<同志社大学 Bさん(文系/男性)>
内定先
ネスレ日本、MTG、ファーストリテイリング、日系メーカー、日系インフラ
就活サマリー
【就活の進め方・軸は?】
就活に勢いをつけたボスキャリへの参加
【内定獲得の秘訣は?】
収集した企業情報を元にした「逆質問」
【大学特有の就活事情は?】
周囲に流されず早めに就活を始めることがカギ
#どんな就活?
#同志社 #文系 #日系 #外資系 #メーカー #インフラ
名だたる外資系・日系の超人気企業。その内定者は、どのような一年を過ごし、どんな企業を受けていたのでしょうか?
ワンキャリ編集部では「トップ内定者」にインタビューを行い、彼らの就活スタイルを徹底調査しました。彼らの内定の秘訣や就活スケジュール、大学ならではの特徴に至るまで、余すことなくお届けします。【大学別トップ就活生レポート2019】
【目次】
・就活の進め方・軸は?
・受けた企業一覧
・内定獲得の秘訣は?
・就活スタイルまとめ
・大学特有の就活事情は?
・一年間の就活年表
就活の進め方・軸は?
Bさんが就活を進める上で重視していたのは以下の2点です。
・留学をしたからこそ感じた「日本で働くことの必要性」
・就活に勢いをつけたボスキャリへの参加
留学をしたからこそ感じた「日本で働くことの必要性」
Bさんが外資系企業を選んだ理由は「焦り」でした。大学2年生の9月から1年間の留学をしたBさんは、アメリカのIT文化に触れます。
日本の一歩も二歩も先を行くその文化を、自国である日本に照らし合わせたとき、日本がいかに遅れをとっているかということに気がついたそうです。
アメリカがIT先進国であるということはBさんももちろん知っていました。
Bさんはもともと「将来は英語を生かせる仕事に就きたい」という希望を持っていたこともあり、何となく「将来は外国で働きたい」と思っていたそうです。
実際にアメリカの水産系企業でインターンとして勤務した経験もあります。しかし、実際にアメリカのIT文化を目の当たりにしたことでBさんが選んだのは「日本で働くこと」でした。
それは、日本のサービスや製品を諸外国にアピールする仕事では、Bさんが特に低いと感じている「日本企業のITリテラシー」を改善することは難しいと思ったからです。
日本企業のITリテラシーを優先して改善するためには、諸外国が日本のマーケットに向けて設立した企業で働いた方が良いと判断したと言います。
このことからBさんは、留学や海外でのインターンを経験したからこそ、逆に日本で働くことの必要性を強く感じることができたということです。
そしてBさんは、企業を選ぶ上で重要視していた「営業としての活躍できる土壌がある、つまり自分の頭で考えて営業活動ができるかどうか?」という点から最終的に進む企業を選んだ、と話します。
就活に勢いをつけたボスキャリへの参加
Bさんはボスキャリ(ボストンキャリアフォーラム)(※)に参加したことも、就活を成功させた大きな軸になったと言っています。
(※)……毎年11月にアメリカのボストンで行われる、就活イベント
ボスキャリの大きな魅力と言えば、即日内定をもらえやすいことですが、Bさんはそれに留まらないメリットがあると言います。
それは「効率の良いPDCAを回せること」です。
ボスキャリは、通常の就活と異なり、ES・面接・WEBテスト・グループディスカッション(GD)などを短期間で行います。
そのため、就活生の気持ちのゆるみも少なく集中して就活を行えることを体感したそうです。
また、面接に関しては3日間で集中して行われるため、自分の良かったところや改善すべき部分の振り返りを迅速に行えたとも言っています。
振り返りを迅速に行うことで、自分の就活についてのPDCAが素早く回せるようになり、結果効率の良い就活をすることができたそうです。
その結果、見事ボスキャリで内定をもらうことができました。
就活生はたくさんの時間をかけて就活を行うため、どうしても途中で気持ちが切れてしまったり、振り返りを怠ったりしてしまいがちです。
Bさんが経験したような、ボスキャリならではの短期集中就活の方が、実力を発揮しやすいという方も多いのかもしれません。
受けた企業一覧
受けた企業 | 内定した企業 | |
3年夏 (M1) |
ー |
ー |
3年秋 (M1) |
【本選考(ボスキャリ)】 ローム、矢崎総業、 JXTGエネルギー、楽天、 ボッシュ(Bosch)、 フジクラ、IHI、MTG、 ファーストリテイリング、 日本曹達、阪和興業、 ワークスアプリケーションズ、 LINE |
MTG、 ファーストリテイリング |
3年冬 (M1) |
【インターン】 村田製作所、三井物産 【本選考(ボスキャリ)】 ファーストリテイリング、 日本マイクロソフト、 AWS、SAPジャパン、 ソフトバンク、 ヤフー(Yahoo! JAPAN) |
ー |
4年春 (M2) |
【本選考】 SAPジャパン、ソフトバンク、 JXTGエネルギー、デル、 パナソニック、ダイキン工業、 村田製作所、リクルート、 NTTデータ、ネスレ日本、 グーグル(Google)、 セールスフォース・ドットコム、 日本オラクル、住友商事、 シスコシステムズ、AGC、 全日本空輸(ANA) |
ネスレ日本、 日系メーカー、 日系インフラ |
内定獲得の秘訣は?
Bさんの内定獲得の秘訣は以下の2点です。
・グルーブディスカッションは「誰よりも早く到着」
・収集した企業情報を元にした「逆質問」
グルーブディスカッションは「誰よりも早く到着」
Bさんはグループディスカッションの開始20分前をめどに到着するようにしていました。
これはグループディスカッションを成功させるための、Bさんの作戦です。20分前に会場に到着すれば、まだ他の参加者は到着していません。
その後、一人ずつ参加者がやって来ます。
この時間を使って、他の参加者とあいさつをして簡単な自己紹介をしたり、次にやって来た参加者を会話に取り込んで話を回したりと、いわゆるファシリテーターとしての役割をしていたと言います。
このファシリテーターとしての役割をすることで、グループディスカッションが始まった時点で参加者同士の緊張はある程度ほぐれていますし、場の空気も暖められるとBさんは言います。
すると、グループディスカッションの中でも参加者がお互いに発言しやすくなり、自分以外の参加者の話にも好意的に関わりやすくなるそうです。
自分の話を好意的に聞いてくれる参加者がいれば、発言もしやすくなると言います。
つまり、Bさんはファシリテーターとしての役割を買って出ることで、自分はもちろん他の参加者も含めた全員が発言しやすく、自分の良い部分を出しやすいグループディスカッションを作り上げていたのです。
収集した企業情報を元にした「逆質問」
面接での逆質問でもBさんは周囲と差をつけることに成功しています。Bさんは日経新聞やニュースピックスなどを使って、志望する企業の情報を収集しました。
ここまでは一般的な対策と言えるでしょう。しかし、Bさんはそれらの記事やニュースに対する人々の評価やコメントを重点的にチェックしていたと言います。
これは後に逆質問として「○○については、~という意見が多いようですが、御社ではどのように考えられていますか?」といった、具体的で新鮮なものになったのです。
これは採用担当者にポジティブな印象と映るだけでなく、世間と企業、そしてBさん自身との考え方のギャップを見つけることにも役立ったと言っています。
一方で「どんな人が働いているのか」という質問で、志望企業に自分が求められている人材かどうかを確認する、ということはしなかったと言います。
企業では多くの人が働いていて、それぞれに考え方が違うことは分かっているし、自分が今臨んでいる選考に残っているということで、企業が臨む人材像から大きくは外れていないことが分かっていたからだそうです。
また、Bさんは「企業が臨む人材像を聞いて、それに自分を合わせていってもお互いが臨む就職はできないだろう」とも言っています。
就活は一瞬で終わることではなく、今後の人生で長い時間を過ごす就職先を決めるものである、という考えがBさんにはあったのでしょう。
就活スタイルまとめ
WEBテスト/筆記試験 |
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対策時期 |
3年(M1)9~10月 3年(M1)12~2月 |
対策期間 |
2カ月以上 |
対策方法 | 参考書、模擬試験、 テストセンター受験 |
グループディスカッション |
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対策時期 | 3年(M1)12〜2月 |
練習回数 | 9回以上 |
練習内容 | 対策セミナー、 |
面接 |
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対策時期 | 3年(M1)10月 3年(M1)12月~2月 |
練習回数 | 9回以上 |
練習内容 | 対策セミナー、 選考を受ける中で |
OB/OG訪問 |
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訪問時期 | 3年(M1)12〜2月 |
訪問回数 | 4~6回 |
大学特有の就活事情は?
Bさんは同志社大学のメリットについて「学歴フィルターにかからないこと」と述べています。
これは、Bさんの周囲の2018年卒の方で、商社や難関と言われている外資系コンサルの内定をもらっている人が複数名いたことが理由です。
もちろん個々の能力あっての内定ではありますが、少なくとも大学名で切られることはない、ということが分かり、その点では安心できたと言っています。
一方でデメリットとして「周囲の学生が就活に取りかかる時期が遅い」とも言っています。
これは同志社大学に限ったことではないようですが、一般的な東京の大学に比べて関西では就活を始める時期が遅く、年明け1月、2月頃から就活を開始する学生が多いそうです。
この周囲の取りかかりの遅さに流されてしまうと、効率の良い就活ができないとBさんは言っています。
東京の大学生は1月から説明会に行くことも多く、取りかかりが早い分選択肢も豊富です。
しかし同志社大学では3月の就活解禁からスタートする学生が多い、と言います。
そんな中、Bさんは大学3年の9月から就活の準備を開始したことで、自分についての周囲へのヒアリング、年表作成など細やかで深みのある自己分析が実現したそうです。
そのかいあって、最終的にはボスキャリに参加し、そこで内定をもらうことにも成功しました。
一年間の就活年表
大学3年(6〜12月)
月 | 選考 | 対策/活動 |
6 | ー | ー |
7 | ー |
ー |
8 | ー |
ー |
9 | ー |
・WEBテスト/筆記試験 |
10 |
【本選考(ボスキャリ)】 ローム、矢崎総業 MTG、JXTGエネルギー、 ボッシュ(Bosch)、 フジクラ、LINE、 ファーストリテイリング、 楽天、日本曹達、 IHI、阪和興業、 ワークスアプリケーションズ |
・WEBテスト/筆記試験 ・面接対策 |
11 | 【本選考(ボスキャリ)】 |
ー |
12 |
【本選考(ボスキャリ)】 ファーストリテイリング 【本選考】 日本マイクロソフト、AWS |
・WEBテスト/筆記試験 ・GD対策 ・面接対策 ・OB/OG訪問 |
※インターン:実施した月/本選考:選考が行われた月
大学3年(1〜3月)/大学4年
月 | 選考 | 対策/活動 |
1 |
【インターン】 村田製作所 |
・WEBテスト/筆記試験 ・GD対策 ・面接対策 ・OB/OG訪問 |
2 |
【インターン】 三井物産 【本選考】 村田製作所、ソフトバンク、 SAPジャパン、 ヤフー(Yahoo! JAPAN) |
・WEBテスト/筆記試験 ・GD対策 ・面接対策 ・OB/OG訪問 |
3 |
【本選考】 SAPジャパン、ソフトバンク、 JXTGエネルギー、デル パナソニック、ダイキン工業、 村田製作所、AGC、 NTTデータ、ネスレ日本、 グーグル(Google)、 日本オラクル、 セールスフォース・ドットコム |
ー |
4 |
【本選考】 住友商事、デル、 ネスレ日本、ソフトバンク、 シスコシステムズ、リクルート、 村田製作所 |
ー |
5 |
【本選考】 ネスレ日本、デル、 全日本空輸(ANA) |
ー |
6 |
【本選考】 リクルート、住友商事 |
ー |
7 | ー |
ー |
※インターン:実施した月/本選考:選考が行われた月
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