こんにちは、ワンキャリア編集部です。
企業規模・売上ともに国内No.1の鉄道会社である「東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)」。鉄道事業だけにとどまらず、まちづくりを中心に事業領域の拡大を図っている企業です。
この記事では、「エリア職」に絞って具体的な選考対策をお伝えします。
選考前の最終確認のためにご一読ください。
<目次>
●JR東日本の社風
●JR東日本の本選考のポイント
●JR東日本の本選考のフロー
・1. エントリーシート(ES)
・2. Webテスト(専門試験会場)
・3. 1次面接
・4. 最終面接
●おわりに
JR東日本の社風:国内売上No.1の鉄道会社! 「まちづくり」を中心に事業領域も拡大
JR東日本は、国内No.1の売上を誇る鉄道会社です(※1)。
収益基盤は、首都圏の在来線網と5つの新幹線網。営業範囲は1都16県にも及び、関東・甲信越・東北までカバーしています(※2)。
しかし、行っている事業は輸送サービスだけではありません。
駅を中心とした大規模なまちづくりを行っているのも特徴です。JR東日本は国内企業のトップ5に入るほどの土地保有額を誇ります。その広大な土地を生かして、魅力的な地域をつくりあげています(※3)。
大規模で幅広いまちづくりは、海外にも展開されています。シンガポールにLUMINEを、台湾にアトレを出店するなどショッピングモール事業の拡大も図っています(※4)。
JR東日本だからこそ手がけられる、大規模で幅広いまちづくりに魅力を感じる学生におすすめの企業です。
(※1)参考:日本経済新聞「売上高ランキング:鉄道・バス」
(※2)参考:JR東日本「2021 FACT SHEETS」
(※3)参考:IT media ビジネスオンライン「『土地保有額が大きい企業』ランキング、トヨタなど上位に 1位は約2兆4000億円の……」
(※4)参考:JR東日本「『生活サービス事業成長ビジョン(NEXT10)』について P.3」
働きやすさが魅力! 自分の私生活にあった働き方を選択できる
JR東日本の魅力として、「働きやすさ」があげられます。社員がそれぞれの生活にあわせて、柔軟に働ける企業です。
福利厚生制度は、育休・産休だけではありません。家族向けの社宅提供や、24時間保育が可能な事業所内保育所も設置されています(※5)。
また、JR東日本のグループ会社の製品・施設を割安に購入・利用したり、社内部活・サークルに参加したりすることも可能です(※6)。
内定者によると、勤務先は社員の意思を尊重したうえで決定されるとのこと。エリア職においても、同一支社エリア内での勤務が原則です。
社員の意思に反した転勤も少ないため、自分のライフスタイルにあった働き方を選びたい学生におすすめです。
<参考:同社の支社エリア>
【関東・甲信越エリア】 ・東京支社 ・八王子支社 ・大宮支社 ・横浜支社 ・千葉支社
・水戸支社
・長野支社
・高崎支社
・新潟支社 【東北エリア】
・仙台支社
・秋田支社
・盛岡支社
※出典:JR東日本「エリア職について」
(※6)参考:JR東日本「福利厚生・健康経営」
JR東日本の本選考のポイント:成長を予見させるような実力を示そう
JR東日本の選考を突破するためには、成長を予感させるような実力を示すことが重要。
採用ホームページ(HP)の「人財戦略部メッセージ」において、「人物本位、実力本位の採用を行い、人材をじっくり育て、一人ひとりの能力をしっかりと開花させていきたい」と述べられているからです(※5)。
柔軟な発想力や挑戦心を発揮したエピソード選びをすることで、今後の成長可能性をアピールしましょう。
また、志望度の高さも重視されています。「人財戦略部メッセージ」において「社員一人一人をじっくり育てていく」とされており、長い年月にわたって勤め上げることが重視されていると考えられるからです。
志望理由の深掘りに対応できるよう、「他社との違い」「入社後にやりたいこと」について、内容を詰めておきましょう。
さらに、志望理由に説得力をもたせるために、下記のような他社や他業界との違いも話せるようにしておきましょう。
・JR東海との違い
・他鉄道企業との違い
・不動産・ディベロッパーとの違い
目標達成のために諦めない「粘り強さ」が重要
「粘り強さ」をアピールすることも重要です。JR東日本では、新規事業や海外事業を積極的に推進しています。そのため、採用でも企業の成長ビジョンを実現できるような人材を求めており、実際に諦めずに目的を達成した経験のある学生が選考を突破しています。
ある内定者は「逆境のなかでも目標達成した経験」から粘り強さをアピールし、面接官から高評価を得たそうです。
学生時代の経験を振り返り、諦めずに最後まで成し遂げる力を示せるように準備しておきましょう。
理系の場合は「研究内容が社会にどう役立つか」を説明しよう
理系の学生は、自分の研究内容について話せるようにしましょう。
選考では、鉄道の安全性・効率性・機能性を守り、人々の生活を支える仕事への適性を見極められます。その適性を見るために、大学・大学院での「研究内容とその社会貢献性」について質問をされるようです。
したがって、「自分の研究内容が社会にどう役立つのか」を説明できるといいでしょう。研究がJR東日本の事業内容に直接関係する必要はありません。
また、理系の研究内容は専門性が高く、面接官にうまく伝わらないことがあります。
どんな相手にも伝わるように、簡単な言葉で分かりやすく話しましょう。
【合格の秘訣】企業概要・選考での評価ポイント
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JR東日本の本選考フロー
JR東日本の選考フローは以下のように進みます。
1. エントリーシート(ES)
2. Webテスト(専門試験会場)
3. 1次面接
4. 最終面接
ここからは選考突破に必要なポイントをお伝えします。
1. エントリーシート(ES):設問は2問のみ! 端的な回答で自身の魅力を出し切ろう
過去には以下のような設問が出題されました。
(1)自己PR(30字)
(2)現在の社会情勢を踏まえ、当社に入社し何をするか、具体的な内容と実践する上で生きる自身の強みについて記述してください(600字)
※出典:JR東日本 | エリア職2022年本選考のES
JR東日本のESは、2問のみのシンプルな内容。例年出題される質問は変わりません(内定者談)。これまで話した内容に矛盾がないように、一貫性のある回答を心がけましょう。
設問(1)では、30字という短い回答で、自身の人物像をまとめる必要があります。無駄な単語をできる限り削るなど、工夫して書きましょう。
設問(2)は「本選考のポイント」で述べた「志望度の高さ」や「粘り強さ」をアピールできる質問です。
志望度の高さについては、他社や他業界と比較したうえで、JR東日本ならではの魅力を記載すると説得力が生まれます。粘り強さについては過去の経験をもとに、目標達成まで諦めない姿勢を示しましょう。
2. Webテスト(専門試験会場):テスト形式はクレペリン検査。気負わず落ち着いて臨もう
Webテストは試験会場で行われる、クレペリン検査です。足し算を繰り返し行う単純な形式ですが、不安な方は対策本で練習するといいでしょう。
気負わず、落ち着いて臨みましょう。
クレペリン検査については、こちらの記事を参考にしてみてください。
・【SPI・玉手箱etc.】主要Webテスト9種類:問題形式の見分け方と対策本一覧
3. 1次面接:「企業への理解度」を示せるかがカギ。事前にOB・OG訪問で情報収集をしよう
1次面接は社員1名に対し学生1名で行われる、30分程度の個人面接(オンライン)です。
「先輩社員との意見交流会」の名目で行われますが、実質的な選考です(内定者談)。
油断せずにしっかりと対策をして臨みましょう。過去には以下のような質問がされました。
・志望理由
・自己PR
・総合職と両方受かったらどうするか、エリア職しか内定でなかったらどうするか
・JR東日本の駅で好きなものと嫌いなもの
・逆質問(3つ程度)
など
※出典:JR東日本 | エリア職2022年卒本選考の1次面接
1次面接は「企業への理解度」が試されていると考えられます。内定者も「JR東日本に関して調べているか、知識をもっているかをみられていた」と語っていました。
企業HPの閲覧やOB・OG訪問を通して、事前に勉強しておきましょう。志望理由に企業の事業内容や課題などのリアルな情報を盛り込むと、説得力が増します。
4. 最終面接:確固たる入社意思を示して内定を勝ち取ろう
最終面接は社員2名に対し学生1名で行われる、30分程度の個人面接(東京支社)です。過去には以下のような質問がされました。
・自己PR
・志望理由
・学生時代に頑張ったこと
・総合職でなくても大丈夫か
・逆質問
など
※出典:JR東日本 | エリア職2022年卒本選考の最終面接
最終面接を突破するポイントは「確固たる入社意思を示すこと」です。志望理由や価値観を通じて「本当に入社してくれるか」を見極められていると考えられます。
実際に内定者も「第一志望だと言わないと通過しないと感じた」と語っていました。
対策内容はこれまでの選考と変わりません。「本選考のポイント」で述べた「志望度の高さ」や「粘り強さ」を、積極的にアピールしてください。
入社意欲の高さと業務適性を示して、確実に内定を勝ち取りましょう。
▼JR東日本の選考ステップをさらに詳しく知りたい方はこちら!
【選考ステップ一覧】各選考の詳細と解説
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JR東日本が参加予定のイベント一覧
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おわりに
ここまで、JR東日本の本選考を突破するポイントをお届けしました。みなさんの選考対策のお役に立てたら幸いです。
JR東日本の選考についてさらに詳しく知りたい方は、選考対策ページをご覧ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています
【選考ステップ一覧】各選考の詳細と解説
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