※こちらは2018年1月に公開された記事の再掲です。
こんにちは、トイアンナです。「2019年卒で、既に内定ホルダーがごろごろいる」と聞いたらびっくりしますか? 経団連ルール上の「就活解禁」は6月とかなり先。ですが学部3年/修士1年の秋ごろから、外資だけでなく一部の日系企業でも内定が出始めているのです。
今回は年内に最速内々定をゲットした19卒へのヒアリングをもとに、早期内定をつかむための3つの「黄金ルール」をご案内します。
ルール1:最速内定者は英語力を伸ばしている
「就活にTOEICスコアは必要ですか?」というご質問をよくいただきますが、私は「TOEICは不要でも、英語力は必要」と答えています。
TOEICは過去問を解き続ければある程度スコアが上がるため、英語力とは必ずしも相関しないのです。本当に企業が欲しがるのは「TOEICスコア900点で英会話が一切できない」人材より、「TOEIC未受験でも、英語を使って生活した経験がある」人材です。
早期内定者の一部は留学経験者向けの採用イベント「ボストンキャリアフォーラム」、通称「ボスキャリ」で内定を獲得しています。ボスキャリはトップ企業に即日内定できる夢のようなイベントですが「外国語に堪能なこと」が参加条件なのです。
ボストンへ飛ばなくとも、英語力アップは内定への近道です。「インド人と電話会議をしながらプロジェクトをまとめた」「多国籍チームで売上を出した」など、企業の業務に近い成果は好印象です。実際にフィリピンの語学学校では海外就労経験をセットにしたプランを提供しており、参加した学生は学歴のハンデを跳ね返して大手企業への内定を獲得しています。
「英語力は早期内定力」と言っても過言ではありません。上記で紹介したような特別な選考イベントや面接のエピソードだけでなく、筆記試験でも重要なパートを占めることもあります。英語に苦手意識のある方こそ、早くから英語を勉強しましょう。
ルール2:最速内定者は焦っている
次に最速内定者に共通していたのは「焦り」の感情でした。
「自分は優秀ではない。だからすぐにでも動かないと」
「就活について全然知らない。早期セミナーへ出席しよう」
「筆記試験で落ちる自信しかない。急いで1冊参考書を終わらせよう」
年内に内定をつかんだ19卒は、焦りがあるからこそ就活イベントへ早期から参加し、情報を集めていました。また、彼らはそのような場に集まる優秀な学生と知り合ってさらに焦り、就活のモチベーションを維持していました。
「焦り」の効能は他にもあります。早期に就活をスタートした学生は、周りと自分を比べる中で、自分の特性や強みを生かした「最短ルート」を見つけているのです。例えば、「自分は社交的なので、広告代理店やリクルートでウケがいいのか。じゃあ、もう一つリーダーシップを発揮した経験を準備しておこう」「自分は学生時代、研究を頑張ってきた。学問に取り組んだことを評価してくれるのは伝統的なメーカーが多いから、集中してエントリーしよう」など、自分なりに就活をスムーズに進める戦い方があります。就活はやみくもに動いても疲弊するだけですから、なるべく情報を集めることが大切です。
少しでも早期内定へ近づきたいなら、まずは企業が提供している「就活スタートセミナー」などへ参加して情報を集めてみましょう。そこで優秀な就活生を知り、焦ることがスタートラインです。
ルール3:最速内定者は自分を「レベル1の勇者」だと考える
先に述べた通り、最速内定者は「優秀ではない自分」に焦った結果、早期から行動しています。しかし失敗を恐れずに動くためには、折れない心が必要です。選考で落ちて「やっぱり自分はダメなんだ」と思ってしまったら、次へ進めません。
最速内定者の多くが、さまざまな企業のインターンや本選考に落ちています。一次選考で落とされることも、エントリーシートすら通過しないこともあるでしょう。しかし、彼らに共通するのは「今はダメかもしれないけれど、いつかできるようになるから大丈夫」というマインドセットです。
ある19卒内定者はこう語ります。
「自分は、本当に平凡なんですよ。英語もできなかったし、体育会でもないし、リーダーシップも全然ない。でも、体育会や帰国子女みたいなステータス以外は、後から自分で手に入れられると思っていました。英語はできるようになればいいですし、リーダーシップを発揮した経験も、今からいくらでも作れる(※)し。だから大丈夫だな、って。」
(※)ここに出てきた「いくらでも作れる」は、エピソードを創作するのではなく、アルバイトやゼミなどの課外活動で新たな経験を得ることを指します。
「いつか内定できるから大丈夫」と思えるメンタルの基礎になるのは、日々の小さな成功体験による自尊心や自分への信頼です。
とはいえ、自尊心は今日明日で作れるものではありません。自分に自信がない方は「ここにいる奴らを全員ぶっ倒す。それで自分が内定を取ってやるんだ」とネガティブな感情を燃やしても構いません。強いブースターとして自分を突き動かしてくれるでしょう。
この記事を読んだあなた。未来を分けるのは、「今」行動するかどうか
さて、ここまで読んだところで「就活した気分」になってタブを閉じようとしていませんか? あなたも最速内定者に続きたいなら、今動きましょう。
イベントへ参加してもいいですし、内定している先輩から話を聞くだけでも情報量が変わります。あなたは今、就活記事を読むくらいに「焦り」を持っていますから、マインドセットは準備万端です。
さあ、行動して未来を変えてください。次の最速内定者としてインタビューを受けるのは、あなたかもしれないのですから。