CSSはプログラミング初心者にもおすすめできる言語です。HTMLとセットで身に付けることで、プログラマーとして最初の一歩になるでしょう。では具体的にCSSは「どんな言語なのか」「何ができるのか」「どのように学習すれば良いのか」「どのような仕事につながるのか」など、順を追ってご説明していきます。
<目次>
●CSSってどんな言語?
●CSSの特徴は?
・CSSでできること、メリット
・CSSでできないこと、デメリット
●他言語との違いは?
・HTMLとの違い
・JavaScriptとの違い
・相性の良い他言語
●CSSを使ってどんな仕事ができる?
・職種の例
・仕事内容の例
●CSSを学びたい! まずは何をすればいい?
・学習の大まかな流れ
・CSS学習におすすめな書籍、サイト
・ライブラリ/フレームワークとは
・フレームワークの例
●CSSで就職できる企業を探すには?
●この記事のまとめ
●先輩エンジニアの選考体験談が見られる! ONE CAREER for Engineerのご紹介
・ONE CAREER for Engineerではどんなことができる?
CSSってどんな言語?
CSSはCascading Style Sheetsの略です。スタイルシートと呼ばれることが多いです。CSSはその名の通り、ウェブページのスタイルを指定するための言語です。CSSはHTMLと組み合わせて使用する言語です。
HTMLでウェブページに要素を作り、CSSで要素を装飾、配置をします。例えば、「色を付ける」「位置を指定する」といったことができます。実は、ウェブページを作るのにCSSが必須というわけではありません。
CSSを使わずに、HTMLだけで装飾や配置を行うことも可能です。しかし、CSSを使うことで要素の装飾、配置が効率的になり、またコードも見やすくなります。移行では、CSSの特徴やメリット、デメリット、学習方法などをご紹介します。
CSSの特徴は?
CSSは他の言語と比較すると特殊な言語です。HTMLとセットで使われますが、HTMLと似ているわけでもありません。CSSは唯一無二の言語といえるでしょう。ではどのような特徴があるのか、ご紹介していきます。
CSSでできること、メリット
CSSはHTMLで作った要素を装飾、配置する役割を担うということでした。HTML単体でも完結させられますが、CSSを使用することでウェブページを効率的に作成でき、コードも見やすくなります。
実際の開発でHTMLを使用する場合、CSSを使わない選択肢はないでしょう。HTMLを使うのにCSSを使わないことはまずないと考えて間違いありません。言い換えれば、HTMLを使って開発をしたいのであれば合わせてCSSも必須になるということです。
CSSで開発されたサービスの事例
CSSで開発されたサービスは挙げられないほど多いといえます。なぜなら、CMSなどのウェブサイト構築ツールで作られたウェブサイト以外、ほぼ全てのサイトでCSSは使われているからです。
CSSでできないこと、デメリット
CSSはHTMLで作った要素の装飾や配置ができますが、逆にいえば他のことはできません。CSS単体ではウェブページの表面を作成できず、またウェブページ表面以外の処理は実装できません。CSSは非常に限定的な用途の言語ということです。
他言語との違いは?
ウェブサイトの表面、フロントエンドと呼ばれる部分を開発する言語は3つあります。それは、HTML、CSS、JavaScriptです。この3つの言語がそれぞれ別の役割を担っています。ではどのような違いがあるのか、解説していきます。
HTMLとの違い
HTMLとCSSの違いについては上でも触れましたが、HTMLで作った要素をCSSで装飾したり配置したりするということでした。具体的には、HTMLで作ったタグに対してCSSで指定して装飾や配置を行います。
難易度としては、HTMLよりもCSSの方が難しいです。「HTMLは簡単だったが、CSSでつまずいた」といった声も多いです。CSSでの装飾はHTML同様それほど難しくありませんが、配置で思ったようにいかないことが多いでしょう。CSSに比べ、HTMLはタグで指定するだけなので難しいポイントは特にないはずです。
JavaScriptとの違い
HTML、CSSがウェブページ表面のパーツを作り配置するのに対し、JavaScriptはウェブページに動的な要素を加える言語です。具体的には、ウェブページにアクセスしたらポップアップを表示する、カーソルを当てたらオブジェクトを変化させる、といったことができます。
より高度な処理としては、ウェブサイトに入力された情報をサーバーに送るなど、フロントエンドとサーバーサイドの接続部分の処理を実装することも可能です。
相性の良い他言語
CSSがHTML、JavaScriptと相性が良いことを前提として、その他の言語としては、サーバーサイドの言語スキルもあると、フロントエンドとサーバーサイドの両方のスキルを身に付けることができます。
最近はフルスタックエンジニアといって、フロントエンドとサーバーサイドの両方のスキルを持つエンジニアの需要が高まっています。そのため、フロントエンド、サーバーサイドのどちらかに特化するのではなく、並行してスキルアップを図るのがおすすめです。
サーバーサイドの言語として具体的には、PHP、Ruby、Javaなどが挙げられます。どの言語を選択するかは今後選択するプロジェクトによります。
CSSを使ってどんな仕事ができる?
CSS単体でできる仕事はありません。上でご説明した通りCSSはHTMLとセットで使われる言語だからです。また、HTMLとCSSだけでもスキルとしては不足しています。なぜなら、フロントエンドのスキルはHTML、CSS、JavaScriptでセットになっているからです。この3つのスキルがあれば、仕事に生かすことが可能です。
職種の例
HTML、CSS、JavaScriptのスキルがあれば、フロントエンドエンジニアやアプリケーションエンジニアとして仕事ができます。ただし、アプリケーションエンジニアの場合はフロントエンドのみを担当することになります。
仕事内容の例
HTML、CSS、JavaScriptのスキルで仕事をする場合、職種に関わらずフロントエンドを担当することになります。具体的には、ページの表面の静的要素、動的要素を作るということです。
ここからさらに踏み込んだスキルを身に付けるためには、サーバーサイドの言語も学ぶのが得策です。システムにおいてフロントエンドももちろん重要なのですが、メインの処理を行っているのはサーバーサイドです。
そのため、いずれはサーバーサイドにもスキルの幅を広げていった方が良いということです。そうすることで、より需要のあるエンジニアになれます。
CSSを学びたい! まずは何をすればいい?
CSSを学びたい場合、これからご紹介する手順で学習を進めるのがおすすめです。
学習の大まかな流れ
プログラミング初心者がCSSのスキルを身に付けたい場合、以下の流れがおすすめです。またプログラミングスクールを利用する場合はスクールで用意されたカリキュラムに従って学習を進めるだけなので、ここでは独学を想定してご紹介します。
また、CSSはHTMLとセットでないと使えないので、HTMLとCSSをセットで学習することを想定しています。JavaScriptに関してはなくてもページ自体はできるので、まずはCSSまでをひととおり学習してから取り掛かるのがおすすめです。
ステップ1. 書籍やサイトでのインプット(書籍に従ってコードを書いてみることも含む) ステップ2. 実践的なページ制作をサンプルに倣ってやってみる ステップ3. 自分独自のオリジナルページを作ってみる
まずは、書籍やサイトで基本をインプットしつつ、実際にコードを書いて試してみることが重要です。おすすめの書籍やサイトは後程ご紹介します。
書籍をひととおり学習し終えたら、サンプルに倣って実践的なページを作ってみると良いです。サンプルはネット上で探すか、書籍などでもあります。サンプルに倣う場合は、基本的にはサンプルコードのコピー&ペーストで問題ありません。部分的に自分の思うように変えてみれば、実践的なスキルになります。最後に、自分で考えたオリジナルのページをゼロから制作します。
CSS学習におすすめな書籍、サイト
CSSの学習コンテンツは数多いので、ある程度人気があって、わかりやすそうなものであればどれを選んでも問題ありません。書籍やサイトでざっくりと基礎を身に付けた後は、結局実践的にコードを書きながらスキルアップしていくからです。
ここでは、現状人気のある書籍、サイトをご紹介します。
【書籍】
・『1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座』(SBクリエイティブ、2019年)
・『これだけで基本がしっかり身につく HTML/CSS&Webデザイン1冊目の本』(翔泳社、2021年)
上記はいずれもHTML/CSS学習の王道コンテンツです。書籍を選ぶかサイトを選ぶかは、好みで決めて問題ありません。もしくは、併用する選択肢もあります。
【サイト】
ライブラリ/フレームワークとは
プログラミングを便利にするツールとして、ライブラリやフレームワークがあります。ライブラリとフレームワークは類似するツールですが、少し違いがあります。ライブラリは便利な機能をまとめたものであるのに対し、フレームワークはプログラミングを行う土台となる枠組みです。
ライブラリは必要なときに機能を引用するものなのですが、フレームワークは枠組みなので、フレームワークに従ってプログラミングを進めることになります。
フレームワークの例
CSSにはライブラリのような機能のまとまりはありません。HTMLのタグに対して簡易的な指示を与えるだけだからです。1つの機能で何行にもわたる複雑なロジックになることはなく、そのためCSSのライブラリというものは存在しません。
一方で、フレームワークについてはいろいろと便利なものがあります。CSSはHTMLのパーツを配置する機能があり、フレームワークとの相性が良いからです。CSSのフレームワークは数が非常に多いので全てはご紹介しませんが、代表的なものを3つ挙げておきます。
フレームワークはある程度学習に慣れてから使用するものなので、CSSの学習が進んだらリサーチしてみてください。
CSSで就職できる企業を探すには?
CSSのスキル単体で就職するのは難しいので、HTMLとJavaScriptのスキルも必要になります。これらのスキルセットがあれば、「CSS 新卒」「HTML 新卒」「JavaScript 新卒」などで検索すれば企業の募集情報が出てくるはずです。実際の募集情報を見て、求められるスキルを確認してみると良いでしょう。
この記事のまとめ
CSSはHTMLで作ったパーツの装飾や配置を行う言語です。そのため、HTMLとセットで使われます。HTML、CSS、JavaScriptの3つの言語スキルがあれば、フロントエンドなどの役割で仕事ができます。
CSSはウェブ制作に欠かせない言語なので、今後も需要があるでしょう。また便利なフレームワークが多いので、フレームワークを使いこなすこともCSSのスキルの1つです。
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