就活において、個人面接やエントリーシート(ES)だけでなく、グループディスカッション(GD)も重要な選考プロセスの一環となっています。しかし、多くの就活生は、GDにおいてどのように振る舞えばよいか分からないという不安を抱えています。
そこで、こちら記事では、GDの役割を紹介し、各役割の適性や評価ポイント、注意点について解説しています。こちらの記事を読むことで、十分な事前準備ができ、安心して本番に臨めることができるでしょう。これからGDの対策をはじめようと考えている方におすすめの記事です。
<目次> ●GDとは ●GD評価ポイント ●GDにおいて役割を決める重要性 ●GDの役割の種類 ・ファシリテーター・司会 ・タイムキーパー ・書記 ・発表者 ・アイディアマン・役割なし ●GD役割ごとの評価ポイントと注意点 ・ファシリテーター・司会 ・タイムキーパー ・書記 ・発表者 ・アイディアマン・役割なし ●GDでおすすめの役割 ・グループディスカッションが苦手な人 ・高得点を狙いたい人 ●GDの役割の決め方 ・指名制 ・立候補制 ・トラブルが起きた時の対処法 ●役割に関わらず注意すべきこと ・無言 ・人の意見を否定するだけ ・的外れな発言 ・無表情 ・自分の役割を果たせない ・話がまとまらない ●GDの事前対策 ・自己分析 ・ロジカルシンキングとコミュニケーション能力を向上させる ・ONE CAREERのGD体験談を活用する ●まとめ
GDとは
GDとは4〜10人程度の参加者がグループとなって1つのテーマについて話し合い、制限時間内で結論を導き出すものです。最後にグループで導き出した結論を発表する時間がある場合もあり、その際はグループ内の発表者が発表内容をまとめ、発表します。
GDでは、短時間で複数の学生を選考でき、チームワークや協調性などに関する要素も測ることができるため、多くの企業の選考過程で実施されています。
GDについては以下の記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
▼GDについて詳しく知りたい方はこちら ・グループディスカッション完全対策!全テーマの進め方/流れやコツを網羅的に解説
GD評価ポイント
GD選考では、チームや議論に貢献できる力が評価されます。ここで、4つの評価ポイントをご紹介します。
・コミュニケーション能力
他のメンバーと円滑に話をできるか、あいさつができるか、意見を明確に述べるかなどが評価されます。
GDが始まる前にも、積極的にコミュニケーションを取り、ディスカッションが始まったらまずはあいさつをしましょう。他者がリードするのを待つのではなく、自ら率先して始めることが好印象を与えます。
・協調性
チームメンバーと協力して、共通の目標に向けて取り組む姿勢が評価されます。
協調性が発揮される場面以下の2つがあります。
・他メンバーの意見に賛同する場合 ・他メンバーの意見に反論・否定をする場合
他のメンバーの意見に賛同する場合は、明確にその意思を示しましょう。肯定的なフィードバックは、議論に参加するメンバーにとって好ましいものです。 例えば、「それいいですね! それなら◯◯についても考えてみてもよさそうですね」なども形で意見を述べるとよいでしょう。
他メンバーの意見に反論や否定をする場合は慎重に行うべきです。特に否定ばかりではなく、建設的な議論を促すことが重要です。GDではメンバーを選ぶことはできませんので、議論から外れた発言があるかもしれません。 しかし、そのような場合でも、他のメンバーを尊重し、議論を前進させるためには、一度賛同の意を示した上で自分の意見を述べることが効果的です。「確かに、そういう点もありますが、私は……」「◯◯さんの意見は△△ですね。私は……」などの形で、他のメンバーの発言を尊重しつつ、自分の意見を述べることで、良好な議論の雰囲気を保てます。
また、周囲への気配りも重要です。議論中に他のメンバーが発言していない場合は、積極的に彼らに意見を求めましょう。他のメンバーと良好な関係を築けることは、チーム全体のパフォーマンス向上にもつながります。
・論理的思考力
議題に対して論理的な解決策を提案し、議論を進展させる能力が評価されます。
論理的思考力は、一貫性のある論理的な考えや説明ができる能力を指します。一連の出来事や情報を論理的に整理し、結論に至るまでの過程を的確に説明できることが重要です。
GDで発言する際には、自分の考えを述べる際に根拠を示すことが重要です。この際、「結論→根拠」の順序で話を進めると、聞き手にとってわかりやすくなります。ただし、主観的な感情や思い込みなどの根拠は適切ではありません。代わりに客観的な根拠や、具体的な数値やデータを用いることで、自分の意見に説得力を持たせることができます。
・発想力
新しい視点を追加する発想力は、GDにおける重要な評価ポイントの1つです。
チームの考えが行き詰まったときに新しいアイデアや視点を提供することで、印象に残りやすくなります。ただし、あまりにも多くのアイデアを出しすぎると、議論の流れが乱れ、「場を乱す人」と見られる可能性があります。
そのため、適切なタイミングを見極め、的確なアイデアを提供することが求められます。発想力は経験や知識量で鍛えることができるため、日々の学習や経験を通じて自分のアイデアや視点を増やしていきましょう。
ここでいくつかの選考体験談をご紹介します。
・NTT東日本 技術系総合職 2025年卒
「とにかく発言量を担保すること。GDの時間が長く、お題も抽象的なので疲れてくるが、高倍率のGD選考であることを考慮すると話し続けるくらいの気概で臨んだ方がいい。」
※出典:NTT東日本|技術系総合職2025年卒の選考対策ページ
・ロッテ 研究職 2024年卒
「できるだけアイデアを出すことと他人の意見に素直に耳を傾けることを意識していました。過去に選考を受けた先輩からは自分の意見を主張しすぎて協調性なかったから落ちたと聞いていたので協調性は大事だと思います。」
※出典:ロッテ|研究系2024年卒の選考対策ページ
以下の記事で評価基準について詳しくご紹介していますので、詳しく知りたい方は参考にしてみてください。
▼GDの評価基準について詳しく知りたい方はこちら ・グループディスカッション(GD):人事視点の評価基準3点!鍵は「コミュ力」「協調性」「リーダーシップ」
GDにおいて役割を決める重要性
GDにおける主要な役割はファシリテーター、書記、タイムキーパー、発表者などです。これらの役割を明確に定めることで、議論がよりスムーズに進行しやすくなります。
役割を決めずにGDを始めてしまうと、議論が混乱しやすくなります。例えば、会話が進行せずに発表内容がまとまらなかったり、話し合った内容がメモされずに失われたりする可能性があります。全員の意見を聞き、結論を導き出し、時間内にスムーズに発表に移行するためには、参加者の役割を最初に明確に決めることが不可欠です。
GDの役割の種類
それでは、GDにはどのような役割があるかをご紹介します。それぞれの役割に求められる内容や適正、評価ポイント、注意点を知り、「具体的に何をすれば良いのか」「自分がどの役割に向いているのか」を理解していきましょう。
ファシリテーター・司会
役割
ファシリテーター・司会の役割は、議論を効率的に進めたり意見を整理したりすることです。メンバーが発言しやすい環境を整え、議論の進行を正確な方向へリードし、全体の議論をまとめる役割を担います。
向いている人の特徴
周囲に気遣いができる人やリーダーシップのある人。
タイムキーパー
役割
タイムキーパーの役割は、GDにおいて時間配分を管理することです。議論の進行にあたって、最初に前提をすり合わせる時間や最後まとめる時間など、決められた時間枠を守る役割を担います。タイムキーパーは定められた時間枠に沿って、残り時間を伝えることが役割の中心です。
向いている人の特徴
発言が苦手な人や先読みした行動が得意な人に適しています。また、GDが初めての人に向いています。
書記
役割
書記の役割は、議論の全体像を把握し、メンバーから出た意見や議論の要点などを見逃さずにメモして記録に残すことです。
向いている人の特徴
文章をまとめることが得意な人や発言が苦手な人は、書記として適しています。
発表者
役割
発表者は、グループの代表として、議論のまとめや導き出した結論、経緯などをプレゼンテーションする役割を担います。グループ内の議論を整理し、重要なポイントを明確に伝えることが期待されます。
向いている人の特徴
発表者に向いているのは、プレゼンテーション能力に自信があり、さまざまな状況に柔軟に対応できる人です。
アイディアマン・役割なし
役割
グループの人数や状況によっては、すべてのメンバーに役割を割り当てることが難しい場合があります。このような場合、役割がない人は、新しいアイデアを提供し、役割のある人のサポートや補助を行うことが求められます。
向いている人の特徴
他のメンバーとの意見交換やアイデア共有を行うため、柔軟性や協調性、また、コミュニケーション能力を持つ人に向いています。
GD役割ごとの評価ポイントと注意点
続いて、GDの各役割の評価ポイントと注意点をご紹介します。それぞれの役割に求められる評価ポイントや注意点を知り、「役割を割り振られた時にどのような振る舞いをすればいいのか」「どんなポイントに注意して役割を全うすれば良いか」を理解していきましょう。
ファシリテーター・司会
評価ポイント
・全体をふかんする力
議論の流れやメンバーの意見を包括的に把握し、新たな視点や議論の欠点を指摘する能力が求められます。例えば、「◯◯という観点もいいですが、◯◯という観点からの意見はどうですか?」といった提案があります。
・傾聴力
メンバーの発言を注意深く聞き、うなずきやあいづちを打つことで積極的に意見を引き出します。全員の声を均等に受け入れることが重要です。
・臨機応変な対応力
議論をどの方向に進めるかを柔軟に考え、メンバーに提示します。また、議論の進行状況に応じて適切なアクションを取る能力が求められます。
・メンバーから意見を引き出しまとめる能力
発言が少ないメンバーや発言が苦手な人にも積極的に声を挙げるよう促し、議論をまとめる役割を果たします。
注意点
ファシリテーター・司会になる場合、自己主張が強くなりすぎないように注意が必要です。目立つ立場にあることから、自然と主導的な態度をとりがちですが、グループをまとめる意志がないと評価が低くなる可能性があります。また、制限時間に縛られすぎて相手の話を聞かなかったり、自分の意見を押し通そうとしたりすることもNGです。
タイムキーパー
評価ポイント
・議論時間の管理
決められた時間内に結論を出せるよう、時間配分に気をつけながら議論を進行させます。残り時間を把握し、適切なタイミングで時間を伝えます。また、残り時間を考慮しながら次の動きを考えて提案します。
・臨機応変な調整力
議論が予期せずまとまらない、発表の準備時間が足りないという場合に備え、時間を調整して柔軟に対応します。
注意点
タイムキーパーの役割は、時間を確認し、経過時間を伝えるだけでは不十分です。時間配分に過度に集中し、自らの発言や議論に参加することを忘れないように注意してください。タイムキーパーであっても、議論に積極的に参加することが求められます。
書記
評価ポイント
・文章構成力
プレゼンテーションに適したまとめを意識し、出たアイデアや意見の共通点を見つけてわかりやすく整理します。
・ヒアリング力
注意深くヒアリングを行い、情報の漏れや誤りがないように注意深く記録することが求められます。
・タイピング力
タイピングのスピードを意識し、迅速かつ正確に情報を入力します。
注意点
すべての会話を書き残すのではなく、重要なキーワードや共通の意見を抽出しましょう。議論の要点を的確にまとめることで、より効果的な情報共有が可能です。また、曖昧な表現や不明瞭な記述を避けましょう。書記の役割に徹しすぎず、議論に積極的に参加することも重要です。
発表者
評価ポイント
・プレゼンテーション力
明確でわかりやすい言葉で情報を伝え、姿勢や話し方、表情、身ぶり手ぶりなどにも気を配ります。
・文章構成力
発表内容を聞き手が理解しやすい形に整理し、発表の順序や論理的なつながりを意識しましょう。
・トークスキル
自分なりの言葉で話を展開し、聞き手を引き込む力が求められます。抑揚をつけたり、適切なスピードで話したりすることがポイントです。
・積極性
大勢の前で話す意欲や自信を持ち、積極的にプレゼンに取り組む姿勢が評価されます。
注意点
発表前にメンバー全員の意見を聞き、協調性を示すことが不可欠です。自己主張しすぎず、客観的にグループ内でまとめた情報を的確に発表することが重要です。さらに、GD中は積極的に意見を述べ、議論に参加することが求められます。
アイディアマン・役割なし
評価ポイント
・積極的に議論参加
積極的に議論に参加することが求められます。自ら意見を述べたり、他のメンバーのアイデアに対してフィードバックを提供したりすることで、グループ全体の議論に貢献します。
・他のメンバーへのサポート
他のメンバーの役割を支援し、グループの目標達成に向けて協力する姿勢が評価されます。
・アイデアのインパクト
発言した提案が、グループ全体の議論にどの程度貢献するかが評価の対象となります。そのアイデアがディスカッションのテーマに沿っているかどうかを考慮し、適切な提案を行うことが重要です。
注意点
役割がないからといって、聞き役に徹しすぎたり、適当に話しすぎたりしないようにしましょう。また、他のメンバーのサポートをしながらグループの足りない部分を補い、積極的に議論に参加することが求められます。
GDでおすすめの役割
グループディスカッションが苦手な人
グループディスカッションが苦手な人にとって、GDでおすすめの役割は、「アイディアマン・役割なし」です。なぜなら、この役割では、他の役割よりも自分の発言に集中しやすく、新しいアイデアや視点を提供することで評価を高めやすいからです。初心者のうちは、自分の意見をしっかりと発信し、積極的に議論に参加することで、成長する良い機会となります。
高得点を狙いたい人
高得点を狙いたい人におすすめの役割は「司会・ファシリテーター」です。司会の役割の良いところは、立候補しただけである程度の積極性を評価される点です。
しかし、ファシリテーターや発表者のような目立つ役割では、議論の進行やプレゼンテーションが求められます。これらの役割では高いリーダーシップやプレゼンテーションスキルが必要であり、初心者にとっては挑戦が難しいかもしれません。
GDの役割の決め方
実際の選考本番において、スムーズに役割を決定できるかが重要なポイントです。グループが決まり、自己紹介が終わった直後に役割分担を行う必要があります。役割を決めずにディスカッションを始めてしまうと、議論の順序や内容が明確にならず、まとまりのない状況に陥りかねません。
役割の決定方法は、指名制と立候補制の2つのパターンがあります。どちらの方法を採用するにせよ、迅速に決定することが重要です。役割が早く決まれば、ディスカッションに十分な時間を確保でき、より円滑に進行するでしょう。
指名制
指名制というのは、司会者が、他メンバーの役割を指名して決めていく方法です。
司会者は議論の進行をリードし、役割の配分を担当します。他の参加者が控えめで立候補が得られない場合は、司会者が他の役割を指名することになります。ただし、一方的な決定は避け、周囲の意見を尊重するように努めます。周囲の意見を踏まえ、「この役割をやりたい方はいませんか? もしいない場合は、私から指名させていただいても良いでしょうか?」といった形で進めることが重要です。司会者は周囲の意見を十分に聞き、役割の決定を円滑に進めることが求められます。
立候補制
立候補制というのは、各役割を立候補によって決めていく方法です。
立候補制を採用する際は、次のような例文が参考になります。「今回のグループディスカッションでは、役割分担を立候補制で決めることにしましょう。自己紹介が終わった後に、各自希望する役割に立候補してください。」ただし、希望する役割が複数のメンバーでかぶる場合もあります。その際は、「相手の意見を尊重する」「他のメンバーと協力して、得意な役割や役割の組み合わせを考える」などの視点が重要です。
トラブルが起きた時の対処法
誰も立候補しない
初対面の人とのGDでは、立候補する勇気が出ない人もいるでしょう。立候補者が集まりにくい場合、「私は〇〇をするので、あなたは〇〇をしてくれませんか?」と自ら提案することがよいでしょう。また、役割ごとに適した人を推薦する方法もあります。例えば、初対面のメンバーであれば、字がきれいな人を書記に、声が大きい人を発表者やファシリテーターに指名するのも良いアプローチでしょう。
苦手な役割に指名された
どうしても苦手な役割を任せられた場合は、率直に「自信がないので〇〇の役割と代わっていただけませんか?」と伝えることが適切です。ただし、断ることが続くと協調性がない印象を与えてしまうので、できるだけ多くの役割に対して準備をしておくことが重要です。自分にとって苦手な役割にもチャレンジし、成長の機会と捉えることが大切です。
役割に関わらず注意すべきこと
役割にかかわらず、GDで意識すべきポイントと、避けるべき行動をご紹介します。
無言
GDでは発言量が評価されますので、無言でいることは、議論に貢献していないと見なされます。そのため、自分の意見を述べることが難しい場合でも、他のメンバーの発言に対してあいづちや質問をすることで、議論に参加する意思を示せます。あいづちや質問を通じて、他のメンバーの発言内容を理解し、新たな視点や情報を引き出せます。
人の意見を否定するだけ
メンバー同士の競争心やライバル意識は、GDにおいてしばしば見られます。しかし、他のメンバーの意見を強く否定することは、チームの調和を乱し、議論の進展を阻害する可能性があります。異なる意見が出た場合でも、相手の意見を尊重し、受け入れる姿勢を持つことが重要です。自分の意見を述べる際も、相手の立場や視点を考慮に入れながら、建設的な議論を心がけましょう。
的外れな発言
GDにおいて、的外れな発言をすることは避けるべきです。的外れな発言は議論の流れを乱し、時間の無駄になるだけでなく、他のメンバーの意見を尊重しないものと受け取られる可能性があります。GDでは、議題に集中し、的確な意見や情報を提供することが重要です。
無表情
暗い表情やこわばった表情は、チームのメンバーが話しにくかったり、意見を求めにくかったりします。GDでは円滑なコミュニケーションが求められるため、明るい笑顔やリラックスした表情を心がけることが重要です。自分の表情にも意識を向け、ポジティブな雰囲気を作り出すよう努めましょう。
自分の役割を果たせない
GDにおいて、自分が担当する役割を果たせないことは、議論の進行に影響を与え、最終的な成果にも影響を及ぼす可能性があります。また、一部のメンバーが役割を果たせない状況が続くと、他のメンバーに負担がかかり、チーム全体の負荷が増加します。そのため、自分の役割を十分に理解し、何が期待されているのか再確認しましょう。必要に応じて、他のメンバーと役割の再調整を行うことも考えましょう。
話がまとまらない
議論がまとまらないと、議題に対する解決策が見つからないまま、話が続けられることがあります。最終的には明確な答えが得られず、議論が終了することもあります。このような状況を避けるためには、最初にテーマの前提を整理しましょう。全員がテーマの定義や目的を理解し、一貫した方向性で話を進めることが重要です。また、書記は議論の要点や結論をまとめる役割を担いますので、議論が進行する中で重要なポイントや意見を記録することで、議論がまとまりやすくなります。
GDの事前対策
自己分析
自己分析は、GDの成功に向けて重要な準備です。自己分析を通じて、自分がどのような役割に向いているかを把握しましょう。日頃から友人の中で自分がどのような立ち位置にいるかを考えることが役立ちます。また、友人や家族に自分についての意見を聞いてみるのも良い方法です。自分の強みを理解し、それを生かせる役割を見つけることが、GDでの貢献度を高めるポイントです。
ロジカルシンキングとコミュニケーション能力を向上させる
GDでどんな役割を任されたとしても、必ず1回は「発言」のタイミングがあります。それぞれの役割をこなすポイントを理解したら、論理的に話す練習も併せて行うとよいでしょう。
論理的に話す方法のひとつに、PREP法という話し方があります。PREP法は「Point(結論)、Reason(理由)、 Example(具体例)、Point(まとめ)」の流れで話す方法です。
まず、「Point(結論)」では、自分の意見や提案を明確に述べます。次に、「Reason(理由)」では、なぜその結論に至ったのかを説明します。その後、「Example(具体例)」では、具体的な事例や根拠を挙げて説明を補強します。最後に、「Point(まとめ)」では、再度結論をまとめ、話の内容を確認します。
PREP法はとても簡潔に相手に要点を伝える手法なので、時間が限られたGDには最適な話し方です。この方法を使うことで、自分の意見や提案を効果的に伝えることができます。
ONE CAREERのGD体験談を活用する
GDのテーマは、企業や業界によって異なるため、準備が難しいと感じることがあります。そこで、ONE CAREERのサイトでは大手企業や業界ごとに過去のGDのテーマや体験談を公開しています。これを活用することで、会社が出題しやすい傾向や、どのような議題が取り上げられるかを把握し、事前に対策を立てることができます。
ここで、ONE CAREERで公開されているGDの内容をいくつかをご紹介します。
・日本IBM 戦略コンサルタント 2024年卒
GDテーマ:「労働人口減少が教育業界義務教育の場に与える影響について議論し、義務教育の場が変革する方向性をIBM社員の立場から提案」
GDの手順:入室前に議事録の配布→入室時に自己紹介・面接の内容説明(5分程度)→ディスカッション(30~40分程度)→発表・議論・面接官からのフィードバック(5~10分程度)→退出後20~30分以内にマイページにて議事録の記入・提出
※出典:日本IBM|戦略コンサルタント2024年卒の選考対策ページ
・ジョンソン・エンド・ジョンソン Manufacture職 2022年卒
GDテーマ:「特定の地域のQOLを上げるために、ジョンソンエンドジョンソンが取り組むべき課題・解決策について」
GDの手順:前半5分でお題の説明、後半20分程度GDを行う。議論の後、3分程度の発表時間も設けられている。
※出典:ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ|Manufacture職2022年卒の選考対策ページ
ここで紹介したGDのテーマを見ると、会社ごとに課題解決型とディベート型のテーマが出題されることがあります。それぞれのテーマについて準備することが重要です。
このように、過去のGDのテーマや体験談を参考にして、自分なりの考えや主張を整理し、論理的に話す練習をすることが重要です。これにより、実際のGDに臨む際に、自信を持って意見を述べることができます。また、同様の議題に関する情報を積極的に収集し、幅広い視野を持つことも重要です。
ONE CAREERの体験談を活用して、自分の力を最大限に発揮し、GDでの成功につなげましょう。
まとめ
今回は、GDの役割についてそれぞれの適性、評価ポイント、注意点などについて紹介してきました。
重要なのは、どの役割でも、役割がなくてもグループ全体で貢献し、自分のできることを最大限に生かすことです。自分の性格や能力を理解し、それに合った役割を選ぶことが大切です。また、GDに対する苦手意識がある場合は、積極的に経験を積むことも重要です。
インターンシップやキャリアセンター、各企業で行われるGD対策のイベントなどを活用して、自信をつけることができます。ONE CAREERのサイトでも、さまざまな情報やイベントが提供されているので、ぜひチェックしてみてください。
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