新卒採用を受ける方向けに、中部電力(事務職)の本選考ステップ(ES、面接、Webテスト等)で問われるポイントをお届けします。選考前の最終確認にご一読ください。
中部電力の選考フロー:
中部電力の選考フローは以下のように進みます。
1. エントリーシート(以下、ES)
2. Webテスト
3. リクルーター面談
4. Webテスト
5. 一次面接
6. 最終面接
ここからは選考突破に必要なポイントをお伝えします。
中部電力の選考全体のポイント:「社風と合う人材であること」と「志望度の高さ」をアピールしよう
1. 社風に合う人材であることを伝えよう
中部電力の選考では、論理的思考力に代表されるような思考能力を問われることはほとんどないため、能力面よりも人柄を重視した選考であることがわかります。その中でも、以下の2点は特に重視されます。
(1) 責任感:安定供給を止めてはならないという責任
(2) 真面目さ:ルール(法令)を遵守するという真面目さ
これらは、インフラ企業特有の堅実な社風への相性という意味で、必要となってきます。上記2点の資質を備えた人材かの判断が、社風と合うかどうかの評価に直結するのです。
実際、各々の選考では雑談のような時間が多く存在しますが、これは面接官が学生の自然体でいるときの様子をみて人柄を判断しているものと捉えられます。
2. 志望度の高さをアピールしよう
「なぜ他の電力会社ではなく中部電力なのか」という志望理由が大切です。
中部電力は、東海御三家(JR東海、トヨタ自動車、中部電力)の一角で、社会貢献の大きさに加え、地域内では圧倒的なブランドがあり、社員は会社と仕事に強い誇りを持っています。また中部電力事務職では中途採用をほとんど行わないため、一定数の新卒を確実に採用したいと考えています。
だからこそ、他業界や他電力会社ではなく中部電力でなければならない理由を示したうえで、面接官に「この学生は必ず入社してくれる」と信頼してもらえなければ、面接官に認められ、内定を獲得することはできません。中部地方への愛情や、インフラの中でも電力事業を志望した理由を用意し、それを説明できるようにしましょう。
中部電力の選考の各ポイント
3. エントリーシート(ES):面接で使用される
2017年卒の中部電力の本選考では、ESに以下の設問が課されました。
(1) 志望理由・入社後にしたいこと(250字)
(2) 学生時代に頑張ったこと(500字)
※出典:中部電力|事務職2017年卒本選考のエントリーシート
いずれもオーソドックスな質問です。手書きで記入し郵送で提出し、応募する形式となっています。
このESは、リクルーター面談および本面接でも面接官の手元に置かれ、面接官はESの情報をもとに質問を行うため、後半の選考を左右することとなり非常に重要です。自分がアピールしたいエピソードの詳細まで述べるのは字数の面で困難であるかもしれませんが、学生生活の中でどういう経験をして何を学んできたかを面接官がイメージしやすいように書きましょう。
また前述のように、中部電力の選考では中部地方への愛着も問われます。ある内定者は、「地方でサークル活動をした経験があったので、中部地方と関連づけて書いた」とのことです。
2017年卒のES回答例はこちらです。
4. Webテスト:形式は玉手箱! ボーダーは心配無用
ESを提出したら、次にWebテストを自宅で受験します。形式は玉手箱となっており、言語・計数・性格あわせて1時間30分程度で行われます。
このWebテストのボーダーは他企業に比べると高くなく、通過倍率が低いといえるでしょう。実際、内定者の中には「6割くらいしかできなかったが通った」と述べている方もいます。テスト対策に注力するあまり企業研究がおろそかにならぬよう、注意しましょう。
5. リクルーター面談:志望度の高さを示す
リクルーター面談は、若手の社員(その学生と同じ大学出身)が行ってくれます。1対1の面談を2回(各40分程度)、別日に行う形式です。
1回目の面談では、
(1) 志望動機
(2) 学生時代に力を入れたこと
※出典:中部電力|事務職2017年卒本選考の選考ステップ
の2点を中心に問われます。自己紹介の後はずっと逆質問の時間となります。
2回目も、ほとんど同じ内容で進められます。ただし、2回目の方が志望動機についてより深く尋ねられます。いずれも雑談のような柔らかい雰囲気のもとで行われます。内定者によると、「物腰柔らかで、真面目そうな雰囲気で社風が現れていると感じた」とのことです。
主な質問は上の2点ですが、その他にも
(3) 中部電力の取り組みで興味があることはあるか
(4) 中部電力の企業理念についてどう思うか
※出典:中部電力|事務職2017年卒本選考の選考ステップ
のように志望度を測る質問がなされることがあります。中部電力のホームページにて、新卒採用情報・グループ会社のサービス内容などの把握等、企業研究を欠かさないようにしましょう。
6. Webテスト:形式はSPI! ネガティブチェックが主な目的か
2回目のリクルーター面談後、Webテストを受験します。形式はSPIで、言語・非言語・性格あわせて60分程度です。
面接を担当する社員に結果を見せるために受験するとのことなので、ここで不合格になることはなく、ネガティブチェックとして機能していると考えられます。過度な対策はもちろん不要ですが、SPIの結果が社員の手元に置かれたうえで面接が行われることを考えて、問題集を1周解く程度の対策はしておきましょう。
7. 一次面接
一次面接は、課長クラスの採用担当社員1人:学生1人で、1時間程度行われます。
雑談ベースで進行しますが、その中で自分の体験に紐づけられた質問が投げかけられます。たとえば、ある受験者は「住民のデモを目の当たりにした経験」を話したところ「もし実際に、住民がデモを起こしてしまった時、あなたならどうしますか?」と問われたそうです。そのほか、「あなたの性格を何かのキャラクターに例えてください。」という質問もなされたことがあります。
終始雑談だったために拍子抜けした印象だ、と話す内定者もいる一方で、雑談のなかで突如質問がなされるため、それらに受け答えできる瞬発力が必要といえるでしょう。
8. 最終面接
最終面接は名古屋本社にて行われます。社員2人に対し学生1人で、20分程度です。面接では
(1) 志望動機
(2) 学生時代に力を入れていたこと
(3) 本当に中部電力に入社するのか
※出典:中部電力|事務職2017年卒本選考の選考ステップ
といった、平凡な内容が問われます。
人柄など、社風との相性については、一次面接で大きく評価されているようで、意志確認の面接に近いと言えるでしょう。したがって面接の焦点は「内定が出たら本当に入社するのか」に絞られてきます。
最終面接まで進めば、ここまでの選考で人柄などは十分に評価されているでしょう。短い時間での面接ということもあり、熱意と志望動機を簡潔に伝える練習をしてから望むようにしましょう。
おわりに
いかがでしたか? ここまで、中部電力の新卒採用本選考を突破する情報をお届けしました。みなさんの選考対策のお役に立てたら幸いです。
中部電力の選考内容について更に詳しく知りたい方は、選考対策ページをご覧ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています
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