こんにちは、2020年卒のドンドコマン(@dondocoman)です。
世渡り上手な学生の既得権益である「上っ面の就活ライフハック」を市場に流出させるため、ワンキャリアで記事を書かせていただいています。
▼前回記事はこちら
今回紹介するのは、マジな就活初心者のためのライフハックです。
最初に言っておきますが、就活には「これをしたから正解!」というものはありません。体育会の斡旋(あっせん)ルートを使ってわずか1カ月で就活を終える人もいれば、1年半も試行錯誤をした末に、就職先を決める人もいるでしょう。
しかし、やはり「最初にキックオフセミナーに出て就活の概要を知り、試しにインターンに参加して徐々に希望企業群を定めていき、本選考を受けて内定を勝ち取る」というのが王道の流れ(まるでベルトコンベア!)でしょう。
就活というのはこのような流れに乗ってしまった方が楽な部分もあり、やりたいことが見つからずに立ち止まって悩むくらいなら、上記ベルトコンベアの上でやりたいことを探すのも、現実的な選択肢だと思います。
今回の記事では、そんな「王道ベルトコンベア」の乗っかるために、準備しておいた方がいいことをいくつか紹介したいと思います。
就活初心者向けに書いていますが、何となく就活を始めて何となく今日まで来てしまった学生にも、読んでもらえるとうれしいです。
なお、上述したキックオフセミナーは、就活のスケジュールやライバルのレベルを知れますし、まれに企業を斡旋してもらえることもあるので、1回は参加することをおすすめします。しかし、授業を切るなど無理して出るものではないですw
<目次>
●(1)就活記事を10本読破する
●(2)業界地図を買う
●(3)Twitterで情報収集する
(1)就活記事を10本読破する
「土台となるようなインプットはどうやればいいですか?」という質問をされることがありますが、正直記事を読むだけでOKだと思います。
研究者が新しい分野について知見を深めたいとき、その分野の論文を10本程度読んで全体感をつかむといいます。研究の背景はどの論文もそこまで変わりませんし、10本も読めば大体の状況は分かってくるので、自らの研究テーマもクリアになるのです。
これは研究に限らないことで、例えばホリエモンこと、堀江貴文さんがあるビジネスへの投資判断をするときは、下準備としてその業界で最先端の論文を10本チェックすると聞きます。
就活についても変わりません。何をしたらよいか分からないうちは、ひとまずインプットに努めてください。気になる業界があるのなら、その業界に関する記事を複数のメディアで10本は読む。同じようなことを言っていると感じることもあると思いますが、それでも構いません。複数の視点から多角的に業界を捉えることで概要がつかめてくるのです。
また、ESの書き方が分からなければ、これまた志望企業の内定者のESを10本読んでみてください。すぐに型を理解できると思います。内定者のESはワンキャリアで読み放題ですから、本当に良い時代になったと思います。
私は総合商社・広告・デベロッパー・投資銀行とさまざまな業界を受けていましたが、上記を実践すれば「その業界に特化して対策してきた学生」と差を感じることはそれほどありませんでしたし、多くの業界から内定をもらうことができました。
(2)業界地図を買う
業界にどんなプレイヤーがいて、パワーバランスがどうなっているのか、一瞬で分かるのが業界地図です。
その企業が業界でどのような立ち位置にあるのか、どのような資本関係にあるのかは、企業を選ぶ上で重要な情報になりますし、いわゆる「就活生が知らない優良企業」に出会うきっかけにもなり得ます。
業界動向や将来予想もプロが簡潔にまとめているので、「業界研究をしなきゃとは思っているけど、どうすれば?」という人はこれ一冊で解決です。
業界カットだけではなく「二次元コード」「大阪万博」など、テーマごとのページも充実していて、読み物としても面白いですよ。ちなみに、総合商社はほとんどの業界ページに登場します。
なお、新手のベンチャー企業なども網羅しているわけではないので、その点は注意が必要です。
(3)Twitterで情報収集する
就活生同士でアカウントをフォローし合って選考情報を共有することも多いですが、学生同士で絡むためだけにTwitterを使うのは、非常にもったいないです。
実は、Twitterは社会人から情報を得るのに非常に役立つのです。
OB・OG訪問で生の情報を集めるのも重要ですが、就活生からの質問というのはどうしても視野が偏りがちで、うまく社会人の本音を引き出すのは簡単ではありません。その点、社会人が主体的に発信しているTwitterでの情報はかなり本音に近いものであり、業界の中にいる人から見た実情を知ることができます。
特に金融・コンサル・商社業界はその道のプロのアカウントが多く存在しています。そのようなプロ同士がリプライで議論をしていることもあり、普通に就活をしているだけでは到底得られないような情報を得られることも。
本人が発信している情報をふまえてリプライやDMで丁寧に質問すると、答えてくださる方もたくさんいます。私の例を話すと、商社を出て他業界に行った方や起業した方に「総合商社のデメリット」について聞いたところ、「商社Aは過去にリストラを行わなかったため、上が詰まっていて若手が出世しにくい」など、社員訪問ではなかなか聞けない貴重な情報をいただけました。
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これらは誰でもアクセス可能な情報であり、適切な時間を割けばいつでもインプットできるものです。「就活を始めたのはいいが、何をしたらいいか分からない」という人も、上記を実践すれば確実に歩みだせるはずです。
これだけでも十分差別化できますが、ネットでは得られない社会人の生の声もフルに利用したいですよね。コツは以下に書いてありますので、ぜひチャレンジしてみてください。
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以上、ドンドコマンでした。
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※こちらは2020年1月に公開された記事の再掲です。
(Photo:Sharomka , restyler , nayladen , fizkes/Shutterstock.com)