2022年4月に事業会社制へと移行し、9つの事業会社構成となったパナソニックグループ。全世界に約80拠点・約4万人の社員を抱えるパナソニック インダストリーは、「多様なデバイステクノロジーでより良い未来を切り拓き、豊かな社会に貢献しつづける。」がミッションです。電気部品や電子部品、制御機器、電子材料などの製造・販売を強みとして、「見えないところから、見違える世界に変えていく。」ために社会を支えています。
現在は工場省人化・情報通信インフラ・車載CASEの3領域に注力。採用を担当している亀井雪代さんと、デバイスソリューション事業部で技術職として働く岩岡恭平さんにお話を聞きました。
ハードは大企業、ソフトはベンチャー企業
──初めに、パナソニック グループとパナソニック インダストリーの違いについて聞かせてください。
亀井:パナソニックという1つの会社が、2022年に部門や領域に合わせて9つの事業会社に分かれました。全事業会社の総称がパナソニック グループです。
私たちパナソニック インダストリーはデバイステクノロジーの領域においてパナソニックブランドを背負い、競争力を高めながらお客さまに向き合っています。子会社とイメージされることも多いですが、家電製品や電池といった他領域の事業会社とは並列関係です。
亀井 雪代(かめい ゆきよ):人事戦略統括部 採用部 採用戦略課
キャリア入社2年目。新卒で造船会社に入社し、経営企画・営業・秘書を経験した後、パナソニック グループへ転職し全社の新卒採用ブランディングに従事したのち現職。
岩岡:「デバイス」と聞いても想像がつかない方もいらっしゃると思うのですが、デバイス=電子部品とイメージしてもらえれば分かりやすいかもしれません。例えばノートパソコンの基板にある半導体以外に組み込まれているさまざまな部品を総称してデバイスと呼んでいます。
亀井:ノートパソコンや携帯電話に加え、あらゆるところで情報処理がされている現代において、自動車などの身近にあるものからデータセンターまで、人々の暮らしに直結する製品に、私たちの商品が埋め込まれています。
岩岡:現在の体制では、主導権や裁量も各事業会社が持ち、もちろん経営責任も負っています。現場としても、私たちの提案から開発が始まり、最終的に市場に商品が出ていくので、自分たちの扱っているテーマがそのまま経営数値に直結していき、やりがいも大きいです。
亀井:当社にはグローバルで約4万人の社員が在籍し、世界中に約80拠点を構え、売上は約1兆円にも上ります。規模などのハード面は大企業といえますが、パナソニック インダストリーとしては創業3年目。今まさに企業風土や人事制度などを作り上げていて、ソフト面ではベンチャー企業ともいえます。
自分が望むキャリアを築いていくような環境を整えようと、研修も自ら選択でき、社内の研修プラットフォーム「マナビバevery」や「Udemy Business」や「GLOBIS 学び放題」といった社外のオンライン学習サービスを通して、自分の想いを実現するために必要なことを学べます。また、自分から手を挙げて異動する制度として、公募型異動「Iチャレンジ」を導入するなど、異動や昇進、働きたい拠点なども自ら選んで挑戦できます。
岩岡:社内公募制度などは、自身のキャリアを考えるきっかけになりますね。
自ら「求められるスキルは何か」「どのようなキャリアを歩むか」を思い描き、その実現のための研修制度が充実していることはありがたいです。私自身も常日頃から自分の望むキャリアを考え、そのために必要なスキルを身につけていくことを意識しています。
亀井:自ら希望して営業から人事へ異動した社員や、上位職に挑戦した社員もいます。個人的には大企業とベンチャー企業のいいとこどりな体制が整っていると感じています。
「想いを、動かせ。」をコンセプトに社員と企業を成長させる
──次に、パナソニック インダストリーの企業風土について教えてください。
亀井:私たちは、「想いを、動かせ。」を人財戦略のコンセプトに掲げ、グローバルに働く全社員の「個人の想い」と「会社の目指す姿」をつなげることで、社員一人一人の想いを起点に、人と組織がともに成長し続ける会社を目指しています。
一人一人によって、やりたいことやありたい姿は異なると思いますが、企業として社員がそれぞれ未来志向や目的を持って挑戦できる風土を実現することで、自発的な働き方やキャリアを実現できる会社でありたいと思っています。
岩岡:上司との定期的な面談である1on1などでは、必ず「何をしたいか」と聞かれるため、自身の希望を伝えれば挑戦するチャンスを与えてくれますね。
チャレンジしたいという気持ちは、仕事をする上で最も大事といえると思います。会社としても挑戦を重視するという方針を打ち出すことで、上司も社員の想いを引き出すようなマネジメントをしているといえます。
個人的には自身の枠にとどまることなく、新たな知見を得ながら挑戦し続けていきたいです。またその挑戦を経営につなげていきたいと常日頃から意識していて、若手時代から多くのチャレンジする機会を与えてもらいました。
3年目に、工場におけるビッグデータ活用のプロジェクトに任命されたことは特に印象に残っています。部門横断のプロジェクトだったこともあり、新たな知識やスキルを身につけられる経験になりました。同じように、1年目からでも熱意があればチャレンジできる風土は整っているといえます。
もちろん、挑戦したいことといっても、一人で全てをやるわけではありません。周囲の協力を受けながら自分の希望を具現化し、成長できる環境が整っています。
岩岡 恭平(いわおか きょうへい):デバイスソリューション事業部 導電性・アルミキャパシタBU 宇治技術部
新卒入社8年目。入社後、導電性高分子アルミ電解コンデンサ(SP-Cap)の開発に向けた要素技術開発やスマートマニュファクチャリングの活動に従事したのち現職。
──デバイス業界の技術者として働く醍醐味(だいごみ)についても聞かせてもらえますか。
岩岡:私は就職活動で他の業界を見てきましたが、デバイス業界はさまざまなマーケットに精通できるといえます。
いかに自社製品を浸透させるかを考えるため、1つの業界にとどまらず、さまざまな知見や技術に触れられる点は醍醐味になると思います。また、お客さまの要望を先読みして、製品を生み出すことも大事です。実際に新製品を生み出して、それによって世の中が変わっていく様子を目の当たりにすることもあります。
近年話題に上がる生成AI(人工知能)のサーバーに当社の製品が採用されるなど、最先端のトレンドに関わっていると実感できたときも、大きなやりがいを感じられます。
社員の数だけ歩むキャリアがある
──学生時代の専攻・研究内容は生かせるのでしょうか。また、学生時代に学んでおいて良かった、習得しておいて良かったというスキルはありますか。
岩岡:私自身は学生時代に、金属イオンビームを使用して導電性をプラスチックに付与する研究に従事していました。現在の業務である材料開発に近いともいえ、学生時代に培った基礎知識は今でも役に立っています。
学生時代の専攻や研究が事業に直結するようなケースは多くはありませんが、私と同様に学生時代の基礎知識を業務遂行に生かしている技術者は多いと思います。技術者の基本として、学生時代に実験検証のサイクルを学べておいてよかったなと。
また、研究者は自ら新しいことを知り、それを生かした実験でイノベーションを起こしていくものだと思います。自主性を重んじる研究室に在籍していたことで、自ら新しいことを取り入れるという姿勢は、役に立っていると感じています。
パナソニック グループではさまざまな技術領域を網羅し、グループ全体での技術報告会や展示会などもあります。そこに足を運んで新しい知見を吸収して自分たちの商品に生かそうと普段から意識しています。今の私は新しいことを生み出すことが仕事なので、学生時代から自ら情報を取りに行くという姿勢は身につけられていてよかったです。
亀井:社員の出身学部の割合は、理系が上回っています。理系出身者が営業や経理といった業務を担当しているケースもあり、理系出身者が多数活躍している会社ではありますが、私のような文系出身者ももちろん在籍しています。
充実した研修制度のほか、分からないことは社内の優秀な技術者の方々が教えてくださいます。
──学生は転勤の頻度も気になるかと思います。
亀井:公募型異動制度を設けていることもあり、転勤の多さはそれぞれ違いますね。
海外で働きたい方もいれば、研究に没頭したい方もいて、企業としては一人一人の希望を実現するためのサポートをしています。
岩岡:私自身もまだ転勤経験はありませんが、今後は視野を広げるために転勤という選択肢を取ることもあるかもしれません。現実的には、海外赴任も含めて、新たなチャレンジを希望して転勤するケースが多いと思います。
亀井:新たな挑戦を終えて元の業務に戻る場合もあれば、さらに新たなステップに進もうと何度も異動を経験する場合もあります。
人生のフェーズによっても望む環境が変わってくると思うのですが、社員一人一人の歩みたいキャリアを一緒に考え、実現に向けて全力で応援してくれる会社だと感じています。
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