こんにちは、ワンキャリ編集部です。
本記事では外資系企業の「学生時代に頑張ったこと」をどのように作成するか、少しでも手助けになるように簡単な構成例を載せています。
「学生時代頑張ったこと」って?
まず、ES(エントリーシート)や面接で「学生時代に頑張ったこと」を聞く意味は何か考えてみましょう。
採用側は「学生時代に頑張ったこと」を聞くことで、「学生が持っている能力」を見ています。
また、その能力が企業の求めている能力と合致し社内で活躍できるか、それは一時的なものではなく継続的なものかを見極めています。
つまり、自分の頑張りを好きなように伝えるだけでは、自分の能力を十分にアピールすることが難しいのです。
エントリーシート(ES)・面接で差がつく!「学生時代頑張ったこと」の自己PR例文と話し方
「学生時代に頑張ったこと」はとにかく分かりやすく伝えることが大切です。
自分の努力や成果をESだと限られた文字数で、面接だと長くても数分でアピールしなければなりません。
例えば、モルガン・スタンレーは学生5人で面接所要時間は30分(1人5分くらい)、ゴールドマン・サックスは個人面接で30分です。もちろん志望動機や逆質問など他の質問もなされる(外資系は特にケース面接やフェルミ推定などが面接に含まれていることが多いです)ので、実際「学生時代に頑張ったこと」を話せる時間はとても短いことがわかります。
短かすぎると大事な情報が抜けてしまっていたり、長すぎると肝心な部分を聞いてもらえない(聞いても重要さが伝わらない)可能性があります。
あらかじめ「伝えなければならない要素」をまとめて備えておくとよいでしょう。
以下は「学生時代に頑張ったこと」を伝える際に盛り込む要素です。「学生時代に頑張ったこと」をまとめる際にご活用ください。
【面接質問対策:学生時代に頑張ったこと編】「学生時代に頑張ったこと」では社会人としての素質をアピールしよう
外資系企業に求められている能力はこれだ!
では、実際にES(エントリーシート)で「学生時代に頑張ったこと」を書くにあたって、どのような部分をアピールすればいいのでしょうか?
もちろん企業によって異なる部分はありますが、外資系企業に対してアピールすべき能力は以下の3つです。
・リーダーシップ力
・チームワーク力
・困難を乗り越えられる力
以下は各能力について解説になります。
リーダーシップ力
外資銀行の投資銀行部門や外資系メーカーのマーケティングなど、少人数でチームを組んでプロジェクトを進めることの多い企業において、人の前に立ちさまざまなことを打ち出していくリーダーシップ力は必要な能力の一つです。マッキンゼー・アンド・カンパニーやP&G Japanのグループディスカッションやジョブ選考などで選考基準とされています。
【3分対策:マッキンゼー】外資コンサル最難関の一つ!マッキンゼー・アンド・カンパニー内定に必須の選考対策ポイント7選(2019年卒向け)
・【3分対策:P&G Japan】優秀者は10月内定も!P&Gサマーインターン「CEOチャレンジ(CEO Challenge)」選考のポイント7選
リーダーシップ力とは具体的に、自分から何か新しいことを打ち出す行動力と、周りを巻き込み目標へ導く能力の2つを指します。
サークルの部長・会長やバイトリーダーなど一番上の肩書きがある人は、組織を動かした経験を、それ以外の人も新しい企画や困難・課題に立ち向かった経験をアピールできると良いでしょう。
チームワーク力
これも前述のリーダーシップ力に繋がるものがありますが、チームを助ける・支える能力(=チームワーク力)は必要不可欠です。
ユニリーバ・ジャパンではエントリーシート(ES)で「チームで目標を達成した経験」(参考:ユニリーバ・ジャパン|マーケティング2017年卒インターンのES)が設問としてあり、日本ロレアルでは「周囲と協力し成果をあげる力」が面接の評価基準の一つとしてあるようです(参考:日本ロレアル|マーケティング2018年卒の選考対策ページ)。
チームワーク力はジョブ選考(インターンシップ)やグループディスカッションなどの選考内でも評価されるものとなりますので、ES・面接以外でもアピールしていく必要があります。
チームワーク力とは、周囲をサポートして課題解決を進める力や、立場や意見の食い違いなどをうまくまとめる柔軟性などを指します。
サークル活動やアルバイトなど、組織的な活動において自分が行ってきたことを振り返って「学生時代に頑張ったこと」を書くとよいでしょう。
困難を乗り越えられる力
上記の2つとは少し変わって、こちらの能力は組織的というよりも個人的な能力だと言えます。バンクオブアメリカ・メリルリンチの面接では「挫折経験」(参考:バンクオブアメリカ・メリルリンチ|金融市場部門2019年卒インターンの面接)、ジョンソン・エンド・ジョンソンのエントリーシート(ES)では「変化を起こした経験」(参考:ジョンソン・エンドジョンソン|営業職2018年卒本選考のES)が質問として設けられています。
一般的にも業務が厳しいと言われる外資系の多くの企業は、面接で「挫折経験とその乗り越え方」といった質問があるようです。すでにリーダーシップ力とチームワーク力で「学生時代に頑張ったこと」を書き終えた人も、面接で質問された時のために用意しておくのもよいでしょう。
困難を乗り越えられる力で求められているのは、課題解決のための思考力と肉体的・精神的なタフさです。自分の挫折経験や壁に当たった経験がある人は、その時に何を考えてどのように課題を解決したかを書きましょう。
構成例
では実際、どのように作成するか、以下に例を挙げながら説明していきます。
数百文字・数分間しかアピールすることができない「学生時代に頑張ったこと」ですが、深掘りの質問が面接中に多くなされます。
要所を抑えて深堀りに備えましょう。
基本の構成例として「何を」「なぜ」「どのように」「結果」が必要です。この4項目を埋められる「学生時代に頑張ったこと」を書き連ねる、または思い出してみましょう。
この4項目は一般的な「学生時代に頑張ったこと」でも必ず入れておくべきものです。
続いて、上記の外資系企業に必要とされている能力「リーダーシップ力」「チームワーク力」「困難を乗り越える力」のいずれか、または複数アピールできるものを選び、「定量的なデータ」や「どうしてその目標値にしたのか」といった数字的な内容を詳細に加えていきます。こうすることで物事を実行した経緯が明確化し自分らしさを持ち、かつ分かりやすい構成になります。
(例)
・何を頑張ったのか:サークルの会長として会員獲得
・なぜそれを頑張ったのか:活動内容がマイナーなため部員不足に悩んでいたから
・目標値の設定とその理由:行事や大学イベントの運営のためにアクティブな会員数を2倍に増加
・どのように頑張ったのか:会員と共同でSNSを開設(チームワーク力)。活動の広報をした。会員の中には積極的に協力してくれない人も居たが、自分から声をかけ説得をすることで目標達成に導いた(困難を乗り越える力)。
・結果/成果:会員数は3倍になった。先輩から後輩までコミュニケーションを取る重要さを学んだ。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
「学生時代に頑張ったこと」はどうしてもワンパターンになりがちで、悩んでいる学生もきっと多いと思います。
この記事を参考に企業側とマッチしている自分の「学生時代に頑張ったこと」を、話せるように準備をしていただければ嬉しいです。