落ちるのには理由がある:人事担当者も悩んでいた
「自信はあったのに、なぜか次の選考に進めない……」という悩みはありませんか。
そんなあなたは合否の境にいる「ボーダー学生」かもしれません。実は学生を落とす人事担当者もまた、合否をつけるのに悩んでいるのです。
本記事ではKIKIMIMI協力のもと、100名の人事経験者に「選考で泣く泣く落としてしまった学生の理由」をアンケートしました。結果、回答が多かった「他は優秀だけど、ここがもう少しできればいいのに」というボーダーを4種類集めました。選考対策の参考にしていただければ幸いです。
1. 筆記試験対策不足ボーダーを超えろ!
どれだけ面接が成功しても、WEBテストや筆記試験などで落とされてしまうことがあります。
人柄は高く評価されていても、実際に大まかに選別するラインを設けている会社も多く「あと1点あれば次の選考に進めるのに……」とやむなくの不採用通知もあるようです。
「後々職場で資格を取らなければいけない時に苦労するから」と将来を心配しての理由もありました。
【回答の一部】
・適性における知的レベルの低さで不採用になった(北海道 男性 48歳)
・熱意はあっても技術力がなさそうな学生(広島県 男性 54歳)
・共通試験を突破できなかった(東京都 男性 41歳)
・入社までに必要な資格が取得できなかった(東京都 男性 52歳)
企業により使用するテストの形式も違うので、入念な対策が必要です。企業別のテスト形式と科目を網羅した記事を公開しています。あわせてご覧ください。
・【保存版:120社分】企業別:過去出題された筆記試験/Webテストの種類・形式と対策法一覧
2. 社風と合わないボーダーを超えろ!
能力は申し分なくても、「今後のビジョンが一致しない」「上長のマネージメントスタイルに合わない」という理由で不採用を決定することもあるようです。
【回答の一部】
・会社のイメージと少し異なっていた(群馬県 女性 25歳)
・カルチャーフィットしないと考えた学生は基本的に学生のためにならないと考える(東京都 男性 45歳)
・雰囲気が緩かったので社風に合わないと判断(栃木県 女性 27歳)
筆記試験やWEBテストで同じ点数で面接も突破している学生が複数人いる場合、会社の方針と一致しているのかを重要視されることが多いようです。
あらかじめ「どのような社風なのか」「企業理念は何か」「企業のビジョンと自分の将来やりたいことはミスマッチではないか」を説明会やOB・OG訪問などで研究し、その企業に合うように面接練習をするとよいでしょう。
以下の記事もあわせてご覧ください。
・自己分析のやり方16本まとめ!就活で本当に内定へ近づく方法とは
3. 志望動機が足りないボーダーを超えろ!
売り手市場と呼ばれる昨今、やはりどこの面接の対策記事を見ても確認されるのは「志望動機」です。面接へ進むと何度も聞かれることでしょう。
やはり志望動機が薄いと、内定辞退の可能性から「優秀だけどちょっと……」という結果になってしまうようです。
【回答の一部】
・自己アピール力に欠ける(北海道 男性 37歳)
・典型的な回答で、自分の意見がない(千葉県 男性 57歳)
・企業人として自分が何をしたいかを明確に説明できない(東京都 男性 57歳)
・志望動機が未熟(愛知県 男性 59歳)
・採用後の出社意志があいまいで天秤(てんびん)に掛けているとの判断(群馬県 男性 56歳)
業界全体を就活の視野に入れている人や、面接慣れしていない人はこの壁で落とされてしまうことが多いのではないでしょうか。企業説明会やOB・OG訪問で他社との比較を行いながら自分の志望動機を固めていくことが重要です。
・志望動機の書き方と例文集!就活のES・面接で役立つアピール方法
また、面接の時に参考書や対策本通りの「テンプレートな答え以外の質問に対してうまく答えることができてない」「話の筋が通っていない」などの答えもありました。
4. ここも見ている。マナーのボーダーを超えろ!
コミュニケーションの問題で、という答えもありました。
「話すのが苦手」「自分の思っていることを伝えられていない」という答えもありましたが、ひときわ目立ったのがビジネスマナーに対しての解答でした。
能力は一定以上の評価を得ても「社会のルールを一から教えている時間はない」という考えから、基本的なマナーができていないと不採用となってしまうようです。
【回答の一部】
・面接での言動が尊大で慢心している感じが強すぎたため(神奈川県 男性 42歳)
・所作ががさつ(石川県 男性 47歳)
・電話連絡をしても折り返す事はなく、メールでしか返信がない(神奈川県 男性 48歳)
・過度なくらいのコミュニケーション能力不足(大阪府 男性 37歳)
・基本的なビジネスマナーに著しく欠けている(東京都 男性 56歳)
人事担当者は性格や学力の適性とともに、所作も見ているということを念頭に面接に臨むだけでもこのボーダーは超えられるかもしれません。
ビジネスマナーの基本に関してはこちらの記事もご覧ください。
・要注意!社会人がうんざりする、学生にありがちなマナー違反5選
5. おわりに
いかがでしたか。ぜひこれを参考に合否ボーダーを超えて、次のステップに進みましょう。
参照元:KIKIMIMI「泣く泣く落とした学生ってどんな学生ですか?人事経験者に聞きました!」