こんにちは、2020年卒のドンドコマンです。
世渡り上手な学生の「既得権益」である「上っ面の就活ライフハック」を市場に流出させるため、ワンキャリアで記事を書かせていただいています。
▼前回記事はこちら
・面接解禁、即内定しよう!鬼のスケジューリング術
今回紹介するのはOB・OG訪問に関するライフハックです。
特に日系大手の内定を獲得するためには必須とささやかれているOB・OG訪問。
私は、OB・OG訪問はした方が良い……いえ絶対にすべきだと考えています。
そう思う理由は2つあります。
OB・OG訪問をすべき理由(1):選考で優遇される可能性があるから
OB・OG訪問は選考における評価の対象になっているのかいないのか。就活生にとっては尽きない話題でしょう。
結論から言います。評価ついてますwww
そりゃ当たり前でしょ。企業は飯代という経費を切った上に、大切な社員の1時間を提供しているわけです。
これがCSRだったら噴飯ものですよw
私が複数の社員から聞いた話によると、領収書を精算するときに、学生の評価シートを人事に提出するのが主流のようです。
そのような制度を良く思わない社員の方もおり、自腹でおごってくださる場合もありました。
お会計の際に、領収書を切っていたらまず評価がついていると思った方が良いでしょう。
また、評価方法は企業によって異なるようです。
私が把握している範囲では、「◯か✕かをつける二択」や「1から5までの5段階評価」がありました。
OB・OGの評価が良いと、選考ステップが短縮されることがありますし、評価が面接の予備情報として共有され、実質的に優遇されるケースもあるのです。
OB・OG訪問をすべき理由(2):インターネットでは得られない生の情報が得られるから
社員の話によって、業界理解が深まり、具体的な仕事をイメージできるのがOB・OG訪問のメリットです。
──こう聞いて、「そんなの当たり前じゃん。別にライフハックじゃないだろ!」と思ったあなた、勘が良い。その通りです。
私は、社員の生の情報を得る最大のメリットは、他にあると考えています。
面接で聞かれる「社員の話で印象に残ったことある?」で無双できる
特に、志望度が重視される企業の選考において、内定を獲得できるかは上記の質問にはっきり答えられるかに大きく左右されます。
多くの場合、最終面接に近づくにつれて、面接官の年次は上がっていきます。
そして、いわゆる「オジサン社員」ほど「社員訪問はしたのか」「どんな話を聞いてきたのか」に興味を示すのです。
総合商社の面接では特に顕著です。
この質問で面接官にウケる回答ができれば、内定に近づくことは間違いないでしょう。
では、どのような話が特に有効なのか、私の経験からいくつか例示したいと思います。
ウケの良い話(1):それなりの役職にある社員の苦労話や失敗談
もしあなたが、実力ある管理職社員(ここ大事)にOB・OG訪問していたのなら、面接官も知っている(知らなくても役職で大体分かる)ので必ず話しましょう。
特に失敗談や苦労話であれば尚良し。いつの時代も身内の苦労話はウケるものです。必ずや面接官に響くはず。
もしくは晩酌の肴(さかな)にでもなることでしょうw
例えばですが、私はこんな話をしていました。参考にしてみてください。
・○○さんが担当した取引先の中小企業が倒産して、その社長と居酒屋で涙を流した話
・アジアのある途上国に駐在した◯◯さんは後任が決まらず、10年以上駐在していた話
ウケの良い話(2):その業界・会社独特のあるある話
「あるある」というコンテンツは、古今東西もてはやされます。
社会人にとって、自分たちの「あるある」に、学生が驚いたり共感したりすることは、とても楽しいことのようなのです。
「社員の話で印象に残ったことある?」と聞かれたときは、例えば以下のような話を引き合いに出して「とても驚きました」と言っておけば良いでしょう。
(もちろん面接の雰囲気に応じて、話す内容は調整してくださいね)
<総合商社>
・国からの案件落札は、財閥系ならほぼ出来レースな話
・港湾のおじさんと仲良くならないと貿易の仕事が進まない話
・駐在先の外国人社員と下ネタを交わせる社員が最強な話
<デベロッパー>
・再開発計画にこぎつけるために、合法的に賛同地権者を水増しする話
・「湾岸地帯は人の住むところではない」と思っている人が業界内部には多い話
・海外、特に社会主義国での用地取得は財閥の力が暗躍する話
<広告代理店>
・コネで入った社員の方が上品で出来が良いことが多い話
・クライアントのよくある「ぶっ飛んだCMを作りたい」をうまく形にするのが難しい話
・本質的にくだらない商品に関しては、もはや広告を作っても仕方がないことをクライアントに分からせるのが難しい話
仮にOB・OG訪問をする時間がなかったとしても、話のネタを集めることはできます。
日系大手企業なら、HPやパンフレットに何人ものインタビューが掲載されていますよね。
興味深い話があれば、社員名とともにストックしておき、「パンフレットで見た」という点だけ伏せて話してみましょう。
社員名、を言えることが肝だと思います。
極端な例ですが、OB・OG訪問を一度もしていない学生が、面接前の待合室で流れていた企業紹介ムービーの内容を面接で臨場感を持って話し、内定を獲得した話を知っています。
ここまで、かなり打算的な話をしてきましたが、OB・OG訪問から得られる学びはかなり多いと思っています。
私自身、総計30名以上にOB・OG訪問をして、ビジネスモデルの裏側や社会人としてのマインドなどを学び、大人の階段を3フロアくらい上った感覚です。
さまざまな会社の人がわざわざ学生に時間を割いてくれる時期も、この期間くらいです。積極的に使い倒しましょう。
・良家の子弟じゃなくても大丈夫!面接でウケる「育ちの良さ」を演出する方法
以上、ドンドコマンでした。
▼ドンドコマンの他の記事はこちら
・面接解禁、即内定しよう!鬼のスケジューリング術
・OB・OG訪問の評価はついてます
・面接で姿勢が良くてもスルーされるが、良すぎると褒められる
・いい加減、WEBテストの解答集を使うのはやめようぜ
・OB・OG訪問は当たりくじの多い箱から引け
・体育会無双のおきて
・ガクチカが「低分子化アルギン酸ナトリウムの研究」なんですが、総合商社に受かりますか?
・「他社さん、どこ受けてるの?」に正直に答えてはいけません
・良家の子弟じゃなくても大丈夫!面接でウケる「育ちの良さ」を演出する方法
・これから就活を始めようと思います。まず何をすればいいですか?
(Photo:nayladen/Shutterstock.com)
※こちらは2019年10月に公開された記事の再掲です。