こんにちは、ワンキャリア編集部です。
パソコンだけに留まらず、さまざまな製品やサービスを展開する富士通。国内外に大きな影響力をもつ日本の総合電機メーカーです。この記事では富士通の選考のポイントを解説します。
富士通の選考は以下の2パターン。
「Openコース」:内々定後に配属を決定する
「職種約束コース」:応募時に志望職種を選択し、内々定時に職種を決定する
今回は、富士通の「Openコース」について、インターンに参加した内定者の実例を踏まえながら対策のポイントをお伝えします。
選考前の最終確認にご活用ください。
<目次>
●富士通の社風
●富士通の選考ポイント
●富士通の本選考のフロー
・1. リクルーター面談
・2. エントリーシート(ES)
・3. Webテスト
・4. 最終面接
富士通の社風:DX企業への変換を目指す、日系総合電機メーカー
富士通はICT分野(※1)において国内トップ(※2)の売り上げを誇る総合ITベンダーです。
個人向けパソコンや携帯電話などの電子デバイスはもちろん、ソフトウエアや半導体などICTに関わる製品の開発を行い、行政や大学、企業へ導入しています。また、自社製品を用いて課題解決を行う「テクノロジーソリューション」事業の売上高が全体売上収益の約74%と大部分を占めています(※3)。
2019年6月に時田新社長が就任して以降、「IT企業」から「DX企業(※4)」への変貌を目指しているのも、富士通の特徴の1つです。
DX企業への変貌を目指す姿勢は同社の投資にも現れており、2020年4月にコンサルティングから最新技術の実装までワンストップで行う新部門「Ridgelinez(リッジラインズ)」(※5)が設立されました。
「Ridgelinez」は現時点で500人の社員が在籍しており、2022年には社員2,000人規模まで拡大を予定しています。
ワークライフバランスを重視した働き方を推奨しているのも富士通の魅力でしょう。柔軟な働き方を可能にする製品を提供する自社自身が、ロールモデルとなるべきだと考えています。
実際にコロナウイルスの影響で在宅ワークが浸透した2020年の数年前から、テレワークを推奨していました。
他にも、2020年4月〜6月末までのテレワーク期間に、グループ会社も含め全社員(約8万5,000人)に通年の有給休暇とは別で、10日間の有給休暇を付与するなどと(※6)、ワークライフバランスを実現できる制度を社員に提供しています。
(※1)……情報処理や通信に関連する技術、産業、設備、サービスなどの総称。
(※2)参考:IDC『国内ITサービス市場ベンダー 売上ランキングを発表』
(※3)出典:富士通『120期中間報告書 P.2』
(※4)……企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。
(※5)参考:クラウドWatch『富士通、顧客のDXを支援する新会社「Ridgelinez株式会社」を設立』
(※6)参考:日本経済新聞『富士通、6月末までに特別休暇 新型コロナ対策』
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富士通の選考のポイント:「やりたいこと」を明確にしつつ課題解決への意欲を示そう
選考全体のポイントとしては、「富士通に入って何をやりたいのか」を考えておくことが挙げられます。
内定者談によると「富士通で挑戦したいこと」が問われるとともに、最終面接では「個人として何をやりたいか」について深掘りをされたそうです。
また、富士通自体もテクノロジーソリューション事業に注力していることもあり、「課題解決に対する意識を持っているか」も選考で重要視される傾向があります。
実際に内定者も「課題解決」の単語を選考中に複数回聞いたそうです。
選考における設問の回答では「自分はどこに課題を感じ、その解決のためにどのような行動をしたか」を伝え、自身が課題解決に対する強い意識を持っていることをアピールできるように心がけましょう。
富士通の本選考のフロー
インターン参加者の、富士通Openコースの本選考フローは以下の通りです。
1. リクルーター面談
2. ES
3. Webテスト
4. 最終面接
ここからは各選考の突破に必要なポイントをお伝えします。
1. リクルーター面談:特別な質問はない模様!でも油断せず臨もう
リクルーター面談は社員1人に対し学生1人で行う、30分程度の個人面談です。面談内容は業務内容の紹介などで、インターン参加者に対して、1月と2月に1度ずつ開催されます。
インターン参加後に社員紹介のメールが届き、自分が希望する社員の属性やキャリアを指定できるのが特徴です。
当日はお互いに気になる点の質疑応答を行います。質問される内容はリクルーターによりますが、自己紹介や学生時代に頑張ったことなどで特別変わった質問はされないようです。
とはいえ、選考の要素を含む可能性も十分考えられるため油断せずにのぞみましょう。
2. ES:課題解決に対する意識をエピソードに添えて示そう
リクルーター面談の次は、ESの提出が求められます。内定者によると、インターン参加者についてはESとWebテストは形式的なものであり、重要度は高くないとのことです。
しかし、今後の選考で使用される可能性もあるため最低限の対策はしておきましょう。過去には下記の3つの設問がされました。
(1)学生時代に力を入れたこと3つご記入ください。(各30文字)
(2)学生時代の取り組みで、あなたが自信をもってやり遂げたといえるエピソードは何ですか。その動機と過程を詳しくご記入ください。(500文字)
(3)あなたが富士通で挑戦したいことについてご記入ください。(500文字)
※出典:富士通|Openコース2021年卒本選考のES
選考全体のポイントでも記載したとおり、課題解決に対する意識をアピールするのが大切です。設問には「自分が課題と感じたことに対して、どのように行動したか」を意識して回答しましょう。
3. Webテスト:重要度は高くないが最低限の対策は行おう
WebテストはESと同時に提出します。形式は玉手箱で、内容は言語、非言語、性格の3つ。所要時間は45分程度です。
具体的な設問数や時間配分は以下を参考ください。
・言語:論理的読解(32問:8長文×4問/15分)
・非言語:表の空欄の推測(20問/20分)
・英語(24問:8長文×3問/10分)
※出典:富士通|Openコース2021年卒本選考のWebテスト
ESと同様に、インターシップ参加者にとっては形式的な意味合いが強く重要度は高くないと言われています。とはいえ、選考要素がゼロであるとも言い切れません。
参考書を1周はこなし、最低限の対策をしておくと安心です。
4. 最終面接:「入社して何がやりたいか」を具体的かつ簡潔に伝えよう
最終面接は社員2人に対し学生1人で行う個人面接です。所要時間は30分程度です。過去には次のような質問がされました。
・自己紹介
・インターンを参加しての感想
・学生時代に特に頑張ったこと
・他社の選考状況や興味のある業界
└ 内定を承諾しているのにここに来た理由は何か
・志望理由
└ 挑戦したいことは何か
└ 事業本部までは約束できるが、事業部までは約束できない。どうするか
・逆質問 など
※出典:富士通|Openコース2021年卒本選考の最終面接
選考突破のポイントは「ブラッシュアップされた志望動機を伝えること」。
実際に内定者は人生の目標を「テクノロジーを用いて企業体制を変革すること」と話し、それをかなえるために、携わりたい業務を具体的に示したことで評価されていました。
「将来自分がやりたいことを、富士通で実現できるか業務を通して確かめたい」といった強い意思をアピールできるかが重要です。
回答する際は端的に答えるのも大切です。面接時間が20分~30分程度なのに対し質問数が多いため、簡潔に自分の思いを伝える必要があります。結論から述べつつテンポよく答えることなどを意識し、スムーズなコミュニケーションを心がけましょう。
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おわりに
ここまで、富士通の本選考を突破するポイントをお届けしました。みなさんの選考対策のお役に立てたら幸いです。
富士通の選考についてさらに詳しく知りたい方は、選考対策ページをご覧ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています
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(Photo:Billion Photos/Shutterstock.com)