働く女性にとって、結婚・出産などのライフイベントとキャリアの両立は大きなテーマです。特に、コンサルタントは多忙なイメージがあり、両立は難しそうだと考える方が多いのではないでしょうか?
しかし、アビームコンサルティングでマネージャーとして活躍する笹本奈津代さんは、育休から復職後も第一線で活躍されています。「ライフイベントと仕事の両立は、意外となんとかなるもの。両立できるか不安だからと可能性を狭めないで」と話してくださいました。
そして、「アビームなら自分の状況に合わせて働き方を選べる環境があり、入社後早期に基礎が身につくので安心してライフイベントを迎えられる」と語るのは入社4年目の藤井七海さん。データを分析して、企業や社会の課題を解決に導くデータサイエンスコンサルタントは専門性の高い職種だからこそ、長くキャリアを築いていけると話します。
果たして、コンサルタントでもライフイベントと仕事の両立は可能なのでしょうか? 実際にデータサイエンスコンサルタントとして働く笹本さんと藤井さんに、働く女性の本音を聞きました。
<目次>
●出産・育児などのライフイベントを見据え、入社後早期にスキルと経験が得られる職場を選択
●限られた育休期間を全力で楽しみ、復職後は多様な制度を活用して、自分らしい働き方を実現
●高い専門性と確かな基礎があれば、ブランクがあっても貢献できる
●「ライフイベントと仕事の両立は大変」という先入観にとらわれず、さまざまな選択肢を持ってほしい
出産・育児などのライフイベントを見据え、入社後早期にスキルと経験が得られる職場を選択
──まず、お二人が就職先としてアビームコンサルティングを選んだ理由からお聞かせください。
笹本:私は中途入社で、コンサルティングワークをしたくて転職を決意しました。当時、自分が持っていたプログラミングスキルを生かしたいと思った時にアビームが候補として挙がり、面接で社員の方と話をする中で「とても良い会社だな」と感じて入社しました。
──「とても良い会社」だと感じたポイントはなんだったのでしょうか?
笹本:次の職場は女性も輝いていて、男女分け隔てなく頑張れる場所が良いと思っていたので、面接ではその点についてもいろいろと質問しました。その時に面接官がとても親身になって、私に合うプロジェクトについて具体的に考えてくれたんです。
おかげで入社後のイメージが湧いて、ここなら自分にも活躍できる場があるのではないかと感じました。実際に入社してからも、労働時間や昇進、プロジェクトへのアサインの部分で男女の壁を感じることはまったくなく、そういうフラットな文化をとても魅力的に感じています。
笹本 奈津代(ささもと なつよ):Digital-Tech Leapグループ AI Leapセクター マネージャー
大学では社会学を専攻。信用調査会社で産業調査に従事したのち、2014年にアビームコンサルティングに中途入社。現在は、主に金融機関でのデータ利活用、AI(人工知能)導入・運用の支援を担当する。産休・育休を取得し、2022年に復職。(所属部署はインタビュー当時のものです)
──藤井さんは新卒で入社されたそうですね。もともとコンサルティングファームをご志望だったのですか?
藤井:テクノロジーに興味があり、手に職をつけたかったので、コンサルタントかシステムエンジニアを考えていました。就職活動を進めるうちに、コンサルタントのほうがよりクライアントに近く、直接対話して課題解決に導く仕事だと分かり、志望度が高くなりました。
──アビームコンサルティングを選んだ決め手はどこにあったのでしょうか。
藤井:私も女性が活躍できるのかを重視していたので、選考の間に4人の女性社員に会って話を聞きました。それぞれ違う部門の方だったのですが、全員が楽しそうに仕事の内容を説明してくれたんです。アビームには女性が活躍できる文化があると感じ、この方たちと一緒に働きたいと思いました。
──女性の場合、結婚や出産などのライフイベントとキャリアの両立を考える方も多いですが、そういった点は就職先を選ぶ上で考慮されましたか?
藤井:そうですね。結婚や出産でキャリアを中断する可能性もあるので、その分、よりスピード感を持って成長できる職場が良いと思っていました。それもアビームを選んだ理由の一つです。
──実際に、コンサルタントとしての成長スピードが速い環境なのでしょうか?
笹本:コンサルティングスキルは、早期に習得することを求められます。新卒で入社をすると「アナリスト」というクラスからスタートし、順調にいくと、約1年半で「コンサルタント」になります。コンサルタントクラスでは、タスクを1人で任されることもあります。
藤井:入社後、数カ月間は研修期間があり、そこで基礎的なスキルを学べます。私は1年目に携わった案件で、プロジェクトが円滑に進むようにリードする役割も経験したので、そう考えると成長スピードは速い環境だと思います。
藤井 七海(ふじい ななみ):Digital-Tech Leapグループ AI Leapセクター コンサルタント
大学時代は文学部で英語教育学を学び、2020年にアビームコンサルティングに新卒入社。2023年4月より現在の部署に異動し、大手電機メーカーのマーケティング・営業領域におけるデータの可視化・分析業務を担当。(所属部署はインタビュー当時のものです)
限られた育休期間を全力で楽しみ、復職後は多様な制度を活用して、自分らしい働き方を実現
──笹本さんは、転職後に産休・育休を経て復職されたそうですね。出産前や育休中に不安を感じたことはありましたか?
笹本:出産・育児でキャリアが分断されてしまうのではないかという点は、やはり少し不安がありました。育休中はどうしても業務に関するインプットの量が減ってしまうので、「AI Leapセクター(※1)」のような常に最新事例を追う職場だと、復職した時についていけなくなってしまうのではないかと思っていました。
(※1)……AIやデータを活用して業務改革・ビジネス変革を支援するセクター
──どうやってその不安を乗り越えたのですか?
笹本:まず、産休・育休はどれくらい取ると良いか、保育園は何歳から入れると良いかなどを周りの社員に聞いたり、社内制度をリサーチしたりしました。
また、「休みの間は今を楽しもう!」とマインドを変えたんです。それと、産休・育休期間中でもやれることはやろうと思って、いずれ挑戦したいと思っていた資格取得に向けて勉強しました。
──産休・育休中に資格を取られたんですか? それはすごいですね!
笹本:AI Leapセクターでは皆さんに取得してほしい基礎的な資格ですが、ディープラーニングの知識を測るG検定(ジェネラリスト検定)に合格して資格を取得したんです。「出産間近にもかかわらずよく頑張った!」と自画自賛したことで、いったん仕事モードは終わらせて、そこからは出産や子育てを楽しむことに集中することにしました。
出産してからは、日々成長する子どもと密な時間を過ごせました。また、夫と子どもだけでなく祖父母とのコミュニケーションも増え、子育てという一大プロジェクトにみんなで取り組んでいるような実感があります。試行錯誤しながら親としても成長する良い機会になっています。
──復職する時は、不安や葛藤を感じましたか?
笹本:キャリアの面から言うと、当初はどうしても「1年間ロスしてしまった」という気持ちがありました。そんな時に、「社外メンター制度」を活用して、他社の役員の方とお話しする機会をいただいたんです。
その方から「長い目で見たら、復職してからの仕事生活のほうが長いよ」と言われて、そう考えると確かに1年なんて大したことないし、この1年は家族を最優先に考えられる貴重な時間を過ごせたなと思えました。
育児をしながら働くという新たなチャレンジが始まったタイミングで客観的なアドバイスをいただけたことで、自分なりのキャリアプランが描け、その後は焦りや不安を感じることはなくなりました。
──復職後の希望はどのように会社に伝えたのでしょうか?
笹本:アビームには「カウンセリング制度」があり、社員1人に対して所属部署の上位者が1人「カウンセラー」としてついて、中長期的な視点でキャリア形成を支援しています。また、産休・育休を取得する社員がカウンセラーとキャリア面談するための「産育休取得者向けキャリア支援プログラム」があります。復職後はこういうプロジェクトに入りたいとか、子どもが保育園に入った後はしばらく様子を見て、大丈夫だと分かったらバリバリ働きたいとか、そういった希望もカウンセラーに伝えました。
そのおかげで今は希望通りの働き方が実現できています。今後キャリアを築いていくにあたって新たな壁にぶつかることもあるかもしれませんが、カウンセリング制度だけでなく、悩み事に応じた先輩社員を紹介してもらい1対1で面談を実施する「社内メンタリングプログラム」も利用できます。この先も安心してキャリアを続けられる環境だと感じています。
──それは安心ですね。藤井さんは、笹本さんのように出産から復職までされている先輩方を見て、どう感じていらっしゃいますか?
藤井:私が参加しているプロジェクトにも、子育てをしながら働いている先輩がいます。その方は短時間勤務制度を利用しているのですが、チーム内で業務をサポートし合っていますし、働きやすい環境は整っていると感じます。それに、その先輩は仕事が育児のリフレッシュになって、どちらも頑張れると話していました。
──先ほどお話に出た産育休取得者向けキャリア支援プログラムや社内メンタリングプログラム以外には、どんなサポートがあるのでしょうか?
笹本:私は「子育て支援休暇」という制度を多用しています。有休とは別に休暇が取得できる制度で、例えば子どもを病院に連れていくために、朝2時間だけお休みが欲しいときなど、時間単位でも利用できて助かっています。加えて、アビームはコアタイムがないフレックス制度なので、働く時間も柔軟に選択できます。
藤井:不妊治療の際に利用できる勤務制度や、「ベビーシッター補助券」を取得できる制度もありますよね。入社前に調べた時、「こんなサポートまであるんだ」と驚いた記憶があります。
笹本:あと、復職にあたっては子どもを保育園に預ける人も多いと思うのですが、妊娠中から保活コンシェルジュサービスが使えて、近隣の保育園の情報を集められるので、復職後の働き方をイメージしながらじっくり検討できました。
高い専門性と確かな基礎があれば、ブランクがあっても貢献できる
──入社後、コンサルタントの中でもデータサイエンスという領域を希望されたのはなぜですか?
藤井:入社1年目から「データ活用」というテーマで、クライアントの支援に携わってきました。データはそのままでは何も価値がないけれど、そこから意義のある情報を見いだすことで、クライアントの変革に貢献できるということに魅力を感じました。「AI Leapセクター」では、さまざまな業界や領域の案件に関与できますし、画像や音声なども含む幅広いデータを扱うことができるのもまた面白いですね。
──データサイエンスコンサルタントはとても専門性の高い職種だと思うのですが、笹本さんは産休・育休というブランクがあった中で、この道を選んで良かったと感じることはありましたか?
笹本:常に新しい技術や情報が出てくるのでキャッチアップが必要な職種ですが、実は根本的な考え方や必要なスキルは変わらないんです。一度基礎が身につけば盤石になるので、専門性があって良かったなと思っています。復職した際にも、私の過去の知見がそのまま生きることが結構あるなと感じました。
──速いスピードで変化している業界というイメージがあったのですが、芯となる部分は変わらないんですね。
笹本:技術の進歩はもちろんあるのですが、クライアントのニーズや課題に応えることがコンサルタントの役割なので、最先端の技術やツールを使うことが必ずしも最適解にならないこともあります。
ですから、最新情報も自分の引き出しには入れつつ、蓄積された知見の中から、どれが最適なのかを都度考えることを大切にしています。クライアントの状況や課題をよく分析して判断することが、私たちの仕事の醍醐味(だいごみ)ですね。
「ライフイベントと仕事の両立は大変」という先入観にとらわれず、さまざまな選択肢を持ってほしい
──笹本さんは、今後数年はどのような働き方をしたいと思っていますか?
笹本:私自身は、「ワーキングマザー」という枠組みにとらわれずに働きたいと思っています。引き続き、自分になるべく制約を設けることなくクライアントやアビームに貢献していきたいです。
一方で、今は子育てに比重を置きたいという人には、皆でサポートしようとする職場全体の雰囲気もあります。男性についても、育休を数カ月単位で取得している人が多いですし、時短で勤務している人もいるんですよ。これまで以上に男女関係なく自身が望む働き方を選択して、自分らしく活躍できる環境が整ってきていると感じています。
──藤井さんは直近の1年間、それから今後数年はどんな働き方をイメージされていますか?
藤井:直近は仕事に全力を注いで、スキルを磨いていきたいです。同期や年次が下でも優秀な方がたくさんいるので、周囲から学びたいと思っています。今はメンバークラスのコンサルタントなのですが、3年後にはリーダークラスになって、後輩をリードする働き方にチャレンジしたいですね。
──では、さらに10年後にはどのような働き方が理想ですか?
藤井:10年後になると、私も結婚・出産を経験しているかもしれません。その時にどういう働き方をしているかは分からないですが、短時間勤務や週4日勤務する「短日勤務制度」など、ライフスタイルに合わせて働き方を選択したいと思います。
──アビームコンサルティングの組織としての目標はありますか?
藤井:今も実施していますが、社内の組織間や社外の方との協業が重要だと考えています。個々の多様な能力を生かして、クライアントの新たな挑戦を後押しし、どのような場面でも価値を提供できる組織になりたいですね。
笹本:コンサルティングとAI Leapセクターのテクノロジーを掛け合わせて、クライアントの価値を最大化することが一番のミッションだと思っています。そのために、メンバーの強みやコンサルティング能力を伸ばし、価値を高められる環境作りをすることが、まず大切だと考えています。
──最後に、ライフイベントと仕事の両立について、学生さんにメッセージをいただけますか?
笹本:不安な面もあると思いますが、ライフイベントと仕事の両立をせざるを得ない状況になると、意外となんとかなるものです。
ですので、大変だという先入観をあまり持ってほしくないですし、両立できるか不安だからと考えすぎて可能性を狭めてほしくないですね。
両立する必要が出てきたときに、さまざまな選択肢を取れるようにイメージを持っておくと良いです。そのためには、うまく両立している人やあえてどちらかに比重を置いている人など、いろいろな人を見て、自分がどうなりたいかを想像しておくと良いと思います。いざそうなったときに、イメージを持っておくだけでも全然違いますから。
藤井:私はまだ子育てを経験していないのですが、アビームには自分の状況に合わせて働き方を選べる環境があると感じています。
私が就活をしていた時、産休や育休などを取得する時までにしっかり経験を積んで、スキルを身につけておきたいと考えている女性が周りに多くいました。
その点、アビームであれば、コンサルタントとしての成長スピードも速いので、出産・育児などのライフイベントと目指したいキャリアの両立は、きっとかなうと思います。
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【編集:サムライト株式会社/執筆:末光京子/撮影:百瀬浩三郎】