■事業内容
船舶用ディーゼルエンジンの世界トップシェアメーカーです。高さ8mにもおよぶ巨大なディーゼルエンジンが世界の物流を支える「船」の心臓部として世界中の海で活躍しています。
また、日本を代表するエンジンメーカーの三井E&Sマシナリー社と技術提携、世界No.1ライセンサーのMAN Energy Solutions社とのサブライセンス契約など、高い技術力への評価を背景に、世界の海へエンジンを送り出しています。
■全高8m、重量230t、出力1万kW の『ケタ違い』なエンジンを製造
当社が手掛けるのは、船舶用のディーゼルエンジン。これらは、全て船の仕様に合わせた一品物。同じエンジンは世の中に一つもありません。このエンジンは、巨大でありながら1ミクロン単位の精密さが要求されるものです。なぜなら、車のエンジンと違い、船のエンジンは故障して停止することが即、遭難・沈没につながるため、故障することが許されないから。それでも、年間5000時間運転で20年以上の耐用年数を誇っています。中には船体が駄目になっても、エンジンだけは別の船体で使用されて何十年も世界中の海を走る、というケースも。見上げるような大きさのエンジンには、最先端の技術とミクロン単位の精密さが込められているのです。
会社名 | マキタ |
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事業内容 | 舶用ディーゼルエンジンの製造・販売・アフターサービス |
創業 | 1910年4月1日(明治43年) |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 367名(2022年11月現在) |
売上高 | 161億円(2020年度) |
代表者 | 代表取締役社長 槙田 裕 |
所在地 | 香川県高松市朝日町4丁目1-1 |
ホームページURL |
マキタは小型外航船向けエンジンの市場で世界シェア40%を占めています。
2011年以来、世界No.1のポジションを譲ったことがなく、経済産業省が世界市場で目覚ましい活躍を見せる企業を顕彰する「グローバルニッチトップ企業100選」に選定されています。
船舶用エンジンの設計を行うエンジンライセンサーは世界に3社のみ。当社は、小型外航船向けエンジンの部門でシェア90%を占めるドイツのMAN Energy Solutions(以下、MAN社)とのサブライセンス契約のもとエンジンを製造しています。
温室効果ガスの国際的な排出量規制が年々厳しくなる中、当社のエンジンも変化をしてきました。
2013年からは機械制御型エンジンから燃料効率の良い電子制御型エンジンに転換。
2019年からはエンジンから排出したNOxを触媒を用いて分解するSCRシステム※を導入しています。
2021年には、IMO(国際海事機関)が2050年までに温室効果ガスの排出量を50%以上削減(2008年比)することを目標に掲げました。
これにともない100年以上にわたり重油を燃料としてきた船舶用エンジンは、ガス、アンモニア、水素といった次世代燃料への変換を迫られています。当社でも将来的な設備投資や専門技術者の採用を計画するなど、来る時代の転換期への準備を進めています。
※SCR:Selective Catalytic Reductionの略
現在、約1,300台の当社のエンジンが世界の海で活躍しており、マキタ製のエンジンは故障が少ない・壊れないという評価を受けています。「壊れない」を当たり前にするのは信頼性の高いモノづくりとその後の確実なアフターサービスです。世界中の様々なエンジントラブル、その情報を横断的に把握するのはエンジンメーカーです。これを強みととらえ、100年の技術と情報の蓄積を活かして、マキタ製のエンジンが搭載された世界中の船に対して生涯のサポートをグローバルに展開しています。
マキタを一言で表現すると、「おだやか」という答えがよく出てきます。それは、日頃から社員同士がフラットに意見を交わし、自然体で協力し合える雰囲気が根付いているから。マキタでは「心の底からなごみ和らぐこと」を意味する和衷(わちゅう)という言葉を大切にしています。「和衷の精神」は、ともに働く社員同士、助け合い協力しながら目標達成に取り組むマキタの基本精神。そんな風土に共感していただける方をお待ちしております。
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