こんにちは、ワンキャリ編集部です。
MUFGグループの信託銀行である三菱UFJ信託銀行。相続や不動産、資産運用をはじめとした幅広いサービスを展開する企業です。
この記事では三菱UFJ信託銀行のなかでも志望者の多い「総合職(全国コース)」に絞って、選考対策の具体的なポイントをまとめてお伝えします。
選考前の最終確認のためにご一読ください。
<目次>
●三菱UFJ信託銀行の特徴:融資から信託にシフトして金融業界で生き残る
●三菱UFJ信託銀行の選考全体の特徴:他人のために行動できる人材であると示すのがカギ
●三菱UFJ信託銀行の本選考フロー
・エントリーシート(ES)
・Webテスト
・1次面接
・2次面接
・筆記試験
・最終面接
●おわりに
三菱UFJ信託銀行の特徴:融資から信託にシフトして金融業界で生き残る
融資事業から完全撤退! 信託へのシフトを加速させる
三菱UFJ信託銀行(以下:MUTB)は融資事業から完全に撤退し、信託へシフトしているのが特徴です。銀行業務はマイナス金利政策により大きな影響を受け、今後は事業の成長が見込めない恐れがあります(※1)。
安定的な収益基盤をつくるためにも、財産を管理・運用する「信託業務」や相続や不動産の売買などに関連した仕事を行う「併営業務」に特化させているのが現状です。
実際に2018年8月にはアパートローンなどの新規個人向け融資の終了を発表しました(※2)。融資事業から撤退し銀行との競合を避けることにより、今後も企業の存続が期待できます。
(※1)参考:東洋経済 ONLINE「苛烈な金利競争でメガバンクに迫る危機 生保や証券にも迫られるビジネスモデル転換」
(※2)参考:朝日新聞デジタル「三菱UFJ信託が融資撤退 低金利で業務見直し信託強化」
顧客からの信頼が会社の利益に直結する
MUTBをはじめとした信託銀行は「顧客からいかに信頼され、どれだけ資産を預けてもらえるか」が会社の利益に直結します。
信託銀行は委託者に代わって資産の管理や運用を行うビジネスであるため、企業への信頼は必要不可欠です。委託してもらえなければ、利益は生まれません。
また、証券会社は商品単位で手数料を得るのに対し、信託銀行は預かった資産の残高に応じた手数料を得ます。多くの資産を預けてもらうことが会社の売上につながる「信頼」が重要となる仕事です。
三菱UFJ信託銀行の選考全体の特徴:他人のために行動できる人材であると示すのがカギ
MUTBの選考では「他人のために行動できること」を示すのが大切になります。信託銀行は「お客様の資産を」「お客様のために」しか運用できないからです。
顧客の視点に立ちながら行動する姿勢が求められます。多くの企業はリーダーシップ性や人を巻き込む力が必要とされるため、信託銀行ならではのポイントかもしれません。
人事が入社後の活躍をイメージできるように、他人のために行動したエピソードを具体的に説明するのがおすすめです。
三菱UFJ信託銀行の本選考フロー
三菱UFJ信託銀行の選考フローは以下のように進みます。
1. エントリーシート(以下、ES)
2. Webテスト
3. 1次面接
4. 2次面接
5. 筆記試験
6. 最終面接
ここからは選考突破に必要なポイントをお伝えします。
エントリーシート(ES)の選考基準:面接での深掘りに対応できるような準備が大切
2020年卒の本選考では、ESに以下の設問が課されました。
(1)自覚している長所を一言で表現してください。(20字)
(2)自覚している短所を一言で表現してください。(20字)
(3)「長所」と「短所」それぞれ自覚する理由を客観的な行動事実に基づいて説明してください。(200字)
(4)これまであなたが、最も力を入れて取り組んできたことを簡潔に記入してください。(50字)
(5)上記の質問に関して、苦労した点と、どのようにしてそれを乗り越えたか、また創意工夫した点を記入してください。(500字)
(6)就職する企業を選ぶ際に、あなたが大切にしていることを記入してください。(350字)
(7)当社を志望する理由、当社で実現したい夢や目標を記入してください。(350字)
など
ESの位置付け:通過率は高い! 面接の材料として使われる可能性あり
三菱UFJ信託銀行のESの通過率は高い可能性があります。ある内定者によると面接官が「直接会って確かめたい」と話していたそうです。後の面接で使われるため、深掘りに対応できるエピソードを用意しましょう。
設問(1)(2)(3)(6)の選考基準:徹底的に自己分析して回答を用意しよう
自分の「長所や短所」「就職の軸」についての質問は、徹底的に自己分析をした内容をもとに答えましょう。面接で掘り下げられることも想定して、回答を用意することが大切です。
自分の強みや価値観を、具体的に把握しておくのをおすすめします。
設問(4)(5)の選考基準:他人のために行動して信頼関係を築いた経験を述べよう
過去の自分の経験に関する質問では「他人のために行動し信頼関係を築く力」を示しましょう。「企業の魅力」でも紹介したとおり、信託銀行にはお客様からの信頼が欠かせません。
顧客のために資産を運用することもあり、相手に寄り添って行動する必要もあります。実務でも活躍がイメージできるように、信頼関係を築いた経験を具体的に述べて適性を示すのが大切です。
過去のエピソードを伝えるときは「行動の背景」「行動を続けられた要因」「得られた結果」を踏まえて書くのをおすすめします。情景が想像しやすく、自分の魅力を分かりやすく伝えられるはずです。
設問(7)の選考基準:志望理由と実現したいことをバランスよく簡潔に伝えよう
志望理由と入社後に実現したいことに関する質問は、バランスよく絡めながら書くのを心がけましょう。文字数が350字と限られているため、自分の意思を簡潔に伝えつつ志望度の高さを示さなければなりません。
経営理念や事業内容に共感を示しつつ、過去の自分の経験と紐(ひも)づけて述べるのがベストです。
Webテストの選考基準:難易度は高くない! 油断せず対策しよう
Webテストの形式は玉手箱。自宅で受験できます。出題科目は「言語」「計数」「性格」の3つです。ESの提出と同じタイミングで行います。
内定者いわく「難易度はあまり高くない」とのこと。とはいえ、落とされる可能性もゼロではありません。参考書を使いながら油断せずに対策しましょう。
1次面接の選考基準:会話のキャッチボールを意識しながら簡潔に答えよう
1次面接は社員1人に対し学生1人の個人面接。過去には次のような質問がされました。
・長所短所
・学生時代最も力を入れて取り組んだこと
└どんなことをしたのか、何に苦労したのか、苦労はどう乗り越えたのか、など
・志望動機
└三井住友信託銀行との違いは何か、銀行との違いは何か、など
・他社の選考状況
・逆質問
など
※出典:三菱UFJ信託銀行 | 総合職(全国コース)2020年卒 本選考の1次面接
1次面接は深掘りは少なく、エピソードの確認がメインである可能性があります。ある内定者は「エピソードを話したら面接官が素直に納得しているだけだった」と話していました。
深掘りをされないことから面接がスピーディーに進む可能性があるので、結論ファーストで定量的に語るのが良いでしょう。
質問内容も「志望動機」や「学生時代に頑張ったこと」などオーソドックスな内容が多いようです。
回答する際は面接官のリアクションも確認しながら、会話のキャッチボールを意識するのをおすすめします。信託銀行では顧客の相談にのるケースも多く、相手に寄り添いながらコミュニケーションをとる力が求められるからです。
面接官の話にも耳を傾けつつ、会話の往復を心がけましょう。
2次面接の選考基準:選考の鬼門!深掘りを想定した回答を準備しよう
2次面接は社員1人に対し学生1人の個人面接。過去には次のような質問がされました。
・学生時代最も力を入れて取り組んだこと
└どんなことをしたのか、何に苦労したのか、苦労はどう乗り越えたのか、など
・志望動機
└三井住友信託銀行との違いは何か、銀行との違いは何か、など
・希望部署
└どこの部署で働きたいか、どんな業務をしたいのか、など
・他社の選考状況
・逆質問
など
2次面接は倍率が高い可能性が考えられます。内定者によると、1次・2次面接の会場には多くの学生がいたが最終面接では2〜3人ほどしかいなかったようです。選考における最大の鬼門といっても過言ではありません。
主に深掘りされる可能性があるのは「学生時代に最も力を入れて取り組んだこと」「志望動機」「入社後に携わりたい業務内容」です。
1つ目の「学生時代に頑張ったこと」を答えるときのポイントはESと同様に「他人のために行動し信頼関係を築く力」を示すこと。
信頼関係を築くにあたり「何を考え」「何のために」「どのように行動したか」を具体的に伝えましょう。
2つ目の志望動機を述べる際は、競合との違いを明確にすることが大切です。事業内容や社風を比較し「MUTBであるべき理由」を示せれば志望度の高さもアピールできます。
特に三井住友信託銀行(SMTB)との違いは具体的に把握しておくのがおすすめです。SMTBはMUTBと違い銀行業務も行っており、併営業務と信託業務をあわせたワンストップのサービスを提供します。顧客開発能力が高い傾向があり、体育会系の社風が特徴です。他社と比べながら「なぜMUTBなのか」をはっきりと答えられるようにしましょう。
3つ目の「入社後に携わりたい業務内容」を回答するときのポイントは「希望職種まで具体的に述べる」こと。
入社後のビジョンが明確であれば、志望度の高さをアピールできます。採用ページやパンフレットを参考にしながら事業内容を理解し「どの部署でどのような仕事がしたいか」を明確にしましょう。
筆記試験の選考基準:最終面接前に行う! ミスなく落ち着いて臨もう!
MUTBの選考では最終面接前に筆記試験が行われます。過去には次のような内容が問われました。
・計算問題
└分数、小数の計算などを含む四則計算
・小論文
└年度、開催日程、学生、によってテーマは異なる。
└(例)将来の目指す姿・どんな社会人になりたいか、興味のあるニュースと自分の考え、人生において最も感動したこと、
出題内容は計算問題と400字程度の小論文。内定者いわく小論文は「面接で触れられなかった」とのことで、最低限の文章能力を確認するためのもののようです。
ミスなく確実に回答するためにも、落ち着いてテストに臨みましょう。
最終面接の選考基準:深掘りに対応しながら志望度の高さを示そう
最終面接は社員1人に対し学生1人で行う個人面接。過去には次のような質問がされました。
・学生時代に最も力を入れて取り組んだこと
・過去に乗り越えた挫折経験
・志望動機
・他社の選考状況
・入社後に携わりたい業務内容
最終面接は過去の面接と同じように質問に対する回答を掘り下げられます。対策内容も2次面接と基本的には変わりません。
「学生時代に最も力を入れて取り組んだこと」は他人のために行動し信頼関係を築いた経験を話しましょう。
「志望動機」は競合との違いを明確にしたうえで、説得力のある回答を心がけるのが大切です。
「入社後に携わりたい業務内容」は希望部署まで明確にして答えるのをおすすめします。深掘りにも落ち着いて対応し、入社意欲の高さを示すのが選考を通過するポイントです。
おわりに
ここまで、三菱UFJ信託銀行の本選考を突破するポイントをお届けしました。みなさんの選考対策のお役に立てたら幸いです。
三菱UFJ信託銀行の選考についてさらに詳しく知りたい方は、選考対策ページをご覧ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています
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(Photo:maxsattana/Shutterstock.com)