就職して社会人になる上で、「どこに行っても通用する、活躍できる人材になりたい」と願う人は多いでしょう。そのためのキャリアを築く方法はさまざまあり、「これが近道」とは言い切れません。しかし、1つの有効な手段として「責任ある仕事を任されること」が挙げられます。
Works Human Intelligence(以下、WHI)人事部門責任者の笠間さんは、WHIの環境について「しっかりとしたビジネスの基盤があるからこそ存分に挑戦ができる」と語ります。
WHIは、人事統合システム「COMPANY(カンパニー)」の自社開発および提供が主力事業で、その取引先は国内の大手企業を中心に1,200法人グループを超えます。社員の9割が20代~30代という同社には、若い社員がリーダーシップを発揮しながら切磋琢磨(せっさたくま)し合える環境が用意されています。
今回は、そんなWHIで活躍する笠間さんと中途で入社して2年目の樋口さんに、若手社員が成長できるWHIならではのカルチャーや制度についてお聞きしました。
20代でマネージャーを目指せる、若手が活躍できる環境
──まずはお2人の簡単な経歴をお聞かせください。
笠間:私は2008年に大学を卒業しまして、新卒では製造業のコンサルティング会社に就職しました。その後、2009年にWHIの前身企業に転職し、コンサルティング部門で約6年ほど経験を積み、人事部門に異動しました。それから現在に至るまでは人事の仕事をしています。そして、2019年8月にWHIが設立した後の2020年7月から、人事の責任者に就任し、社員の採用から育成、労務、企画など、さまざまな業務に携わっています。
笠間 久智(かさま ひさとし):Human Resources&General Affairs Div.人事Dept. Dept.Manager
慶應義塾大学経済学部卒。2009年、株式会社Works Human Intelligenceの前身企業に入社。総合商社、旅行会社、メーカーなどのコンサルティングに関わった後、人事部門へ異動。採用マーケティングの立ち上げを経て、採用責任者に就任。2019年、WHI設立後は採用組織の立ち上げを経て人事部門責任者に就任。
樋口:私は、2016年に大学を卒業し、新入社員として証券会社に就職しました。そこで営業を5年、人事を1年経験したあと、2020年10月にWHIに転職しました。現在の業務は保守コンサルタントで、担当している9社のお客さまに対して、弊社のCOMPANYをご活用いただくためのご提案や、問い合わせやトラブルの対応、法改正、制度改正のご案内などを行っております。
樋口 波瑠香(ひぐち はるか):Customer Success Consultant Div.
立命館大学卒。2016年、新卒で証券会社に入り、営業や人事を経験。2020年、株式会社Works Human Intelligenceに転職。保守コンサルティング部門に配属となり、現在、9社の取引先企業の担当を務める。
──WHIの現在の社員数は約1,730名ですが、年齢や男女比などの構成比や組織の特徴を教えてください。
笠間:会社自体も設立3年目と非常に若いのですが、それと同じく社員の9割が20代〜30代と若い点は大きな特徴だと思います。全体を見ると20代が約6割、30代が約3割で、平均年齢は31歳です。男女比は男性が約6〜7割、女性が約3〜4割といったところですね。とにかく若い社員が多いので、20代後半でマネージャークラスの管理職に就く人もいます。若手社員が中心となって、会社を盛り上げています。
──職種別で見ると、どのような割合になっていますか。
笠間:エンジニアが約500名、コンサルティング部門が約650名、営業が約150名で、残りは管理部門や、グループ会社のワークスビジネスサービスが手がけるBPO事業などに携わっています。また、部門ごとの男女比も会社全体の男女比とほぼ同じです。
──若手が中心の組織において、社員が成長できる環境はどのようにして形成しているのでしょうか。
笠間:WHIでは企業理念として、Mission(私たちの使命)、Vision(私たちが目指す姿)、Value(私たちが大切にする価値観)の3つを掲げています。そして、Visionの1つには「社員が成長する環境をつくり、その成長にコミットし、われわれが最も『はたらく』を楽しんでいる」というものがあります。
これは、「経営陣が会社として社員が成長するための機会を提供すること」を意味しています。
WHIが提供するCOMPANYを利用している1,200法人グループを超えるお客さまの大半は、日本社会をリードする大手企業でもあります。そうした大手企業の複雑な人事業務に関する開発・コンサルティング・営業に20代から携わることは、ビジネスパーソンとして大きな成長の機会になると考えています。
これは新卒社員も同様であり、コンサルティングでも営業でも早い段階で担当のお客さまを持つ機会に恵まれます。そのため、他の会社よりも仕事の難度は高いかもしれませんが、成長はとても早いでしょう。
ちなみに現在の環境に加えて、今年(2022年)の7月からは、全社的に能力開発の機会提供を広げていく予定です。具体的には、WHIのビジネスに必要な「リーダーシップ」「ロジカルシンキング」「マネジメント」「職種別の専門領域(エンジニアであればプログラミング言語など)」「キャリアデザイン」の5つに分けて、eラーニングや外部から講師を招いて学習できる機会や、資格取得の機会などを広げていきます。
このように会社側が積極的に能力開発の機会を提供することによって、自立的に活用しながら自分自身の成長につなげていくことができます。会社側がただ促すだけでなく、制度化することによって、機会を生かせる人が増えていくことを期待しています。
自分とチームと社会。それぞれにリーダーシップを持てる人材に
──5つのカテゴリーのうち、とくに社員に身につけてもらいたいものはありますか。
笠間:どれも重要ですが、1つはリーダーシップだと考えています。リーダーというと、特定の役職やポジションについている人をイメージされるかもしれません。しかし、ここで指すリーダーシップというのは、もっと広い意味を持ちます。
WHIでは、企業理念のValueの1つに「Ownership(当事者意識を持ってやり切る)」を掲げています。そこには「日々のどんな小さな仕事でも自分自身が仕事をリードしていく」という思いが込められているのです。たとえ経験が浅くても、意思を持って自分自身をリードしていくことはできるはずだからです。
──新卒の社員であってもリーダーシップを持てるということですね。
笠間:私たちはリーダーシップを「リード・ザ・セルフ」「リード・ザ・チーム」「リード・ザ・ソサエティー」の3つに分けて考えています。最初のうちは「リード・ザ・セルフ」で自分自身をリードしていき、ある程度の経験を経てチームをリードし、最終的には社会をリードできるような人材になってほしいです。その結果、WHIの中だけではなく、社会のどのような場所でも重要な役割を果たす人材として活躍できると思います。
──他にも重要視されているものがあったら教えてください。
笠間:リーダーシップと同時に身につけてほしいのは、マーケットバリューです。エンジニア、コンサルタント、営業職、それぞれの分野のスペシャリスト、WHIだけでなく外でも通用する人材を増やしていきたいと考えています。
──能力開発の機会提供以外に、若手社員が自身のキャリアを構築していくような機会はありますか。
笠間:年に2回、キャリアインタビューという形で、上司と1on1でキャリアについて話す時間を設けています。具体的には、キャリアディスカバリーシートというアンケート用紙のようなものに「1年後はこうなりたい」「5年後はこうなっていたい」といった自分の描くキャリア・方向性を記入し、それをもとに上司と話し合いながらブラッシュアップしていくというものです。このような形式で対話を進めていくことによって、キャリアを実現するためにどのような能力開発が必要なのかが見えてきます。
──社員が自立的に能力開発をしてキャリアを構築する、自分自身を成長させていくといったカルチャーは、WHI設立当時からのものなのでしょうか。
笠間:そうした企業文化・風土は、前身の企業からありました。。私が入社した当時から「自分の力で成長していく」というマインドは根強くあったことを記憶しています。それはWHIでも変わっておらず、会社の制度として能力開発の機会をさらに広げていこうというのが現在の状況です。
──先ほどおっしゃっていた仕事の難度は、以前と現在とでは違いがありますか。
笠間:以前に比べて難度は上がっていると感じています。創業時はベンチャー企業だったこともあり、「ちょっと彼らに賭けてみようか」とあえてリスクを取っていただけるお客さまも多かったことを記憶しています。そのようなお客さまに支えられ、現在のWHIは1,200法人グループ以上の人事戦略を支援しています。もはや社会のインフラといっても過言ではない立場であり、幅広く認知されていますし、お客さまの期待値も高くなっています。このようなフェーズに入っていますので、果たすべき責務や期待されるものは、以前よりも確実に大きくなっていますね。
──そういった大きな期待や責務に応えるためには、新入社員や若手社員へのサポートも必要ですね。
笠間:能力開発の機会提供の制度化はもちろんですが、WHIには自立的な成長を推奨しています。「成長したい」「チャレンジしてみたい」という人にはとても良い環境ですし、上司や先輩が常に自立的な成長を支えてくれます。
新人にも与えられる裁量、実感する成長スピード
──樋口さんはWHIに入社して2年目ですが、証券会社からWHIに移られたことにはどのような理由があったのでしょうか。
樋口:私が転職する際に考えていたのは3つのことでした。1つ目は「成長性のある業界で働きたい」ということです。成長している業界、会社に身を置くことで、自分自身の価値を上げることができるのではないかと考えたのです。
2つ目は「よりお客さまの役に立っているということを実感できる仕事がしたい」ということです。自分自身がやればやるだけ、お客さまのプラスになる仕事がしたいと考えていました。
そして3つ目は「裁量を持って働きたい」ということです。裁量が大きくなるほどできる仕事も増えますし、さまざまな経験ができます。以前の会社では個人のお客さま相手の営業をしていましたが、販売できる商品が限られていて、もう少し自由に働きたいという気持ちがありました。だったら成長性のある会社で、本当にお客さまや社会に貢献できる仕事を自分の裁量でやりたい。そのように考えて入社したのがWHIでした。
──「WHIなら自分がやりたい仕事ができる」という確信につながったポイントはどのような点だったのでしょうか。
樋口:転職活動中にいくつかの企業を比較したとき「WHIなら若い社員であってもいろいろな経験ができる」と感じました。入社前に何人かの社員さんにお話を聞く機会があったのですが、皆さん口をそろえて「WHIは20代~30代の若手社員が多く、チャレンジすることを大切にしている」「たとえ失敗しても次は頑張ればいいと思える環境がある」と教えてくれ、そんな社員さんたちと一緒に働きたいと思いました。
──その転職活動を経て、入社後すぐに保守コンサルの部門に配属になったわけですね。
樋口:はい。2020年の10月に入社して、その年の12月には担当のお客さまを持ちました。大手新聞社や人材サービス会社などをはじめ、9社の担当を任されました。そのように新人でも関係なくお客さまを任せてもらえるのは入社前に聞いていた通りでした。
──入社当時のことで、思い出に残っているエピソードはありますか。
樋口:入社当時はCOMPANYはもちろんのこと、人事部門の仕事についても圧倒的に知識不足だったので、頻繁に先輩を頼りました。まずは自分で調べて、どうしても解決できないことなどを先輩に教わるように心掛けていましたが、本当に親身にきめ細かく教えてもらいました。できることが増えていくのが実感できましたし、1日も早く先輩に近付きたいと思いました。
また、入社して3カ月ほどたった頃、ある企業から人事評価シートを変更したいというご相談を受け、お話をお聞きしたところCOMPANYを使った解決方法が分からずに悪戦苦闘している状況でした。当時はまだ知識不足でしたが、何とかお客さまの力になりたいという思いから、自分なりにマニュアルを勉強して週に3、4回ほど訪問して、お客さまの隣でCOMPANYの操作方法をご案内しながら実装に取り組みました。そして、無事に期限までに実装が完了できたときにはお客さまから感謝され、これからもWHIで頑張っていこうという励みになりました。
──望んでいた「お客さまの役に立つ」ということが早くに実現したのですね。その他にご自身で成長を実感できたことはありますか。
樋口:会社から裁量を与えてもらい、上流の仕事から下流の仕事に至るまで自分1人でできるようになったことに成長を感じています。WHIのコンサル業務は、1人の担当者がお客さまの課題のヒアリングからご提案、実行まですべて担当します。自ら考え抜いて提案し、身をもって実行するからこそ、地に足をつけてお客さまの問題解決に向き合うことができます。そして、自分自身で仕事を進めるための努力を重ねていく中で、着実に成長していることを実感しています。
また、半期に1回開かれる成果発表会があるのですが、同時期に入社した人や後輩社員の発表を見ると、「私と同じ日に入社したのに、もうこんなことをやっているんだ」と驚かされることもあります。とてもいい刺激になりますし、自分も負けないように頑張りたいという気持ちになりますね。自分と同じ目線で切磋琢磨できる仲間がいるという環境は、大きな魅力だと思います。
しっかりとした基盤があるから、意欲があれば全力で挑戦できる
──WHIはHRのリーディングカンパニーを目指されています。この先、求められるのはどのような人材でしょうか。
笠間:まずは企業理念にあるように「はたらく」を楽しむことのできる方と一緒に成長していきたいです。ここでいう「楽しむ」とは、脳に汗をかきながら知的労働を楽しむという意味合いです。難しい課題にOwnership(当事者意識)を持って取り組む中で、知的好奇心を満たしたい方は大歓迎です。
例えば、エンジニア職では、モノづくりが好きな人にとっては非常に楽しいし、やりがいのある会社だと思います。COMPANYは、1,200法人グループ以上の人事システムとしての基盤を担っていますので、社会のインフラとして責任を持って取り組むことはもちろん、これからの時代に合ったサービスの充実や、新たな開発を進めていくことが重要です。もちろん、上流工程から開発に携わることになりますので、おのずとエンジニアとしてのキャリアが磨かれます。
また、コンサルティングや営業などのコミュニケーション領域の職種では、お客さまが大手企業中心であるという点は大きいです。大きな組織であるほど、影響範囲も大きい人事戦略をハンドリングしていく。そのような非常に重要な責務を入社1年目から経験できるのは、成長意欲のある方にとって大きなメリットといえるでしょう。
──樋口さんはご自身の経験から後に続く後輩社員、就活生の皆さんにお伝えしたいことはありますか。
樋口:新卒入社というのは人生で一度きりしかありませんので、悔いのないように熟考して答えを出すことをおすすめします。また、興味を持った企業の社員の方と、直接お話できるチャンスがあれば、ぜひ活用してみてください。その企業の生の声を聞けば、入社後にギャップを感じるようなことも避けられると思います。
──最後に採用の責任者として、笠間さんからメッセージをお願いします。
笠間:私がいつも面接で学生の皆さんにお伝えしているのは、「WHIであればしっかりとしたビジネスの基盤がある中で存分に挑戦ができる」ということです。これは、WHIが社会インフラを提供している企業であるからに他なりません。また、WHIのビジネスは非常に堅調なため、5年後、10年後に向けて新たなビジネスを育てられる土壌が整っています。
このような環境なので、年功序列ではなく、成長意欲があって成果を出した人が20代でもポジションを得ています。これからも、会社としてもフェアに機会を提供していくことを大切にしていきます。
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【ライター:中野渡淳一/編集:(株)デファクトコミュニケーションズ/撮影:百瀬浩三郎】