「戦略コンサルタント」と聞くと、どのような仕事や働き方を想像しますか?「企業の経営戦略を立案することがゴールの仕事」「外資系の企業が多く、仕事は成果重視」など、硬く、ドライな働き方をイメージしている方が多いかもしれません。
その中でも「リアルパートナー」を経営理念に掲げ、他社と一線を画すのが、アビームコンサルティング(以下、アビーム)です。
アビームの戦略コンサルタントは「お客さまと同じ船に乗る」という考えの下、クライアントの長期的な企業価値の向上に力を入れています。その分クライアントとの信頼関係も深く、戦略の立案にとどまらない、企業変革やイノベーション創出につながるプロジェクトもあるそうです。
アビームの戦略コンサルタントの働く魅力やキャリアの歩み方などについて、執行役員 プリンシパルである斎藤さん、橘さん、久保田さんの3名にお聞きしました。
<目次>
●日本発のアビームだからこそ、日本企業の勝ち筋を形にできる
●プロジェクトを通じて可能性を広げ、自分らしい道を見つけてほしい
●日本企業を盛り上げる「チャーミングな」人と働きたい
日本発のアビームだからこそ、日本企業の勝ち筋を形にできる
──はじめに、皆さんの自己紹介をお願いいたします。
斎藤:大学院修了後に新卒でコンサルティング会社に入社し、それから約30年、コンサルティング業界に携わっています。その中でも戦略コンサルティングの経験が最も長いです。コーチングの資格も持っていますので、コンサルタントの仕事だけではなく社内の人材育成も担っています。
斎藤 岳(さいとう がく):アビームコンサルティング 執行役員 プリンシパル 顧客価値創造 戦略ユニット長 兼 企業価値向上 戦略ユニット長
コンサルティングファームを経て、2001年にアビームコンサルティングにキャリア入社。総合商社、情報通信業、サービス業、製造業、小売・卸業、独立行政法人といった幅広い業種に対し、戦略策定および戦略実現支援のコンサルティングプロジェクトを手掛けている。
橘:私はアビームにキャリア入社し、そこから20年ほど働いています。アビーム入社後は、新規性の高いプロジェクトや、幅広い業界のソリューションに携わりました。他には前職での経験を生かし、戦略構想だけでなく実行支援も多く手がけています。
橘 知志(たちばな さとし):アビームコンサルティング 執行役員 プリンシパル 未来価値創造 戦略ユニット長
メーカー系SI会社を経て、アビームコンサルティングにキャリア入社。さまざまな業界向けにデジタル技術やデータを活用した新規事業開発、未来産業の構想、新サービス開発、デジタル基盤構築やDX人材育成などを多数実施。アビームコンサルティングのデジタル領域を立ち上げ時から主導している。
久保田:私は外資系コンサルティング会社を含めた複数社で、テクノロジー関連のビジネスなどの事業リーダーを経験した後、2022年にアビームに入社し、人的資本経営に関するコンサルティングサービス事業を立ち上げました。現在は、人的資本経営を中心に多くのプロジェクトをリードしています。
久保田 勇輝(くぼた ゆうき):アビームコンサルティング 執行役員 プリンシパル 人的資本経営 戦略ユニット長
新卒で外資系のコンサルティング会社に入社後、他社勤務を経て新卒入社したコンサルティング会社にカムバック。人事コンサルティングのテクノロジーのリーダー、および人事のストラテジーとプロセス改革のコンサルティングのリーダーを兼任。その後、人的資本経営を重視した企業のコンサルティングを行うため、アビームコンサルティングへキャリア入社。
──本日はアビームの「戦略コンサルタントコース」について、お話をお伺いできればと思います。同コースの仕事内容や組織の概要について教えてください。
斎藤:アビームは「戦略コンサルティング」、「ソリューションコンサルティング」、そして「アウトソーシング」の3つの事業領域を主要事業領域としています。
私たちが所属する戦略コンサルティング事業は、顧客価値創造や企業価値向上、財務戦略・構造改革、人的資本経営の推進、サプライチェーン改革、未来価値創造などお客さまの事業戦略に関わる支援を中心に担当しています。
戦略コンサルティング事業には「商社・コンシューマ」や「金融」などのお客さまの業界別のユニットと、「人的資本経営」や「サプライチェーン改革」などの提供サービス別のユニットがあります。「戦略コンサルタントコース」で採用された方は私たちが所属する戦略コンサルティング事業に配属となります。
プロジェクトに取り組む際は、案件特性に応じて業界別のユニットとサービス別のユニットの双方から最適なメンバーを集め、お客さまの成功の実現まで導きます。
──他社と比較した、アビームならではの特徴について教えてください。
橘:アビームの特徴は、やはり「日本にヘッドクオーター(本社)がある、日本発の総合コンサルティングファームであること」です。
国内の資本を海外へ流出させてしまうのではなく、いかに国内企業に本当の意味での価値をもたらして、日本の力を高めていくか。そのような、「日本企業のらしさを大切にした」成果の出し方を真剣に考えていることもアビームならではと言えます。
久保田:そうですね。「日本企業を元気にしたい」気持ちは、全社員が共有しているものだと思います。
他にはお客さまへの価値提供のためであれば、自由度の高い判断ができることも特徴です。例えば、協業先を探す際に、それが真の意味でのお客さまへの価値提供になると判断すればアビームの競合にあたる企業をパートナーとすることも選択肢に入ります。これもお客さまと真摯(しんし)に「共創」に取り組んでいるからこそ、できることです。
橘:他にも、お客さまへ戦略を示すだけではなく、「実現にこだわる意識」が特に強いことが挙げられます。社内のさまざまな部門と連携してお客さまの戦略実現に伴走します。例えば、新規事業であればPoC(概念実証)に関わる場合もあります。多分野で専門性を持っているからこそ、お客さまの課題に対する提案の幅が広いことも強みのひとつです。
斎藤:お付き合いの長いお客さまが多いことも特徴です。短期的な利益を求めるのではなく真の意味での価値提供を大切にしているため、リピートしてくださるお客さまがほとんどです。
斎藤:アビームでは、「リアルパートナー」と「ワンチーム」という言葉を大切にしています。これは、お客さまの「リアルパートナー」として、関係者を巻き込んで「ワンチーム」となり価値を生み出す、ということ。初めての案件でも「とにかく、やってみよう」と、お客さまと手を組んで事業に取り組めるのは、アビームらしさだと思っています。
久保田:コンサルティング業界では、戦略立案を「上流」、実行を「下流」と表現しますが、アビームでは「上流」「下流」という言葉をほとんど聞いたことがありません。お客さまの立場で考えると上流も下流もありません。お客さまと同じ船に乗るのであれば、それぞれを分けること自体がナンセンスだな、とはっとさせられました。
プロジェクトを通じて可能性を広げ、自分らしい道を見つけてほしい
──アビームの戦略コンサルタントとして働くことには、どのような魅力があると思いますか?
久保田:社内で取り扱うプロジェクトの種類が多いので、それぞれの専門的な領域に触れながら幅広い経験ができます。アビームでは近い業界のお客さまでも「内容が似ているプロジェクト」はあまりない印象です。
自社の利益を最優先にコンサルティングするのであれば、プロダクトアウト的にもうけが多い領域の案件を中心に手掛ければ良いかもしれません。しかし、アビームは違います。短期的な視点ではなく、「お客さまへの価値提供」を第一とし、例え、短期的にはもうけが少なかったとしても、お客さまの真の課題に対して最適な提案を行うべきだと考えています。結果として、手掛けるプロジェクトの幅も広くなります。そういった価値観や視点を持つ、戦略コンサルタントとしてアビームで働けることは魅力のひとつだと思います。
橘:また、近年ではお客さまからの要望も多様化しています。ご依頼を待つばかりでなく、アビームから新しいプロジェクトを提案することも増えています。
──手掛けられたプロジェクトは、どのようなものがあるのでしょうか。若手社員の提案が形になった事例などがあれば、教えてください。
橘:若手社員からの「こんなプロジェクトを提案したい」というアイデアが形になることも数多くあります。
橘:例えば、宇宙系の団体と量子コンピューターの団体の両者で協力関係を結び、互いの強みを紹介しながら新たなユースケースを生み出していく取り組みがあり「両者が協力すれば、新しいイノベーションが起きるのでは」と若手メンバーの発案で動き出したものです。
久保田:私のチームでは、お客さまの社員エンゲージメント向上策として、価値観を自己認識するためのカードゲームを若手社員が開発しました。大規模で抜本的な改革ではないものの、お客さまに寄り添い、確実に行動変容を起こせるソリューションを提供した好事例だと思います。
斎藤:その他にも、当時入社2〜3年目の社員が立ち上げたメタバース関連のビジネスもあります。私のチームで手がけているESG関連のソリューションも、若手メンバーが中心になって推進してくれています。
また、アビームには、スポーツ&エンターテインメントの領域での実績が数多くあり、強い専門チームもありますが、これは過去、スポーツの感動が好きなメンバーが夜ベースで集まり、「スポーツやエンタメに関連するコンサルティングが出来ないか」ということを議論し、事業を立ち上げたものです。
久保田:これらの案件に限らず、新しい領域へ投資し、実験的に取り組む機会は多いです。このようにアビームでさまざまなチャレンジができるのは、日本がヘッドクオーターだからです。国外にある本社から承認を得る必要がなく、スピーディーに投資判断できるのは国内ファームならではだと思います。
──新卒で入社した社員の、キャリアの歩み方についても教えてください。
橘:実力はもちろんのこと、それぞれの価値観や目指したい姿によってもさまざまですが、入社してから幅広い経験を積み、自分の適性をふまえて30代以降で専門性をさらに磨いていく……というのが、一般的なケースです。役割でお伝えすると、20代後半でシニアコンサルタント、その後マネージャーとなっていく人が多いです。
しかし、自分の強みや興味関心を最初から認識できる社員ばかりではありません。方向性が定まらないのであれば周囲の同僚や上司に相談できますし、参画したプロジェクトをきっかけに自分の興味関心を見つける社員もいます。
久保田:興味関心は変わることもあるので、別の分野にチャレンジできる環境を用意しています。私が在籍していた外資系ファームと比較しても、アビームでは部門異動のチャンスが多いと思います。最初に配属された部門の仕事を続けるしかない、といった心配も要りません。
斎藤:会社が注力するいくつかのサービスの中から専門性を「選ぶ」のではなく、一人一人が自分の望むキャリアを描いています。このように、キャリアを自ら築ける環境があるので、キャリアの行き詰まりを感じることはないと思います。
──研修など、人材育成の仕組みについてもお聞かせください。
斎藤:育成へは大きく投資しています。eラーニングに加えて対面研修を重視しており、アビームオリジナルの教育プログラムでは、社内のコンサルタントが講師を務めています。プログラムは、ベテラン社員が模擬授業を繰り返し行って練り上げたものです。また、時代に合わせてプログラムをアップデートすることも意識しています。
久保田:自身の方向性を見つけたら背伸びしてチャレンジできますし、チャンスをつかもうとする姿勢を周りが阻むことは決してありません。研修制度とOJTで、やりたいことを見つけて学習意欲が湧く、というサイクルが醸成されると考えています。
久保田:育成制度ではありませんが、アビームはリモートワークをすることが可能な一方で、出社している社員も多くいます。先輩ともオフィスで顔を合わせながら働くので、心理的な距離感が近くなり、声をかけやすく、学びやすい環境ができていると思います。
組織間のコミュニケーションが活発であり、上司を通さないと他部門のメンバーとコンタクトが取れないといった慣習もないため、普段から自由にコミュニケーションを取り、先輩から多くを学べます。
──アビームが新卒入社の社員教育に力を入れる背景について教えてください。
橘:実際のところ、コンサルティング業界は人材流動性が高く、転職も盛んです。そういった環境だからこそ、新卒社員が持つ「伸びしろ」や「可能性」を大切にしたいと考えています。
中途社員のように経験から培われた強みがまだないからこそ、柔軟な考え方ができ、どのようなプロジェクトにも適応できることが新卒社員の強みだと思います。その強みを生かして、たくさん活躍してほしいですね。
日本企業を盛り上げる「チャーミングな」人と働きたい
──アビームで働くことで、どのような経験を得られると思いますか?
橘:先ほどお話ししたように、幅広い種類のプロジェクトを手掛けるチャンスがあります。大企業からベンチャーまで、あるいは外郭団体など多様な方々と多様な形で関わり、世の中を広く知れます。
さらに、グローバル案件に関わる機会も豊富にあります。アビームは日本企業だからこそ、海外のお客さまや有識者に対して、自分が会社の代表として関わることになります。国籍が異なる人たちが集まったプロジェクトに参画して、真の「グローバルな働き方」ができますよ。
斎藤:シニアコンサルタントになって海外拠点で経験を積み、日本へ帰任後、マネージャーとして活躍する……といったキャリアを歩むメンバーもいます。外資系ファームに比べると、海外駐在を経験するコンサルタントも多いですね。
久保田:日本に拠点を置くアビームは、日本企業への支援を通して日本経済を元気にし、そして日本発のグローバル企業を生み出すことを目指すコンサルティングファームです。海外展開をさらに加速させるなど、アビーム自身も過渡期を迎えていますので、海外を舞台に仕事をする機会は豊富にあります。
──最後に、アビームの戦略コンサルタントコースが求める人材像をお聞かせください。
久保田:チャレンジを楽しめる人、そしてお客さまを心から好きになれる人と一緒に仕事をしたいですね。お客さまよりお客さまのサービスに詳しくなろうとし、前向きにチャレンジする意欲は相手にも伝わりますから、よい仕事ができると思います。
橘:生活の中でちょっとした違和感を見逃さないアンテナを立てられる人は、コンサルタントに向いていると思います。コンサルタントに興味がある人や、「何か面白いことをやりたい」と思っている人に、ぜひ応募いただきたいです。
斎藤:物事を深く考えてわかりやすく伝える力や、知的好奇心の高さを期待する点は、他のコンサルティングファームと同様です。加えて私が大事だと思っているのが、多くの人を巻き込んで魅了する「チャーミングさ」。お客さまに好かれて、頼りにされるような魅力がある方に、ぜひアビームで活躍してほしいと思っています。
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