こんにちは、ワンキャリ編集部です。
本記事では、「東京海上日動火災保険、損保ジャパン日本興亜、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険」といった主要な損害保険会社の採用職種などの違いについてお伝えしたいと思います。(以下、「東京海上日動(マリン)、損保ジャパン、三井住友海上、あいおいニッセイ」と表記)
さらに、主要損保会社の動向などについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
・【業界研究:損害保険】東京海上日動火災保険、損保ジャパン日本興亜、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険。損保4社の違いを徹底比較!
損害保険各社の採用職種や気になる配属の違いは?
勤務地ごとの基本的な区分
損害保険の採用職種をご紹介します。
まず前提として、主要4社ともに名称は違えど「総合職(海外を含む転勤あり)」と「エリア総合職(国内のみで、地域限定で転勤なし)」に値する区分があり、そのどちらかを選択できるようになっています。
最近では、総合職とエリア総合職の中間にあたる「ワイドエリア総合職」も登場しています。転勤転居の範囲を限定することで、本人と会社の両方に配慮した新しい雇用形態にまで広げています。企業別のワイドエリア総合職の有無は以下の通りです。
<ワイドエリア総合職の有無>
・東京海上日動(マリン):あり
・三井住友海上:あり
・損保ジャパン:あり
・あいおいニッセイ:なし(※代わりにそれを補填する制度がある)
企業別:専門職の区分
次に、「専門職」ですが、こちらは総合職と同様に「転勤あり」であるということを認識しておきましょう。
加えて、企業によっては専門職の分け方が異なります。
例えば、「アクチュアリー」と「金融工学」を例にとってみましょう。東京海上日動(マリン)では「アクチュアリー・金融工学」と同じ区分ですが、三井住友海上では別の区分であり、「アクチュアリー」、「金融工学、資産運用、財務、経理」となっています。
したがって、専門職を志望される方はその点に留意した方がいいでしょう。
それを踏まえ、各社の「専門職の採用区分表」をご覧ください。
※出典:2020年度新卒募集要項ページ「東京海上日動/損保ジャパン/三井住友海上/あいおいニッセイ同和損保」
主要4社の採用職種や気になる配属の違いは?
それでは、さらに企業ごとに見ていきましょう。
専門職と総合職だと、入社後に具体的にどのように配属や部門が違ってくるのか?
その違いについて、身につけたい専門スキルの観点からご説明していきます。
伸ばしたいスキルが明確な人:東京海上日動(マリン)・三井住友海上
東京海上日動(マリン)と三井住友海上は、採用の段階で既に専門職の区分が細かく分けられています。
したがって、「既に伸ばしたい専門スキルが決まっている」人にはうってつけといえます。
東京海上日動(マリン):ユニークな募集区分もあり!
東京海上日動(マリン)は、まず「グローバルコース従業員」「エリアコース従業員」のどちらかに大まかに区分されます。専門職(Specエントリー)「アクチュアリー・金融工学」「資産運用」「IT戦略」「イノベーション」の4つです。
また、地域限定採用の「エリアコース」の区分に特徴があります。基本的な地域限定という勤務地区分を前提としながら、さらに2つの制度を導入しています。「関東・甲信越エリア」といった大まかな地方で、一定の転居転勤を可能とする「ワイド型」と、募集事業所の中から、最初の勤務地の選択する「勤務地リクエスト」です。「リクエスト型」募集地域を見ると、鹿児島県や北海道といった東京から離れた事業所からの募集が多く見られます。社宅の貸与もしくは家賃補助といったメリットがあるため、事業所ごとに人数が偏らないように工夫された制度といえます(参考:東京海上グループ 募集要項「採用情報」)。
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三井住友海上:4つに細分化された専門職
三井住友海上の採用区分は総合職の「総合コース」と専門職の「スペシャリストコース」で区分されています。
勤務地ごとにみると「スペシャリストコース」は全域のみですが、「総合コース」は勤務地ごとに3つに区分されています。「全域社員」「地域社員(エリア/ワイドエリア)」。
「スペシャリストコース」の職種区分は4つに分けられ、「アクチュアリー」「自然災害リスク分析関連職」「金融工学、資産運用、財務、経理」「IT、システム、データサイエンス」となっています。「自然災害リスク分析関連職」といった他の企業にはない職種があるのも特徴の1つです。
入社前から自分の専門スキルを伸ばしたいと考えている方にオススメといえます(参考:三井住友海上「募集要項」)。
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入社後に決めたい人:損保ジャパン・あいおいニッセイ
損保ジャパンとあいおいニッセイは、専門職の数が比較的少なく、その分、総合職の配属される部門が幅広くなっています。
したがって、入社後のミスマッチを防ぐことができ、まだ明確にキャリアパスが決まっていない人にオススメです。
損保ジャパン:総合職の配属部門が幅広い
損保ジャパンの採用は、まず地域区分ごとに「総合系グローバル」「総合系ワイドエリア」「総合系エリア」に分けられ、全てに「営業部門・損害調査部門・商品開発部門・国際部門・資産運用部門・IT部門・管理部門」などへの配属の可能性があります。
また、転勤範囲に制限がない「総合系グローバル」にのみ、専門職の「アクチュアリーコース」「IT戦略コース」「資産運用コース」の3つがあります。(参考:損保ジャパン日本興亜「応募方法/募集要項」)。
したがって、総合職に他の企業では専門職に区分されている業務に携われる可能性があるのが損保ジャパンの特徴といえます。
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あいおいニッセイ:入社後に専門職を選択できる
あいおいニッセイのみ、前述の通り、他社と違い採用の時点で「ワイドエリア総合職」に値する区分がありません。しかし、「地域型コース」の中にそれに近い形態として「あいムーブ(勤務地転換制度)」「あいチャレンジ」といった制度を導入しています。
専門職の区分に値するのが「アクチュアリー・データサイエンスコース」の1つのみです。他の3社に比べると専門職の区分が少ないことが特徴です。また、同コースでは、一定期間は東京に配属され、その後に転勤の可能性があります。
総合職にあたる「全域型コース」の仕事内容が「企画営業、損害サービス、保険商品開発、資産運用、経理、情報システム、国際業務」と多岐にわたります。したがって、総合職で入社後にその後のキャリアパスを考えられるメリットがあるといえます(参考:あいおいニッセイ同和損保「2020年度新卒採用募集要項」)。
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損保会社に受かるポイント:総合職は頑強さ、アクチュアリーは専門知識!
総合職:若手時代に現場でやっていく頑強さがあるか
損保業界の総合職のキャリアパスとして共通するのが、「最初は現場から」という点です。営業や保険金支払い対応などの部署が最も配属されやすく、これらは精神的にタフな仕事がほとんどです。そのため、総合職で受かるには、まずこの「若手時代に現場でやっていける頑強さがあるか」という点が評価されやすいようです。
実際に、東京海上日動(マリン)のグローバルコース従業員(総合職)を例にとると、新人の9割が営業職への配属とのことなので、実際の選考では「営業職としての適性」をしっかりアピールしましょう(東京海上日動火災保険の合格の秘訣より)。
加えて、海外への転勤の可能性もあるため、損保ジャパンでは「海外経験」が有利に働く場合もあり、他社でも海外事業に注力している場合は同様に働く可能性があります(損保ジャパン日本興亜の合格の秘訣より)。
専門職(アクチュアリー、資産運用など):金融工学などのバックグラウンド
保険商品を開発するアクチュアリーや資産運用部門などの専門職は、保険会社の中で最も採用人数が少なく、入るのが非常に難しいといえます。というのも、高度な数学的素養を持った人間でないと保険商品の開発や資産運用での効果的な投資が行えないと各社が考えているためです。
また、内定者によると、専門職内定者はインターン参加者が多く、業務理解を進められる点や志望度を示せる点などで有利になるため、専門職を志望するならインターンもぜひ参加しておきたいところです。
おわりに
いかがでしたか?
損害保険業界各社の詳しい選考対策は、以下の選考対策ページをご覧ください。
東京海上日動火災保険
損保ジャパン日本興亜
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各企業の選考のクチコミはこちらをご覧ください。
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(Photo:thodonal88/Shutterstock.com)