こんにちは、最近お金がないMaryです。就活の早期化が進む昨今。夏インターンの参加も見据えて就活を始めると、1年以上にわたる長期戦が見込まれます。
そこで見落としがちなのが、「お金」の問題です。計画的に就職活動をしないと途中でお金がなくなってしまい、就職活動を断念することになる可能性があります。今回は、現役就活生の目線から、就活に掛かる費用のことや、すぐ始められる節約方法をお話ししていきます。
<目次>
■1年以上も普通です。マラソン化する就職活動
■50万円!? 就活はいくらお金が掛かるのか
■就活マラソンの敵は「財布の息切れ」就活生はお金がない
■じゃあ、どうする? 超・実用的な、就活費用の節約方法
└交通費/食費・カフェ代/書籍/宿泊費
■予定が不規則でもOK! 就活費用の稼ぎ方
└選考体験記・ES/交通系ポイント/有給インターン ■おわりに
1年以上も普通です。マラソン化する就職活動
近年の就活は、志望業界を問わず長期戦になりつつあります。選考時期の早い外資系企業やベンチャー企業志望に限らず、日系企業志望であっても、早期から選考に参加する方が有利になるからです。選考を早い段階から受けていれば経験を積むことができ、インターンシップから早期選考につながる企業もあります。
時には1年以上にわたって選考を受け続ける長期戦の就活は、スピードを落とさず走り続ける「マラソン」のようなものだといえます。
50万円!? 就活はいくらお金が掛かるのか
では、実際のところ、就活にはどのくらいお金がかかっているのでしょうか。ワンキャリアの記事によれば、東京都の学生が都内で就活をし、30回ほど面接を経験して内定した場合の就活予算でスムーズに選考が進んでも20万円以上は掛かると言われています。
就活が早期化して長期戦になりつつある今、さらに費用がかさむことが予想されます。都内の大学に通う私の場合は、以下のようにお金を使っていました。
私は就職活動を本格的に始めたのが大学2年生の冬だったので、大学4年生の春を迎えるまでに既に50万円以上も就活に使っています。
就活マラソンの敵は「財布の息切れ」就活生はお金がない
全力で就活がしたいけれど、何社も受けていたらお金が底を尽きてしまう。このような悩みを抱えている就活生は少なからずいると思います。
その理由はシンプル。就活生は「収入が減り、支出がかさむから」です。
(1)収入が少ない(減る)
選考や対策に追われ、アルバイトに割ける時間が削られてしまいます。就活の予定がいつ入るか分からないため、定期のシフトを入れるのが難しい状況も考えられます。
(2)支出が多い
就活をしていると、普段の大学生活より活動的になるので、それだけ支出もかさむことが考えられます。交通費や食費はもちろん、知識を得るために書籍の購入頻度も上がると考えられます。
志望度が低い企業には、興味があってもエントリーをためらったり、途中で選考を諦めてしまうこともあるでしょう。私は長期間の就活を続けている一人として、「就活マラソン」の途中で費用が底を尽きてしまう「息切れ」の問題を実感しています。
そこで大切なのが、長期就活を走り切るための「財布のマネジメント」です。ここからは、収入と支出の両面から解決策を考えていきます。抑えられる支出は節約し、稼げるタイミングでしっかりと稼ぐための方法をお伝えします。
じゃあ、どうする? 超・実用的な、就活費用の節約方法
まずは節約できるところを節約しましょう。今回は就活費用の中でも、
・交通費
・食事、カフェ代
・書籍代
・宿泊代
のコストを削減する方法について考えます。
交通費
就活費用の中でも切り離せないのが交通費です。選考やOB・OG訪問など、交通費は移動のたびに発生します。交通費が支給されるインターンシップもありますが、選考の段階で支給されることは少ないです。
対策は、就活の予定を1日に集中させることです。
(※交通費や食費の値段は、筆者の体験に基づいて算出)
例えば3日間バラバラに入れていた予定を1日に集中することで、行き帰りの交通費を抑えられます。
また、インターンで交通費・宿泊費が支給されるかどうかは、ワンキャリアの選考対策ページや体験談ページで見られます。過去の支給実績を見ておきましょう。
食費・カフェ代
就活中はどうしても外食が多くなる傾向にあります。食費・カフェ代の節約方法としては、次のような方法が考えられます。
(1)食事つきのOB・OG訪問や企業説明会に参加する
企業説明会やOB・OG訪問には、食事つきのものが存在します。OB・OG訪問は1対1の食事が基本ですが、食事つきの企業説明会は立食形式のものも多く気軽に参加できます。さまざまなマッチングサイト、スカウトサイト、エージェントに登録することで招待を得られます。食事にひかれて参加した説明会でステキな企業との出会いがあったり、就活の視野が広がるかもしれません!
(2)カフェ代を工夫してみる
カフェの選択は人の好みによると思いますが、その中でも工夫できる点を探してみましょう。例えば、「電源やWi-Fiが確保できることは譲れない」という方はお店の選択ではなく、メニューの選択で節約してみてはいかがでしょうか。就活中はカフェを使う頻度が普段以上に高まる傾向がありますが、こうした小さな出費の積み重ねが負担になっていることも多いので意識してみましょう(1日の利用金額×365日と考えるように意識してみるといいかもしれません)。
書籍
就活では選考対策本、ビジネス書、インターンの課題図書など書籍の購入頻度が高くなると思います。これらの書籍は1冊あたり1,000〜2,000円のものが多く、積み重なると大きな支出ですね。このコストを抑える方法として、次のような方法が考えられます。
(1)就活仲間と貸し借りする
就活で仲良くなった友人と、本を貸し借りしてみましょう。同じ業界を目指す友人は、読みたい本も重複していることが多いです。自分で購入する前に、就活友達が本を持っていないか聞いてみましょう。
(2)本をフリマサイトで売る/買う
購入した本を読んだらフリマサイトで売るという方法です。ビジネス書や選考対策本は、他の書籍に比べて売れやすい印象です。本を購入して読み終わってすぐに出品すれば、本の状態もよく、購入時の価格の半額以上で売れることもあります。筆記試験の対策本なども、フリマサイトで購入するとかなりコストを抑えられます。
宿泊費
遠方でのインターンシップや選考に参加する際、交通費と並んでコストがかさむのが宿泊費です。私が実際に宿泊費を抑えるためにしていたのは次の2点です。
(1)友人/親戚の家を借りる
友人や親戚の家を借りましょう。就活で出会った友人に泊めてもらうのもいいですが、相手に負担が掛かるので、なるべく親しい人に頼むことをオススメします。
(2)ゲストハウスやシェアハウスに泊まる
ゲストハウスやシェアハウスを活用しましょう。ゲストハウスはビジネスホテルの半額ほどの料金で宿泊できます。また、就活生用のシェアハウスを運営している所もありますので、活用するのもいいかもしれませんね。ただし、これらの施設を利用する際にはプライバシーや防犯についてしっかり確認することをオススメします。
東京都内でのオススメ宿泊施設は以下の記事にまとめてあるので参考にしてみてください!
・【地方就活生向け】東京都内でのインターン/OB訪問/面接の前泊でおすすめ宿泊施設!【エリア別】
予定が不規則でもOK! 就活費用の稼ぎ方
ここまでは支出の面からお話をしてきましたが、ここからは就活生の特性を生かして得られる収入について紹介します。
選考体験記・ES
まずご紹介したいのが、選考体験記やES(エントリーシート)の投稿です。就活メディアが、企業の選考内容や通過したESの内容で買い取ってくれます(Amazon券など金券の場合もあります)。選考体験記は選考の過程を詳細に記載しなければ提出できず、どの企業の選考体験記を投稿するかによって報酬が変動します。
基本的にESのみの投稿で500円程度、最終面接までの内容を投稿すると、受けた企業によって1,500~5,000円の報酬がもらえます。
選考体験記の募集は、サマーインターン後に始まることが多いです。その時に投稿しようとしても、選考を受けた時の詳しい内容が思い出せない可能性もあります。選考体験記を収入源としてフル活用するには、選考を受ける前から準備をしておくことが大切です。以下、自分の選考経験を無駄にしないための準備を説明していきます。
(1)選考体験記のフォーマットを作る
まず、選考体験の入力フォーマットを作りましょう(Google ドキュメントがオススメです)。選考体験記に入力する項目は決まっています。過去の選考体験記などを参考にして、記入が必要な項目を把握しておきましょう。例えば面接の場合は以下のようなフォーマットを作ります。
・面接名(1次、2次、部長面接、最終面接など)
・実施時期
・面接時間
・面接会場
・面接官の人数
・面接官の特徴(役職・肩書・入社年次など)
・学生の人数
・会場到着から選考終了までの流れ
・質問内容
・雰囲気
・注意した点や感想
・結果の通知時期
・結果の通知方法
(2)選考を受け終わったらフォーマットに記録する
選考を受け終わったら、記憶が新しいうちにフォーマットにしたがって内容を記録しましょう。
特に、面接での詳しい質問内容や選考会の雰囲気などは、時間が経つと忘れてしまいます。自分の振り返りも含めて、すぐに記録することを習慣化するといいかもしれませんね。
(3)Google ドライブなどで記録
記録した選考情報を、Google ドライブなどに保存しておきましょう。以下のように、業界や企業別にフォルダーを分けておくと便利です。ESに関しても記入内容と質問事項を記録しておきましょう。
(4)投稿の募集時期が来たら一気に投稿する
募集の案内が来たらこれまで保存していた選考体験記とESを一気に投稿しましょう。フォーマットの内容を記入するだけで簡単に投稿が済みます。各就活メディアが選考体験記やESを募集しているので、バンバン投稿しましょう。投稿の募集が始まるのは、サマーインターンが終わった後の10月~11月辺りが多いです。
なお、ESや選考体験記の投稿を募集しているメディアを下記ツイートにまとめてあります。参考にしてみてください!
【ES・先行体験記投稿先まとめ】
— Mary (@K_storm2911) 2019年2月1日
お金貰えるサイトまとめました!
①onecareer @onecareerjp
②外資就活ドットコム @gaishishukatsu
③unistyle@unistyleinc
④インターンシップガイド@InternGuide
⑤みん就@RakutenMinsyu
⑥就活会議@syukatsukaigi https://t.co/NPx5a8PQSX
交通系ポイント
絶対に支出する交通費は、一緒にポイントをためましょう。私は就活を始める前にSuicaをクレジットカードとリンクしていたので、電車に乗るたびにクレジットカードのポイントをためられるようにしておきました。また、就活中はコンビニエンスストアなどで買い物をすることが多く、この決済もSuicaで行えば、就活中の交通費・食費にもポイントがつきます。また、都内では東京メトロの「メトロポイント」もためられるので、登録することをオススメします。
有給インターン
長期戦の就活を続けるには、途中でエネルギー(=まとまったお金)の補給が必要になることは間違いありません。有給のサマーインターン・ウィンターインターンなどを活用して、活動費を補充しましょう。2日間で10万円の報酬がもらえるなど、短期間で高額の報酬がもらえるインターンシップもあるので、本命企業と同時に受けることをオススメします。有給のインターンシップ情報は以下の記事にまとめてあるので、参考にしてみてください。
私の場合は、4年生の6月まで就活を続けるつもりで就職活動を始めました。就活という「マラソン」を走り続けながらエネルギーの補給ができるという点で、有給インターンは「給水所」のような位置づけだと考えて計画を立てていました。冒頭のスケジュールをもう一度紹介します。
日系企業志望の就活生であっても、早期から幅広くインターンシップの経験を積むことができるため、志望企業の他にも有給のインターンシップに応募することを強くオススメします。
また、就活で最も費用が掛かると感じたのは、スーツやカバンをそろえなければいけない就活のスタート時でした。これから本格的な就活を始める方は、まとまったお金を確保しておくことをオススメします。
おわりに
就活は、学生にとって将来を決める大切な分岐点。そのための出費は出し惜しみしたくありませんよね。
就活中は経済的にも精神的にもきつい時期ですが、事前に計画を立てて対策を練ることで、きっと乗り切れます。これから就活を始める方も、長期化する就活を戦い抜くための戦略を描いてみてください!
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(Photo:sirtravelalot/Shutterstock.com)