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      就活サイトトップ就活記事企業研究「安定」は、守りではない。トップ建材の窓メーカーが新た...

      「安定」は、守りではない。トップ建材の窓メーカーが新たにデザインする、次世代を生き抜く人材採用戦略

      企業インタビュー 企業理解 インタビュー メーカー 日系
      2026年5月22日(金) | 737 views
      sponsored by YKK AP

      「大手メーカーは安定している」。そんなイメージを持つ学生は多いかもしれない。しかし、YKK APが見据えているのは、その先にある「変革」だ。窓・サッシのリーディングカンパニーとして圧倒的な事業基盤とシェアを誇る同社は、今、その「安定」を最大の武器に、脱炭素や居住性能の向上といった社会課題の解決へ、かつてないスケールで舵を切っている。2030年度以降に売上高1兆円規模のグローバル企業へ進化することを目標に掲げ、国内中心の構造を塗り替えようとするその姿は、伝統的な大企業のイメージを鮮やかに覆す。

      では、なぜ今、この変革のタイミングで自らをアップデートし得る「新たな人材」を強く求めているのか。そして、盤石な土台の上で若手が手にする「挑戦の切符」とはどのようなものなのか。今回は、常務執行役員 人事統括部長の村上由香氏と、外部から組織に参画した採用責任者の田中雄介氏にインタビュー。安定を守りではなく「挑戦のための足場」へと再定義する同社の実像と、そこで求められる「自律的なキャリア」の本質に迫る。

      <Profile>
      村上 由香(むらかみ ゆか):YKK AP株式会社 常務執行役員 人事戦略本部 人事統括部
      1992年、YKK APへ入社後、製造所の総務や人事部門を経験したのちに、人事システムや定年廃止を含む働き方改革のプロジェクトに携わるなど、現場の実務から全社の制度企画までを経験。2022年より執行役員 人事部長として同社の制度企画・人材開発、採用戦略の立案・実行、ならびに企業文化の浸透を一貫して牽引する。

      田中 雄介(たなか ゆうすけ):YKK AP株式会社 人事戦略本部 人事統括部 採用戦略部長
      教育学部でキャリア教育を学んだ後、2016年に外資系人材会社へ新卒入社。コンサルタントとして主に製造業の支援に従事したのち、人事として新卒採用責任者を経験。その後、再度事業側で新規ビジネス立ち上げを牽引。2024年1月、YKK APへキャリア採用入社。2025年4月より採用責任者に就任し、新たな人材・採用戦略の全般を担う。

      <目次>
      ●住環境を支える「窓・サッシ」は、社会課題の解決に直結する
      ●グローバル時代に求められるのは、視野の広さと探究心
      ●任せる文化を醸成する「善の巡環」という考え
      ●中途入社したからこそ見えた、YKK APの本質とは
      ●就職活動を「どうありたいか」を考え抜く時間に

      住環境を支える「窓・サッシ」は、社会課題の解決に直結する

      ──まずは、YKK APの事業がどのように社会課題と結びついているのか教えてください。


      村上:私たちは「Evolution 2030」というビジョンのもと、Architectural Products(建築用工業製品)を通じて社会の幸せをつくることに挑戦し続けています。その中でも象徴的なのが「窓」です。窓は、採光や換気といった機能や住空間をデザインするという効果もありますが、それだけではなく、実は家庭のエネルギー消費に与える影響が非常に大きい領域です。

      例えば、既存住宅の約7割で使用されているアルミ窓の場合、夏は暑さの約70%が窓から流入し、冬は室内の暖気の約50%が窓から逃げていく。つまり、窓の性能を高めることは、そのままエネルギー消費の削減につながる構造になっています。脱炭素という大きな社会課題に対して、極めて直接的に作用する領域だと考えています。


      ──「窓」がそこまで重要だというのは、正直意外です。


      村上:そうですよね。ただ、私たちの価値は単なる省エネにとどまりません。断熱性能を高めることでヒートショックを防ぐなど、人の健康に関わる価値も提供していますし、近年頻発している自然災害に対しても、窓の各種性能を高めることで命を守る役割を果たすことができます。建材の提供という枠を超えて、人の暮らしそのものに影響を与える存在だと自負しています。


      ──製品だけでなく、製造プロセスにも画期的な取り組みはあるのでしょうか。


      村上:例えば、アルミの社内リサイクル率は100%を既に達成していますし、自社敷地内での再生可能エネルギーの活用など、製造の段階から環境負荷低減に取り組んでいます。「つくるとき」と「使われるとき」の両方で社会に貢献する。この一貫性が私たちの事業の特徴です。


      ──その一貫性を支えているのが、一貫生産体制ということですね。


      村上:材料から設備、部品に至るまで自社開発・製造をベースとすることで、品質を徹底的にコントロールしています。同時に、外部環境に左右されにくい製造・供給体制も実現できる。単に良い商品をつくるだけでなく、「必要なときに届け続ける」ことまで含めて価値だと考えています。

      ──具体的には、どのような場面でその強みが発揮されるのでしょうか。


      村上:例えば災害時など、サプライチェーンが分断されやすい状況でも影響を最小限に抑えながら製造・供給を維持できる体制があります。社会インフラに近い領域を担っている以上、これは非常に重要な責任だと考えています。


      ──では、近年のグローバル展開についてはいかがですか。


      村上:現在はアメリカやアジアを中心に展開していますが、2030年度以降には売上高1兆円規模を目指しており、そのうち海外売上を3,000億円規模へと大きく引き上げていく計画です。ただし、日本で販売している製品をそのまま持っていくのではありません。国ごとに気候や文化、法規制が異なるため、それぞれの地域に最適な商品を現地でつくり、届ける必要があります。調査から立ち上げまで数年単位の時間を要する難しい挑戦ですが、それこそが真のグローバルメーカーのあり方だと考えています。

      グローバル時代に求められるのは、視野の広さと探究心

      ──こうした事業変革やグローバル展開を進める上で、どのような人材を求めていますか。


      村上:これまでは国内事業が中心で、売上の8割程度を占めていましたが、今後はグローバルも含めた新しい市場を開拓していくフェーズに入っています。そのため、これまで以上に視野の広さが求められるようになると考えています。

      目の前の業務だけにとらわれるのではなく、高い視座と広い視野を持って、さまざまなことに興味を持ってほしいですね。そして、「なぜそうなっているのか」と疑問を持ち、何をどう解決していくべきかを自分なりに考えていける。そういった探究心やポテンシャルを持った人材が、これからのYKK APには必要だと考えています。


      ──従来の国内中心の事業から、求める人材像も変わってきているということでしょうか。


      村上:そうですね。これまでは国内の流通店様や工務店様に向けたビジネスが中心でしたが、今後は海外での事業展開も含めて、より複雑で多様な環境に対応していく必要があります。赴任する場合もあれば、日本にいながら海外の仕事に関わるケースもありますが、いずれの場合でも、目の前の業務だけで完結するのではなく、より大きな文脈の中で自分の仕事を捉えられることが重要になりますし、未知の環境に対しても前向きに取り組める柔軟性や探究心が求められると感じています。


      ──一方で、製造業は育成に時間がかかる印象もあります。


      村上:おっしゃる通りです。だからこそ当社は「3年一人前」という考え方で、基礎からじっくり育てています。製造業は扱う知識や工程が多いだけでなく、私たちの商品は地域ごとの気候や暮らしに応じた提案が求められる仕事です。例えば北海道と沖縄では気候が違う。気候が違えば求められる窓の性能がまったく異なる。そうした違いを理解した上で価値を提供するには、どうしても一定の時間が必要になります。ただ、その蓄積があるからこそ、その後に大きな価値を生み出せる人材に成長していくと考えています。

      任せる文化を醸成する「善の巡環」という考え

      ──そうした人材が活躍できる環境として、どのような特徴がありますか。


      村上:1つは「善の巡環」というYKK精神です。これは評価項目として数値化されているものではありませんが、ほとんどの社員がスラスラと言えるほど浸透しています。実は海外拠点にも同じように共有されているんです。自分の利益だけでなく、社会や他者の利益を考える。その結果として自らにも価値が返ってくるという考え方が、国内のみならず他の国でも共感を得て日々の意思決定や行動のベースになっています。


      ──かなり強いカルチャーですね。


      村上:そうですね。加えて当社には「失敗しても成功せよ/信じて任せる」といったコアバリューもあります。一定の失敗は許容した上で、挑戦の機会を積極的に提供していくことができるんです。

      ──実際に若手に任される裁量はどの程度なのでしょうか。


      田中:例えば20代で全社横断のプロジェクトをリードしている社員がいます。年次ではなく、その人の意欲や適性で役割が決まっていくという感覚があります。


      村上:20代後半で拠点長やプロジェクトリーダーを任されるケースもありますし、若いうちから責任ある役割を経験できる環境は整っていると思います。


      田中:余談ですが、役員レベルも含めた「レスポンスの速さ」も当社の風土を表していると思います。入社前、大手製造業は判断のスピードが遅いのではという先入観があったのですが、実際には立場に関係なくレスポンスが非常に速いんですよ。フラットに意見を交わし、タイムリーに物事を進めようとする姿勢が、こうした「任せる文化」を支えています。


      ──その背景には何があるのでしょうか。


      村上:やはり安定した基盤があることが大きいですね。例えば数千万円、数億円規模の失敗があったとしても、会社全体として吸収できる余力がある。それゆえに若手にも大きな裁量を与え、思い切った挑戦を後押しすることができるんです。安定は守りではなく「挑戦のための土台」であるという前提があるからこそ、個人が大きなフィールドに立てる環境が生まれているのだと思います。

      中途入社したからこそ見えた、YKK APの本質とは

      ──改めて、田中さんがYKK APを選ばれた理由について教えてください。


      田中:もともと教育学部出身で、人のキャリアに関わる仕事がしたいという思いから人材業界に飛び込みました。当時の顧客に製造業が多く、企業の成長を支援していく中で、「モノづくり」という領域に興味を持つようになりました。

      数ある製造業の中で当社を選んだ理由は大きくは2つです。1つは「善の巡環」という企業精神が、単なるスローガンではなく、組織の中にしっかり根付いていると感じたことです。面接の場でもその考え方が一貫しており、言葉と実態に乖離がないという印象を受けました。

      もう1つは、品質に対する徹底したこだわりです。ネジ1本に至るまで自社開発をベースにしている一貫生産体制は、単なる効率性のためだけではなく「良いモノを確実に届ける」という思想に基づいていることが理解できました。


      ──実際に入社してみて、その印象に変化はありましたか。


      田中:大きく変わったというよりは、むしろ解像度が上がったという感覚に近いですね。例えば入社直前に能登半島地震が発生したのですが、入社後に「サプライチェーンが崩れにくかった」という話を聞きました。通常であれば供給が止まる可能性のある状況でも流通網を維持できたのは一貫生産体制があったからだと。

      それを聞いたときに、事前に感じていた「品質へのこだわり」や「責任感」が、実際の事業運営の中で体現されていることを実感しました。構造としての強さと同時に、社会インフラを担う企業としての覚悟を感じた出来事でした。

      就職活動を「どうありたいか」を考え抜く時間に

      ──最後に、就職活動に思い悩む学生に向けてメッセージをお願いします。


      田中:私は教員志望で教育学部に進みましたが、就職活動の途中で「教壇の上で生徒に授業をするよりも、人のキャリアデザインに関わる仕事に就きたい」と気づき、民間企業へと進路を切り替えました。企業の成長と個人のキャリアに向き合う中で、今度は「支援するだけでなく、自分自身が事業の当事者として価値を生み出したい」という思いが強くなり、日本の産業の根幹ともいえる製造業を担う当社への転身を決めました。

      振り返ると、最初から一本道のキャリアだったわけではありません。ただ、いずれの選択においても大切にしてきたのは、「自分がどこで価値を発揮したいのか」を自分自身で考え、選択してきたということです。就職活動は、人生で制限のない転職とは違い、人生に一度しか経験できないものです。だからこそ、周囲に流されるのではなく、キャリアオーナーシップを持ち、自分が心から納得できる道を自分の意思で選んでほしいと思います。


      村上:田中の言う通りで、最終的にキャリアをつくっていくのは一人一人の意志だと私も考えています。私自身、今の就職活動生がすごく羨ましいなと思います。会社を選ぶことを通じて、「自分がどうありたいか」を深く考えるという、人生において非常に大事な経験ができるからです。

      ぜひこの機会に、多くの会社を見て、いろいろな人に触れ、たくさん悩んで研究してみてください。その中で、何かピンとくるものや共鳴するものがあれば、さらに深掘りしていく。その結果、ご自身でしっかりと考え抜き、最後にYKK APの環境や想いに「共鳴できる」と思った学生の皆さんと、選考でお会いできたら嬉しいですね。


      田中:当社は「自律」を非常に重要視する会社です。会社にキャリアを委ねるのではなく、自分自身で選択すること自体が「自律」の表れだと考えています。どうか悔いのない選択をしてください。

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