<大阪大学大学院 1年 Aさん(男性/理系)>
内定先
電通、丸紅、双日、日揮、SMBC日興証券(投資銀行部門)、フリークアウト・ホールディングス
就活サマリー
理系院生のネック「体力・コミュ力」を体育会経験でクリアし、日系大手で内定無双。
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名だたる外資系・日系の超人気企業。その内定者は、どのような一年を過ごし、どんな企業を受けていたのか?
ワンキャリ編集部では、22大学・31人の「トップ内定者」にインタビュー取材を行い、彼らの就活スタイルを徹底調査した。彼らの内定の秘訣や就活スケジュール、大学ならではの特徴に至るまで、余すことなくお届けしたい。
<目次>
・就活ストーリー
・受けた企業一覧/就活スタイルまとめ
・1年間の就活年表
大阪大学大学院 Aさんの就活ストーリー
理系は武器にもネックにもなる、マイナスイメージを覆せるか否かが勝敗を分ける。
広告・総合商社・インフラ・メーカーと、人気業界の名だたる難関企業から内定を獲得したAさん。
昨今は電通でも理系枠の採用が開始される(※理系頭脳社員について)など、総合職においても理系人材の市場価値が高騰している。しかし、Aさんは、ただ理系に所属し成果を挙げているだけでは難関企業への内定は難しいと語る。
「確かに理系は優遇されていると感じるし、それは定量的(採用人数に占める理系の割合)にも感じる。でも『ただ理系で勉強を頑張りました』で勝てる世界ではない」
そんなAさんが語る理系就活のポイントは以下の2つだ。
1. 第一に求められるのは学問での成果があるか。定量的・可視的に表わせるものがあると強い
2. 一般的なマイナスイメージ(体力や対人能力の低さ)を払拭できるか否か
実際にAさんは、大学院で優秀な成績を収める傍ら、体育会の部活に所属して日夜練習に励んでおり、面接でもそこが強く評価されたと述べている。
特にAさんは、マイナスイメージの払拭が特に重要と語る。選考では特に対人能力が問われ、相手の言いたいことや意図をしっかりと捉えることができ、自身の意見を適切に伝えられるかを見られていたそうだ。
「文系就活では、前提として理系の素養が問われ、その上で文系職に必要な資質が問われる。しかし、あくまで競合は同じ理系生なので、理系+αの何かを示せるかが重要だと感じた」というAさんの言葉は、理系就活が新たなフェーズに入ったことを感じさせる。
同じ日本語でも伝わり方は異なる。カギは「より平易な言葉で簡潔に」
「そんな……。俺が落ちるなんて」
6月1日の面接解禁日を控えた5月下旬。第一志望群の選考終盤で落ちたAさんは、絶望に打ちひしがれていた。
選考でほぼ負けなし状態だった彼にとっては初めての挫折だ。「就活中で一番つらかった」とAさんは語る。
しかし、Aさんは悩んだ末に原因を見いだし、それがその後の第一志望の内定へとつながることとなる。
「自分の言葉の定義と相手の定義が異なっていたことが原因だと感じ、自分の発言一つ一つを最初から見直しました。」
上記を踏まえ、自己PRや志望動機・学生時代頑張ったことを見直し、それを人に見てもらう中で彼は「平易な言葉で簡潔に伝える」ことこそが最も重要なことだと感じたと言う。
またAさんは、グループディスカッション(GD)やケース問題においても上記意識を強く持っており、通常の対策に「声を出す」という手順を加えたことが良かったと感じると述べる。
具体的には、問題を自力で解いた後に1人でアウトプットを発表することは必ず行っており、自分の頭で考え、文字に表したものを口頭でも伝えることができるかを練習したという。
「やっぱり手で書いて紙に表すのと、誰かに声で伝えることって全然違うと思いましたね。その練習を積んでいたことが功を奏し、GDやケース面接で落ちることはなかったです。」
「伝える」ことに一度挫折したAさんは、「平易な言葉で簡潔に」という基準を常に持つことで克服した。
OB訪問は質問の場ではなく、ディスカッションの場と意識して準備すべし
まさに内定無双をしたAさんにOB訪問のコツを聞いたところ、「OB訪問はディスカッションの場であり、社員と議論する気持ちで臨むべし」と答えが返ってきた。
もちろん質問は行うのだが、「やりがいは何ですか」など、個人によって回答が異なってしまう、かつ多くの学生がするような質問は避け、できるだけ自分独自の持論を織り交ぜた質問をするように心掛けたとAさんは語る。
具体的には、「今後、総合商社はAmazonに飲み込まれるのではないか」などの持論を展開することで、そこで得た相手の見解や自分の持論の欠点を次の面接や面談で生かすことが出来、結果として高く評価されたとAさんは述べる。
加えてAさんいわく、商社や広告業界は多くの学生がOB訪問を行うため、多少生意気なくらいに自分の考えをぶつけ、社員と議論をすることでこそ自分を覚えてもらえると感じたそうだ。
他の学生との差別化を常に意識するとともに、持論を展開し、「こいつ、面白いな」と思ってもらうこと。これこそがOB訪問の必勝法なのではないだろうか。
大阪大学大学院 Aさんの受けた企業一覧/就活スタイルまとめ
受けた企業一覧
受けた企業 | 内定した企業 | |
3年夏 (M1) |
【本選考】 Fringe81、 フリークアウト・ホールディングス、 【インターン】 トヨタ自動車、アクセンチュア(戦略コンサルタント職)、 SMBC日興証券(投資銀行部門) |
Fringe81 |
3年秋 (M1) |
【インターン】 日本生命保険、住友商事、 NTTドコモ、リクルートキャリア、 伊藤忠商事、三菱地所 |
フリークアウト・ホールディングス、 |
3年冬 (M1) |
【インターン】 野村アセットマネジメント、 大和証券(投資銀行)、 【本選考】 SMBC日興証券(投資銀行部門)、 キーエンス、みずほ証券(M職(IBコース)) |
SMBC日興証券(投資銀行部門) |
4年春 (M2) |
【本選考】 五大商社(丸紅、伊藤忠商事、三井物産、 三菱商事、住友商事)、 双日、博報堂、電通、 みずほ証券、日揮、 キーエンス、 |
日揮、丸紅、双日 みずほ証券、 キーエンス、電通 |
就活スタイルまとめ
WEBテスト/筆記試験
対策開始 | 3年(M1)3月 |
対策期間 | 1週間以内 |
対策方法 | 参考書 |
グループディスカッション(GD)
練習回数 | 4〜6回 (平均3.11回) |
練習内容 | その他 |
※平均回数:インタビュー対象者平均
面接
練習回数 | 4〜6回 (平均4.81回) |
練習内容 | 選考を受ける中で |
※平均回数:インタビュー対象者平均
OB・OG訪問
訪問時期 | 3年(M1)3月 |
訪問回数 | 4回〜6回 (平均5.94回) |
※平均回数:インタビュー対象者平均
大阪大学大学院 Aさんの就活年表
大学3年(6〜12月)
月 | 選考 | 対策/活動 |
6 | ー | ー |
7 | ー |
ー |
8 |
【インターン】 トヨタ自動車、 アクセンチュア(戦略コンサルタント職)、 SMBC日興証券(投資銀行部門) 【本選考】 フリークアウト・ホールディングス、 Fringe81、 |
ー |
9 |
【インターン】 日本生命保険、 NTTドコモ |
ー |
10 |
【インターン】 リクルートキャリア |
ー |
11 |
【インターン】 住友商事、伊藤忠商事、 三菱地所 |
ー |
12 | ー |
ー |
大学3年(1〜3月)/大学4年
月 | 選考 | 対策/活動 |
1 |
【インターン】 野村アセットマネジメント |
ー |
2 | ー |
ー |
3 |
【インターン】 大和証券(投資銀行部門)、 【本選考】 キーエンス、みずほ証券(M職(IBコース)) |
WEBテスト/筆記試験対策 OB・OG訪問 |
4 |
【本選考】 日揮 |
ー |
5 |
【本選考】 丸紅 |
ー |
6 |
【本選考】 電通 |
ー |
7 | ー |
ー |