こんにちは、ワンキャリア編集部です。
日本を代表する大手通信キャリアであるKDDI。決済プラットフォームや電気事業など新たな取り組みを行い、積極的にビジネスの領域を広げています。
この記事ではKDDIのなかでも志望者の多い「業務系総合職(OPENコース)」に絞って、選考対策の具体的なポイントをまとめてお伝えします。
選考前の最終確認のためにご一読ください。
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<目次>
●KDDIの社風
●KDDIの本選考のポイント
●KDDIの本選考のフロー
・1. リクルーター面談
・2. エントリーシート(ES)
・3. Webテスト
・4. 1次面接
・5. 2次面接
・6. 3次面接
・7. 最終面接
●おわりに
KDDIの社風:海外へも事業の幅を広げつつ、バランスよくビジネスを展開
「堅実さ」と「積極性」を合わせ持つ大手通信キャリア
KDDIは国営ならではの「堅実さ」と民間特有の「積極性」を合わせ持つのが特徴。国営企業である「KDD」と「DDI」、民間企業であるTOYOTAの子会社「IDO」が合併した企業だからです(※1)。攻守のバランスがとれた企業といえるでしょう。
「堅実さ」を示す要因には、大手通信キャリアとしての圧倒的な地位が挙げられます。例えば、携帯電話契約数では約32%のシェアを誇り第2位の座に位置するほどです(※2)。
一方で「積極性」を示す要因として「新規事業への挑戦」が挙げられます。決済プラットフォーム「au PAY」(※3)、電気事業「au でんき」(※4)などを展開し、ビジネスの幅を広げているのが特徴です。
広い事業領域を生かしながらも、安定感のある企業で働きたいという学生には向いているでしょう。
(※1)参考:KDDI「沿革」
(※2)参考:KDDI「統合レポート 2020 P.46」
(※3)参考:au PAY「トップ」
(※4)参考:au「au でんき」
海外展開力が強み! 62都市100拠点以上を展開する
KDDIは海外展開に力を入れているところも魅力の1つです。2020年時点で、アジア地域を中心に62都市100拠点以上を展開しており、現地企業とも連携しながら着実に拠点を広げています(※5)。
ソフトバンクは主要10カ国に23拠点(※6)、ドコモは主要12の国と地域に16拠点(※7)であることから、競合他社に比べてもKDDIは優位にあるといえるでしょう。
日本の通信インフラを海外に広めたいと考える学生には最適な環境といっても過言ではありません(選考対策ページより)。
(※5)参考:KDDI「会社一覧」
(※6)参考:ソフトバンク「海外拠点一覧」
(※7)参考:ドコモ「海外」
【合格の秘訣】企業概要・選考での評価ポイント
KDDIの本選考のポイント:3つの選考ルートによって内容が変わる!
KDDIの本選考の最大の特徴は、選考ルートが3つ用意される可能性があることです。2021年卒の本選考は、以下の3つのルートで選考が行われたそうです。
(1)東一早慶学歴特別3月内定ルート
・ES(リクルーターの添削を受けられる)
・Webテスト
・1次面接
・2次面接(形式上の面接であり、最終面接に向けた練習という立ち位置)
・面接練習(用意されるかは人による。最終面接に向けた練習)
・最終面接
(2)5月内定一般ルート
・ES
・イベント
・Webテスト
・1次面接
・2次面接
・最終面接
(3)6月解禁一般ルート
・ES
・Webテスト
・1次面接
・2次面接
・最終面接
※出典:KDDI|業務系総合職(OPENコース)2021年卒の合格の秘訣
2021年卒業の業務系総合職(OPENコース)の選考ステップは「(1)東一早慶学歴特別3月内定ルート」に基づいて記載しています。
(2)(3)の選考ルートで受ける学生は、KDDI 2019卒総合職の選考ステップも参考にしてみてください。
選考通過のポイントは思考力と積極性のバランスの良さを示すことです。KDDIは国営企業と民間企業が合併してできた背景から「堅実さ」と「積極性」をかねそろえています。
社員の一員として活躍する姿をイメージできるように、物事を多角的に判断する思考力と、挑戦した経験から示す積極性をアピールすることが大切です。
また、KDDIの選考は「ポイント制度」で評価されると言われています。「◯◯の素質がある」といった項目がいくつも用意され、当てはまる学生を加点するシステムです。面接官の質問には端的に答え、自分の魅力を多く伝えられるように心がけましょう(選考対策ページより)。
KDDIの本選考フロー
KDDIの選考フローは以下の通りです。
1. リクルーター面談
2. エントリーシート(ES)
3. Webテスト
4. 1次面接
5. 2次面接
6. 3次面接
7. 最終面接
それでは選考ごとにポイントを見ていきましょう。
1. リクルーター面談:鍵は「積極性」と「リーダーシップ」
KDDIの2021年卒のリクルーター面談は、社員1人に対し学生1人の個人面接でした。所要時間は50分程度です。事前に開催される大学別OB・OG座談会に参加すると案内されます。2021年卒の選考では、以下のような質問が出されました。
・学生時代は何を頑張ったのか
・なぜ通信業界に興味があるのか
・他にはどういう業界に興味があるか
・どういう将来像/働き方を描いているか
・逆質問(20分程度)
など
※出典:KDDI|業務系総合職(OPENコース)2021年卒 本選考のリクルーター面談
リクルーター面談は高評価を得られると「学歴特別枠」として「(1)東一早慶学歴特別3月内定ルート」で選考を受けられるそうです。
最低限の礼儀と結論ファーストの論理的な返答を心掛け、面接官に好印象を与えるのが大切になります。
質問のなかでも重要な「学生時代に頑張ったこと」では「積極性」と「リーダーシップ」を示すのがポイントです。
新規事業を幅広く展開するKDDIは主体性のある意欲的な姿勢を求めています。「学歴特別枠」の学生は将来の幹部候補として採用されている可能性もあり、組織をまとめる統率力が必要です。
過去に自ら積極的に取り組み、リーダーシップを発揮した経験を述べるのが良いでしょう(選考対策ページより)。
2. エントリーシート(ES):自分の掲げた課題・解決策とリーダーシップを示そう
KDDIの2021年卒のESは以下の通りです。
(1)KDDIで実現したいことを教えてください。(400文字以下)
(2)あなたがチームで力を入れて取り組んだ経験について、ご自身の役割を含めて教えてください。(400文字以下)
など
※出典:KDDI|業務系総合職(OPENコース)2021年卒のES
ESの位置付け:後の面接で使われる! リクルーターの添削を活用して完璧に仕上げよう
ESは後の面接の材料として使われるそうです。そのため深掘りに答えられるように、あらかじめ作り込むことが重要です。
提出前にはリクルーターの添削が受けられるため、上手に活用してESの質を上げることが選考を通過するポイントといえるでしょう(選考対策ページより)。
設問(1):原体験に基づく課題と「KDDIだからできる」解決策を示そう
設問(1)の「KDDIで実現したいこと」では志望度の高さをはっきりと示すのが大切になります。ソフトバンクやドコモなどの競合他社と比較される可能性があるからです。
また、ある内定者は「『KDDIで実現したいこと』の中に、座談会で直接社員から聞いた情報を入れると良いと感じた。他の人との差別化にもなるし、面接で話す際に座談会で聞いたことをしっかり覚えていることをアピールできる」と語ります。
他社ではなく「KDDIだからこそ」できる入社後のビジョンを示しましょう。原体験に基づいて課題を取り上げ、KDDIだから実現できる解決策を示せるのがベストです(選考対策ページより)。
設問(2):リーダーとして周囲を巻き込み成果をあげた経験を述べよう
設問(2)の「チームで取り組んだ経験」では、リーダーとして成果をあげたエピソードを述べるのがおすすめです。選考全体のポイントでも述べたとおり、KDDIは何かに挑戦し、成果をあげた経験のある学生が評価される傾向あるほか、学歴特別枠の学生はリーダーシップも求められます。
そのため、チームで取り組んだ経験の中でも、「自ら課題を設定し、周りの人をどのように巻き込んで課題を解決したか」に重点をおき、さらにその中で自身が組織を率いたことにも言及しながら回答できるとベターです。
実際に、ある内定者は「サークルを立ち上げ、その後活動していくにあたっての課題をリーダーとして解決した」という経験を書いたそうです。
この際、「当時の課題」「起こしたアクション」「結果」を明確にして書くことで、より読みやすいESになるでしょう(選考対策ページより)。
3. Webテスト:ボーダーは高くないが油断せずに準備しよう
2021年卒のKDDIのWebテストの形式は、自宅で受験できる玉手箱形式でした。出題科目は「言語」「非言語」「英語」「性格検査」の4つで、以下のような内容で行われました。
・言語
∟論理的読解 GAB形式 (52問/25分)
・非言語
∟図表読取 (40問/35分)
・英語
∟論理的読解 GAB形式(24問/10分)
・性格検査(20分程度)など
※出典:KDDI|業務系総合職(OPENコース)2021年卒のWebテスト
ある内定者は「問題は難しかったが、面接枠が多めに設けられていたので、ボーダーはあまり高くないと思う」と話していました。そのため、KDDIのWebテストのボーダーはそこまで高くない可能性が考えられます。
とはいえ、Webテストで残念な結果になってしまわないよう、十分に対策をして臨みましょう。
性格検査ではKDDIに求められるチャレンジ精神や、学歴特別枠に求められるリーダーシップを強調すると良いでしょう。また、性格検査での回答と面接での振る舞いが一致するように心がけましょう(選考対策ページより)。
4. 1次面接:端的な回答で志望度の高さとリーダーシップを示そう
2021年卒のKDDIの1次面接(オンライン面接)は、社員1人に対し学生1人で行う個人面接でした。所要時間は1時間程度です。以下のような質問がされました。
・なぜ通信業界を志望しているのか
・入社後に実現したいことはどんなことか
・学生時代に頑張ったこと
∟その経験が会社に入った後に生かせると思うか
・最近の気になるニュースは
・フィードバック(30分程度)など
※出典:KDDI|業務系総合職(OPENコース)2021年卒の1次面接
オンラインで接続すると、まずリクルーターと話し、そのあと担当社員とのトークに案内されたそうです。
1次面接はリクルーター面談と同様に「志望動機」「入社後にやりたいこと」「学生時代に取り組んだこと」などが質問されます。
面接官に自分の魅力を多く伝えられるように、端的な回答を心がけましょう。対策内容もESやリクルーター面談と大きく変わりはありません。
志望動機は自分の掲げた課題と「KDDIだからこそ実現できること」を述べるのがポイントです。KDDIの事業内容や社風をおさえながら「なぜKDDIか」「なぜ通信業界なのか」を示すことが大切です。他社でなく「KDDIである理由」を、キャリアビジョンをふまえながら説明するのが良いでしょう。
「学生時代に取り組んだこと」は周囲を巻き込みリーダーとして成果をあげた経験を話し、高いリーダーシップ性を示すのがおすすめです(選考対策ページより)。
5. 2次面接:論理性と頭の回転の速さをアピールしよう
2021年卒のKDDIの2次面接(オンライン面接)は社員2人に対し学生1人の個人面接でした。所要時間は1時間程度で、以下のような質問がされました。
・大学ではどのような勉強をしているのか
・学生時代に頑張ったこと
・なぜ通信業界なのか
・KDDIで実現したいこと
∟自分の望むキャリアでなかったときはどうするか
・オフィスに入ってから気になったことは何か
・フィードバック(30分程度)
など
※出典:KDDI|業務系総合職(OPENコース)2021年卒の2次面接
2次面接も1次面接と同様、リクルーターに案内されて面接を取り付けられたそうです。
質問内容も1次面接と大きな変化はなく、「志望動機」「入社後にやりたいこと」「学生時代に取り組んだこと」などが問われます。
ただし、2次面接では1次面接に比べて、より詳しい深掘りや、イレギュラーな質問がされる場合もあるようです。
ある内定者は「厳しい深掘りが続いたのは、最終面接では深掘りが続くため、それに向けての練習だったと思う」と語ります。
さらに、最後にフィードバックとして「面接官の質問の意図を考えながら話すように」と言われたそうです。例えば、取り組んでいる学業について答えたことに関し、「何を勉強したかよりも、どう苦労してどう解決したのかを知りたい。専攻分野について詳しく話しすぎるのは良くない」という指摘を受けたとのことです。
論理性や頭の回転の速さが試されている可能性があり、内定者は「質問に対する回答の速さや的確さ、思考力の高さが評価された」と話していました。
突飛(とっぴ)な質問や深掘りに対してもスピーディーに、的確な回答ができるよう心がけましょう(選考対策ページより)。
6. 3次面接:最終面接前の練習! 油断せずに臨もう
2021年卒のKDDIの3次面接(オンライン面接)は社員3人に対し学生1人の個人面接でした。所要時間は1時間程度で、以下のような質問がされました。
・学生時代に頑張ったこと
∟それが会社でどのように生かせるか
・大学では何を勉強しているのか
・なぜ通信業界なのか
・KDDIで何を実現したいのか
∟希望職種に就けない可能性はあるが問題ないか
・全国転勤があるが問題ないか
・最近熱中しているものは何か
など
※出典:KDDI|業務系総合職(OPENコース)2021年卒の3次面接
基本的に合否には関係しませんが、懸念点が改善されなければ最終面接に臨めないケースもあるようです。
また、全員がセットされるわけではないと考えられます。合否がつかない練習だということで、比較的穏やかな雰囲気だったとのことですが、油断せずに臨みましょう。
質問内容は1次面接・2次面接と基本的には変わりません。上記の質問内容を参考にしながら、最終面接に向けて回答をブラッシュアップするのがおすすめです(選考対策ページより)。
7. 最終面接:通過できない学生もいる! 過去のフィードバックを踏まえて対策しよう
2021年卒のKDDIの最終面接(オンライン面接)は社員3人に対し学生1人の個人面接でした。所要時間は1時間程度で、以下のような質問がされました。
・学生時代に頑張ったこと
∟なぜそれを頑張ったのか
∟なぜその活動でないといけなかったのか
∟組織の中でどのような立場だったのか
・大学ではどんなことを勉強しているのか
・なぜ通信業界なのか
・KDDIで実現したいことは何か
∟配属リスクを理解しているのか
・他社の志望・選考状況はどうか
・逆質問
など
※出典:KDDI|業務系総合職(OPENコース)2021年卒の最終面接
KDDIの最終面接は意思確認ではありません。内定者の話によると、通過できなかった学生もいたとのことです。過去に社員から受けたフィードバックを参考にしながら、より厳しい深掘りに対応できるように意識しましょう。
また配属リスクに関して、ある内定者は「『全く問題ありません』と言う必要があると感じた。今後は代理店営業が減る方針と社員は言っていたが、それでも地方に代理店が多くあるため、地方への抵抗を示してはいけない」と語ります。
その他の質問内容はこれまでの面接と大きな変化はありません。1次面接から3次面接までの対策内容をふまえて、入念に対策するのがおすすめです(選考対策ページより)。
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おわりに
いかがでしたか? 皆さまの選考対策のお役に立てれば幸いです。
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※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています
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