こんにちは、ワンキャリ編集部です。
電機メーカーからスタートし、現在ではさまざまな領域に事業を展開するソニー。採用も職種別に行っており、例年多くの学生が志望しています。
今回は、複数ある職種のなかでも「セールス&マーケティング職」に絞り、選考対策の具体的なポイントをまとめてお伝えします。選考前の最終確認のためにご一読ください。
<目次>
●ソニーの社風
●セールス&マーケティング職の特徴
●ソニーの本選考のポイント
●ソニーの本選考のフロー
・1. エントリーシート(ES)
・2. Webテスト
・3. 1次面接
・4. 2次面接
・5. 3次面接
・6. 最終面接
●おわりに
▼ソニーのビジネスについて、詳しく知りたい方はこちらの動画をご覧ください
ソニーの社風:「感動を届ける」ために、チャレンジ精神に基づく積極的な投資と複数の事業を展開
ソニーの特徴は「積極的な投資による事業展開」です。複数の事業から得た利益を活用し、将来性のある事業に多額の投資を行ってきました。
もともとは電気機器メーカーでしたが、「感動を届ける」ミッションを達成するべく(※1)現在では音楽・ゲームなどのエンタメ関連の事業から保険・銀行などの金融関連の事業まで幅広く展開しています(※2)。
実際に2019年度の決算報告によると音楽や金融の事業でも、それぞれ1,000億円以上の利益を生み出しているほどです(※3)。
「人のやらないことをやる」といったチャレンジ精神(※4)に基づき投資を行った結果、ソニーでは多くの「世界初」となる製品を開発してきました。1965年発売の家庭用VTR ビデオコーダー「CV-2000」や、1979年発売のウォークマン「TPS-L2」は代表的なプロダクトといえるでしょう(※5)。
令和になった今でも人工知能AI処理機能を搭載した世界初のイメージセンサーの開発を行うなど、新しいものを生み出すDNAは変わっていません。
(※1)参考:ソニー「企業理念」
(※2)参考:ソニー「事業紹介」
(※3)参考:ソニー「Sony Group Summary」
(※4)参考:ソニー「歴史」
(※5)参考:ソニー「会社沿革」
【合格の秘訣】企業概要・選考での評価ポイント
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セールス&マーケティング職の特徴:最初の1年半は国内営業! 以降は海外担当の可能性もあり
セールス&マーケティング職として入社して1年半の仕事は、国内セールス・マーケティング(国内営業担当)です。
1人で複数の家電量販店を担当しソニー商品の営業を行いながら、商談ではソニー商品の店舗売上の最大化に貢献するために、イベントやフェアなどのアイデア提案を行います。家電量販店の責任者に対して、自信と熱意をもってアイデアを提案できる社員が活躍しているそうです。
1年半以降は個人の希望や実績をふまえ、国内マーケティングか海外マーケティングのどちらかに配属されます。
海外マーケティングは「地域×製品」のくくりで業務を担当するのが特徴です。例えば、欧州マーケットにおける液晶テレビの担当や、ロシアマーケットにおけるデジタルカメラ・ビデオカメラの担当など社員ごとに担当業務は異なります。
ソニーの本選考のポイント:「セールス&マーケティング職であるべき理由」を説得力をもって語れるかがカギ
ソニーのセールス&マーケティング職の選考を突破するために大事なのは「説得力のある志望動機を明確に伝える」こと。ソニーは職種別採用を行っているため「絶対にこの職種でなければならない」確固たる理由が必要になります。
実際に多くの学生が「本当にこの職種でなければ君のやりたいことを実現できないのか」と確認されたそうです。
将来のやりたいことから逆算し、セールス&マーケティング職を志望する理由を説得力をもって説明できるように準備しておきましょう。
セールス&マーケティング職は他の職種と異なり「グローバル適性を示すこと」も重要になります。海外に派遣されることを想定し、ビジネスシーンでも活躍できる英語力と「海外で働きたい」といった意欲があるかを確かめられるからです。
語学力を証明するためにTOEICやTOEFLで高得点を獲得しておくほか、過去の経験から海外への興味や国外での適応力を示せるように回答を準備しておきましょう。
選考では逆質問の時間が15分程度と長いのも特徴の1つ。常に4個〜5個程度はストックし、面接官のポジションに合わせてベストな質問ができるように準備しておくと安心です。
ソニーの本選考のフロー
ソニーの選考フローは以下のように進みます。
1. エントリーシート(ES)2. Webテスト3. 1次面接4. 2次面接5. 3次面接6. 最終面接
1. エントリーシート(ES):面接で掘り下げられる! 事前に入念な対策をしよう
ソニーのESは下記の計4問が出題されました。後の面接で徹底的に掘り下げられるため、入念な準備をしておきましょう。
(1)選んだコースで、あなたがソニーで取り組みたい内容について記述してください(300字以内)
(2)選択した領域・カテゴリーで最近注目しているプロダクト・サービスとその理由を記述してください(200字以内)
(3)卒業/修士論文や、学科/専攻の授業の中で、最も力を入れて学んでいるテーマの概要を記述してください(500字以内)
(4)あなたが何かを解き明かした・成し遂げた・作り上げた、いずれかの経験について、あなた自身のアプローチや工夫と役割、最終的な成果(物)がわかるように記述してください(500字以内)
※出典:ソニー|セールス&マーケティング2021年卒本選考のES
設問(1)の選考基準:「自分が提供できる付加価値」を述べて関心の高さをアピールしよう
設問(1)を回答する際に重要なのは「ソニーへの関心の高さ」と「自分だからこそ提供できる付加価値」をアピールすること。
セールス&マーケティングが抱えている課題を投資家向け情報提供(IR)や消費者の声などをもとに分析し、自分だからこそできることを論理的に伝えることが大切です。
設問(1)は人事社員も「重要な設問」と話すほど、後の面接で深掘りされるのでしっかりと対策しましょう。
設問(2)の選考基準:プロダクトのもつ付加価値と重要性を論理的に述べよう
設問(2)を回答するときは以下の4つを参考に論理構造を示すと、説得力のある回答になります。
・注目するプロダクト
・そのプロダクトの特徴
・どのような点が既存製品と比較して付加価値があるのか
・それが世の中の潮流の中でどうして重要なのか
面接で深掘りされるかは学生によって異なるようですが、念のため説得力のある回答を用意しておくと安心です。
設問(3)の選考基準:学んだことが「ソニーで生かせる」と面接官に悟らせよう
設問(3)を回答するときのポイントは「学んだことがソニーで生かせる」と面接官に思われる答えを用意すること。学習内容をただ述べるだけでなく「研究内容がどう世界に役立つか」「研究によってどれだけの学びを得たか」を的確に伝えられるようにしましょう。
こちらの設問に関しては、後の選考も意識して理系社員でも興味が湧く内容で書くことをおすすめします。
設問(4)の選考基準:海外経験やリーダー経験をもとに活躍する姿を想像させよう
設問(4)で述べる自身のエピソードは海外経験やリーダー経験のどちらか、もしくは両方をかけ合わせた体験を伝えることがおすすめです。
実際にセールス&マーケティング職に内定した2021卒の学生のうち、9割以上が留学経験や海外経験に加えて、リーダー経験をもっています。
ソニーの社員として海外で活躍する姿を面接官がイメージできるように、留学経験や外国人とともに成し遂げた成果があれば具体的に示しましょう。
2. Webテスト:問題集や他社のWebテストで練習し慣れておこう
Webテストの形式はSPIで所要時間は1時間程度。言語、非言語、性格検査の3科目が出題されます。初めて受験するとテスト形式に慣れず実力が発揮できないケースもあるため、事前に対策しておくのがおすすめです。
問題集を解くほかに、他社のWebテストで練習しておくと良いでしょう。
3. 1次面接:「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」への共感を示そう
1次面接は社員と学生の1対1で行う30分程度の個人面接。基本的にはエントリーシートに沿って質問をされるオーソドックスな面談です。過去には次のような質問がされました。
・自己紹介
・ソニーで取り組みたい内容について
└ なぜ、セールス&マーケティングか
└ ソニーに入ったら、どのような部分を変えていきたいか
・卒業論文の内容について
└ 簡単な説明
└ 調査結果の仮説はあるか
・成し遂げた経験について
└ どのような役割か
・他社選考状況
・逆質問(10分程度)など
※出典:ソニー|セールス&マーケティング2021年卒本選考の1次面接
1次面接において志望理由を答える際は、ソニーが存在意義として掲げる「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」への共感を示すのが良いでしょう。
実際に「ソニーの何に共感するか」といった質問をされた内定者もいました。入社後に自分が成し遂げたいことを「感動を届ける」ことにひもづけて回答できるのがベストです。
セールス&マーケティング職は海外勤務の可能性もあるため、グローバル適性を示すことも重要になります。英語力だけでなく、海外の環境でも活躍できると面接官に印象づけられるように、過去のエピソードに基づいて論理的にアピールしましょう。
選考全体のポイントでも述べたとおり、逆質問の時間が長いことも想定されます。事前に複数の質問を用意しておくと安心です。
上記の「グローバル適性を示すこと」と「逆質問に対する準備」は以降の選考でも重要になります。各選考前にあらかじめチェックしておきましょう。
4. 2次面接:1次面接と基本的に同じ内容! 過去の回答内容やESを振り返り備えよう
2次面接は社員と学生が1対1で行う30分程度の個人面接です。1次面接と形式や面接官の年次は変わりません。過去には次のような質問がされました。
・自己紹介
・ソニーで取り組みたい内容について
└ なぜ、セールス&マーケティングか
└ ソニーに入ったら、どのような部分を変えていきたいか
・卒業論文の内容について
└ 簡単な説明
└ 調査結果の仮説はあるか
・成し遂げた経験について
└ どのような役割か
・他社選考状況
・逆質問(10分程度)など
※出典:ソニー|セールス&マーケティング2021年卒本選考の2次面接
対策内容も1次面接と基本的には変わりません。ソニーの存在意義である「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」への共感を示しつつ、グローバル適性もアピールする必要があります。
1次面接の回答やESの内容を振り返り準備しておきましょう。
5. 3次面接:選考の最大の鬼門! 企業の課題を主体的に考えられるかが重要!
3次面接は社員と学生が1対1で行う30分程度の個人面接で、選考最大の鬼門といえます。面接官を担当するのは採用責任者であるうえに、最終面接では意思確認の質問内容が多くを占めているからです。
実際に内定者も「ソニーの選考に参加した5名の友人が全員落ちた」と話していたことから、倍率の高さを推測できます。
着実に通過できるよう、入念な対策を行いましょう。過去には次のような質問がされました。
・自己紹介
・ソニーで取り組みたい内容について
└ なぜ、セールス&マーケティングか
└ ソニーに入ったら、どのような部分を変えていきたいか
・卒業論文の内容について
└ 簡単な説明
└ 調査結果の仮説はあるか
・成し遂げた経験について
└ どのような役割か
・あなたが思うソニーの現状の課題は何だと思うか
・他社選考状況
・逆質問(10分程度)など
※出典:ソニー|セールス&マーケティング2021年卒本選考の3次面接
3次面接では「主体的に企業の課題を分析し現状課題を語れるか」が重要なポイントです。将来的にソニーの社員として活躍することを見据えて「自分ならこうする」といった確固たる意見をもっているかを判断されています。
実際に内定者の話によると、全候補者に対して「あなたが思うソニーの現状の課題は何だと思うか」と質問していたそうです。自分の原体験に基づきながら感じるソニーの課題を分析し、自分なりの解決策を考えておきましょう。
6. 最終面接:意思確認の意味合いが強い! 過去の回答と矛盾がないように油断せず臨もう
最終面接は社員2人に対し学生1人で行う30分程度の個人面接です。内定者いわく意思確認の意味合いが強く、自己紹介や志望理由、他社の選考状況などについて質問されるとのこと。
過去に面接で話した内容と矛盾が生まれないように、自分の意見に一貫性をもたせることを心がけましょう。
特に他社の選考状況は毎回引き継いでチェックされるようなので、以前の回答とズレがないように気をつけてください。
おわりに
ここまで、ソニーの本選考を突破するポイントをお届けしました。みなさんの選考対策のお役に立てたら幸いです。
ソニーの選考についてさらに詳しく知りたい方は、選考対策ページをご覧ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています
【選考ステップ一覧】各選考の詳細と解説
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(Photo:Pixel-Shot/Shutterstock.com)