こんにちは、ワンキャリ編集部です。
就活でよく聞かれる質問が、学生時代に力をいれたエピソード、通称「ガクチカ」です。そこで今回は、アルバイト経験でアピールするガクチカの構成や書き方をご紹介する他、アピールポイント別やアルバイト別の例文を解説します。
アルバイト経験でアピールしたい方は、ぜひ参考にしてください。
<目次> ●ガクチカを聞かれる理由 ●企業が見ているポイント ・あなたはどんな人間? ・なぜうちの会社? ・自社に入ったら何ができる? ●ガクチカでアピールしやすいアルバイト経験 ・長期間続けたアルバイト ・成果を残したアルバイト ・リーダーシップを発揮したアルバイト ・志望企業での仕事に生かせるアルバイト ●【アピールポイント別】アルバイトのガクチカ例文 ・協調性 ・リーダーシップ ・粘り強さ ・提案力 ・責任感 ・コミュニケーション力 ●【アルバイト別】ガクチカ例文 ・【飲食・接客】 ・【販売】 ・【教育】 ・【サービス】 ・【エンタメ】 ●ガクチカの書き方と高評価を得るポイント ・重要なのはエピソード(What)ではなく思考性(WhyとHow) ・成果よりプロセスを重点的に伝える ・企業が求める人物像とマッチするか ・エピソードオリジナル性・具体性 ・文章の論理性・分かりやすさ ・成果を定量的・相対的に伝える ●ガクチカでアルバイトをアピールする際の注意点 ・略称・専門用語を避ける ・企業名や店舗名は明記を避ける ・守秘義務を守る ・当たり前のことをアピールしない ・短時間でやめたアルバイトエピソードを使わない ・虚偽の内容は伝えない ●アルバイトのガクチカを書き出す事前対策 ・自己分析 ・企業分析 ・ロジカルシンキングの習得
ガクチカを聞かれる理由
就活の選考でガクチカを聞かれる理由として挙げられるのは、主に以下の2点です。
企業は、ガクチカを通してその学生が自社の求める人材像とマッチしているかを確認しようとしています。なぜなら、ガクチカによってその学生の人柄や価値観の他、何をモチベーションにしているかが分かるためです。
経験から学ぶ力があるかどうかを見極めることで、入社後に活躍できるかどうかを評価しているケースもあります。
企業が見ているポイント
企業はガクチカを通して、その学生の人間性や自社を志望した理由、自社での活躍の見込みなどを知りたいと考えています。ここでは、企業が見ている具体的なポイントを、それぞれ確認しましょう。
あなたはどんな人間?
企業はガクチカのエピソードから、学生の性格や価値観を理解しようとしています。それらを踏まえて、自社の理念や社風にマッチしそうかどうかを判断すると考えられます。
新卒の採用選考では、実務スキルや経験での判断ができません。そのため、スキルや経験の代わりに性格や価値観を知り、自社とマッチするか否かの判断材料にします。
なぜうちの会社?
ガクチカのエピソードから、自社を志望した理由を読み取ろうとしていることも多いといえるでしょう。ガクチカを通して分かる価値観やモチベーションの源から、志望理由や志望度の高さを判断しようとしています。
自社に入ったら何ができる?
自社に入社したら何ができるかという点も、企業が知りたいポイントの1つです。そのため、ガクチカから「経験から学べるか」「努力ができるか」「分析力や課題解決力があるか」といった点を把握し、入社後の期待値を測ろうとしています。
▼参考記事はこちら ・【ガクチカの書き方】絶対に外せないテンプレ/構成とテーマ別の例文
ガクチカでアピールしやすいアルバイト経験
アルバイトの経験は、就職活動のガクチカとして非常に有効です。ここでは、長期間続けた仕事や成果を残した経験、リーダーシップを発揮した場面など、ガクチカでアピールしやすいアルバイト経験とアピールするときのポイントを解説します。
長期間続けたアルバイト
長期間同じアルバイトを続けていた経験は、ガクチカでアピールしやすいアルバイト経験の1つです。
1つのアルバイトを長期間続けたことで得た継続力や忍耐力は、就活では非常に評価されます。長期にわたる勤務経験は、自分が会社で継続的に働く意思があることを企業に対して示す大きなポイントとなります。
また、同じアルバイトを長期間続けることで、さまざまなエピソードや経験が積み重なります。例えば、人の入れ替わりや店舗の方針変更などの困難に直面し、それを乗り越えた経験は大きなアピールポイントとなるでしょう。
なお、長期間アルバイトを続けた経験を効果的にアピールするには、単に期間を述べるだけでなく、その過程や結果を具体的に伝えることが重要です。
例えば、飲食店で長く働いた経験がある場合、その経験から学んだ顧客対応やチームワーク、業務改善のエピソードなどを具体的に紹介することで、より説得力のあるアピールができるでしょう。
成果を残したアルバイト
ガクチカでは、短時間で面接官に自分の努力や頑張りを伝える必要があります。そのため、明確な成果や功績があるアルバイト経験は、非常に効果的なアピールポイントです。
このときに具体的な数字やエピソードを示し、どれだけの成果を挙げたのかを分かりやすく伝えることが重要です。例えば、「売上を◯%上げた」「コストを◯%削減した」「作業効率が◯倍になった」「お客様アンケートで1位を獲得した」「アルバイトのMVPを受賞した」など、具体的な成果を示しましょう。
なお、これらの成果は、アルバイトをしたことがない人でも理解しやすいように説明することがポイントです。
リーダーシップを発揮したアルバイト
リーダーシップを発揮したアルバイトもガクチカでアピールしやすいアルバイト経験の1つといえます。
リーダーとしてチームを率いる能力は、社会で求められる重要なスキルです。しかし、リーダーになったこと自体をアピールするのではなく、リーダーとしての行動や意識、なぜリーダーに選ばれたのかなど、具体的なエピソードを深掘りし、学びや再現性を強調して伝えることが重要です。
例えば、リーダーとしてメンバーのモチベーションを高め、より良い職場環境を作り出したエピソードを書けると、説得力のあるガクチカになります。
他にもシフト管理を見直して働きやすい環境を整えたり、メンバーの強みを生かすために持ち場の調整を行ったりしたエピソードが有効といえるでしょう。
志望企業での仕事に生かせるアルバイト
志望先の仕事に直接生かせるアルバイト経験は、非常に魅力的なアピールポイントになります。
具体的には、飲食店での接客スキルやアパレルブランドでの販売経験、事務職でのデータ入力・書類管理のスキルなどが挙げられます。これらのスキルは、入社後すぐに業務に役立てることができるため、即戦力としてのアピールにつながります。
また、これらの経験を通じて学んだことや得たスキルを具体的に説明することで、企業に対して自分の適性や成長意欲を示せます。
例えば、「飲食店での接客経験を生かし、顧客対応のスキルを磨いた」「アパレルブランドでの販売経験を通じて、商品知識や販売戦略を学んだ」「事務職での経験を通じて、正確なデータ管理や効率的な業務遂行を身につけた」など、具体的なエピソードを交えてアピールすることが効果的です。
【アピールポイント別】アルバイトのガクチカ例文
ここで、ワンキャリアに掲載されているアピールポイント別のアルバイトガクチカ例文をご紹介します。こちらを参考にし、自分が取り組んだ内容を選び、自己のガクチカに役立てましょう。
協調性
◯◯のアルバイトで新商品の入荷に伴う陳列作業で周りのスタッフと協力を図りながら業務を遂行しました。◯◯では、大量の新商品を配置する必要があり、最初は個別に作業を進めていたため、連携不足から混乱が生じていました。
そこで、私は各メンバーの意見やフィードバックを生かし、商品の配置やディスプレイの改善点を共有しながら柔軟に対応しました。また、棚割を最適化する提案を行い、商品の特性を基に類似した商品をまとめ、需要の高い商品を目立つ場所に配置することで、顧客にとって見やすく探しやすい陳列を目指しました。
結果、お客様から商品の見やすさに対する好意的な反応を得ることができ、達成感を味わいました。この経験を通じて、協力と連携によってチーム全体の力を結集することが大きな成果を生み出すことを学びました。これからも協調性を持ちながらチームとの連携を大切にしていきます。
※出典:太陽ホールディングス|2025年卒総合職本選考のES
リーダーシップ
私は個別指導塾のアルバイトでリーダーシップを発揮し、職場改善に努めました。具体的には離職率を1年間で40%から20%に改善しました。私が所属する教室は新人講師の定着率が悪く、講師数を確保しにくいという逆境にありました。新人へのヒアリングの結果、離職原因は新人が自分の指導の理想と現実のギャップに挫折することだと考えました。そこで講師仲間と相談し、新人の成長促進とモチベーション維持のため、以下二つの施策を実行しました。第一に、模擬授業を動画撮影して新人が自分の成長と課題を確認しやすくしました。第二に、講師仲間と協力して先輩による新人支援体制を整え、新人が自分の課題を解決しやすくしました。具体的には、授業指導やメンタルサポートを担当するメンターをつけました。この施策継続により新人定着率を上げ、十分な講師数を確保することができました。
※出典:三菱UFJインフォメーションテクノロジー|2023年卒総合職(システムエンジニア)本選考のES
粘り強さ
英語の塾講師アルバイトで、生徒の成績を上げることを頑張った。課題は授業中生徒の質問回数が少なく理解しているのか分からないことだった。そこで、生徒との信頼関係を築くことを目指した。第一に、機嫌よく接することと、学校の話をなるべく多く聞くようにした。授業の演習の時間が減るためリスクではあったが、中学生担当の方に事情を説明して了承をとった。第二に、塾講師は初経験だったので他者に頼った。出社するたび、受付、中学生総括、英語総括の社員の方と密にコミュニケーションをとった。彼らから生徒別の適切な教え方やコミュニケーションの仕方のアドバイスをいただき、生徒の個性にあった授業を行った。成果としては、3人の生徒から1年間指名をもらい続けていて、授業中10回ぐらい質問・確認をされるようになった。
※出典:野村證券|2023年卒総合職:グローバル・マーケッツコースインターンシップ選考のES
提案力
私は◯◯での◯年間のアルバイトで、売り場での接客から商品の管理までさまざまな業務を経験しました。ゴールデンウィークなどの繁忙期には一日に1000万円近く売り上げる程の大型店舗であったため、売り場では幼い子からご老人、海外の方まで幅広い層のお客様を接客する機会があり、お客様に寄り添ったサービス提供が求められました。初めは、多様なお客様のニーズをうまく把握できていなかったのですが、お客様の目的や趣向をヒアリングするように意識することで、お客様のバックグラウンドを知り、それぞれのお客様に合ったサービスを提供できるようになりました。また、必ずしも常にお客様の求める商品があるとは限らないため、引き出したニーズから代わりとなる商品を提案し、売り上げに貢献しました。以上の経験から傾聴力と提案力を培い、知識の体系的な理解や課題解決に生かしています。
※出典:大塚商会|2025年卒技術職インターンシップ選考のES
責任感
アルバイト先の◯◯では、アルバイトである身として、責任は果たせてはいるが、組織への貢献は少ないと思っていた。そこで誰よりも◯◯に関する知見を得ようと試みた。持ち前の「責任感」を生かし、◯◯資格の◯級の資格を取得した。そして今では、より専門的な◯◯といった業務など、努力することで行えるようになった。
※出典:三井住友銀行|2023年卒総合職インターンシップ選考のES
コミュニケーション力
スーパーのレジ打ちのアルバイトでの接客です。最初はレジを正確に打つことに集中しがちで、お客様との対話がほとんど生まれず、黙々とレジ打ちの仕事をこなす日々でした。このままの環境では自分自身もお客様も楽しむことができないと感じ、積極的にコミュニケーションを取ることを意識しました。また、困っているお客様に対して能動的に接客するのではなく、自ら声を掛けることを意識しました。その結果楽しんで仕事をしようと取り組む姿勢がお客様にも伝わり、声をかけられたり、名前を覚えてわざわざ私のレジに並んでくださったりするお客様が増えました。この経験から自分自身で環境を変えようと積極的に行動に移すことで、それを見た周囲の行動や環境も変わることを学びました。
※出典:第一生命保険|2024年卒機関経営職本選考のES
【アルバイト別】ガクチカ例文
ここで、アルバイト別のガクチカ例文をご紹介します。
【飲食・接客】
カフェ
アルバイトのカフェで目玉商品を販売促進し、仲間と共創して前年比3倍を売り上げた。毎年店舗限定の◯◯を販売しており、前年比◯◯倍を売上目標に企画統括を担った。しかし感染症で試飲会を行えず、販売に結びつきづらかった。試飲会なしでもニーズ調査と告知を行おうと考え、2点工夫した。まず、味の好みをアンケートで調査した。そして、結果を踏まえて味のバランスを仲間と考え、◯◯種の組み合わせを◯◯種に絞り込んだ。次に、1人1つ告知方法の代案を募り、味の特徴が一目で分かるイラスト付きチラシを作成した。特に、図柄配置や情報量を後輩と調整して取り組んだ。結果、前年比◯◯倍を売り上げ、達成に向けて周りを巻き込む重要性を学んだ。
※出典:旭化成|2023年卒事務職本選考のES
レストラン・居酒屋
居酒屋のアルバイトで、客足回復に向けて主体的に行動し、お店の売り上げに貢献したことである。私が働く居酒屋では、コロナ禍で客足が減少した。お世話になっているお店の力になりたいと考え、客足回復のための方策を店長に働きかけた。基本的な感染対策に加え、料理を召し上がる際に1つのお皿から箸を交わすことに対して抵抗を感じるお客様がいるのではないかと考えた。そこで、◯◯居酒屋であることを生かして、全ての料理を◯◯に◯◯て提供することを提案した。この発想が採用され、導入されると同時に自分のSNS上でもこのサービスを紹介し、拡散してもらう事でPRした。この取り組みにより◯◯%の売り上げ上昇に貢献でき、今ではその働く姿勢が認められ、お店を任せてもらえるまでに至っている。このような課題に対して解決策を考え能動的に行動する力を生かして、商品開発の現場でもさまざまなアイディアを積極的に提案して商品に落とし込んでいきたい。
※出典:森永製菓|2024年卒理系総合職(研究開発)本選考のES
デリバリー
アルバイト先のデリバリー専門店で、配達時間短縮のために◯◯を提案しました。同店では、月の注文数に大きな波があり売上が一定にならない課題がありました。配達伝票の分析をしたところ遠方のキャンセルが多いこと、遠方の新規顧客のリピートが近場の顧客よりも低いが原因でした。「遠方」が共通していることから配達時間の長さが顧客の不満点になっていると考えました。そのため施策として、配達時間短縮のための抜け道を共有することを提案し、◯◯を作成しました。他のスタッフも共感してくれ、渋滞しやすい道や最適のルートを考える方法を社内の共通認識とすることができました。結果として、配達時間を10分減らすことができ、遠方のリピートも増え売上が1.2倍になりました。入社後も課題を分析し、顧客の不満点を解消していきたいです。
※出典:デロイト トーマツ アクト|2024年卒システムエンジニア本選考のES
【販売】
ドラッグストア
ドラッグストアでのアルバイトの経験です。高校3年生の頃から、レジや品出し、お客様対応などをしています。ドラッグストアでアルバイトをしていく中で、高齢者やお体の不自由な方がお買い物をする際、非常に苦労しているなという印象を持ちました。そこで、レジが終了した際にお品物を袋詰めする台まで運ぶなど、状況に応じて積極的にお手伝いを行いました。すると、「いつもありがとね。」という言葉を掛けてくださるようになりました。少しの気遣いを喜んでくださっていたお客様がいたことを知り、今までやってきて良かったと実感することができました。そして、お客様を気遣うことは信頼関係を築くことにもつながり、声をかけやすい環境を作ることができるということを学びました。入社後はこの学びを生かして、お客様の気持ちに寄り添うことを心がけ、相談しやすい環境づくりに貢献します。
※出典:スギ薬局|2024年卒総合職本選考のES
アパレル
学生時代に最も力を注いだ事は、アパレルの超大型店舗でのアルバイトである。「高齢の母が着るためウエストの楽なボトムスが欲しい」や「色覚障害のため似合う色のジャケットを選んでほしい」など、老若男女、国籍などを問わずさまざまなお客様一人一人のお悩みと真摯(しんし)に向き合い、商品をご提案してきた。昔から人と話すことが苦手で、自他ともに認める引っ込み思案であり、授業で先生に当てられるだけでも涙がにじんでいた私にとって、このような都市型の大きな店舗でたくさんのお客様と接するのは容易なことではなかったが、今はお客様の目を見て笑顔で話すことができる。着々と積んだ経験から得たコミュニケーション力は、私にとって確かな強みとなっている。 ※出典:LVMHグループ(ルイ・ヴィトン モエヘネシーグループ)|2025年卒【ルイ・ヴィトン・ジャパン(LVJ)】Client Advisorインターンシップ選考のES
コンビニエンスストア・スーパー
ローソンでのアルバイトになります。大学時代に約2年間勤めてきました。
さまざまな年代の方とのコミュニケーション能力を養いたいという思いや、日常生活に関する幅広い知識が身に着けたいという思いから、始めました。
勤務中、想定外の事態への対処や業務時間内に仕事を終わらせようとする焦りによって、サービス全体の質が低下している状況に何度か陥ることがありました。
そこで私は、仕事に優先順位をつけ、一緒に働くパートナーさんと分担してこなすことで業務の効率化を図ることにしました。
その結果、自分自身に心に余裕ができ、突発的な事態が発生しても、落ち着いて対処することができるようになりました。
このような経験から、質の高いサービスを提供するためには、自分自身が心に余裕をもつことが大切であることを学びました。御社の業務においても、冷静さを常に意識していきたいと考えております。
※出典:ローソン|2024年卒総合職本選考のES
【教育】
塾講師
私は塾講師として生徒の大学合格に最も力を入れました。これまでに10人の生徒を受け持ち、全員を大学に進学させることができました。その中で私は現状分析と学習方法の提案を主に行いました。個別指導である強みを生かして一人一人との話し合いを大事にし、生徒の現状を把握しました。そして授業内で自らの浪人経験も交えて、その生徒に合った勉強法を提案することで効率よく生徒の学力向上に貢献できました。以上の経験から成果を上げるために現状を理解することの大切さと自ら考えて相手に最も合うものを提案する必要性を学びました。学生時代に学んだことを社会人になってからも積極的に生かしていきます。
※出典:アーサー・ディ・リトル|2023年卒経営戦略コンサルタント本選考のES
【サービス】
コールセンター
[クロスセル成績を伸ばしたこと]医薬品販売のコールセンター(受電)にて、電話のついでにセールスを行う「クロスセル」の売上が伸び悩んだため、独自に「少しでも伸ばす努力をする」という課題を設けました。会話内容のメモから分かった「断られる/セールスで不快にさせる恐怖による案内不足」を改善するため、クロスセルが上手な上司にアドバイスを求め実行。売上を4倍に伸ばすことに成功しました。
※出典:第一生命保険|2024年卒ライフプロフェッショナル職(総合営業職)本選考のES
【エンタメ】
カラオケ
カラオケ店でのアルバイトでクレーム数の半減に貢献した。時間帯責任者として勤務しており社員との会議の中でクレーム数が他店舗と比較し多いことが指摘された。そこでクレーム数を減らすためにアンケートを実施した。その結果、スタッフの連携、引き継ぎ不足が原因であると考えインカムを利用した連携の強化やスタッフ全員が引き継ぎ事項を記入する「気づきノート」を作った。これにより半年でクレーム数の半減に成功した。
※出典:みずほリース|2024年卒総合職インターンシップ選考のES
ガクチカの書き方と高評価を得るポイント
ガクチカで企業から高評価を得るには、エピソードのみではなく思考性が伝わるようにすることや、成果よりもプロセスを重点的に伝えることなどが欠かせません。
ここでは、ガクチカの書き方と高評価を得るポイントについて解説します。
重要なのはエピソード(What)ではなく思考性(WhyとHow)
ガクチカを書く際には、エピソード(What)よりも思考性(WhyとHow)のほうが重要です。
「どのような問題があり、結果的にどうしたのか」という内容だけでは、その学生の考え方や価値観を伝えることは困難であるためです。より共感を得るためにも、「その行動に至った考え方」を伝える必要があります。
相手に伝わりやすいように、どのような状況下で何を考えて行動したのかについて、具体的に伝えることを意識しましょう。
成果よりプロセスを重点的に伝える
成果よりプロセスを重点的に伝えることも、ガクチカで高評価を得るために外せないポイントです。
ガクチカの内容は単なるエピソードトークではなく、再現性を感じられるものにこそ意味があります。再現性を伝えられるのは頑張ったことの成果ではなく、プロセスであるためです。
例えば、テレアポのアルバイトにおける後処理の時間を、それまでよりも10%短縮できた経験を伝えるとしましょう。成果のみを伝えても、志望先が別の業種の場合、汎用性はありません。
しかし、「タイピングの速度を向上させれば状況が改善すると考え、自らタイピング練習ソフトを使って練習した」というプロセスを伝えれば、「課題解決力」のアピールにつながります。
ガクチカで高評価を得るには、再現性を感じられる内容が必要であるため、成果よりもプロセスを重点的に伝えることが大切です。
企業が求める人物像とマッチするか
ガクチカは、企業が求めている人材像とマッチしているかどうかを意識して書きましょう。企業側は、学生が自社にマッチする人材かどうかを見極めたいと考えており、求める人材像は企業によって異なるためです。
例えば、その企業が柔軟な思考を持ち、積極的に新しいことにチャレンジする人材を求めているのであれば、「好奇心が強い」「行動力がある」ことが伝わるガクチカを選びましょう。
単に自分が一番頑張った経験を伝えるのではなく、力をいれた経験のうち、その企業が求めている人材の特徴をアピールできるエピソードを選ぶことがポイントです。
エピソードオリジナル性・具体性
エピソードにオリジナル性や具体性があると、企業からの評価を得やすくなるでしょう。よくあるエピソードの場合、企業側にインパクトを与えることが難しく、記憶にも残りにくいと考えられます。また、具体性が強いとその分エピソードをイメージしやすく、共感を得やすいためです。
自分自身の経験やそのときの感情を、自分なりの言葉で表現することで、オリジナル性はおのずと出ると考えられます。
また、具体性を高めるには、なるべく数字を用いた書き方を意識することがコツです。例えば、ただ「順位が上がった」とするよりも、「◯◯位から◯◯位に順位が向上した」と表現したほうが、イメージしやすく印象に残るでしょう。
ただし、エピソードの具体性を高めようとすると、本筋とは外れた情報を盛り込んでしまいがちになるため注意しましょう。
文章の論理性・分かりやすさ
評価されるガクチカを作成するには、文章の論理性や分かりやすさは不可欠です。論理的な文章とは、筋道を立てて考えられている文章のことです。エピソードの内容を正確に伝えるには、論理的かつ分かりやすい書き方を意識する必要があります。
仕事においても、論理的かつ分かりやすく伝えるスキルは必須だといえるでしょう。企業はガクチカを通して、学生が論理的思考をできるかどうかを判断している側面もあります。
自分が熱中している趣味の話でも、熱中しすぎてダラダラと話したり、決められた文字数を超過して書いたりするのは控えましょう。
成果を定量的・相対的に伝える
ガクチカで高評価を得るには、成果を定量的・相対的に伝えることも欠かせません。定量的とは物事を数値や数量に着目して捉えることであり、相対的とは、他との比較の上に成り立つさまを意味する言葉です。定量的・相対的に伝えることで、より具体的にイメージしやすくなるでしょう。
例えば、飲食店のアルバイトで「売上を向上させました」と伝えるよりも、「前の月よりも売上を20%向上させました」という書き方のほうが、より具体性が高まります。
自分の成果を適切にアピールするには、状況が伝わりやすいように定量的・相対的に伝えるように意識する必要があるでしょう。
▼参考記事はこちら ・【ガクチカの書き方】絶対に外せないテンプレ/構成とテーマ別の例文
ガクチカでアルバイトをアピールする際の注意点
ガクチカでアルバイト経験をアピールする際には、いくつかの注意点があります。ここでは、具体的な注意点とその理由について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
略称・専門用語を避ける
アルバイト経験をガクチカでアピールする際は、略称や専門用語を避けることが重要です。
例えば、「バイト」や「ファミレス」といった略称を使い過ぎると、カジュアルな印象を与えてしまいます。そのため、できるだけ正式な表現を心がけましょう。
また、アルバイト中に当たり前に使っていた単語が、実は専門用語であることも少なくありません。例えば、飲食業界では「バッシング(お皿を下げること)」や「ダスター(テーブルを拭く布巾)」、アパレル業界では「フェイス(陳列棚)」や「ボディ(全身マネキン)」といった表現が専門用語として使われています。
ガクチカを書く際にはこれらの専門用語を避け、誰にでも分かりやすい言葉を使うことが重要です。特に口頭で説明する際には、専門用語をうっかり使ってしまうことがあるので注意しましょう。
事前にネットで検索して、使っている言葉が一般的に理解されるかどうかを確認するのも1つの方法です。
企業名や店舗名は明記を避ける
ガクチカにおいては、具体的な企業名や店舗名を明記しないほうが無難です。アルバイト先として挙げた企業が競合他社である場合や守秘義務を守れない印象を与えるリスクがあるためです。
具体的な企業名を出さずに、アルバイト経験を伝える方法もあります。例えば、「地元のカフェ」「大手スーパー」「大手コンビニエンスストア」といった一般的な表現を使うのがおすすめです。このような表現であれば、守秘義務を守りながら経験を効果的に伝えられます。
守秘義務を守る
アルバイトにも守秘義務が存在します。業種や店舗によって規則は異なるものの、業務に大きな影響を与える情報は守秘義務の対象です。
具体例としては、店舗同士の合併情報や売上の変動などが挙げられます。また、飲食店の秘伝のレシピも守秘義務に該当する場合があります。
面接でこうした守秘義務を破るような発言をすると、面接官に「入社後も会社の情報を漏らす可能性がある」と思われ、信頼を失ってしまうかもしれません。 何が守秘義務にあたるのかどうかが分からない場合は、アルバイト先に大きな影響を与えるような情報は言わないことを心がけましょう。
当たり前のことをアピールしない
ガクチカでアルバイト経験をアピールする際にありがちなのが、「任された仕事をしっかりこなした」というエピソードです。
上司に任された仕事を遂行することは、社会人として当然のことです。このような当たり前のことをガクチカとして話してしまうと、面接官に「当たり前のことも頑張ったという認識をしている」と思われるリスクがあります。
任された仕事をしっかり遂行することは確かに重要ですが、それ以上にどのような工夫や努力をしたかをアピールすることが大切です。例えば、業務効率を向上させるための改善提案を行ったり、チームの士気を高めるためにリーダーシップを発揮したりした経験など、通常業務以上に頑張ったことを強調しましょう。
また、「時間を守って行動した」や「1日も休まずアルバイトに行った」といったアピールも避けるべきです。時間を守ることや健康管理をすることは、社会人としては当然のことだからです。
こうした基本的なことよりも、具体的な成果や努力のエピソードを伝えることが、より効果的なガクチカとなります。
短時間でやめたアルバイトエピソードを使わない
アルバイト経験の中には、自分に合わず短期間で辞めてしまったものもあるかもしれません。しかし、このような短期間で辞めたアルバイト経験は、ガクチカで積極的に伝えないほうが無難です。面接官に「自分に合わないと思ったらすぐに辞めてしまうのか」と思われ、継続性に疑念を抱かせてしまう可能性があるためです。
企業は、長期間働いてくれる人材を求めているため、短期間での離職はあまり良い印象を与えません。特別なエピソードがない限り、長期間続けたアルバイトをベースにガクチカを作成することをおすすめします。
もし長く続けたアルバイトがない場合は、アルバイト以外の経験をガクチカとして検討するのも1つの方法です。
虚偽の内容は伝えない
ガクチカでは、自分の経験や成果を正確に伝えることが非常に重要です。虚偽の情報を記載すると、面接で深掘りされた際に具体的な説明ができず、うそが露呈して信頼を失ってしまう可能性があります。
面接官から信頼を得るためには、実際に経験したことをありのまま伝えることが重要です。あなたの人柄や真剣さが伝わるよう嘘や虚偽の情報は伝えず、正直な内容をアピールしましょう。
アルバイトのガクチカを書き出す事前対策
アルバイトのガクチカを書き始める前に、自己分析や企業分析などの事前対策を行っておく必要があります。いきなり文章を書き始めると、何を伝えたいのかが分かりにくい文章になってしまうリスクがあるためです。
ここからは、ガクチカを書き始める前の対策に当たる、各項目について解説します。
自己分析
ガクチカを書く前の事前準備として、自己分析は必須です。自己分析とは、経験や考え方を振り返って整理し、客観的に自己理解を深める分析手法を指します。
ガクチカを書く際に自己分析が必要なのは、考え方や価値観、人柄などを表すアルバイトのエピソードを探す際、そもそもどのようなエピソードが自分らしさを表すのか理解できていない可能性が高いためです。
自己分析は、以下のような手法で行うことをおすすめします。
- 「Why(なぜ)」で掘り下げる
- 自分史を書く
- マインドマップを作る
- ジョハリの窓を活用する
- モチベーショングラフで可視化する
自分史とはその名のとおり「自分の歴史」のことであり、マインドマップは思考を具現化するための手法です。
ジョハリの窓は、自分が見た自分と他人が見た自分のズレを理解するためのフレームワークで、モチベーショングラフとは、過去の出来事や気持ちを可視化するためのツールを指します。
自己分析は、ガクチカを書く際だけでなく自己PRを書く際にも必要です。また、志望企業が自分に合っているかどうかを判断する材料にもなります。ガクチカを書くにあたって、必ず自己分析を行っておきましょう。
企業分析
企業分析も、ガクチカを書く前に行わなければいけないプロセスの1つです。企業がどのような人材を求めているのかが分からなければ、ガクチカで伝えるべきエピソード選定ができません。
企業分析は、企業の基本情報を掲載したコーポレートサイトやIR(投資家向け情報)、就職情報サイトなどから得られます。OB・OG訪問で、実際にその企業に勤める先輩から情報を収集するのも良いでしょう。
ガクチカを書く事前準備として、自己分析とあわせて企業分析を行い、その企業が求める人材像を明確にしておく必要があります。
ロジカルシンキングの習得
ガクチカを書く準備として、ロジカルシンキングを習得することもおすすめです。ロジカルシンキングとは、物事を結論と根拠に分け、その論理的なつながりを考慮しながら物事を理解する思考法のことです。
ガクチカはその内容はもちろん、文章の論理性も問われます。仕事においても、論理的に物事を考え、伝えるスキルは必須であるためです。
論理的思考力を鍛えるには、以下のような方法が効果的です。
- 論理的思考力に関する書籍を読み理解を深める
- 常に言語化を意識する
- 物事を疑う練習をする
ガクチカを分かりやすく正確に伝えるためにも、日頃からロジカルシンキングを意識して生活すると良いでしょう。
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