2022年6月に創業されたNEWOLD CAPITAL(ニューオールドキャピタル)はM&A支援、経営人材紹介、M&A教育研修の事業を行っています。M&A仲介業にとどまらない事業を展開し、売上は10億円を超える。創業1年6カ月ながら、急成長を遂げています。
M&Aの支援はあくまでも「顧客の成長を実現する手段のひとつ」と位置付ける同社。その魅力や業務内容について、創業者の一人である取締役COOの塚田壮一朗さんと、アドバイザリー第二部でアナリストを務める佐藤史基さんに話を伺いました。
M&A業界のジレンマを感じて創業した熱い経営陣
──まずは、創業のきっかけについて聞かせてください。
塚田:私自身が経営者や起業に憧れがあり、「いつか自分で事業を作りたい」と日頃から考えていたことが原点です。
ただ、何をしたいか、何の会社を作りたいのかと明確に見えていませんでした。そんな中、新卒での会計事務所への入社や人材紹介企業、M&A業界への転職などでさまざまな業界・ビジネスを見てきました。また、近年M&Aアドバイザリーを行う企業が一気に増加し、M&A業界自体が成長している一方で、業界の課題も目に見えるようになったこともあり、「もっと良いM&A会社が作れるのではないか」という思いが確信に変わっていきました。
具体的には、M&A仲介のみをなりわいにする企業が顧客の成長実現をうたったところで、顧客に提案できるのはM&Aのみであることにジレンマを強く感じておりました。そのため、私たちは顧客の本質的な成長実現のために、M&Aはあくまでも一つの選択肢にしようと、代表取締役CEOである栗原(弘行)とともに起業しました。
現在も、M&Aを本業としながらも、M&Aは選択肢の一つといえる事業構造を持つ企業は当社だけだと考えていて、顧客の成長実現のために、M&A支援以外にも経営人材の紹介など、中長期的に顧客と関わって伴走するようなサービスも展開しています。
──なるほど。創業1年6カ月で売上が10億円を超える結果を出した秘訣(ひけつ)について聞かせてください。
塚田:社員全員の一体感と頑張りに尽きますね。恐らく、その一体感が生まれた理由は経営陣の熱量が伝わったのだと思います。
熱量といっても、いわば「暑苦しさ」だけではなく、論理的で経済的で、なおかつ体育会系的な面もバランスよく併せ持っていると思います。そんな熱量を受け取った社員が、自身の成長や自己実現に向けてより良いパフォーマンスを発揮してくれたことで結果が出たといえます。
佐藤:経営陣は非常に熱く、塚田も毎週のように私と一対一で話す時間をつくってくれるほど、社員一人一人に向き合ってくれていると感じています。
──創業してからは、どのような歩みでしたか。
塚田:本当に、奇跡のような瞬間を積み重ねてきました。
そもそも、創業直前に決まった資金調達は、投資家に全く未知数だった私たちのコンセプトや思いを信じてもらえた結果です。そして、その資金をもとに現在は40名弱のメンバーが集いました。
2022年6月に創業し、2023年4月には新卒社員が6名入社しています。創業間もない企業に、一流大学出身の人財が入社してくれたことも、本当に奇跡のようなものです。
振り返ると、自分たちの頭に描いた理想を形にしていこうと、ひたむきに必死に歩んできた道とも言えそうです。
佐藤:私は中途入社ですが、成長できる環境があり、ワクワクできる企業だと感じていますね。
新卒入社した証券会社は大手だったこともあり、組織が確立している一方、どこか閉塞感も感じていました。そんな中、たまたま知人の紹介で代表の栗原と塚田と出会うことができ、入社を決めました。
入社してみると、裁量を持って働けるとともに、背中を押してくれる環境だとも感じています。実際に九州にある営業所は、九州出身者の「九州で働きたい」という要望を受けて立ち上げられたものなんです。
塚田:本当の意味での人的資本経営とは、成長と抜てきの繰り返しによる事業の展開だと考えていますからね。その実現に向けて取り組んでいます。
数百億円が動き、成約すれば涙する。その達成感は代えがたい
──M&Aという事業について詳しく教えてください。
塚田:まずM&Aは、売り手企業と買い手企業の企業同士による株式売買のことで、買い手企業のグループに売り手企業が入ることを意味します。
どういうシチュエーションで生まれるかといえば、相乗効果があるような企業をグループに入れることで成長していきたいという、買い手の経営戦略がきっかけになることと、売り手の後継者がいない、単独だと成長が難しいといったさまざまな悩みを大手グループにグループインすることでより良い形で企業として存続させたいといった思惑が働いたときです。そんな買い手と売り手がマッチングしたとき、M&Aは起こります。
M&Aは、数億円から数百億円が動くため、買い手企業としては会社の威信をかけたプロジェクトです。また、売り手としても、創業者であれ、後継者であれ、手塩にかけて育ててきた企業を他社に譲ることは、人生に1度といえるような大きな意思決定になります。
私たちアドバイザーは、それほどの取り組みを仲人のように関わる存在で、当然ながら高いスキルと責任感が求められるものの、重要な局面で伴走できる素晴らしい仕事でもあります。
──業務としては、買い手と売り手のどちらにもアプローチしていくのでしょうか。
塚田:どちらにもアプローチしていきますが、買い手の成長戦略をヒアリングした上で、売り手企業を探す場合が多いですね。
そもそも最初から会社を売りたいと考えられているケースは稀(まれ)で、私たちも紹介などを通して経営課題に対する相談を受ける中で、売却の意思決定をされるケースがほとんどですね。
私たちとしては、買い手と売り手の双方の思惑を受け止めた上で、結婚のように、いかに両社が一緒に幸せになれるかを考え続けます。もちろん、時にはトラブルをはじめとする予想もつかない出来事も起こります。それらの問題を法律、税務、労務など多角的な観点から専門家を交えながら解決し続けた先に、成約式というゴールにたどり着きます。
成約式は、まさに結婚式のようであり、関わった誰もが涙するような場。成約式に立ち会うときは、何事にも代えられない達成感とやりがい、そして感謝がこみ上げてきますね。
──必要なスキルについて教えてください。
塚田:何より、相手の考えていること、望んでいることをどれだけ自分ごととして捉えられるかという、当事者意識ですね。さまざまな想定をした上でのアプローチが求められるため、関心の対象を自分以外にも広げられなければならないともいえます。
佐藤:M&Aのアドバイザーは、総合格闘技によく例えられます。
実際、企業オーナーと折衝を重ねることはもちろん、M&Aはチームで支援するため、営業力やコミュニケーション能力、調整力は欠かせません。当然、法務や労務、税務の知識も求められてきます。
さまざまなスキルを網羅しなければいけないということから、「まさに総合格闘技だ」と私も日々実感しています。
塚田:そのため、私たちは教育制度を充実させ、新卒であれば2カ月間の研修を経験してから現場に配属されていきます。研修ではリアルなM&Aの場を疑似体験させることにフォーカスし、実際に新卒の中では配属半年ほどで成約を実現した社員もいます。
教育を最優先事項に、創業直後で売上もない時期にまず取り組んだのが、教育プログラムの作成でした。未経験者をプロフェッショナルとして成長させるために、本気で向き合うことはお約束できます。
「人」「教育」「環境」という3つの魅力
──自社の魅力についても教えてください。
塚田:とにかく、「人」ですね。
社員の全員が高い人間性を持っているところが最大の魅力です。高い人間性を持つ人財とともに働くことで、自分自身の人間性向上にもつながりますし、人間関係の悩みがない環境で自分の成長にフォーカスすることもできます。
佐藤:私は3つの魅力があると考えていて、まず1つは塚田の言葉の通り、「人」ということ。
2つ目は「教育」で、以前に売り手のお客様から、「本当に教育に力を入れている企業だと感じた」という言葉をいただいたこともあります。充実した教育制度はお客様にも感じていただけるほどで、入社後に新卒なら2カ月、中途は1カ月という、ベンチャー企業では類を見ないほどの研修期間があります。
そして、最後は成長できる「環境」です。M&Aという業務そのものが成長を促す仕事であるとともに、九州営業所の設立エピソードのように、とにかくチャレンジすると背中を押してくれる環境が整っているといえます。
──最後に求めている人財像について聞かせてください。
塚田:視座が高い人財に入社してもらえればうれしいですね。
その視座の高さの一例として、職業選択があります。個人的には「楽しそうな業界」「初任給が高い」といった理由で企業を選ぶのはもったいないと感じています。
もしも、今後に豊かな人生を歩んでいくことを考えると、何よりバランスと循環が大事。そのバランスは、「成長できる環境があるか」「その仕事が誇れる社会的意義があるか」そして、「自分の働きと成長に賃金が連動するか」の3つで、それが循環することだと考えます。
もし私の考えに共感してくれるような視座が高い学生であれば、当社とも親和性が高いはずです。
佐藤:私たちの仕事は自由で裁量もあるとともに、自ら立てた目標を達成したら、また新たな目標に向かっていくことが求められます。そのため、継続的に目標達成に向かっていける人財と仕事ができればうれしく思います。
塚田:私たちは創業1年半のスタートアップ企業ではありますが、今後は誰もが知る企業になる、という意気込みで経営しています。ぜひ創業メンバーとして入社したいという気概のある方に会社説明会に参加いただけると幸いです。
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【ライター:小谷紘友/編集:萩原遥】