こんにちは、ワンキャリア編集部です。
マヨネーズやドレッシングなど、日本初の商品を生み出してきたキユーピー(※1)。海外展開にも注力し、国内外の人々の食生活も創造しています。
この記事では、キユーピーの「地域職」に絞って具体的な選考対策をお伝えします。
選考前の最終確認のためにご一読ください。
(※1)参考:キユーピー「キユーピーの歩と未来」
<目次>
●キユーピーの特徴
●キユーピーの本選考のポイント
●キユーピーの本選考のフロー
1. エントリーシート(ES)
2. Webテスト
3. 1次面接
4. 筆記テスト
5. 最終面接
●おわりに
キユーピーの特徴:「食文化」も創造する働きがい・充実した福利厚生が整った環境
1919年に創業したキユーピーグループ。マヨネーズやドレッシングなど、日本初の商品を多く生み出してきました。選考を受けるうえで、おさえておきたいキユーピーの特徴は以下の3つです。
・現地の文化に徹底的に合わせた商品展開で食文化も創造する ・企業ブランドや人々の食生活を根底から支える生産部門 ・仕事と生活のどちらも追い求める充実した福利厚生
それぞれの特徴について、下記に記載します。
現地の文化に徹底的に合わせた商品展開で食文化も創造する
キユーピーは海外展開を行うことで自社の売上を伸ばしながら、人々の食文化を提案してきました。商品を世界へ広めるべく、現地の人の好みや文化を徹底的に研究し彼らに合った商品開発を行います(※2)。
代表的な実績が中国の事例です(※3)。もともと中国では大半の国民が生野菜を食べる習慣がなく、日本のようにサラダにマヨネーズをかけることもありませんでした。
そのような状況でマヨネーズを広めるべく、フルーツに甘酸っぱいものをかける中国人の食文化にあわせて「砂糖を加えた甘いマヨネーズ」を展開。その結果、中国では食卓にマヨネーズが浸透し、生野菜サラダを食べる習慣が根付きました。
海外に商品の魅力を伝え、食文化自体も創造できるのはキユーピーならではの魅力といえるでしょう。
(※2)参考:キユーピー「キユーピーグループ統合報告書2022 P.20」
(※3)参考:IT media ビジネスオンライン「なぜ中国で"甘いマヨネーズ"が売れたのか キユーピーの地道な作戦」
企業ブランドや人々の食生活を根底から支える生産部門
キユーピーの職種は、「総合職」と「地域職」に大きく分かれています。地域職では生産部門に配属され、東京・茨城・大阪・兵庫などの工場で勤務しま(※4)。
主な担当業務は、製品の製造・生産技術の導入・生産管理・生産ラインのメンテナンスなどが挙げられます。製造の全般に関わることで、企業ブランドと人の食生活を支えているのを肌で感じながら働けるのが魅力といえるでしょう。
実際に生産部門で働くある社員は「商品の品質・生産を工場で管理をする仕事は地味なイメージ。しかし、私たちの仕事はメーカーのブランドを保つ一番大事な部分である」と熱く語っていたそうです。
また、ある内定者も「生産部門は、キユーピーの顔となる商品を根底から支える仕事。多くの消費者の口に届く商品の製造を担うというプライドを持って働くことができるのは、非常に魅力的」と話していました(選考対策ページより)。
(※4)参考:キユーピー 採用情報「地域職コース」
仕事と生活のどちらも追い求める充実した福利厚生
キユーピーは「福利厚生が充実している」のも魅力の1つ。社員一人一人がワークライフバランスを保ちながら働ける環境に惹(ひ)かれ、入社した社員もいるそうです(選考対策ページより)。
同社の男性の育休取得率は76.1%(全国平均:12.7%)。年間200人以上の取得者を誇り、「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定を受けた証である『くるみん認定』を通算6回取得しています(※5、6)。
「現場社員の声を取り入れて福利厚生制度を作りたい」という思いから「わく☆きらの会」をスタートさせ、実際にフレックスタイム制や時差出勤制度が導入されました(※7)。
仕事とプライベートを両立させながら、バランスよく働きたい学生におすすめの企業です。
(※5)参考:ニッセイ基礎研究所「男性の育休取得の現状-2020年は過去最高で12.7%、5日未満が3割、業種で大きな差」(※6)参考:キユーピー 採用情報「キャリア・働く環境」
(※7)参考:業能率大学 総合研究所「【事例紹介】キユーピーのボトムアップによるワークライフバランスの推進 〜職場単位で取り組む『ワークライフサラダ』」
キユーピーの本選考のポイント:「豊富な商品知識」と「利他的な姿勢」が突破のカギ
キユーピーの選考のポイントは、「食品業界やキユーピーの商品知識を示す」と「人のために動けることをアピールする」の2点です。それぞれの内容について、下記に記載します。
食品業界やキユーピーの商品知識を示す
キユーピーの選考では「自社や他社の商品について学ぶ姿勢」が重視されていると考えられます。実際に過去の選考では以下のような質問がされていました(選考対策ページより)。
・キユーピーにあったら良いなと思う商品 ・キユーピー以外で最近面白いと思った商品 ・この製品の魅力はなにか ・なぜこの製品の製造に携わりたいと思ったのか
キユーピーの企業ホームページには、カテゴリー別に商品が紹介されています(※8)。事前に製品に対する理解を深め、上記の質問に対する答えは最低限、用意しておきましょう。
(※8)参考:キユーピー「商品情報」
人のために動けることをアピールする
キユーピーは「親を大切にすること」を社訓に掲げていることから、関わる人全員を大切にしようとする姿勢が見受けられます(※9)。
ゆえに、選考においても「周りのひとを大切にする利他的な姿勢」を示すことが重要です。実際にある内定者は面接で「人の笑顔がやりがいとなった」「誰かのためになることをしたい」と語り、高評価を得ていました(選考対策ページより)。
過去の経験や自分の価値観を問われる質問では、周囲を大切にし利他的に動ける姿勢を示しましょう。
(※9)参考:キユーピー「理念」
【合格の秘訣】企業概要・選考での評価ポイント
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キユーピーの本選考フロー
キユーピーの選考フローは以下の通りです。
1. エントリーシート(ES)
2. Webテスト
3. 1次面接
4. 筆記テスト
5. 最終面接
ここからは選考突破に必要なポイントをお伝えします。
1. エントリーシート(ES):少ない設問数で高倍率。絶対的な志望理由を用意しよう
キユーピーのESでは、下記に以下のような設問が出題されました。
(1)キユーピーの志望動機(400字以内) (2)工場の志望動機(200字以内)
※出典:キユーピー|地域職2023年卒本選考のES
キユーピーの地域職の選考は工場ごとに行われる形式です。ある内定者が「募集人数は東京工場が10名程度、栃木工場が3〜5名程度」と話すことから、かなり高倍率であると推測できます。
設問数も少ないため、入念な準備をして記入しましょう。志望動機は「なぜキユーピーなのか」「なぜ◯◯工場なのか」という明確な理由が必要です。
ある内定者は「キユーピーの社会貢献性の高さ」や「工場で生産している製品の特徴」を軸に、回答で差別化を図っていました。
上述したキユーピーの特徴や、下記の作成例を参考に回答を作成してみてください。
【志望理由作成の解答例】 <なぜキユーピーを志望するのか> 例:「食を通じて社会に貢献する」を掲げ、新たな食文化を創り出していたり、財団などを立ち上げて農家を支援したりと、直接的にも間接的にも食を通じて社会に貢献していることを魅力に感じ、志望している。
<なぜ〇〇工場なのか> 例:貴社のメイン製品である◯◯を製造していることから、大きな影響力を持っていると考えている。また説明会にて、工場内の社員食堂などが充実していると聞き、社員が健康に働くための食生活環境も整えていることに魅力を感じ、志望している。
2. Webテスト:形式はSPIとTAL。標準的な難易度のため確実に高得点を狙おう
Webテストの形式はSPIとTAL。SPIは「言語」「非言語」「性格」の3科目、TALは「文章問題」「図形配置問題」の2科目から出題されます(選考対策ページより)。
内定者が「7割以上の正答率で問題なく通過できると感じた」と話していることから、標準的な難易度であると考えられます。
参考書や他社のテストで対策し、確実に高得点を狙いましょう。
▼SPI対策におすすめの参考書はこちら
・これが本当のSPI3だ! 2025年度版 【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング〉対応】 (本当の就職テスト)
▼TAL対策におすすめの参考書はこちら
・【WEBテスティング(SPI3)・CUBIC・TAP・TAL 編】 これが本当のWebテストだ! (3) 2025年度版 (本当の就職テスト)
3. 1次面接:入社後のキャリアパスまで語れるかが勝負の分かれ目
1次面接は、社員3名と学生1名で行われる個人面接です。過去には以下のような質問がされました。
・自己PRを含め自己紹介(1分以内) ・なぜ生産部門か ・学生時代に力を入れたこと └なぜ始めたのか ・志望動機 ・逆質問 など
※出典:キユーピー|地域職2023年卒本選考の1次面接
1次面接ではESと同様に、志望動機について問われます。「なぜキユーピーなのか」「なぜ◯◯工場なのか」という明確な志望理由を用意するのはもちろん、入社後のキャリアパスまで語れるようにしましょう。
実際にある内定者は「面接では毎回のように『10年後に目指す姿』などを聞かれる。自分が会社に入ってどのようなキャリアを歩みたいのかを考えておいた」と話していました。
別の内定者も「地域職として現場での経験を積みながら、機会があれば◯年後には総合職にも挑戦したい」と話し、内定を獲得しています。
企業説明会や社員訪問、面接での逆質問を活用して情報収集し、自分が歩みたいキャリアパスを明確にしておくと安心です。
4. 筆記テスト:900字の自分史作成。徹底的な自己分析で自分の経験を言語化しよう
筆記試験では「自分史(900字)」と「履歴書」の提出が求められます(選考対策ページより)。自分史を完成させるためには、自己分析が欠かせません。
ある内定者も「自分の人生を振り返り、自分の経験や当時の感情、強みや弱みなどを一言で説明できるようにしておかなければと感じた」と語っていました。
下記の方法を参考にしながら、自分の過去を棚卸ししてみましょう。
(1)自己分析ツール「ビック・ファイブ尺度」の利用 └企業の適性検査で採用されるツール。設問に回答すると、自分の性格がスコア化され、点数のバランスで自分のタイプが判断される。
(2)モチベーショングラフを作ってみる └縦軸に「心の充実度(モチベーションの高さ)」横軸に「年齢」を設定し、モチベーションの高低を曲線グラフで描く。
(3)弱みに対する具体的な施策を示す └自分の弱みを解決するための方法や心がけている点を示す。
▼自己分析に関する記事はこちら
・【自己PRの作り方】アプリやツールを使った「3通りの自己分析」で長所を見つけ、面接を突破しよう5. 最終面接:選考要素あり。コミュニケーション能力と利他性をアピールしよう
最終面接は社員3名と学生1名で行われる個人面接です。過去には以下のような質問がされました。
・自己紹介(1分程度) ・作文についての深掘り ・あなたが今続けていること、これからも続けたいこと ・あなたが人生の中で最も輝いていた瞬間 ・自分の大学生活の中でやり抜いたこと ・賃金が安くてもやりがいのある仕事と、賃金が高くてもやりがいのない仕事のどちらが良いか ・今まで失敗・後悔したことについて ・逆質問 など
※出典:キユーピー|地域職2023年卒本選考の最終面接
最終面接は意思確認だけではなく、選考要素を含んでいると考えられます。実際にある内定者も「最後までしっかりと絞り込みがされていると感じた」と話していました。
事前に提出した作文や履歴書をベースにしながら行われるため、記載した内容と一貫性のある回答を心がけましょう。
面接は工場長や総務課長が担当するため「一緒に働きたい」と思ってもらえるように、人柄でアピールすることも大切です。
以下の2点を参考にしながら、明るいコミュニケーション能力と利他性のアピールを心がけてください。
【エピソードを通してアピール】 以下の5点の観点から、人を支えた経験を強調して話し利他性を示しましょう。▼キユーピーの選考ステップをさらに詳しく知りたい方はこちら!
・どのような経験か(サークル活動、部活動、アルバイトなど) ・その経験の中での自分の役割(リーダーを支えるマネージャーなど) ・なぜ支えたいと思ったのか ・その組織内で問題が起きたときにどうやって解決したか ・その結果、組織はどうなったか
【選考での受け答えを通じてアピール】 以下の3点を意識しながら、相手を思いやったコミュニケーションで優しさや利他性を示しましょう。
・面接では明るく笑顔で受け答える ・一方的なスピーチにならないよう面接官との「会話」を心がける ・面接官の話はうなずきながら聞く
【選考ステップ一覧】各選考の詳細と解説
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おわりに
ここまで、キユーピーの本選考を突破するポイントをお届けしました。みなさんの選考対策のお役に立てたら幸いです。
キユーピーについてさらに詳しく知りたい方は、選考対策ページをご覧ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています。
【選考ステップ一覧】各選考の詳細と解説
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(Photo:AtlasStudio/Shutterstock.com)