部」に異動しました。演奏部は、著作権法上の「演奏権」を取り扱う部署です。部署名もそれに由来します。
演奏部は、全国の支部を統括するヘッドクォーターのような部署で、演奏権管理の施策や仕組みを作り、運用していくという業務を行います。また、コンサート業界や飲食業界などさまざまな業界団体と協力関係を構築し、その業界の事業者に著作権手続きをアナウンスし、啓発活動を行っていくことも重要な業務です。
──直近では、どのような業務に従事していますか。
田端:2017年から送信部の放送メディア課に所属しています。送信部は、放送やインターネットなどのライセンス業務を担当する部署です。放送メディア課では、放送全般を担当し、「日本放送協会(NHK)」や日本民間放送連盟、衛星放送協会、日本ケーブルテレビ連盟などの放送関連団体と契約交渉することが主な仕事です。
また、交渉だけでなく、放送事業者から楽曲報告データを収集する業務も行っています。放送では、番組テーマ曲や劇伴BGM、音楽番組などさまざまな形で日々多くの楽曲が利用されています。この報告データが、クリエイターへの分配の基礎資料となるので、とても重要な業務です。
音楽利用の変化に伴い、放送関連団体と協議しながらライセンスを随時見直す
田端:契約交渉は業務の大きな柱で、放送関連団体とは日々交渉しています。交渉では、ライセンスする利用の範囲や使用料、また、楽曲報告に関することなど、条件面を詳細に詰めていきます。
主な放送事業者とのライセンス期間は、以前はある程度長期間でしたが、ここ最近は比較的短いスパンにしています。音楽利用の変化に対応し、ライセンスを随時見直すことで適切な対価をクリエイターへ還元できるようにするため、そのようにしています。
地上波からTVerまで……音楽の権利処理の新しいルール作りに携わる
──音楽の利用方法は直近ですと、どのような変化をたどっているのでしょうか。
田端:音楽の利用方法は、時代に合わせて変化し続けます。例えば、近年ではテレビ放送のインターネット同時配信も一般的になりました。NHKの「NHKプラス」に続き、2022年4月からは民放在京キー局も「TVer」で同時配信を開始しています。そのような新しい利用方法に、どのような権利処理のルールを作っていくのかが、私の部署に課せられた大きなテーマです。
キー局による同時配信の開始に先立って、2021年度の通常国会で、放送番組のインターネット同時配信などに係る権利処理の円滑化を目的とした著作権法の改正が行われ、主な措置のひとつとして、「許諾推定規定」が創設されました。
──聞き慣れない言葉ですが、どういった制度なのでしょうか?
田端:放送番組での利用を認める契約の際、権利者が別段の意思表示をしていなければ、放送だけでなく、同時配信もライセンスしたと推定する制度です。
ライセンス(利用許諾)範囲を明確にしていなければ、当初想定していなかった同時配信についても許諾したものと推定されるというもので、ライセンスする側にとっては注意を要する内容です。そのため、改正法に対応するよう、契約条項、特にライセンスの範囲に関する条項について、放送関連団体と集中的に協議して整理しました。
もっとも、法改正はいきなり行われるのではなく、関係省庁が設置する審議会などからのヒアリングを受けたり、意見書を提出したりします。その際に「法改正に当たり、権利者団体としてはこういう点も踏まえてほしい」などと要望をJASRACが出すこともあります。
権利者団体としては、権利者への対価還元を重要視していますが、新しい利用が生まれること自体はとても喜ばしいことだと思っています。放送事業者と協力しながら、サービスがより発展するようライセンス面の整備を行っているのです。
──さらにお聞きします。クリエイターが作曲した膨大な楽曲と、音楽を利用した人を一元で管理するのは大変だと思います。楽曲報告データの収集は難しそうに見えますが、どのようなシステムで収集を行い、著作権を管理しているのでしょうか?
田端:前提として、放送事業者とのライセンス契約は、端的に言うと「JASRAC管理楽曲のライセンスを出します。対価として使用料をお支払いください。それと、利用した楽曲を報告してください」という内容で、業界では放送包括契約と呼ばれています。
放送では、24時間365日膨大な数の楽曲が利用されます。使用料をクリエイターへ正確に分配するためには、楽曲報告が正確である必要があります。
JASRACでは、各放送事業者からの報告データを「J-BASS」というシステムで受け付けていて、放送事業者は、楽曲報告に必要となる情報を、放送の基幹システムやITなどを使ってピックアップし、番組単位でJASRACに報告します。
──放送事業者はJASRACに何を報告するのでしょうか?
田端:番組名や放送日時、その番組で利用した楽曲名、利用時間(秒単位)、作家名などです。JASRACは、この情報を基に、クリエイターへ使用料を分配する訳ですが、報告内容に漏れや誤りがあると正確に分配できませんので、日常業務の中で報告データをチェックしてデータを整備するのもわれわれの重要な業務です。
契約交渉と楽曲報告データの収集は、どちらも重要業務ですが、それぞれ性質も求められる適正もかなり異なるので、両立させるためにはバランス感覚が必要だと思っています。
根っこは同じ。「交渉スキル」という大きな武器を手に入れられるJASRAC
──JASRACの「放送メディア課」に配属されると、どのようなキャリアを歩めますか?
田端:基礎業務をマスターしてもらった後、業務の難度を上げていきます。契約交渉業務では、複数ある交渉案件ごとにプロジェクトを作っていて、そこにメンバーとして参加してもらいます。まずは、案件について経過の把握、それから論点整理、シミュレーション、理論構築、資料作成と業務が広がっていく形です。
その後、交渉の場で資料説明や質疑応答などアウトプットできるようになってもらいます。そこまで到達すればレベルはかなり高くなっているでしょう。
プロジェクトチームで、交渉スキルを身に付けることができれば、対外的な交渉が必要な部署ではどこでも通用しますから、JASRACでも非常に活躍できるようになります。
──その他どういったプロジェクトがあり、どのようなスキルが身に付くのでしょうか?
田端:楽曲報告データの収集業務についても、課題に特化したプロジェクトを作っています。例えば業務効率化関連のプロジェクトでは、データ処理の自動化対応を実施して複数の業務で工数削減を実現しています。工程に無駄な処理はないか、より効率的な方法はないかを考えていくことがスタートになります。このマインドが定着すれば、効率化のためのスキルも身に付いていきます。
──契約交渉は難しい印象がありますが……。現場ではどのようなスキルが必要なのでしょうか?
田端:2つあります。まずは情報収集です。スキルというより、いかにアンテナを張っておくかということが大事ですね。情報収集というと単純に聞こえますが、放送関連団体の動向や、放送事業者のサービス展開、経営計画、IR情報、国の施策、審議会などでの検討状況、海外の情勢など押さえておくべきポイントは多々あります。
これらの情報が、分析や交渉方針を立てる上での基礎的な材料になります。海外情勢については、北米や欧州などの関係団体に直接伺って情報交換することもありますし、各国で開催される著作権関連の国際会議の場でも情報収集します。
2つ目は、物事を論理的に捉える力です。いわゆる「ロジカルシンキング」のような感じですかね。数多くある論点について、それぞれ結論と根拠・前提に分け、その論理的なつながりを捉えながら物事を理解する力が必要です。
──なぜ、ロジカルシンキングが必要なのですか?
田端:物事を論理的に捉えながら検討することにより整理ができますし、話すときにも聞き手に分かりやすく伝えられるからです。越えるべきハードルを見えやすくして、それをクリアするための方法を考える際にも、有効な思考プロセスだと思っています。
とはいえ、実際の交渉では、それだけだと相手には通用しません。偏りすぎると独りよがりの空論になります。これは優秀な人ほど陥りがちで、防ぐには、お互いの立場の違いを十分に理解する必要があります。当事者が論理的だと思いこんでいることも、相手はそもそも置かれている立場が違いますので、全くかみ合わない場合がありますから。
──お互いの立場を理解することがとても大切なんですね……。交渉の醍醐味(だいごみ)はどのような部分にありますか?
田端:交渉は、基本的には組織と組織の話し合いなのですが、それと同じくらい人同士の向き合いという側面があります。私もそうですが、皆がいつでも論理的で合理的かというと決してそうでもなくて、感情の部分やロジカルとは言えない背景事情・しがらみがあります。
そのようなことを推し量りながら相手の話を聞く力、向き合っていく力が最も重要なように思います。なかなか難しいことですし、案件によっては、数年におよぶ交渉もあります。だからこそやりがいがあるし、こういったことを踏まえながら難題をクリアすることが交渉の醍醐味だと思います。
──数年単位で交渉……。身が引き締まる思いですが、放送事業者のどのような立場の人と協議を進めていくのですか?
田端:放送関連団体や放送事業者の中にも著作権や法務関連の部署があります。そのような部署の方々と交渉を進めていきます。相手方も知財のプロであり、交渉のプロですので生半可な対応では通用しません。
交渉は、基本的に対立構造が前提となるので、大変な面もありますが、ある意味では交渉相手は仲間だと思っていますし、実際にとても信頼しながら仕事させてもらっています。というのも、私たちも放送事業者も根っこは同じ方向を向いているからです。
放送事業者は「頑張って、より良い番組を作りたい。番組を彩る楽曲を視聴者に届けたい」と純粋な気持ちを持っていて、私たちも、良い楽曲をより多くの人に届けてもらいたいと思っているからです。そのような根幹の部分では同じ目標を持っています。
それぞれの目標を達成したい。そうすることで社会に貢献し企業・法人の価値を高めたい。意見や立場は違っても、その真剣さは伝わるものです。
──田端さんがキャリアの中で、苦労して乗り越えてきたプロジェクトがあればお聞きしたいです。またその経験を経て、ご自身がどのように成長したのか合わせて教えてください。
田端:一つに絞るのは難しいですが、例えば「委員会」の運営はとてもやりがいがあるプロジェクトです。JASRACは、検討課題に対応するためいくつかの委員会を設けているのですが、その1つに放送分野の課題を検討する委員会があります。
委員会は、クリエイターである作詞者、作曲者、音楽出版者で構成されていて、私は、運営サイドの担当者として携わっています。
この委員会では、主に、放送事業者とのライセンス契約をどのような条件にしていくかということを検討していて、具体的には、放送事業者が行うインターネット配信使用料の取り扱いや楽曲報告の精度向上に関することなどを議論しています。
──委員会ではどのような点を大切にしているのでしょうか?
田端:委員会での議論を充実させるためには、それに向けた、われわれ運営サイドの準備がとても重要です。委員の方々が議論しやすいよう、資料を作成していくのですが、ポイントを正確に押さえられているか何度も社内確認しながら仕上げていきます。
委員会当日は、運営サイドが、放送業界の動向や法改正の状況、放送関連団体との協議状況などを委員に説明し、議論していただくわけですが、説明内容が的を射ていないと議論の方向性に影響が出るので、細心の注意を払いながら進行していきます。
作家の方々は、苦労して創作した楽曲一つ一つに深い思い入れを持っています。ですので、それらをどのような条件でライセンスするかということにも深い関心やご意見があります。
さまざまな議論を経て、共通のコンセンサスが得られたときや「交渉が成功するよう応援していきます」とおっしゃっていただいたときは、運営サイドとして、委員会に携わって本当によかったなと実感します。何よりも、作家の方々とじかに接していろんな思いやご意見を伺うことが、交渉業務でのバックボーンになるので自分の成長にもつながります。
フィンガープリントで楽曲にまつわるデータをひもづけ、より正確にクリエイターへ分配を行う
──直近ではITやデジタルの力を用いて楽曲のデータを使う取り組みがあるようですね。
田端:はい。フィンガープリント技術というものがあり、業界ではその活用が進んでいます。フィンガープリントは人間の指紋に由来する呼び名ですが、この技術が何かというと、簡単にいうとマッチング技術です。さまざまな使い方があるのですが、音楽の分野では、利用された楽曲を自動で特定するために用いられています。
仕組みを説明すると、まず、楽曲の特徴点を抽出してデータ化(フィンガープリント)し、それをデータベースにします。そして、流れている楽曲とデータベースの中にあるフィンガープリントデータを照合することで楽曲を特定するというフローです。放送では多くの楽曲が利用されますので、それに対応できるようデータベースには膨大な量のフィンガープリントデータが蓄積されています。
フィンガープリントデータには、作家情報などのメタデータも付加しています。そうすることで楽曲特定と同時に権利関係も把握できます。放送事業者が楽曲報告するためのツールとして、フィンガープリント技術は非常に有効で効率的な手段です。クリエイターへの分配もより正確になります。
JASRACや他の権利者団体は、権利関係のメタデータを提供するなど、フィンガープリント事業者と連携して、この技術がより普及するよう環境整備を行っています。もしかすると、学生の皆さんの中には「JASRACはどこか堅そうな組織」といった印象を持つ人がいるかもしれませんが、意外と小回りが利いて新しいことに挑戦できる環境なんです。
契約のルール作りと放送事業者との交渉を同時に進め、クリエイターに大きな価値をもたらす
──今、田端さんが注力している業務の分野は何ですか?
田端:有効期間の満了が迫っている大きな契約がいくつかありますので、目下のところ、次期契約に向けた交渉に注力しています。メインは、お話しした通り、放送事業者が行うインターネット配信に関する契約のルール作りですね。交渉と委員会を両軸に進めていきます。
その他、詳細はあまり言えませんが、使用料計算方法を長年変更できていない分野がありますので、今の実態に応じた内容にアレンジするよう交渉しています。この交渉がまとまれば、クリエイターに対して大きな価値を提供できると思っています。
──どのような学生にJASRACに来てほしいですか? 田端さんが思うJASRACに向いている人物像があればお聞きしたいです。
田端:いろいろな人がいた方が魅力ある強い組織になりますから、どのような人にも志望していただきたいです。ただ、あえて言うなら、「好奇心」が重要なのかなと思います。
現場では、自分で考え、イメージを作り、実行していく力が求められますので、「なぜこういうルールになっているのか?」「もっと便利になる方法はないのか?」というような問いを立てて、好奇心を持って動ける人はJASRACに向いていると感じます。好奇心の先にあるような課題抽出や、そのクリアの方法などは、入社後に実践の中で身に付けていけます。
──JASRACを目指すには、音楽や、法律の専門知識はやはり必須なのでしょうか……?
田端:いえ、音楽や法律の知識は必須ではありません。JASRACは文理問わず広く募集しています。社名的に何となく文系寄りのイメージはあるかもしれませんが、データ回りの業務はデータサイエンスの要素もあるので、理系の知識を持った人も求められています。事業目的を達成するためには、多様な人材が必要だと思っています。
──ありがとうございます。最後に就活生へメッセージをお願いします。
田端:音楽にまつわる変化のスピードは非常に激しいです。音楽サービスは、フィジカルメディアからストリーミングにシフトして、もはやCDを買ったことがないという人も増えました。
今後も、環境はめまぐるしく変化していきますが、いつの時代においても、音楽の「価値」は不変です。時代の変化に向き合って、よりよいルールを作っていく。それがJASRACです。その仕組み作りに興味を持った人は志望してもらえるとうれしいです。日本の音楽産業は世界有数の市場規模です。思う存分活躍してください。
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