<国立大学 Bさん(理系/男性)>
内定先
JR東日本(東日本旅客鉄道)
就活サマリー
【就活の進め方・軸は?】
志望業界の中でも各企業のインターンに参加することで、行きたい企業を見つける
【内定獲得の秘訣は?】
志望動機をアピールするにはインターンへの参加&OB/OG訪問がポイント
#どんな就活?
#理系 #インフラ #日系 #鉄道
日系企業を志望している2021年卒の皆さん。
「日系企業は3月に就活解禁だから……」と、本選考はまだまだ先の話だと思っていませんか?
ワンキャリ編集部では、2020年卒の日系大手企業内定者に、インタビューを行い、彼らの就活スタイルを徹底調査しました。
業界別に、内定獲得の秘訣(ひけつ)や就活スケジュールを余すことなくお届けします!
この記事を読んで、一足早く日系企業対策を始めてみませんか?
【目次】
・就活の進め方・軸は?
・受けた企業一覧
・内定獲得の秘訣は?
・就活スケジュール
就活の進め方・軸は?
就活を始めたころから、一貫してインフラ業界を受けていたBさん。インフラ業界の中でも、さまざまな企業を見ていた彼が、最終的に鉄道企業を選んだ理由は何だったのでしょうか?
志望業界の中でも各企業のインターンに参加することで、行きたい企業を見つける
Bさんは大学院で土木関連の研究をしていたこともあり、「社会の基盤を支えたい」「人々の生活を支えたい」という就活の軸を持っていました。
就活を始めたころ、Bさんはインフラ業界全般を見ており、鉄道だけでなく、ガスや電力、建設企業や国土交通省まで幅広くインターンを受けていました。また、国のインフラをどうするか考える、総合シンクタンクも受けたそう。
夏から冬にかけて各企業のインターンに参加した結果、最終的に鉄道企業が第一志望になったといいます。
インフラ業界の「調査・計画→設計→施工監理→メンテナンス」という工程において、上流部分と言われる「調査・計画」から関わりたいと考えていたBさん。
参加した企業の中で、鉄道やガス、電力など自社で事業を持っている企業は、上流部分から関わることが可能だと分かり、その中でも特に、自分の研究分野の知識を生かせるのは鉄道企業だと考え、第一志望になりました。
受けた企業一覧
受けた企業 | 内定した企業 | |
3年夏 (M1) |
【インターン】 清水建設 |
ー |
3年秋 (M1) |
【インターン】 東京ガス、 ユー・エス・ジェイ、 JR東海(東海旅客鉄道) |
ー |
3年冬 (M1) |
【インターン】 三菱総合研究所、 東京ガス、 JR東日本(東日本旅客鉄道) 【本選考】 JR東日本(東日本旅客鉄道) |
JR東日本(東日本旅客鉄道) |
4年春 (M1) |
ー |
ー |
内定獲得の秘訣は?
鉄道企業の本選考では「◯◯(他社)ではなく、どうしてウチがいいのか?」を深掘りされたと言います。Bさんは、以下の2点で志望動機の説得力を高め、内定を勝ち取ることができました。
・さまざまな業界のインターンに参加することで、志望動機の説得力を高める
・内定獲得にはOB/OG訪問が重要なカギを握る
さまざまな業界のインターンに参加することで、志望動機の説得力を高める
本選考で、志望動機を深く聞かれたBさんは「さまざまな企業へのインターン参加が、とても役に立った」と話しています。
本選考の面接では、志望度を測る以下のような質問がされたそう。
・なぜ国土交通省ではなくウチがいいのか?
・どうしてゼネコンを第一志望にしないのか?
・どうしてガス会社を受けなかったのか?
Web上で調べた情報だけでは、これらの質問に太刀打ちするのは困難でしょう。
しかし、各企業のインターンへの参加を通して、Bさんは以下の学びを得たといいます。
・建設より鉄道の方が、上流(計画段階)から関われる
・国土交通省より鉄道の方が、お客様に近い目線で働ける
・ガスや電力より鉄道の方が、より自分の専門分野を生かせる
また、JR東日本(東日本旅客鉄道)やJR東海(東海旅客鉄道)の面接では「どうして私鉄じゃなくてウチがいいのか?」という質問もされたそう。
その質問に対して彼は「私鉄に比べて担当エリアが広く、影響力が大きい仕事ができる。駅の種類が豊富であり、抱える課題もさまざまであるため、その分、いろいろな仕事に関われることも魅力である」と答えたといいます。
志望度を確かめる質問に難なく答えられたBさん。インターンの学びもアピールでき、「他の学生との差別化が図れた」と振り返ります。
Webで調べた情報だけでなく、自分で経験した内容を含めることで、面接官に突っ込まれるスキを与えなかったことも、ポイントだと言えるでしょう。
また、理系職を志望する人はインターン選考を受ける時に意識すべきことがある、とBさん。
面接選考では「インターンで何を学びたいか?」といった志望動機を聞かれることがあると思います。
インターンの志望動機を固めるためには、その企業や仕事内容について調べるでしょう。理系職の場合、これらに加え「自分の専門分野に関係する仕事や職種を知る」ことが大切だとBさんは話します。理系職は文系職より専門性が高いため、志望動機もより納得感がある内容を求められることもあります。
Bさんは、夏インターン選考の段階で、あまり企業理解や面接準備をしなかった企業は落ちてしまったそうです。このことから、理系職を志望している人は「仕事内容や職種と、自分の研究分野の関連性」を明確にして志望動機を作成することをおすすめします。
内定獲得にはOB/OG訪問が重要なカギを握る!?
Bさんはインターンに参加して終わり、ではなく、インターンで知ることができなかったことや、追加で生まれた疑問をOB/OG訪問で聞いていたそうです。
そして、OB/OG訪問で得た情報を面接で生かしたことで、内定獲得に近づけたといいます。
彼は、主に以下の内容を質問していました。
・入社後、自分が関われそうな仕事内容
・就活をしていた時の志望動機
・これから、どんな仕事をしたいか?
・事業主体の企業だからできること
・競合他社との比較(◯◯だからこそできること)など
・自分が入社したらやりたいことが、本当にできるかの確認
その狙いは「面接の回答内容のヒント探し」です。特に「入社後、自分が関われそうな仕事内容」については、Webやインターンでは知ることが困難なため、自分が志望する職種の社員だからこそ聞ける情報だと言えるでしょう。
その情報のおかげで、志望度の高さを問われる鉄道企業の面接で「ウチに入って何をやりたい?」という質問に対応できたといいます。
また、社員の就活時代の志望動機を聞くことで、自分の志望動機作りのヒントにもなりました。競合他社との比較や「事業主体の企業だからできること」についても、面接での回答に活用できます。
そして、OB/OG訪問で「自分が入社したらやりたいこと」を確認することは、とても大切だと彼は言います。理由は以下の2点です。
・OB/OG訪問で社員に確認してもらうことで、本選考の面接で筋違いな発言を防ぐことができるため
・OB/OG訪問の段階なら評価されることも少なく、たとえ間違っていたとしても自分の意見や考えを言いやすいため
インターンに参加しても、目の前の課題やワークに精一杯で、社員に質問する余裕がないかもしれません。インターンに参加した後も、BさんはOB/OG訪問だからこそ知れる情報をうまく獲得していたことが分かるでしょう。
また、志望動機をアピールするのにも有効です。
彼の周りで同じ企業を受けた人の中で、OB/OG訪問をしていた人は少なかったそうです。
しかし、本選考では志望度の高さを求められるため、早い時期からOB/OG訪問を重ねることで、志望度をアピールできる材料になる可能性があります。
インターンに加え、BさんはOB/OG訪問を鉄道企業だけでも10回以上行ったそうです。
インフラ業界、特に鉄道企業を目指す人に向けて、彼はこのように話していました。
「志望度の高さを問われる業界であるが故に、インターンへの参加が重要。ただ、インターンに参加できなくてもOB/OG訪問を重ねることで、他の学生と差別化ができる」(Bさん)
インターンで得られなかった情報はOB/OG訪問で得る、そしてインターンに参加できなくてもOB/OG訪問を重ねることで、本選考で志望度を十分にアピールできると言えるでしょう。
就活スケジュール
大学3年(6〜12月)
月 | 選考 | 対策/活動 |
6 | ー |
ー |
7 | ー |
・面接対策 |
8 |
【インターン】 清水建設 |
ー |
9 |
【インターン】 東京ガス、 JR東海(東海旅客鉄道) |
・GD対策 ・面接対策 |
10 | ー |
・GD対策 ・OB/OG訪問 |
11 |
【インターン】 ユー・エス・ジェイ |
・OB/OG訪問 |
12 |
【インターン】 三菱総合研究所 |
・面接対策 ・OB/OG訪問 |
※インターン:実施した月/本選考:選考が行われた月
大学3年(1〜3月)/大学4年
月 | 選考 | 対策/活動 |
1 |
【インターン】 東京ガス |
・面接対策 ・OB/OG訪問 |
2 |
【インターン】 JR東日本(東日本旅客鉄道) |
・面接対策 ・OB/OG訪問 |
3 |
【本選考】 JR東日本(東日本旅客鉄道) |
ー |
4 | ー |
ー |
5 | ー |
ー |
6 | ー |
ー |
7 | ー |
ー |
※インターン:実施した月/本選考:選考が行われた月
インフラ業界の対策は、以下の記事を参考にしてみてください!
・【業界研究:インフラ業界】「安定時代の終焉」日本を支えるインフラ業界:電力・ガス・交通の魅力と将来性
・【業界研究:鉄道】志望動機を重要視!鉄道会社6社(JR東海・東日本・西日本・東京急行電鉄・東京地下鉄・近畿日本鉄道)の魅力・年収・福利厚生の違いを徹底比較
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