「エンジニア未経験だけど、PHPに少し興味がある」「新卒から活躍できるようなプログラミングスキルを知りたい」「どの言語から学び始めたらよいか分からない」という方はぜひ読んでみてください。
こちらの記事では新卒でエンジニア就職を目指す学生に向けて、プログラミング言語PHPができることや学習方法、新卒採用をしている企業の探し方などについて解説していきます。
<目次>
●PHPの特徴は?
・PHPでできること、メリット
・ウェブアプリケーションとは?
●他言語との違いは?
・HTMLとの違い
・JavaScriptとの違い
●PHPを使ってどんな仕事ができる?
・職種の例
●PHPを学びたい! まずは何をすればいい?
・PHP学習におすすめな参考書、サイト
・セットで学ぶと活躍しやすい学習範囲
●PHPで新卒から就職できる企業の探し方
●この記事のまとめ
●先輩エンジニアの選考体験談が見られる! ONE CAREER for Engineerのご紹介
・ONE CAREER for Engineerではどんなことができる?
PHPの特徴は?
PHPでできること、メリット
PHPはウェブページを作るためのプログラミング言語です。
ウェブページを作るための言語には、その他に、HTML、CSS、JavaScripなど、たくさんの種類がありますが、中でもPHPはウェブアプリケーションを作ることを得意とし、動的なウェブサイトの制作を実現可能としています(※1)。
(※1)……条件によって内容が異なって表示されるウェブサイトのことです。例えばSNSの場合、IDやパスワードを入力してログインした人には自分のページが表示されますが、間違えて入力した場合は異なるページが表示されます。また、文章や写真を投稿すると、自分が投稿した内容が反映されます。このように、アクセスした人や入力した内容などの条件によって、異なる内容を自動的に表示するウェブサイトを「動的なウェブサイト」と呼びます。反対に、企業のホームページにおける企業概要のページのような、誰がアクセスしても同じ情報のみを掲載したウェブサイトを「静的なウェブサイト」と呼びます。ウェブアプリケーションとは?
PHPが得意とする「ウェブアプリケーション」とはインターネットから利用できる、なんらかの機能をもったウェブサイトのことです。
代表例としてまず挙げられるのがSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)です。インターネット上にはXやInstagram、Facebookなど、さまざまなSNSがあります。SNSは文章を書いたり、写真をアップしたり、他人とメッセージのやり取りをしてつながったりできる機能を持っています。
またその他、インターネット上で予定を共有できるようなカレンダーや、レシートの写真をアップしたら記録ができるような家計簿システム、Gmailのようなインターネット上でメールの送受信ができるサービスもウェブアプリケーションに含まれます。
PHPはこのようなウェブアプリケーションを開発することが得意なプログラミング言語です。
他言語との違いは?
HTMLとの違い
前述の通り、PHPはウェブアプリケーションを制作することで「動的なウェブサイト」の開発を得意としています。
一方、同じようにウェブサイト制作で用いられる「HTML」は、基本的に「静的なウェブサイト」を作ることを目的としています。そのため実際のウェブサイト開発では、静的な部分はHTMLで記述し、動的な部分のみをPHPで記述するといった具合に、両方のプログラミング言語を混合させてページを作っているケースが多いです。そのため、PHPとHTMLはセットで学習すると、より自在なウェブサイトの開発が可能になります。
JavaScriptとの違い
JavaScriptというプログラミング言語ではPHPと同じく動的なウェブサイトの制作が可能です。
2つの違いは、JavaScriptはクライアント側で動作するプログラミング言語である一方、PHPはサーバー側で動作する「サーバーサイド言語」であるという点です。
PHPを使ってどんな仕事ができる?
続いて、PHPを用いた仕事の例をご紹介します。
職種の例
アプリケーションエンジニア(ウェブ)
ウェブアプリケーションエンジニアは、その名の通りウェブアプリケーションを開発する仕事です。
現代の世の中では単なる普通のウェブサイトだけではなく、ユーザーの利便性を向上させるさまざまな機能を持ったウェブサイト(ウェブアプリケーション)が求められています。こういった機能の開発を得意とするPHPは、ウェブアプリケーションエンジニアとして仕事をする上で非常に役立つといえます。
バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアとは、サーバーなどウェブアプリケーションにおいて利用者から見えない部分を制作する仕事です。
一般的にPHPはこのバックエンドエンジニアが使うことも多く、内部の処理のロジックを考えるので、論理的思考が得意な方に向いている仕事といえます。反対に利用者から見えるウェブデザインなどの部分を開発する仕事は「フロントエンドエンジニア」と呼ばれます。
PHPを学びたい! まずは何をすればいい?
まずは、PHPの実行環境を整えましょう。PHPはサーバーサイド言語のため、サーバーがないと動作しません。最初に自分のパソコン環境中にサーバーを作ることから始めます。
一見難しそうに感じますが、大抵のPHPの初心者用テキストには実行環境を作る方法が載っていますので、テキストの指示に沿っていけば問題ありません。実行環境が整ったら、基礎的な文法から学習を始めましょう。
後述しているPHP初心者用のテキストを読み進めながら、自分でコードを打って、実行してみましょう。基礎から少しずつステップアップをして進めていくことで、PHPの全体像が見えてきます。
PHP学習におすすめな参考書、サイト
【おすすめ書籍】
【おすすめサイト】
PHPの公式ドキュメントです。PHPの文法はここで全て公開されているため、開発中に困ったことがあればまずは公式ドキュメントを確認しましょう。
本来、PHPはサーバーを準備しないと動かせませんが、このサイトではブラウザー上でコードを入力できるため、サーバーを準備せずとも簡単な動作確認を行えます。「正しいコードを書けているか、ちょっとだけ試してみたい」というときにおすすめです。
セットで学ぶと活躍しやすい学習範囲
フレームワーク
フレームワークとは、開発中によく出てくる処理を「枠組み(フレームワーク)」としてあらかじめまとめたプログラムの集まりです。フレームワークを使うことで一からコードを書く必要がなくなり、開発が早く進んだり、セキュリティが向上したりします。
最近の開発現場では、PHPを一から書いて開発することは少なく、大抵がフレームワークを利用してウェブアプリケーション開発を行っています。
PHPをある程度学んで、簡単な機能を自分で作れるようになったら、フレームワークについて学習してみると将来の仕事にも役立つでしょう。
MVC
MVCとは、プログラムをモデル(Model)、ビュー(View)、コントローラー(Controller)の3要素に分けて設計やプログラミングを行うことで、プログラムを分かりやすくする手法です。
ほとんどのPHPのフレームワークにおいて「MVCアーキテクチャ」が採用されています。フレームワークを使わない場合でも、MVCを意識してプログラムを設計することで、誰が読んでも分かりやすいプログラムを書けます。
PHPの基礎→MVCモデル→フレームワークの順で学習を進めていくと、ウェブ開発についての理解がスムーズに進むでしょう。
PHPで新卒から就職できる企業の探し方
気になる企業の募集要項より、「求めるスキル/レベル」をチェックしましょう。また「ウェブアプリケーション開発」「ウェブサービス」「バックエンドエンジニア」といったキーワードで採用情報を探してみるのもおすすめです。
この記事のまとめ
こちらの記事の内容をまとめると以下の通りです。
・PHPはウェブサイト、その中でも動的なウェブサイトを作ることを得意としたプログラミング言語。 ・ウェブサイトにおいて、静的な部分はHTMLで記述し、動的な部分のみをPHPで記述するという作り方が一般的。 ・PHPを実行するにはまずはサーバーを準備する必要がある。 ・PHPを使う仕事には、「アプリケーションエンジニア(ウェブ)」「バックエンドエンジニア」などがある。
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